DUAL-BAND-TRV Ver2の製作

5月5日 連休も最後か・・・と思うと悲しく、ついつい(いつもと同じく)夜更かししつつ、10G二石アンプ基板を使った、5G/10GのFETを使ったパッシブDUAL-BAND-MIXERを作ってみた。

このMIXERの特徴は、FETにドレイン電圧をかけずにパッシブミクサーとして使うことで、一段目をLO-AMPとして4480Mを入れて、二段目をミクサーとする。IFの取り出し・注入は、ドレイン側の出力端子にRFCをへて、1200Mを入れる。100mWとか、1Wとかを入れてそのまま使うので、QRPだとこの後にBPFをつけて、そのまま切り替え無しでTRVとできるのだ。

石は一段目に2SK406相当品、次にPtの大きな石をという事で、MGF1302とした。局発には、とりあえず、故JA1EPK OM遺品放出の4480M 20mWを使い、出力が多すぎると思ってATTをいれて加減してみた。ATTを6dBで調整して、最終的には可変してどの程度が妥当かを試したい。最初は出力-0dBmがなかなか出なくて苦心したが、いじっているといくつか癖があり<それがつかめるようになったら、5G/10G共に1mWほど出るようになった。まだ、BPFが作っていないので、ロスはあるのだが。

癖は、10Gの基板なので、4480Mなどには基板にパターン化されているコンデンサーの容量が少ないので、ミクサーの側でここを大きくする ということのようだ。ただ、目下の所、1W入れないと1mWが出ない。考えるに、1200M IFを入れる所に入れたRFCが、5ターンにしたのだが、1200Mには大きすぎるのかな と思案。セラミックコンだけだとLOが漏れそうなんだけど・・・。

さて、これに後はBPFで5G/10Gを振り分けてやり、その後にちょっとした思い付きでの送受アンプを入れる予定。目標は5G/10G 1wかなぁ〜。でも、リレーは、アンテナ側しか使わないつもり。さて、どうやるでしょうか。hi

さて、次はBPFです。また、LOをそのまま使うかどうか。本当はもっと小さくて、切り替えで430M-IFにしたいのですが、さてどうしたものか。

5月7日 今日は久しぶりにまともな時刻に帰れたので、夕飯を作って家族で食べてからDUAL-BAND-MIXERにつけるDUAL-BAND-BPFを作ってみた。これをつなぐのに、ミクサーのドライブが1W というのは非効率なので、IF=1.2Gをそのまま出力端子に入れるようにかえてみた。すると、これで100mWドライブでフルパワー(1mW)が出るようになった。その後、BPFをつけていろいろやってみたのだが、どうも出力が偏る。で、中をあけてゴソゴソやっていたら、あらららら、出力が20dBも減った。こりゃあ、石を飛ばしたな・・と思って交換。

でも、よく考えたら、ドレインとソースが半田くずでショートしたのかな、とも思える。で、その後、石を交換したので、さらに調整をしなおしてみて、ドレインの仮想グラウンドにも大き目のスタブを加えたら、両バンドともに、まあまあ出るようになった。ここで、LO-INを20mWにしてみたが、スプリアスが増える。3dB-ATTにて、LO-10mWを入れると出力は大きく、かつ、スプリアスが極端に増えないようだ。
で、BPFをつけて、両バンドともに0dBm近くが出るようになった。
ただ、10GでLOの関係か、少々上にスプリアスが-35dB程である。左の画像は、5760M/右の画像が10240M (200M/DIV  外部に10dB-ATT使用)

7月22日 やっとバタンキューのパターンから脱して、以前から作りかけた5G/10G DUAL-BAND-TRVをどうまとめるか、いくつかの予備実験をしてみた。この本体は、昨年来、槇岡さんが開発されてきたFETによるパッシブミクサーでのQRP DUAL-BAND-TRV。五月には5G/10Gともに1mW弱出る所までは行っていた。が、1mW プリアンプなし は移動用にはどうも・・・ という事で、アンプをつけよう・・・。現用のDUAL-BAND-TRVがなかなか重たいので、もう少し軽くできないかなとも考えた。

