はるかなり75G

8月13日 毎日、毎日、本当に暑い。合宿が終わってやっと夏休みになったのに、昨日は机とジャンク箱の整理をして終わってしまった。で、今日こそ・・・と朝からコテを温め目製作や実験を意気込んで始めた。

まず、75Gをハムフェアまでにでっちあげよう という勇ましい計画にとりかる。マーカー程度だが。種をあかせば、去年のハムフェアで入手したPLL(AFC??)でロックするDRO。50Mおきにロックできるのだが、10.75Gを発振させてやって、50mW程度にしてから430Mとまぜて75.68にしようという計画。まあ、動けば、とりあえずいいのだ。

で、このDROの電源が-5/+5/+10Vと必要なので、電源ユニットを作り出した。-5Vには、7662を使えば十分なはずと最初は思った。そこで、穴あき基板でしこしこ作っていった。でも考えたらば、10Vを作ってから5Vにして、それから-5Vにした方がよかったなぁ。それで、+5Vの電流を測ると70mA程度。これって微妙だぁ。78L05で出なくもないけど、あっちっち になりそう。それで、7805を使えばいいじゃん・・・と思いたち、昨日整理したジャンク箱を見た。?????あらら、ないぞ。7905しかないじゃん。7812/7810/7808/78M08 なんだ みんな違うぞ。

あっ、もう約束にでかける時間だ。いかん・・・てな具合で、何をやっても足らない症候群な一日だった。でも、出がけに7805は池田さんでゲットた。

8月14日 朝から昨晩作った電源をつけてPLL-DROの発振テストをしてみた。が、どうしたことか一つが発振しなくなった。もう一つあるので、これに交換したが、あせってしまった。さらに、電圧をはかると-5Vが7662では電流が不足するようで、-4V程度になっている。うーん、仕方がない・・・とDC-DCを使ったものに変更することにした。これで7905を使って安定化したものを供給しよう。・・・という事で電源ユニットばかり三つも作ることになってしまった。で、ハムフェアまで時間がないので、今回は手回しよく、手持ちの箱に以上を組み込んで実験している。

さてさて、次はこのLOを増幅するアンプだな。どうするかな・・・とジャンクをあさったら、巣鴨でひろってきた故JA1EPK製作の一石実験アンプユニットが出てきた。どうも石の顔をながめると、2SK406と似ている。さらに、50Ωラインではなく、整合用の細いラインが作って、スタプも長くなっている。なんの目的のものだかわからないが、とりあえず、10.75G 5mWを入れてみた。すると、10mW程度が出てくる。おお、これはいけそうだ・・・という事で、スタプを探ると、細いラインの端あたりに大きなスタブをつけたら、50mWまで増えた。これで十分だろう。しめしめ、これでLO部分はできたぞぅ。

8月21日 今日からハムフェアだと言うのに、荷物の準備も途中のまま、深夜、シンデレラタイムを過ぎても、75Gの実験機を作っている。

昨晩から、SPD221を6mmのパイプにマウントしたミクサーを作ってみた。6mmの先には、5mm、その先に4mmがいれてあり、内径3mmの円形導波管もどきとなっている。バックショートを同様なもので作って可変できるようにした。

 これで、430Mと10.75Gの七倍のハーモニクスとで75.68Gのかけら位はでるかなぁ・・・と考えた。で、とりあえず、スペアナに外部ミクサーにつけてみた。と言っても、パイプの適当な奴がないので、47Gマーカー用をとりはずして使った。また、直流帰縁回路が作ってないし、430MでC701/601は300mW近いので、ダイオードを飛ばさないためにも6dBのATTを外付けした。

さて、送信だ・・・。すると、なんと カケラだが75Gが見えるではないか。カケラでしかないのだが、まあ、とりあえず、見えてよかったぁ・・・。バックショートを動かして、最大に思えるあたりで、アルミテープを貼り付けて仮止めした。局発の七倍よりは強いようだ。

あ、明日の準備しなくては・・・。明日、まだ作りかけのこれももっていくぞぅ。ちゃんと出力のでる75Gを持っている人がいれば、交信ができるかもしれない。

8月22日  ハムフェア二日目である。昨日はうかうかしていたら、JA1ELV太田さんと実験しそこなったので、朝からブースの設定をしてすぐに、お願いして、YAMA会のブースに設置してある機械を使っての75Gのテストをはじめた。

 まず、太田さんの世界記録樹立機で75Gを送信していただいた。で、探るのだが、さっぱりわからない。これがそうかなという信号が聞こえたのだが、関係ないスプリアスだった。トホホホホ。
 そこで、逆にこちらから出すことにした。とは言え、マーカークラスの微弱電磁で75Gである。YAMA会ブースのポールの上についている75Gのシステムでは、高さが違いすぎる。で、離れたり、シャッターの反射をさぐったりした。送信すると、なんと、信号が確認できたというのでびっくり。   バンザイ 夜中に見たのは幻ではなかった。この場合、IFは430Mなので、IFで交信する可能性はまずない。
 すると、準備用の脚立をどなたかが持ってきてくださった。これで手を伸ばすと、75Gのアンテナの高さにトランスバーターを置くことができる。距離は5mくらいだろうか。で、これを中央の通路において、上に立った。導波管の先が切りっ放しになっていとる言ったら、「まわして見て」といわれた。本体をまわすと、なんと45度くらい横を向けたらS5-6程度になるという。FMで音声を確認できたというので飛び上がった。
 これでこちらが受信できたら1stQSOだ・・・と思って逆に送っていただく。太田さんの機械だから楽々うかるだろうと思っていたのだが、なんと、何も聞こえない。残念。耳が悪すぎるのだ。
 太田さんによると、「導波管に直接にダイオードをつけると基板で作る場合よりも20dB近く悪くなる」のだそうだ。第一、ポストアンプもないし、バイアスをかけるために6dBのATTを入れているのだから、カスカスでも聞こえそうな信号はまったくFMではわからなくなってしまうだろう。やはり75Gをなめてはいけない。
 でも、この10G台の局発で七倍ハーモニクスでも、一応、数メートル程度の75G実験が可能なことはわかった。これで今回のハムフェアは、半分だが目的を達成したようなものだ。あとは、ポストアンプとミクサー、切り替え回路を作ってみよう。埼玉グループの「イモ煮会」までにはなんとかしたいものだ。さてさて、楽しみだなぁ。