恐る恐る固定用24G設備の製作

固定に24Gを・・・
 なんて大それた事を考えたのには、理由(?)がある。話はアンテナをタワーに上げた時にさかのぼる。5Gが75cmのオフセット・パラボラ(いただき物)、10Gが45cmオフセット・パラボラ …うーん、これでは重さがあまりにアンバランスだよ!! 手持ちにもう一つ45cmがあるんだけど…。じゃあ、24G用としてとりあえず、アンテナだけダミーとして上げておこう!! ・・・という事にしたのである。
 で、去年の6月頃には調子よく、「年内に二台をしあげます」なんて豪語していたのだが、作ってみるととんでもない…。というわけで、年内は一台目が一応箱に入っただけで終ってしまったのだ。以下、のろのろと製作が恐る恐る進むことになった。

  目次

まず、局発の製作がポイント その1 (1G台まで)
まずは局発とその逓倍 その2 (2G台まで)
まずは局発とその逓倍 その3(11G台まで)
まだまだ局発 その4(22G台への逓倍)
めでたく(?)22G 8mWとなる
異常発振を逃げる・・・
お次はミクサーをどうしよう??
アンプしないアンプ
まだまだ局発 異常発振
アンプしないアンプをなんとか・・・
でてこい24G〜ミクサーとBPF
導波管BPFもどきの製作
新型ミクサー登場
ああ、ポストアンプ
親亀小亀方式(?)で「完成」(?)
上にあげるにも大騒ぎ・・・
ようやく1stQSOに成功

まず、局発の製作がポイント その1
12月某日 製作開始。だいたいトランスバーターというのは、局発がいつでも大切だし、トラブルの原因も大半は局発にある。(えーと、いままでの私の「失敗記録」を見ていただくとわかるはず・・・)で、まず、局発を作ろう となった。
 今回は、実はマキ電機にてTCXOを購入してある。24Gを最初から二台目も作る予定だったので、以前、マキ電機でまとめて作った奴を買っておいたのだ。・・・と言っても、これ自体はいいお値段(6K円程度?)ではあるのだが、頼むことを考えたら特価である。56.875Mhzのものなので、基板上で×2 ×2 ×5してやって、1130Mhz台を取り出すことにした。
 構成としては、
 TCXO−2SC2026 ×2 − 2SC2026 ×2 −FJ  ×5 −BPF −FJ  ×1 
 というステージである。

 が、問題はこれを例によって高周波基板(片面ベタアースの穴明き基板)で組もう…というEASY−GOINGな本心である。最初の段から順順に組んではテスト …とやっていくので、この方法がやりやすいのだ。ただ、大分、今までの工作で懲りているので、 1)最短距離でアースするため、裏面のアースはスルーホール状にしてとる。 2)Trの入力・出力の間には、アースでの緩衝帯みたいなのをつける。 程度のことはしている。また、100M台でスプリアスを抑えない限り、最後までついてまわるので、100M台はマキ電機のモノコイルを三段副同調、200M台は2段とした。その後が1130MのBPFなので、まあまあ綺麗になるはずである。
 それでも、アホみたいなことの繰り返しである。
 1)最初、TCXOから10PFでベースに受けたら、さすがに容量が不足だったので、1000PにIした。
 2)二段目のTrのベースへの入力をコイルの二次側にしたら、どうも信号がロスするので、コンデンサでホットエンドから結合した。
…てな具合で、組んでいった。

この結果が右側のスペクトラムである。 出力が1.5mW−2mWなのが問題だが、まあまあという所だろうか。 →回路図はこちらにあります。(jpg)

まずは局発とその逓倍 その2

 次は1137Mから2G台への逓倍である。今回は、2Gから11G台への逓倍には、西新潟クラブのYQP−WEBで紹介された五逓倍基板を使うことにしたので、2G台で10mW程度がほしい。さーて、基板もないしどうするかなぁ・・・と考えて、ジャンク箱をあさったら3セクションのキャビティが出てきたので、結局、これで逓倍と増幅を組むことにした。構成は・・・
 1130Mhz台 − 2SK406 ×2 − 2SK406 ×1 −2G台 
 という具合である。さて、キャビティ細工には、やはり100Wのコテが良い。冬のキャビティ細工はなかなか暖かくてよいものである。(夏は・・・やっぱり辛い)最初に仕切りをつけて、隙間に半田を流す。それからベタコンを仕切りにはんだ付けするまでは100Wの出番である。あとはFETをつけ、配線してできあがりである。
 で、作って動かしてみたら最初、どうも0dBm(1mW)程度しか出てこなくて焦った。が、中をあけてみたら、あらら、逓倍FETのゲートの線が共振棒からはずれていたのだった。これをつけてチューンをとったら、めでたく10mWの2G台が出てきた。これをスペアナで見ながら、前段をチョロチョロといじってスプリアス最小にしていく。
・・・てな事で、右のようにできあがった。

