アンテナ狂想曲

1月1日 2004年元旦でアール。・・・・と言っても、初日の出を見るために、昨日、タワー上に設置した安物カメラでは、明るすぎて初日の出はちゃんと見れなかった。でも、日の出の前から起きていたので、今年もガラクタ三昧な一年になりそうだ。カミさんたちが起きて朝飯となるのは、昼前なので超・超空腹に耐えて待った。(ここで文句なんて言ったら、それはもう大変なことになる・・・)
  で、昼飯兼用朝飯のお祝いを食べてから、ゴロゴロしようと思っていたら、我が家の大きなサルがやってきた。「正月のうちに無線を教えてもらえ」とカミさんが言ったというのだ。
 我が家の大きなサル〜中学一年になったのだが、昨年、4級の免許を取得した。「ひなた村」という所でやっている「免許をとろう」という勉強会に通って、9月に試験を受けて合格した。なんでも「親父があまりに楽しそうにやっているので、何でかなと思った」と言うのだ。サルにもとれる・・・という事で、いわゆる「マル完」という奴を買ってやったのだが、まあ、そこそこ見ていって合格した。それで、親父としては実験相手にできそうだということで、一気に75Gまでの申請書を作ってTSSに申請した。総合通信管理局では免許になっている構成図についてあれこれと問い合わせがあったりもしたが、年末も大晦日になってようやくコールサインが来た。JA1LBV というJAコールの再割り当てだ。無線機は共用できる機械の他に、「壊れた」というのを貰い受けて修理できたHFの10W機がある。あとはこれにアンテナをつければよい。
 さて、そこで私の設備で元旦のお空を聞いてみたが、静かなものである。時間帯としてちょうど飲んだくれて寝ているか、はたまた初詣しているかなのだろう。21Mのコンディションそのものが悪いということもある。50Mは誰かしゃべっているが、まあ、話は長そうだ。だいたい「ちょろっと教えてやればすぐに交信できる」というものでもない。ワッチ・・・そうワッチこそ、ハムの基本だと思う。

 で一念発起、「じゃあ、アンテナを作ろう」ということにした。7Mの逆Vならば、21Mでも使えるからよいだろう。ちょうど前にAWXを実験しかけた銅線がまとめてある。これをはかりなおしてやろう。7MHZ用だったら、7/21Mに出られ、50Mだって無理すればOKだからねぇ。(もう二十年も前は7M用のINVで50Mに出ていたことがある。)

1)ダイポールって覚えている?? と聞いたら、忘れている・・・。そこで、ワイヤーアンテナハンドブックの最初の部分を指定して読ませてから、300/7.05 で波長を求めさせて、とりあえず、短縮率0.98での1/4λを筆算で計算させる。(こっそり、こちらは電卓たたいて計算しておく・・・)

2)前にAWXを作ろうとして放置したのがだいたい使えるのがわかっていたのだが、これの長さはどうだ・・・と測らせる。1mの間隔で印をつけてワイヤーをあてて、計る方法。巻きつかないように巻き取る方法も教える。

3)その後、卵ラグに半田付けさせる。半田付けしたことがない人なので、コテを持たせてやらせただけ・・・。これをバランにつけてやる。バランは前に買った奴。ちともったいないないかな。

4)さて、ルーフタワーにつけて設置できないかと、あがってみたが・・・・。ひねったら卵ラグが破断して強度不足が露呈。再度、大型ワッシャにワイヤーを半田付けする。で、持ち上がったら、やっぱりルーフタワーからでは長さが家の境界までに足らない・・・。ウサギ小屋だねぇ。

5)そこで、タワーの上にあがり、ステージの下の金具に取り付けることにする。で、上からエレメントをたらし、碍子の先にひもをつけて張らせる。6)さて、調整だ。同軸の先に以前ハムフェアで入手したアンテナアナライザをつけてはかると、6.8Mあたりに同調している。「それぞれ10cmきるぞ」と指示。最初は意味がわからなかったようだが、やらせながら説明する。

7)まだ長いので、さらに13cm 続いて5cmと切って、7Mの下のエッジで1.1程度になった。これでOKかな。ここの頃になると慣れてくる。

8)子どもの部屋にケーブルを無理やりいれてやる。IC723にセット。で、交信しよう・・・あれれ、なんだか動作が変だよ。
・・・その後、いろいろやってみたのだが、結局、電源の容量不足らしい。ああ疲れた・・・。

でも、ちとHFで10WだとSSBでは逆Vとでは大変かな。なにしろオヤジはCWでしか交信なんてほとんどしてないからなぁ・・。

明日は実家に行くけど、明後日までQSOパーティだからワッチさせて勉強させよう。・・・あ、移動運用するなら連れて行って、YL(??)でがんばらせる手もありますねぇ。もっとも、まだ欧文通話表もよく頭にはいってないかな。

なにからさせたら交信覚えますかねぇ。ワッチ ですかな。それとも入門書??クラブ局が一番いいんだけどねぇ。

1月3日 昨日は実家に言っていたので、再度、アンテナの調子を見る。どうもSWRが高くなってしまった。変だな・・・。とりあえず、呼んで見るがどうも応答がない。一度、上にあがると、バランに電線の先が接触している。そこで、ここを離した。これでいいかな、とやってみるが、SWRは高いままだ。ケーブルかな??? でも、QSOパーティで読んでみたら、関西や広島の局と交信できるようにはなった。21MはSWRがよいのだけどねぇ・・・。

1月7日 もう一度、上で点検してみる。タワーの上にアナライザを持参して、測定したが、これでもSWR2.5はある。こりゃあケーブルではなかったようだ。バランを疑い、外してみる。が、これでもない。・・・・釣竿の残骸を使って、タワーから給電点を離してみる。がこれでもSWRはよくならない。
 なんだこりゃあ、これはどうも角度が急すぎるのかな。うーん、引き回しをかえてみるか・・・・。それにしても、たかが逆Vで苦戦するとは思わなかった。
 てなことで、まだ我が家のサルは交信できていない。まあ、ワッチしてくれればいいんだけど、今時の子どもにワッチはハムの魂なんて言っても通じないかな・・・。