 そこで、まず、ジャンクで入手した10.8G 1Wアンプをつないでみた。これはかなり広帯域のアンプのようで、聞くところでは、0dbmにて1W近く出るというふれりこみで入手した。つないでやってみると、700mW程度だが、確かに何もいじらずに出る。こりゃあ、たいしたもの、ただ重たいな・・・。次に5G用に実験して作ったMGF1302-FLS09アンプをつないでみた。これは20mWで800mW出るのだが、さすがに、ミクサー にBPF直結では 最大で60mW程度。これならば、もう一段、アンプをいれてやれば、800mWまでは出る見通しがたった。受信アンプ・送受振り分け回路とあわせて、こちらはMMICで作れば簡単かだろう。
 が、ここで、考え込んでしまった。10GもこのHPAと組み合わこせる送受切り替え・受信アンプを作れば、そのままでいけそうだ。が、これらを組み合わせるとちと重たいかなぁ・・・。逆に各バンド用に一組のアンプを作り、リレーで双樹を切り替えて使うことも可能だ。これで多分、100mW弱程度にはなると思うのだが。
 さーて、どちらがよいだろうか・・・。無調整型のMMICと振り分け回路だけでも20mW程度のものにはできそうな気もする。さて、どうでしょう。重さもはかってみないといけない。移動に使うものとして気楽なものにするには。うーん、と考えているうちに沈没してしまった。

7月24日 今日は朝から久しぶりに実験をして、その後、年に一度か二度の巣鴨行き を果たし、秋葉・水道橋をまわってきた。またまた、ゴミをあさってしまったので、荷物は重く、財布は軽く いやジャラ銭で重いありさまだ。hi

 さて、ゴソゴソやっていたら右のような広帯域アンプのジャンクが箱から出てきた。電源供給端子がとりはずしてあって、なかなかフタがあかずに使えずにいたのだが、今日はエイヤッとやったらばフタがあいた。そこで、これ幸いと、電源をつなげるようにして、テストすると約20dBのゲインがありそうだ。これをBPFの後につけると、最大時で10mW程度出る。たぶん、飽和するのだろう。が、ミクサーの後にBPFを通さないで直接にいれると、数mWしか5/10Gは出ない。・・・ただ、どうも使ったセミリジッドがおかしかったみたいでもある。これでうまくいけば、双方向切り替えリレー一つで片付けます。だめならば、バターンを作りかけた、双方向アンプもどきを作ってみたい。さて、どうだろうか。

7月25日 今日は、朝から基板をおこして、単純二分岐した後にMMICアンプをつけた場合のテストをしてみた。使ったMMICは手持ちのERA2。簡単な基板なので、これでうまくいけば最高だっただが・・・

が、さすがに単純二分岐では、送信側・受信側の両方に電源をいれておかないとロスが大きくなる模様。で、電源を入れたら11Gあたりで発振。これは、受信側の入力がオープンだったからのようで、その後、いろいろやりってみたが、どうも今ひとつの結果。でも、いいや、と箱にいれる準備をするためにコネクタをやめて接続できるようにいじっているうちにERA-2が死んだ。過電圧かな???大丈夫なはずなんだけど。

これでERA-2は手持ちがつきたので、このパターンはここまで。やはり、ハイブリッドや波長の回転を考えたパターンを作った方がよいようだ。以上、
#それにしても、部屋が汚いので、エッチングしようとしたら、それ用のタッパーがみあたらず、・・・てな調子で困ったものなんとかしなくては・・・。

その後、とりあえず、5G/10G同軸リレーで切り替えて、アンプをまたまた手持ちのリレーで切り替えて・・・とやってみた。でも、出力部が5G/10Gで同じでは、かえって使いにくい。バンド切り替えはラッチでやればよいのだが・・・。とりあえず、各バンド共に15-30mW程度出る模様。出力部にさらにリレーをいれるのはアホらしいので、もう一つ、BPFをつけようかなぁ。そうだ、あと二つ、BPFを作って、合成してからアンプして最後にわけたらどうだろうか。