ここまでのスペクトラムは・・・右のような感じである。(スペアナには外に10dBのATTがつけてある。)

まずは局発〜お次は11G台への逓倍だよ その3

 続いて、2G台から11G台への逓倍である。今回は、西新潟クラブのYQP−MLにて知った、五逓倍基板をセブロンさんから入手してある。この基板、構成としてはゼロバイアスでのFETでの逓倍−BPF−アンプとなっている。ちょうどドレーク改造用5G基板と同じような勘時なのだが、アンプにバイアス回路も必要なので、一枚の基板となっている。逓倍段のFETには、何を使おうかと思案したが、NE3210S01を使うことにした。アンプも01でもよいのだろうが、手持ちの関係で2SK406を使うことにした。
 が、一番の問題は、この基板を板だけ買って、基板を納める入れ物を買わなかったことである。こりゃあ、いかん・・・。タカチのU字アングルをゴリゴリと切って、。横にアルミ板をつけて…とやるのだが、いやはや、こうした工作が一番苦手である。特に厚さ3mm程度のアルミアングルの横に2mmビスのタップ穴を切るのはどうにもイーカゲン工作な私には向かない。でも、ヒーヒーといいつつ、なんとか現物あわせでやってみた。・・・まあ、止まったからよしとしよう。でも、なんでも低温用アルミ半田というのがあるらしいから、次はそれにしてみようか・・・。
 さらにSMAコネクタを取り付ける穴をあけ、取りつけ穴にタップを切ったのだが、またまたポキン!!という恐怖の音がして、我が家の2mmタップは在庫がなくなってしまった。トホホホホ。この手の金物工作は、本当に辛い・・・。(って、やっぱりこんな事ではミリ波なんてできないよなぁ・・・)
 さて、でも、箱ができてしまえば、後はさほどやっかいではない。基板を組みこみ、電圧テストをしてからFETを取りつけた。調整は、スペアナを見ながら、逓倍段の入力トリマで目的信号が強くなるようにする。次にアンプのバイアスをいじると11Gがガツンと強くなった。(最初はショボくて焦ったが、アンプが止まっていたのだ。)三番目にスタブをつけるのだが、私の場合、逓倍段からBPFへの入り口に一つ、BPFのセンターに一つ、アンプ部のゲート前に一つ の合計三つとなった。特にBPFの真中がとてもシビアだった。1mWから10mwへ、10dBくらいの違いがスタブの微調整で出る感じだった。
 ともあれ、スペアナで見て右のような具合になったので、よしよし!! 都その時は思った。

 が、「なんだか順調すぎるなぁ」と思う方も多い(?)だろう。トラブルがないなんて??? ・・・・でも、やっぱりトラブルはついてまわっていた。ここまでできたできたと喜んでいて、翌日、ふと気がついたのだ。スペアナのスパンを狭くしていったら・・・・

あらららら???なんだこりゃあ???

 
ふーん、こりゃあ、変だぞ・・・  という事で考えた原因は・・・「そう言えば、昨晩、三端子レギュレターを基板につけたんだよね。あれが発振しているかな??」という事でした。 が・・・→そこで、滅多に使わないオシロで電源ラインを見たが、発振してない模様。

変だな…と調べていくと、どうも最初の2sc2026のステージでの同調がずれるとスペクトラムが綺麗になる。あらららら??? という事で試行錯誤すること数時間。ついに原因判明。それは200M台への逓倍トランジスタが異常発振気味だったのだ。このベースへの結合を10PFでやっていたのだが、5PFにしたら異常発振気味なのは止まった模様。やっぱりブレッドボードはなかなか厳しいようで…。ボリボリ。

