5G HPAの実験

その1 MGF0904-NE85002-8   2.7W
その2 MGF0904-TIM5359-4    4.5W
その3   TIM5359-16        13W
その4 4450-4-4450-8-4450-14 17W

その1 MGF0904-NE85002-8 2.7W
9月20日 昨日、川崎でアルミの箱をわけていだいて帰ったので、さっそく、前から考えていた5G PAの実験をしてみた。基板は以前、FLL120を5Gで使うという企画で挫折したもの。これに最初FLS09MEを一段目につけていたのだが、どうも何かドジをして飛ばしてしまったみたいなので、たくさん手持ちのあるMGF0904にした。
 で、二段目に最初 NE8002-4/NE8002-5を使ってみたが、-4はどうもアンプさせられず、5は少しアンプするもののどうも難しい・・・という具合。そこで、NE85002-8を使ってみたら、スタブがよく効きだした。やはりこのシリーズは最後の数字が6以上であればよいようだ。周波数表示だからあたり前かな。巣鴨で以前200円で拾ってきた中から二本は使え、残りは2Gでならば使えるかなという所。

で、ゴソゴソと二時間も悪戦苦闘したが、基板を固定するネジ穴を二つほど足してやったら100mW IN 2.6-2.7W OUT にたどり着いた。電流は合計で1.2A程度ですのでまあまあではないかと思う。
 例によって一段目の0904には中和(?)のリードをつけてやった。最近、これのついた基板を三枚いくら というので入手したので、いろいろ使えそうだ。ちなみにスペアナでみた所、二倍高調波は-50db以下だったので簡単なフィルターでOKかと思う。

その2 MGF0904-TIM5359-4 4.5W
9月25日 簡易ボール盤を入手したもので、箱を作る練習(?!)として、試作した箱を使って、5359-4Cアンプを作ってみた。

 構成はMGF0904----5359-4C。


 箱のできはやっぱり粗雑だが、前よりは道具のおかげで良くなった。3mmのアルミの板に10mmX5mmの棒で側壁を作ってとめた。チャンネルやアングルよりもこの方が私には作りやすいようだ。以前、イーカゲンな箱だったら出力が不安定だったので放置してたが、今度は少しマシになったようだ。
 組んで何もしないで100mW入力 にて出力2Wだったので、「ホホーっ!!」。調整したら4W出た。入力は増やしても変わらないので、二段目で飽和しているのだろう。Vdd 10V ドレイン電流 二段あわせて 1.2Aなので、なかなかの効率。実はもう一回り大きな石もあるのだが、基板をくりぬかないと実装できない。でも、放置していてももったいないので、箱を作る練習の続きでやってみようかなぁ。

その3 TIM5359-16  13W
11月7日 今日、イモ煮会でちょうどよさそうな箱を手に入れたので、5359-16をつんだアンプを組み込んで調整してみよう、と箱に穴をあけて基板をセットした。基板はセブロンのものをくりぬいてFETが入るようにした。どうもアイドリングがバイアスにあまり関係なく5Aまでジワジワと流れ、このあたりが不可思議だ。発振では、といわれて調べてみたがそうではないようだ。半導体が鈍いのかな???
  どこか接触が悪かったのか、最初、出力が出なかったのだが見直して800mWドライブで4W近くになった。そこで、前に作ったNE85002アンプを前に入れて、2.5Wほどで押したらば、12Wまでは出ていいる。もっとも、この状態では発熱で出力が減るので、でかいヒートシンクと空冷が必要な模様。でも入力を入れると3A程度流れるだけなのだが・・・。多分、もう少し出ると思うのだが、なかなか熱いので作業がしにくいなぁ。hi
 このアンプ、お月様に電波を送る時でもないと使い道はなさそうだ。でも、どうせなら20Wくらいは出てほしいですがねぇ。

11月8日 ジワジワ電流がかわるのは発振かな、ということでいろいろ点検してみたが、そういう事ではないみたいだ。バイアスの電流容量が足らないのかな??

で、試しコールドでテストしたら2.5Wドライブ程度で12W 4Wドライブでは13.5W程度が出た。飽和しているので゜あとは調整しだい。でもこんな所でやめておくかなぁ・・・と昨晩はしまった。もう一度、パッケージの実験データーを見てみると、出力42.5dBm Ids5.1A  G(1db) 9dbとあるのだが、なかなかそこまで行かない。やっぱり私の腕が悪いのでしょう。

土曜日に池田電子で久しぶりに5Gの物があり、4550-14Dなんぞがついたアンプユニットを3Kで仕入れてきたので、次はこれをいじってみようかと思う。MMIC数段はよくわからないので、4550-4/4555-8/4550-14 の三段でどこまで使えるかを課題にしてみよう。

えーと、ちなみに我が家の実際に使っている設備は2Wですので、誤解なきよう。BPFの損失を考えると、もう少し出せるものに交換したいのだが。

その4 4450-4--4450-8--4450-14 17W
11月9日 今日は4550の並んだアンプをそのままでは大きいのとMMICの電源がよくわからないので、FET三段の部分だけ 切断してみた。

 使った工具は以前、JH1GYE局からいただいたマイターソーで、手ノコが固定台についているもの。一時なんだか硬くなったのだが、油を
何箇所かにさしたらとてもスムースに切れるようになった。とは言え、さすがに4550-14まで並ぶ、分厚いくり抜きのアルミなので、そう簡単には切れない。30分ほどゴリゴリと切った。それで切断した面にアルミで蓋をつけ、SMAをつけた。

 時間切れで今日はここまでででおしまいです。明日か明後日にアンプとして調整をいじってみたい。切ればなんとか切れるものだねぇ。

最近、一杯やると眠くなるので、週日は晩酌をしないことにしました。にわかイスラムになって、ゴリゴリ アッチッチと夜中に工作。こちらの方が怪しいかな。


11月11日 昨日は、RBBSに使っているパソコンがおかしくなり、なんと中を見たら、電解コン不良となっていて、これにもて遊ばれて終わった。今日、千石に電解コンを注文したので、週末か来週初めに到着するかな。

 で、4550アンプを、今晩はいじってみたら、あっさりと動いた。メインのラインだけでOK。これはアタリのようだ。
 目下、800mW INで 16.5W もう少しで17W。で、ドレイン電圧が降下するようなので、これをユニット入り口で10Vにしたら、17.4W 出た。蓋をしても変化はない。電流は無信号で4A程度、フルドライブしたら3.5A程度。これならまあまあ満足できる。電流は三段の合計だから、これならばかなり効率がよい方かなと思う。

 これで、42.40dbm。誤差はあるだろうけど17W出たら、3K円ですから、まあまあだよねぇ。それにしても放熱はでかくないと、この分厚いユニットでもアッチッチ、やけどしそう。冬場は実験中に熱燗ができすぎそうだ。