あっぷあっぷで5.6G









 「イーカゲンにUHF」が苦心惨憺のあげくに動き出すと、次はSHF、5.6Ghzが目標となる。でも、さすがに「イーカゲン工作」では、5.6Gのキャビティは無理そうなので、マキ電機の5.6Gトランスバーター基板を使うことにした。

8月20日 ハムフェア最終日。マキ電機のブースで5.6G基板と箱を持ってきていただいて購入する。前日に某クラブブースにてMGF0904Aの載った基板を一枚500円でGETし、0904A用のブースターアンプ基盤と箱(アルミ削り込み!!)もGETしてある。さーて、次は部品集めだなぁ。

8月27日 いやー、8月も末だと言うのに、暑い!!  でも、昨日からハムフェアで買ってきた5.6Gの基板にはんだ付けを始めた。クーラー効かせても
半田ごてを持つとやっぱり暑い。すると休憩を入れた時には自然にビールに手が出てしまい、しばし意識を失う・・・(-_-;)  という具合であまり進まない。
 が、それにしてもチップ部品ってのははんだ付けが辛い。抵抗はまだ表示があるからよいのだが、セラミックのコンデンサは表示が印刷できないのでないので間違えないかと心配だし・・。また、池田電子で手に入るものは安いのだが、チップ部品は一般に高いので、財布がからになってしまう。チップの半固定VR一つに150円ですからねぇ・・。これって2.4Gで使うFETと同じ値段だもんねぇ。(+_+)

 とりあえず、2.4GのPA基板、5.6GのPA基板については部品つけ(半導体以外)が終了。5.6Gのトランスバーターは、なかなか手ごわくパターンがよくわからん部分があったり、部品が揃わなかったりしまして、もうあと少しかかりそうだ。

8月28日 チップ部品付けが一通り終わったので、FETをつけないで通電テストをやってみた。すると・・・なんとマイナス電源が出ない?!?
#ちなみにFETはマイナス電源がかからないと壊れる(-_-;)

さては、ICL7660が死んだか??といろいろやってみたら・・・
  一つ目はチップ電解コンデンサのはんだ付け不良と判明。
  二つ目は7660のはんだ付け忘れと判明。
  三つ目はテスターの針の接触不良で出ていたと判明。
・・という具合で、いやはや、チップのはんだ付けってイヤーの世界でした。

で、電源関係はちゃんと動いたので、キャリコンの強制スタンバイをテストしました。これもok。さーて、ではテストの前に局発の改造をしなくちゃ・・・。局発には、またまたドレークのコンバーターの局発を使う予定。できたら10Gと兼用にしたいんですがねぇ。

8月31日 二日の間にFETもはんだ付けをした。さて、一応はできたはずなのだが、動作確認をどうやったらいいんだろうか・・

9月11日 眠い頭で工作するもんじゃないですね。いやはや・・・。昨晩、5.6GのTRVを取り出して、調整しようとした。

が・・
うっ、キャリコンが効かなくなったぞ・・」という事で四苦八苦。ICが飛んだのだと思ってはがしたら、基板のパターンも一部とれちゃうしモーサイアク。で、取り替えても駄目。 (+_+)

「まさか、LOWじゃだめなの」とTH-55をHIにしたら、カチッと切り替わるじゃないか。これってそんなに感度悪いのかな、と思ったら、ひょっとすると電池が放電していて、HIGHでないとパワーが足らなかったのかな。あー眠い・・・。で、肝心のテストはろくにしないで、寝たのですが、今日は月曜から眠くて死にそう。(*_*)

ちなみにテストした所、FETが一つ死んでいて、取り替え。それで簡易型検出器でテストしたら、どうもAMP三段目が発振。無信号で振りきれる。信号がはいるとロックするのか、正常となるのだが。うーむ、なんでだぁ・・。ここでお手上げかなぁ。ああ、しかし、アスカじゃないけど、朝から「キモチワルーイ」。ネムー・・・・。

9月19日 結局、槇岡さんになきつき、川崎のマキ電機におじゃました。
 みていただきくと、自己発振は、どうも2G程度の低い周波数(?!)のものだった模様。目的信号で最大に調整していただくと大丈夫だった。さらにパスコンを一つ加えると安定し、スタブでの調整へ。
 が、これがすごい・・。小さな丸い銀メッキの3mm以下程度の円盤をパターンのあちこちにつける。マッチ棒の先につけた奴であれこれさぐり、よさ
そうな位置ではんだ付け・・。受信段はHEMTがポンと飛んでおりましたが、取り替えてOKとなった。
 出力150mWだそうで、あとはBPFをつけて同軸リレーをつけ、ケースに入れると出来あがり。なんとか、アンテナを作って、日曜日までに動かして、かついで移動しようかな。・・・という事で帰りにケースに使うアルミ箱を買って帰りました。
 ちなみにキャリコンの感度は、0.5P程度で結合しなさい、という事で帰ってからすぐに直しておきました。
 なんだか考えるとワクワクしちゃう。でも、さんざんおじゃまして、ごめんなさい。