かくて、できた11Gは次のような具合となった。

さて、次はTRVの構成を考えてなくちゃなぁ・・・。(行き当たりばったり な奴!!) もう一枚マキ電機のワンボードを使って作るか、それとも手持ちのDBMとパソリンクのジャンクを使って作るか、迷うよなぁ・・・。

まだまだ局発 その4 22G台への逓倍・増幅

 さて、しばしの正月休みをはさんで、(正月は実家まわりで忙しい…?)仕事始めの6日に、川崎へと詣でて、22G台への逓倍に使う24G用二石基板を入手してきた。箱をゴリゴリとUアングルを切って作り、なんとか入れ物を作ってから、配線して、夜にはみかけはできあがった。ガ、問題はここからである。
 今回、2ステージのNE3210s01を使っているが、一段目を逓倍としてゲートへの結合コンデンサを基板のパターンから1PFへと変更してある。これで二段目をアンプとして、10mWはほしいなぁ、というのが目論見である。

 が、さすがに20G台ともなると、なかなかそうカンタンには動いてくれないようだ。11Gを入れているのに、なぜか18G台にスプリアスが出たり、(スプリアスを増幅したらしい)11Gのトラップがなかなか効かずに22Gが増えなかったりして、22G台はまだ1mW程度のようだ。最新スペアナも、このあたりは外部ミクサーをつけているので、レベルが相対的にならざるを得ない。うーん、まだまだ大変だなぁ…。

めでたく(?)22G 8mWとなる

1月18日 久しぶりに局発逓倍段の調整にチャレンジする。 なんで「ひさしぶり」かと言うと、AO−40に寄り道していたから、というのが表向きの理由。ただ、実際は「一杯やったら20G台のスタブをいじってはいけない」という家訓の結果(?)である。さらに、明日は講習会なので、「困ったどうしようもない」となきつくか、それとも「こんなんでいいでしょうか」と持っていけるか・・・まあ、学生のテスト前日みたいなものなのである。

 で、今日は土曜日で仕事をして帰ったら15時。それからいろいろやっていって、夕方になってから、11Gからの逓倍を再度やってみた。

 まず、今日は一段目のドレインにスタブをつける。5mm程度だろうとあたりはつけてあるので、その程度に切った銅板を何度も作りなおして、半田ごてでドレインの出口につけ、11G台の出力がストンと落ちるように探すのだ。が、これがとてもクリティカルで大変。一時間ほどかかって、なんとかIN 10dbmがOutで-20dbm程度に落ちた。
 さて、次は22G台の出力が最大になるようにすることだ。一段目のドレインで少し離れた所に小さなスタブがつき、二段目のゲートにもつけた。でも、これではせいぜい1mW程度しか出てこない。22Gは外部ミクサーで見ているので、絶対レベルがよくわからない。そこで、ある程度調整したら、HP432A/8478Aでつないでみることにしている。これだと、ある程度の誤差はあっても、ある程度の参考にはなる。て、これだとまだ1−2mWなのだ。
 うーん…??? で、ふと、出力のSMAコネクタから出ているピンの上の部分にスタブをつけてみると、ガーンと出力が増えた。いろいろやってみたが、これが確かにそうみたいなので、固定して計ると8mW程度出ている。これならば、そこそこ使えるのではないだろうか。

 さーて、次はTRVの本体をどうするか、考えなくちゃねぇ・・・

1月19日 今日はSHF技術アドバイス講習会。ここまで作った局発を持ちこんで、みていただいた。が、川崎の空気を吸ったら(?)、化けの皮がはがれたのか、異常発振が始まった。が、ダマシダマシ、最後の逓倍・アンプの具合を見ていただいた。

 その結果、昨晩つけたピン上のスタブは取り去られ、ピンから伸びるヒゲが付けられた。これは槇岡さんによれば、「1/4λのカップリング部がミスマッチになっているので、これで補正する役割を果たすと思われる」との事だ。また、異常発振はどうも5逓倍段の問題らしい…という事までは確認した。帰っていじってみたら、やっぱり発振する。どうしてこう気まぐれなんかねぇ・・・ 昨晩までは発振しなかったのにねぇ。

異常発振を逃げる・・・

1月27日 今週末もおでかけとAO40で終ってしまいそうだったが、夜になってからゴソゴソと固定用24Gの局発いじりを再開した。

先週は、1)「2G→11G段」あたりで異常発振する、  2)さらにどうも22G段で時々お化け(自己発振だろう)が出る…といういつもながらのパターンで止まっていた。