8月2日 今日は、家で片付ける仕事があったもので、朝は早くからせっせと働き、めでたく片付き、で、昼から久しぶりにDUAL-BAND-TRVをいじり出した。

DUP-BPFを二つくみ上げ、まずは、
               5G
            |-------|     
MIXER--DUP BPF     DUP BPF---WIDE AMP ---OUT(DUP BPF) としてみた。
            |-------|
              10G
ちなみにWIDE-APは一つのアンプを二極リレーで双方向に切り替えて使っている。これは、ミクサーのスプリアスを取り去って、5G/10Gだけにして、アンプしようという事。最後のBPFを取り去って、スペアナで見てみると、高いほうにずいぶんスプリアスが出る。まあ、飽和近い所での二信号特性を見ているようなものだから、無理もないかな。ここをBPFで振り分けてみたが、どうも出力が少なく、せいぜい10Gは5-8mW。うーん、どうもダメか という事でリレー切り替え式に戻してみた。これで5G/10Gの信号を選んでアンプにいれて、BPFでアンテナ端子をふりわけるのができる。これだとほぼ20mW程度。

が、振り分け用にBPFを入れると、どうも10Gでロスが多いようだ。で、いろいろやってみたのだが、10G用の出力のコネクタを交換したらまあまあ(-1.5dB)ほどにったた。二穴の奴を使っていたのだが、これだと3dB近くロスする。センターピンの長さの不足分を細い線で足していたのが原因かもしれまないが・・・
 さて、これで、一応、両バンドとも、切り替え式で15mW程度出るようになった。考えてみると同時に送信できるというのも考え物で、「できる」のはよいのですが、同時送信しかできないというのはちと使いにくいかなとも思う。まあ、局発をずらしておけば問題はないのだが。
あとはスタンバイ・キャリコンなどを作らないといけないが、それはまたのお楽しみかな。

ミニサーキットのMMICの見積もりをもらったら、一つ600円程度で50mW程度出るようなので、これで広帯域アンプを作ったらどうなのかも興味津々。これで双方向アンプをちゃんと作ってやり切り替え式でDUAL-BAND化というのがやっぱり一番よいかなぁ。

8月11日 DUAL-BAND-QRP-TRVをとりあえず、手元にあった箱に入れてみた。このトランスバーターは、いくらいじっても終わりがなく、5G/10Gのバランスや工夫の余地はいくらでもある模様だ。が、他のこともしたいので、とりあえずハムフェア用に箱に入れました。hi

構成は・・・
 局発 故JA1EPK放出品 4480M 93.333Mから逓倍。
  ミクサー 10G二石基板にて2SK406-MGF1302として1302によるパッシブMIXER
  その後 デュアルバンドBPF二つを組み合わせて5G/10Gを取り出した上で合成
 アンプ ジャンクで拾った広帯域アンプ(800円だったかな) 約20dB
  リレー テレダインの双極リレー(一つのアンプを送受で切り替えて使う)
  最後に デュアルバンドBPFにて5G/10Gを振り分ける

・・・てなもので、5G 25mW 10G 8mW程度。ちとバランスが悪い。簡易型のキャリコンをつけて、いつものように28Vリレーを電解コンとリレーで12Vで使う方式にて切り替えている。問題点としては、リレーと接続部分のロスなのか、ミスマッチなのか、アンプ単体で20dBあり、ミクサーの変換損失は10dB程度のはずなのに、受信時にゲインがほぼゼロか数dBとなってしまうこと。また、まだ5G/10G同時に出てしまうので、コンテストにて『二波同時発射禁止』には非対応 hi

まあ、ジャンクの組み合わせが中心ですから作った部分はわずかだが、まだまだいくらでもいじることが可能。

例えば・・・
1) 5G/10Gそれぞれに別の送受双方向アンプをいれる。
2) MMICで広帯域にもっとパワーの出るアンプを入れる。
3) せめて送信と受信はアンプを別にする。
・・・などなど。

このうち1)は、当初やるつもりでしたが、考えたらQRPじゃなくなってしまいそう。でも、固定用や本格移動用としては面白い。2)もミニサーキットの新しいGALIシリーズを入手したので、実験してみたいと思う。それで3)と組み合わせてやって槇岡さんがやられたようなトラップでIFを落としてやれば使えそうだ。・・・てなことで、とりあえず 箱入り 完成(?)としたいのだが、はてな手持ちでこの前まとめ買いした二色発光ダイオードがみつからないなぁ・・・探し物をするのが一番大変な我が家では困るんだなぁ・・・。