9月21日 19日の深夜に箱に穴あけをした。そして、いろいろやってみて、なんとか箱に入れた。あとはリレーを配線すればできあがりのばず、である。が、ここで考え込んでしまった。前に某所よりいただいたラッチ式の同軸リレーを使うつもりなのだが、どうやったらラッチの瞬間だけ電気が流れるようになるのだろうか。うーむ・・・。

9月23日 いやー、コロンブスの卵とは言ったもので、ラッチ式リレーの簡単な切り替え回路をYAMA-MLでJH9CFT 長谷さんに教えていただいた。 方法は・・・なんと、同軸リレーに直列に電解コンデンサ330μ程度をいれるだけ。これで電気がかかると一瞬だけチャージする間は電流が流れて、リレーはカチッといく。動かすときに、電解コンデンサにたまった電気は放出するようにしてやればであがり・・。いやはや、こんな簡単な方法があるとは・・。帰ってからさっそくやってみましたらOK!!でした。

 で、BPFも作り、なんとか調整らしきことをして(最大出力にしただけ・・)とりあえず、箱にはいった5.6Gの完成。まだ1Wアンプの調整と組みこみもありますが、とりあえずはできたとしましょう。マキ電機のこのTRV基板は、本当に完成度が高いものみたいで、組みたてれば、間違えなければ必ず動くような感じです。
 さーて、あとはアンテナかぁ。ドンキホーテに100円鍋がなかったので、明日は100円ショップを物色かなぁ・・。

9月23日 今日は昼に巣鴨のマイクロ波フリーマーケットにでかけた。1.2GのM57762用の基板一つ、それにデジタルテスター一つをGET。帰りにシャーレン鍋を100円でGETして帰ってきた。

 帰ってから5.6Gの1W−AMPを調整してみた。モノは、マキ電機の基板に、ハムフェアで500円で買った基板からはずした0904A、それに1302を二本つけたもの。ポケていたのか、1302が知らないうちにお亡くなりになり、池田電子に買いに走るはめにもなりましたが、とりあえず、動かせそう。さて、でもうちにはパワー計がない。そこで、いい加減を承知で1.2G用のCOMETのCM-1200とダミーらしきものをつないでみる。ダミーの方はNMCと書いてあるN型のもので、前にハムフェアで「10Gまでは使えるよ」と聞いたのですが、どうも信用できないというもの。(-_-;)

#まあ、私の腕のほうがもっと信用ならないからよしとしよう。

これが2.4Gでもなんとなくパワーの相対値を読むのに使えたので、5.6Gではどうかな、とつないでみると・・・トランスバーター単体では、表示をPWRにするとわからない程度の振れだが,SWRにするとパワーの相対値がわかる。(やっぱりダミーがいかんのか、それともSWRメーターの表示があてにならないのか、両方でしょうね。)

それでAMPをつないで電源をON。送信するとずいぶんと景気良くふれるようになった。0904AのBIASがずいぶん深い所でパワーが出る感じになり、でも、よく見たら0904Aの端子が浮いている部分があったので半田を足したら、パワーが落ちた。(単に発振していただけという噂もある)

で、スタブの真似事として、銅板の小片を切ってから楊枝の先につけてあててまわったら、大分回復した。でも、この表示では0.3W程度。数値には意味はないのですが。さて、これは果たして何wかなぁ。・・測定は10月1日のSHF講習会でのお楽しみとしよう。ちゃんと動くと0.8W程度らしいのですがねぇ・・・。

#しかし、買ったばかりのデジタルテスターで電流をはかっている時に、ポロッと電極がショートしたらしく、電流計レンジがおかしくなってしまいました。いくら2k円でもツイテナイ・・トホホホ。