で、まず22G逓倍段のセルフは手を近づけて見ていると、逓倍の一段目のようだ。考えたらここはゲート側は11Gなのに、ゲートラインにあるパスコンは24G基板のままだったので、ちょっと少ないかなと思いつつ、この基板のパスコンの場所に47Pのパスコンを加えてみた。これでほぼ止まった感じだ。

次に難物の5逓倍基板の異常発振。そういえばネジが一本ついてないな…とネジを立てようとするとピコピコと発振。うーん、逓倍部の発振かぁ…。まあ、ゼロバイアスで入力でバイアスがかかる奴だから無理もないかな。で、ネジを増やしたら不思議と出力がガクッと減った感じもする。はて?で、スタブを再調整したのだが、どうも??? とりあえず、フルドライブされていると発振しないのでだ落ちると、ゼロバイアスになってかセルフが出る。まあいいかな・・と思いつつ、次に蓋をするとやっぱり発振。そこで蓋にゴムとスポンジを張りつけて三段ほどつけたら、発振はしないのだが、出力がガクッと4dBは減ってしまう。うーん、難しい…。

まあ、これでどうかな??と22G段をつなぐとまたまた発振…。なんでだろと考えたら、22G段の入力ミスマッチではないかしらん??

そこで、11Gの出力と22G段の間に豪華にも12Gまでのアイソレーターを入れてみた。すると・・・ピンポーン。発振はピタリと止まった。こりゃあ、やっぱりここの整合の問題だな。 試しに6dBATTでも止まるのだが、22Gの出力がガッポリと落ちてしまう。うーん、そうか。この状態で22G段のゲート側のスタブを再調整したらば、よいのかな??なんて思ったのだが、もう日付がかわる時刻だったので寝ることにした。残念。

あとは蓋をして出力の落ちる11G段をなんとかして、10dbmにすることと、22G段の入力ゲート側の調整かな?? まあ、アイソレーターを入れておいてもいいんだけど…。できたら回収したいものねぇ…。(ケチ…)あっ、そうだ。22G段にも蓋をしてちゃんと動くかどうか…という関門があった。まだまだ道通し…。

1月27日 槇岡さんが24G用アンプを2逓倍に改造したもののJPGを送ってくれた。それを見ると・・・うーん、やっぱり入力部のスタプが怪しげだ。あれはいらないかな…と思う。が、今日は深夜帰宅でいじれず、地団太を踏む。

お次はミクサーをどうしよう??

1月29日 今日は22G逓倍段入力部のスタブを取り去ってみた。出力はかわらず、しかし、前よりは発振しにくくなったようだ。ただ、やはり不安定なので、アイソレーターを入れたままにしておいた。これでHP432Aでコネクタをいじると8mW程度になるので、とりあえず手持ちのDBMをば22Gの先につないでみた。

RHGのDBMで24Gでも使えるという事で購入したもの。これに20dBのATTを介して1.2Gを入れてみた。で、LにLO Rに1.2G Xを出力として見てみたらば…一応、24Gは出てきます。が、ATT20dBとして見て-40dbm程度(推定)

うーん、ちょっと少な過ぎるぞもう10db程度出てもいい気がするのですが???これでBPFをつけて、アンプ2段を二つ入れて、実用範囲の出力になると思っていたのだが、甘かったかな??

さて、LOにやや不安を残しつつも、固定用24GをMIXERにとりかかることにした。で、DBMが思っていたよりもロスが多いみたいなので、どうするかと考える。昨晩は、オンエアミーティングを聞きながら、アンプ用の箱をゴリゴリと切ったり削ったりして、作った。しかしどうも綺麗にいかないなぁ…。幸いにも巣鴨のフリーマートでバイテラルというのか、一組のアンプを方向を変えて送受信にて使える同軸リレーを入手したので、・・・

MIXER-BPF-COAX SW−AMP−COAX SW−ANT 

という感じになるのかな、と思うのだが、問題はMIXERとBPF。

そこで考え付いたのは…
1)5mm角の真鍮パイプにダイオードを外部ミクサー風にさしこんでやりシングルミクサーにする。5mm角では遮断導波管になるので、そのままBPFとしても使い、ネジを5mmおき位で入れてやって、BPFを兼用して信号も取り出す。
2) 1)のパターンでもう少し太い角パイプや24Gで使える導波管にて作ってやり、空洞共振器を一段作ってやる。
3)基板をなんとか調達してダイオードでシングルかアンチパラレル風のミクサーにする。
4)今のDBMであとはBPFなどを別に作ることで考える。

さーて、どれからやってみたらいいかなぁ??

