ハムフェア2003を遊ぶ

8月23日 今年もいよいよハムフェアだ。去年は、パソコン・無線機IFの配布やら展示など、フル回転で準備していたのだが、今年はどうもイマイチ燃えていない。というのも、この二週間、機材のトラブル続きで目玉にしようと思っていた47Gの完成と初交信どころか、固定用24Gまで故障してしまい、それも重症となってしまったからだ。
 が、そんなことはともかく、今年も二日間ともSAGAMI-NETブースにて参加できるのは嬉しいものだ。なんと言っても、ブースは「基地」である。えっ!?基地はアルカイダだからやばいって?? ともあれ、ここに仲間がいて本拠地があり、二日間の祭りを楽しむ土台があるのだ。もうこんな生活が約十年になるのだが、SPG-NEWSを売り込んだ95年からは、ハムフェアなしには夏は語れなくなった。
 さて、今年は相模原組の車でひろっていただき、一路ビッグサイトへ!!・・・と言いたいのだが、国道16号が朝から大渋滞である。誰だ!!一番前で寝ているのは!! なんて言いつつ、到着したらもう8時を過ぎていた。あらら、大変。準備が・・・。というわけで、あくせくと展示準備をした。
 終わると、ちょっとだけ会場の視察に。少し先に関西マイクロウェーブのブースがあった。(要するにセブロン電子さんのご一行様だと思うのだが。)なんと、日本で最初と思われる24Gビーコン機が展示してあったので、あれこれと伺った。6GのPLLのジャンクを使って、逓倍・アンプして100mW出しているという。いいなぁ、こういう事をJARLでもやってほしい。で、ふと下を見ると、あった。なんと、MMICモジュールによる24G 1Wアンプである。すごいですね、と言いつつ、聞いてみると、いくつかは持ってきているという。価格を聞いて考えてしまったが、ブースに戻ってしばしうなり、「えーい、買ってしまえ!!」と有り金はたいて戻った。手のひらにのる小さいけど大きな買い物をしてしまった。財布は空となった。・・・かくて今回のハムフェアは開始前に財布が終わってしまった。hi

 さて、ブースに戻って、今度はまじめに説明をはじめた。今回の出し物は、5G/10Gデュアルのトランスバーター、24Gトランスバーター、それにFT817とのセットでの2.4Gトランスバーターである。それに、去年からの『半導体供養』を拡充した祭壇をもうけた。が、どうもインパクトに欠ける。去年までのジェーレン鍋アンテナは穴がボコボコあいていて、何もしなくても人がよってきたのだ。が、今回のは由緒正しき鍋蓋なので、見かけはフツーのパラボラにしか見えない。やはり、アンテナで奇妙なものをおくのが、ハムフェアで人を集めるのには一番のようだ。

 で、昼までまじめにブースでいたのだが、いったん銀行に資金をとりにいき、さらに会場を散策してみた。見ると、測定器がなかなか安い。液晶表示での新しそうなスペアナで10万円ものもあったし、HPのシンセサイザSGが6万円もある。オークションよりも3割程度安いので、「おお、これは買うのではなかった」と後悔することしきりである。パワーメーターもHP436がセンサー付で60Kにてあった。去年よりもずいぶん安くて豊富になったようだ。反対にパソコンジャンクは姿を大幅に消してきた。まあ、どこにでもあるので売れないのだ。裏側にあったD&Dでは、HP141Tのユニット一部不良品を3万円程度で出していた。これなどは価格破壊に近いものがある。
 その他、ブースで見ていたら面白いと思ったのは・・・
1)中野工作研究会 コリンズのPTOを利用してFETにて使ったトランシーバー。コリンズのPTOの持つ、周波数直線性と安定性をFETにしていっそう生かしている。Cが大きいので、真空管をFETにしてもストレー容量の変化による問題はないとの事で、大変に丁寧に説明していただいた。
2)モトローラーハムクラブ 5Gでの高速データー通信の展示、販売。16万円は高いけども、なかなか面白かった。
・・・というあたりが目を引いた。
 ちなみにD&Dで、10G台のPLLユニットを4Kで売っていた。50Mステップで一番近い周波数にロックさせる奴らしいので、面白いので一つ買ってみた。うまくすると、DRO交換でいろいろ使えそうな気がする。
 さて、一日ブースでとぐろをまいいていたが、金がなくなって夜のマイクロ飲み会にいけなかったのは残念である。

8月24日 今日は二日目である。さて、今日は順調に朝早く会場に車が到着。さっそくハムフェア名物で朝から『水』をいただくことにする。うん、これがハムフェアなんだよね。hi

 で、今日も引き続き、ブースでがんばることにした。時々、見て回ったが、さほどめぼしいものはない。・・・と言うよりも、財布が終わっているから手が出ないのである。で、もっぱら説明したり、話したり・・・であれこれと話していた。半導体供養も一円玉をいれてくれた方があり、自分で工作する方は見つけると笑っていくのだが、自作と縁がない方にはなんのことだかわからないらしい。ふーん、ハムでもこの意味がわからない人がいるんだ、と少々びっくり。hi

 そうそう、  QSLカードを作ろうと思っていたので、いつもの日の出印刷に行こうとしたら・・・なんとブースがない!! 業者ブースが半減したのだ。なんでも、業者ブースは高すぎてとても二日では会場費用も回収不可能だそうだ。ああ、悲しいハムフェアだ。もっと安くていい会場はないのだろうか。>JARL殿。
 でも、午後になるとブースはお祭り特有の雰囲気・・・あれれ、コミケは先週だよ なんて話も出るような雰囲気となっていった。しかし。まあ猫ミミ一号はみごとな作品だから単なる○○○ではないのだが。ともあれ、今年はひきぎわが早く、どのブースも片付けが早い。なんだか人が少ない気がする。まあ、ともかく今年も祭りを無事に迎えられてよかったなぁ。来年はどうなるんだろう、なんて思いつつ、ハムフェア2003は終了した。