ベランダからフラフラと5Gの電波が・・・・

4月15日 日曜日の朝、起きたらとても天気が良い。移動運用しようかなとも思ったが、まてよ・・・と考えついた。確かに、移動すると電波はよく飛ぶ。(って飛ぶところに移動するのだが)でも、せっかく5G/10Gと出来たのに、移動しないと使えないのはもったいない。それにロールコールにもいちいち移動するのは大変だ。家からも出られるように、アンテナを整備しちゃおう。

 が、問題はローテーターである。うちのルーフタワーはほぼ満員なのだが、それなのにケチしてローテーターが103LBという小さいやつなのだ。こりゃあ、耐風面積0.7mなんだよね。430のクリエイト20ELEX2、144の10EL、HFの短縮2EL、1.2Gの20EL、2.4Gの29ELとGPがついていて、よく動いているなぁ…。(^_^;;)これに加えてパラボラを載せるのは問題外に違いない。例えば、30cmのパラボラとして表面積は、半径X半径X3.14だから、0.3平方にはなる。これはとても無理だろう。
 さらに、いちいち、屋根の上のルーフタワーまでのぼって、とり付け・取り外しをするのは大変だ。(もう一台つくればいいんだが・・・)なにしろ、屋根の上は各種ステーが錯綜しており、アンテナも大変なので、とても夜は怖くて登れないのだ。
 
 実は、かねて伸縮ポールが買ってあった。この先にオフセットパラボラをつけて、トランスバーター固定台を作り、使うときだけスルスルと伸ばせば正解!! となるだろうか??
 で、まず、ホーンをつけるアームを逆にとけるために、穴をあける。そして、このアームにアルミを加工したトランスバーター取り付け台を載せることにした。材料が足らずに東急ハンズに出かけたりしたが、町田はたいていのものは手に入るからはいい街だ。(駄洒落にもならん…) で、トランスバーターからホーンを適当な角度でつければ、出来あがりは、この通りである。電源は電池をオワンの裏に針金で固定して、ケーブルから使うことにした。スルスルのばせば、隣の屋根より高くなる。ふふふ、夜が楽しみだなぁ。

 が、問題は風であった。フラフラユラユラ・・・わーん、夜のロールコールまでにやんでほしいなぁ。

 さて、夜9時過ぎにベランダに出る。風は前よりはずっとやんでいる。そしてスルスルのばすと、なんだかガサガサと聞こえているが、イマイチだ。でも、アンテナで探りつつ、じっと待つことしばし・・・。突然、フルスケールで入ってきたのがJA1FS 小田原の信号だった。JA1CUY 菱木さんの信号もS9となった。さあ、ビームが箱根から丹沢になるぞぅ!!
 続いて、JA1ELV 鎌倉などが聞こえ、「他にこのビームで入感局ありませんか」とバンドがあいた。コールすると、応答がある。少しビームを修正したらM5になったとのこと。ただ、「相当なQSBがあるよ」との事で、こちらでもS9+からノイズレベルまでゆれてしまう。それでも、これでロールコールに家からチェックインできた。

4月17日 今日は平日だが、なんでも9時過ぎから厚木の7L3TDU 福島さんが5Gでテスト運用するというので、再びベランダに出た。聞いていると、小田原のJA1FS 和田さんがJN1AYV 岡本さんとやっている。岡本さんの機材が不調らしく、信号はうちではよく確認できない。で、さて、福島さんは出てくるかな、先に和田さんを呼ぶかな、と思案していると、丹沢ビームで福島さんの第一声が聞こえた。
 すぐにコール。53−59でビームを修正すると59−59となった。終わった所で、JI1CBS 小林さんと福島さんがやりだした。小田原のJA1FS 和田さんも同じ周波数で違うビームで出ている。箱根に向けて呼んでみたら応答があったのだが、ダイレクトに向けていただいたら、わからなくなってしまった。さて、そして小林さんがあいた所で、こちらもJI1CBSをコールしたら応答があった。59+。2.4Gと同じかそれよりも強いくらいの信号だ。うーむ、恐るべし5G。よく飛ぶなぁ。
 さらにその後、JA1GYK萩原さんが福島さんとやっていたので、終わった後にGYKをコール。こちらは本当は綾瀬だから、ダイレクトビームが強いはずだが、丹沢反射でMY57/59となった。 この間、合計一時間ほど。
 一晩で4局も5Gでできるとは思わなかったなぁ。

 しかし、風でフラフラQSB まるで酔っ払い電波だな。まあ、一杯やってから出ているからしょうがないかな(?)