1月30日 晩になって「ひょっとしてDBMの使い方が違うんじゃないか」と思い出した。RHGのDBMの資料があったぞ…と探してみたらば、横文字でよくわからないもののでてきた。それを見ながら蓋を開けてみたら・・・

あらら、今まで24GをとっていたXと表示してある端子には、なんと大きなチップコンで結合してあるじゃん・・・。こりゃあ、この方向がIFだったのか…と発見(?)

で、Lからローカル XからIFを入れたらRから推定-17dbm(IF0dbm)が出てきた。試しにIFを10dbmにしたら、24Gは-10dbmとなりこのあたりで飽和した感じだ。これならば、アンプを4段(2X2)すれば、50mW弱程度までにはできそうだ。なるほど端子が違ったらダメなはず。ただ、それでも変換損失にして17-20db近くある計算になるが規格を見る限りは、18Gまでが本当のようなので、24Gだとそんなものだろう。やっぱりDBMにするとロスは大きいようだ。

#でもメリットってあるかねぇ。LOの抑制もそんなにはない感じがするのだが??DBMのメリット はてなんだろう??

さて、これでまたまたMIXERを別に作るか、これを使ってBPFだけ作るかを迷うことになった。まあ、いろいろゴミを作っては組み合わせてみるのが目的みたいなものだから、やってみればいいわけだが。*その後、テストしていると、どうもこの信号レベルはうそ臭い気がしてきた。どうももっと少ないかも知れない。

アンプしないアンプ・・・

2月4日 しばらく開いたのは、入試という奴で忙しかったからなのだが、今日は代休なので、久しぶりにいじることができる。

 で、ミクサーとBPF というあたりをいじろうかと思っていたのだが、先にアンプを作ってみる事にした。なせかと言うと、アンプはどうせ必要だし、基板がある。それにBPFなどを確認するのにもアンプがついていた方が良い。さらに、アンプの周波数特性がどの程度かという事によって、BPFに求められる切れ方が大きく違うのだ。
 てな事で、今日はまずアンプを入れる箱を作る。これがまた、「イーカゲン工作」な私には苦手の極みである。タカチのアングルを切って、蓋の部分を厚めのアルミ板を切って作る。そして、とめる穴をあけて、タップを切って・・・と書くのは簡単だが、なかなかあわない。ひーこら言って、数時間かかってやっと箱ができた。次はSMAの穴をあけて、コネクタをつける。これもまたタップを折ってしまったりして、大変な思いだった。とほほほほ。
 さて、いよいよアンプ基板を調整だ。その前に、基板にFET以外をとりつけて電圧をかけてバイアスをチェックする。OKだったら石をつけて、箱に取りつけた。いざいざ調整・・・。
 しかし、なんとATTになってしまう。バイアスを可変してもなかなか増えない。入力部からスタブを調整していくのだが、まあ細かいので神経が疲れる。で、なんとか3dBほどのゲインになったのだが、どうにも少ない。うーん、なんでかなぁ?? とこの日はくれていった。

2月5日 昨晩は苦労したが、結局劇的にはよくならなかった。そこで、「SMAのコネクタが臭いのではないか」と決めつけて、交換してみることにした。SMAコネクタが最近、池田さんに少なく、仕方がなく秋葉で買ってきた「無印新品」にしてあったのだ。でも、どうも気に入らないので、刻印のある中古JUNKはずし品をつけてみた。コネクタ一つ と言ってはいけない。24Gはコネクタ一つで3dBも5dBもロスしたり、消えたりするようなのだ。するとその甲斐あったのか、調整すると前日よりはゲインがでるような感じだ。でも、「あとちょっと」といじると、悪くなり、一進一退で終ってしまった。うーん、アンプしないアンプに発振しない発信器はつきもの とは言ったものの・・・マイッタマイッタ。

