ガ ラエポ G10基板で作る その1 5G TRV

7月2日 今日は6m&DOWNコンテスト。移動できずに、自宅からの運用となったが、5G 1stQSOが二局増えたのでまあまあ満足した。昨日も今日も天候が落ち着かず、大変だっただろう。さて、そんな中、町田ローカルのJA1BWW 梶原OMがまたまた面白い物をもって見えた。

それは、ガラエポ(G10)で作った5Ghzワンボードトランスバーター基板。そのへんで売っているサンハヤトのG10両面基板でどこまでできるか?? という話題から製作された物だ。ストリップラインを巾2.7mmで作り、基板の裏側にBPFがつく。既にVer1は試作して、この基板はver2だが、 Ver1は50mW出力だったとのこと。

回路としては、FETのパッシブミクサーの後にBPFが入り、その後の送受切り替えのかわりにウィルキンソンを入れて、その後に三段アンプとなっている。 うまくすれば100mWは確保できそうに思う。パターンの原図を持ってきて下さったので、スキャナーで読んでおいた。これを「コピーで基板」しよう。で も、昼飯を食べてゴロリとなったら、そのまま寝てしまい、気がついたら、サトーさんの閉店時刻になって、基板がなかったもので進めまなかった。

今日は帰りに間に合うかなぁ???少し健康のためにも休肝週間にして、今週こそコテ生活に戻りたいも。実験データーでは、10GまではG10も使える と いう事のようだが、さて、実際にそこまで作った方はおられるのだろうか。

7月3日 帰りにサトーさんでサンハヤトの基板を買ってきた。これでスキャンした画像を打ち出して、大きさをあわせて、基板を作ろう・・・と転写用紙を通 した。しかし、さっぱり転写しない。どうもトナーが腐ったようだ。もっと使わないと駄目だなぁ。それにトナーの品質保証期間って一年くらいだもの ねぇ・・・。

7月8日 土曜日に「コピーで基板」で使うレ ザープリンター用のトナー(再生品)が届いた。4200円なりだが、正規品は倍以上しますので、まあ安いこと にしよう。そこで、さっそく基板を作ってみたら、今度は一応、トナーが転写されて基板が製作できた。ちょっと端のパターンが切れたが、これは製作時の注意 点を忘れていたためです。まあ、なんとかなる場所でした。

そこで次はスルーホールです。今回は、以前、衝動で買ってしまった「スルピンセット」というものがあったのを思い出して、使ってみました。穴をあけて、 シャーペンみたいなもので針をいれて、折ってから、ポンチすると出来上がりです。なんだかハトメの方
がなじみがありそうなんですが・・・。hi

さて、部品を・・・と思ったら、半固定VRが見当たりません。確かたくさん買ったのですが、どこに行ったのか???仕方なく、池田さんにサンダル履きで買 いに行き、付けたらば袋入りが出てきました。ま、こんなものですね。違う種類だからよしとします。(??)

これで完成したのでSMAを仮付けして、テストしよう・・・あれ??LOが4480Mの奴がないぞ。2240Mの二逓倍があったはず・・・と思ったら、二 倍・二段で四倍になっていました。これでは仕方が無いので、2240M 20mW近くをそのまま放り込んでみました。

構成は
 パッシブミクサー(2SK406)--BPF(四段)---406--1302--1302--- OUT

というものです。送信・受信の切り替えは、パッシブの出口がウィルキンソン二分配です。とりあえず、5Vで動かして最後は1302だけ7V程度にする予定 です。

その後、いじってみて、例によって久しぶりなので、FETも数個お亡くなりになりましたが目下、5G 15dbmの出力です。スプリアスが多いので、レベルに問題がありそうですが、4480MをLOで入れたらよくなるでしょう。ただ、まだ発振気味になる事 で、すがにむき出しでは安定しないようです。箱を作って、それから追い込んだ方がよいのでしょう。

7月11日 G10 1.6mmで作る5G TRV 。日曜日はどうも発振気味でしたので、月曜日に、ドレインへの電源ラインに手を入れてみた。基板に貫通コンをつけ、裏側で電源ラインをつなぐようにした。 ついでに、送信アンプの初段・二段目は78L05を経由し、最終の1302だけは別に電源をつなぐようにした。まだ二段目のバイアスによって発振するの で、ちょっと工夫が必要みたいだが、これでだいたい安定した。

406--1302--1302--- というラインだと実はちとゲイン過剰気味のようだ。

さらに、局発に4480Mhz 3mW程度をつないだ。これだと少ないなぁ。さて、そこでパワー計をつないでテスト・・・ あれれ10mW位だよ???