4月20日 今日は金曜日なので、10Gのロールコールをワッチしてみよう、と考えた。トランスバーター固定台に、10Gをのせればそれでいいのだ。
 だが、こんな時に限って電話が続々…。さらに、右も左もダーレモ聞こえない…。こりゃあ、どうも感度不足なんだろうか。あるいは周波数が違うのかな???うーむ、まだまだ先は遠いなぁ。

4月22日 今日は強風である。試しにトランスバーターをつけてアンテナを上げてみるが、軒から上に出ると風でアンテナが回転してしまう。こりゃあ、ロールコールはダメかな、と思いつつワッチした。風のためか今日は丹沢反射各局も苦戦しており、M4なんて交信も多いようだった。
 が、こんな日でも小田原固定のJA1FS 和田さんの信号は飛びぬけて強い。(いいアンテナだからねぇ。)隣の屋根ぎりぎりの高さなのだが、S9で入ってくる。さらに、菱木さんの信号もガンガンと入ってきたのでびっくりした。順番が来て、呼ぶと、M5(58)でいっている、との事だ。いやはや、屋根より低いオフセットでもできるもんだ、とびっくり。やっぱり来週も10Gに挑戦してみようっと!!

4月27日 さーて、金曜日なので、10Gのロールコールに再度挑戦。すると・・・聞こえる!! 小田原の局が聞こえたと思ったら、菱木さんの丹沢ビームが強力に入ってくる。で、当然、呼んでみたが、カスリもしなかった。うーん、ホーンの位置がいけないのかもしれない。…来週もがんばってこみるとするか。でも一歩前進したね。

5月11日 「来週も・・・」と書いておいたが、天気が悪いとベランダアンテナは聞こえないのでダメ。さらに山にでかけていたのでダメ。でも、今日は無風な天候で、フルにアンテナを伸ばせるはずだ。で、9時過ぎにセットして待機したが、なかなか聞こえない。でも、25分を過ぎあたりでボソボソと聞こえ出した。QSB深いがそのうち、菱木さんの声で「このビームで入感局ありませんか。」とのアナウンス。 コールするがなかなかとってもらえない。結局、確認にはいたらなかった。
 アンテナをおろしてなんとなく納得・・・ホーンの位置がずれている。いやはや、もっとちゃんと固定しないとダメかな??

5月12日 他の目的で押入れをあさっていたら、オフセットのホーン取りつけ部分が出てきた。アームの先につける部分とLNBなのだが、LNBはともかく、オフセットを使うには、ぜひともほしい部分だ。LNBを取り去って、アームに取り付けると、今までの位置ではずいぶん違っているようだ。位置を修正してみよう・・・。
 それから、JA1CYC下村さんに送っていただいた資料を見ながら、10Gのホーンも、作り直してみた。22mmのパイプを53mmほどに切って、SMAをつける。方結で反射最低に調整してみた。

5月13日 夜の5Gロールコールに出てみる。位置を修正したら、少し安定した気がする(するだけ…)さーて、次は10Gだなぁ。

5月18日 待ちに待った金曜日だ。でも、風が強いのが問題だ。8時すぎにはセットして、9時過ぎにべランダに出た。なかなか聞こえない。が、しばらくして20kほど上で、バリバリガサガサと聞こえてきた。LOの周波数変動だな。菱木さんが鎌倉を呼び、続いて丹沢ビームでオープンになった。コールすると、あっけないほど簡単に応答が帰ってきた。QSBはあるけど、59+/59+。千葉・習志野まで、丹沢反射で往復すると100K程度になる。わーい、ベランダから出来た!!嬉しいなぁ・・・その日、一日ニコニコとしていた。

#関東近県  SHF ロールコール
 バンド  曜日  キー局          時刻    周波数      電波形式
 2.4G 土曜日 JI1CBS/JA1CYC 20:00〜 2427.200M FM/ 21:00〜 2424.200M SSB
 5.7G 日曜日 JA1CUY        21:00〜 5759.900M FM
 10G  金曜日 JA1CUY        21:00〜 10239.900M FM