10月1日 今日はSHF技術講習会の日。朝からはりきって出かけたが,「二番のり!!」。で、1wアンプを見ていただくが、300mw程度との
話にがっかりする。でも、調整を続けていくと、なんと1wに。うーむ、なんでだろう・・・。見よう見真似のスタブでは追い込みきれなかったのだろうか。最後に「とっておきの方法」という事で、0904Aにゲート・ドレイン間にリードでの結合をかける。ギョギョッ!!という感じだか、これがどうもBIASの安定化に役立つらしい。(と、よく理解していないのだが・・・)
 あとはQSOじゃあ!!という事で、100mWのまま(まだアンプは組み込んでいないので至近距離でのQSOを二局させていただきました。ふふふ、動いてたぞ。

10月8日 今日は日曜日なんだが,勤め先の学園祭なので出勤。え??忙しいかって??いやー、生徒会稼業から離れていると、「なんでこれが忙しいと文句を言うのかねぇ」という程度だなぁ。ま、あの日々が殺人的なだけですが・・・。
 しかし,富士山五合目に四国の方たちが遠征して来ると聞いて、職場まで5.6Gトランスバーターを持ち込んだ。これをもって、空き時間に屋上にあがる。スイッチon!!・・・あ、聞こえる聞こえる。富士山五合目の信号が59++で強力に入感している
 では呼ぼう・・・・あれれ、駄目だ。フラレタぞ。何度やっても届かない・・どうしてだろうかなぁ。うーむ、時間切れだ。仕事に戻らねば・・・。やはり1wアンプを組み込みしよう。

10月9日 学園祭の片付けの日。でも、今年は朝のうちに仕事はおわって、子どもの学校行事を見に行く。帰ってから,夕方から1wアンプの組み込みをごそごそとやってみた。夜中に完成。ふふふ、これでいいぞ・・・。

10月11日 学園祭の代休がきた。ついでにオークションで入手した18Gまでというカウンターも到着した。ふふふ、送信してアンテナを向けると5760.00Mと出るぞ!!ほほほほ、・・・ とやっていたら突然,出力がでなくなった。げげっ・・・
 
というわけで,アンプを取り出して、見てみると異常な電流が流れている。FETが飛んだに違いない。0904はたくさんあるので交換化かな・・と思って取り換えたが,状況はかわらない。しまった!!1302が飛んだんだ!!あああ、またまたスタブ調整からやり直しじゃないか・・・。でも、これを予備と交換してみたら、一応、なんとなく主力が出ている気がする。(?!?)で、とりあえずそのまま入れてみた。

10月14日 土曜日で天気がいいので、朝津、おきてから高尾山にリグを持ってでかけた。11時半に運用開始。2.4Gで初めて100k近く遠い局と交信できた。1.2Gといったりきたりしつつ、QSO。うむ、2.4G−100mWで飛ぶんだなぁ。でも、5.6Gは坊主に終わる。相手がいなくては駄目だ。

早くちゃんとQSOしたいよぅ・・・

10月29日 日曜日なんだが、天気が悪い。昨日は2.4Gのアンテナを小雨の中、ルーフタワーになんとかあげた。でも、この雨では移動予定もなくなるだろう、とがっかりする。で、ボーッと1294.92Mhzをワッチしていると、JA1FS、JA1ELVなどのOM各局が箱根にあがっていくQSOが聞こえてきた。うーん、すごいバイタリティだ。47Gの実験に行くらしい。
 で、聞いていたら、そのうち1.2Gではフルスケールになった。駒ケ岳の駐車場についたらしい。ほどなく交信実験をしているらしい交信が聞こえてきた。5.6Gもやっているらしい。

 でも、どうせ家じゃあ聞こえないだろうなぁ・・と思いつつ、トランスバーターのスイッチを入れて、窓際に近づくと・・・なんと聞こえるのだ!!箱根山から町田は50Kmほどある。いくら高い場所でも室内で聞こえるとは!!
 

 あわてて、前の家の外に飛び出した。方角をかえると、都営の団地の方向で一番Sが強くなる。ちょっとした切れ目にJA1ELV局をCALLしたら、たQRZがかえってきた。上の方のQSO実験中でビームがかえられないので、JA1FS局がかわって呼んでくれた。こちらに59・こちらの信号53をいただいて初めてのQSOが成立した。

 さらに、二階に戻ってワッチしていたら、JA1ELV局が呼んでくれた。今度は二階の窓からトランスバーターを片手に持って、乗り出す。すると59+となり、あちらにも59で届いた。QSOしてからも、なんだか興奮がさめない。こんなに興奮したのは久しぶりだ。

 まさか、室内から5.6Gで箱根とQSOするとは思わなかった。うーむ、5.6Gって飛ぶんだなぁ!!