1302のスタブ調整をして、20mWにはなったと思ったのだが、電源を切ってからまたつないだら、10mWに戻ってしまった。何か違うなぁ。そんなはず ではなかったのだが。hi

一つには局発が足らないのだろうなぁ ・・・そうだスイーパーでとりあえず実験してみるか??? また、BPFへのラインがどうもうまくないのでは?? との話もある。この二つをまずいじってみたいのだが、なかなか今週も時間がとれない。

7月12日 この数日、夏ばてと「夏休みこいこい症候群(?)」になり、憂鬱なので、仕事はなんとか片付けて、定時で逃げ帰った。晩飯を作り、(最近、勉 強を理由に子どもが飯をあまり作らなくなった。hi)その後、田崎さんとRSをテストしてから、OAMを聞きながらの工作。

前日、20mWまで出たと思ったら、また10mWに戻ってしまったので、LOにスイーパーを使って20mWほど入れてのテストをしてみた。これでいいか なぁ?? と思ったのだが、今日も10mW。変だなぁ????各ステージの信号をスペアナで拾うとちゃんとアンプしている模様・・・????

でも、よーく見たら、出力部のチップコンが割れていた。あらら…。そこで交換したら、40mW。さらにさぐってやったら、最後の1302のドレインを 7.6V程度にすると、60mWまで出ることを確認した。これをどんな構成で使うかによって出力の目標値が変わるが、二段目の電圧を5Vから少しあげた ら、70-80mWは出そうだ。

その前に基板を入れる筐体を準備しないと、バラックではそろそろ限界のようだ。送信はG10でも使えることが確認できたので、受信部も調整しなくて は・・。どうせならば、430M-IFにて、使えると良いのかな、と思っているのだが、そうなると局発を作らなくては・・・。また、送信アンプも、どうせ ならば G10で作れると一貫性があってよいのかな。

7月17日 今日は、G10での5G- TRVを苦手な金物を切って、囲いをつけてから再調整してみた。

すると、最後のドレインへのパスコン・パターンをいじったら、80mW以上が出るようになった。この状態にてIFを大きくすると100mW出る。ただ、ス プリアスが増えるので、IF 1Wは大きすぎのようだ。でも、これで目標の100mWまでほぼ到達した。さて、あとは受信の調整かなぁ。それとLOを何か用意しなくては・・・。

また、外付けにBPFをつけないと、-35dB程度なので、ちょっと問題がありそうだ。


7月19日 今日は、受信の発振をとめようといろいろやってみた。

設計が三段アンプなのでどうもゲイン過剰なのか、発振気味になる。スタブを調整したらずいぶんおとなしくなったが、三段目を最高ゲインにするとやはりスペ アナに発振のふらふらお化けが登場。どうもトップにS01を使ったのがゲイン過剰の原因のような気もする。それと、スルーホールに今回、0.8mmスルピ ン という物を使ってみたのだが、どうもこれが簡単にスルーホールが作れるのはよいものの、穴やスルーする面積が小さいのが問題ではないかな とも思え る。

昨晩は、負荷をつないだ状態では発振が止まる所まではきたが、まだ、何かの拍子にお化けがスペアナをうろつく。また、これとあわせて使う局発を準備しなく ては・・・と思案しているが、どうせならば、5G-430Mにしたいしなぁ・・・。これまたガラエポでG4DDK改造版が作れなEかなぁ・・・。夢ばかり は大きい。hi

7月23日 この週末は、カミさんのパソコンが壊れて、その買い替えのお買い物とセッティングでとられてしまった。でも、日曜の夕方になってからようやく 時間がとれたので、G10-5G-TRVをいじってみた。

送信は100mWまで出たものの、受信が発 振気味。まず初段のスルーホールを作り直し、銅箔のベロを通す方法にした。ついでにS01はハイゲインすぎるようなので、NE42484Cに交換。これで もどうも安定しないので、指で触診した所、ミクサーにバイアス
のラインが接近するあたりで回り込んでいることを発見。ここに穴をあけて、パスコンを加えた。さらに、いくつかスタブを再調整して、一応、発振が止まっ た。この状態でトータルゲインは18-20dB程度。三段アンプとFETのパッシブミクサーとしてはそんなものかな。

ここでNFを計ってみましたが、8dB程度であまり良くはない。まあ、腕が悪いので、そんなものかなぁ。ただ、IC1271につないで空Sは無く、マー カーでスコーンとSメーターが触れたのでそこそこかなぁ とも思うのだが。

なにせ、まだLOにはHP8620を使っているので、追い込みとはいえないかもしれないが、そこそこの動作レベルにはなるようだ。もう少しパスコンを増や しておけば、私みたいな下手でもG10サンハヤトの1.6mmで基板を使っても、5G TRVは作れるという事がわかった。