#上の写真をYAMA−MLで流したら、槇岡さんより「スタブが大き過ぎるねぇ。もう一度、全部とってからやりなおした方がよいよ」等、数点のアドバイスをいだきました。確かにこれじゃあ大きいんだよねぇ・・・。ボリボリ。
 

まだまだ局発 異常発振

2月7日 今日は河岸をかえて(?)、局発部をアルミ板に取りつけてみることにした。これならトラブルになることもないだろう…と高をくくっていた。ところが、やっぱりまたまた発振が始まってしまった。2Gから11Gへの5逓倍部がやはり発振しているようなのだ。いろいろやってみるのだが、どうも安定しない。トホホホホ。でも、今日はこれから部活でワカサギ釣りに行くので、でかけなくちゃいかん・・・。後ろ髪をひかれながら、自宅をあとに夜行列車に向かった。

2月8日 夕方、ワカサギ釣りから帰ってきた。で、夜行列車の中で一つひらめいた事があった。

「そう言えば、蓋をした時に、安定していても、2Gからの逓倍部 入力部の蓋を押すと発振するぞ」「逓倍部の横のネジにドライバーを立てると、発振するぞ」
「あっ、ひょっとしてアレかもしらん??!!」

「あれ」じゃわからないですね。2G入力部に調整用に入っているトリマーなのである。あれの足が短く切り詰めてなかった気がする。ひっょとしてあれがループを作っている原因じゃないかな??
 そう思うと、本当は夜行から飛び降りて帰りたいのだが、まさかそんなことはできるはずはない。えっ?遊びじゃないかって??こりゃあ、お仕事なんです。私しゃ、野外活動部の顧問なんでして、部員諸君が行こう と集まった限りは、嫌でもお付き合いしなくてはならんのですな。てな事で、松原湖で氷の上でのワカサギ釣り。釣果は・・・厳しいものでしたが、まあ、ボウズは逃れて顧問の面目はたった模様だ。

 で、帰宅して、さっそく、トリマーの足を最短にしてみた。どうかなぁ?? と動かすと・・・どうもアタリのようだ。ずいぶん安定してきた。まだ何かの拍子に発振することがあるのだが、しばらく様子を見ることにした。いやはや、単純な問題だったんですねぇ。

アンプしないアンプをなんとか・・

2月15日 週末である。が、仕事で帰ったら夕方だった。でも、明日までになんとか24Gアンプを再調整しよう・・・とスタプをはずしてとりかかった。「スタブが大き過ぎるんだ」との指摘があったので、せっせとハサミでスタブ用のリン青銅を切るのだが、小さくなったと思うと、ポロッ・・・ああああ、どこに落ちたの?? とていう世界である。とほほほほ。

 とりあえず、なんとかやってみたのだが、ゲイン2dB程度に落ちてしまった。とほほほほ。

2月16日 今日は、技術アドバイス講習会である。 CalAMPのNF測定の後、アンプを見ていただくと、「まだスタプが大きいね」との指摘。うーん・・・絶句。

 で、真中の二段目ゲートの奴は生き残ったが、他はあっさりはずされた。どうしても、小さいスタプになれていないので、大きいのをつけて出そうとしてしまうのである。大きくても確かに1/4λのものは3/4λでも高周波電位としてはあうのだろうが、結局、ロスが多くなったり発振の原因となってしまうのだろう。で、結局、一段目ゲート、二段目ゲート、二段目ドレインの3つだけで10dB以上のゲインになった。
 また、電源が5Vから発光ダイオードで3Vにしていたのだが、ドレインの抵抗があるので、結果的には1.5V程度になっていた。これを発光ダイオードをショートしても3V程度になるようで、そうすると15-16dB程度のゲインになるようだ。「これでいいでしょう」という事になった。

 うーん、しかし、24Gはやっぱり難しいなぁ・・・。で、もう一つ、ニ段のアンプ基板を入手して、組みたててみることにした。今度はケースは作るのが大変なので買うことにした。こっちの方が高いんだよねぇ。

2月18日 さて、今日はSMAのコネクタを分別してみた。HRM とあるヒロセの奴については、WEBでカタログが出ている。それを見て、18Gまで使えるものを探すと、ゃっぱり意外と少ない。ポチッとへこみのあるノープランド物はダメ 秋葉で買ってきたピカピカ新品ノーブランド物も忌避した方がよい・・・ジャンクでもやっぱり18G非対応なものもあるようだ。
 ただ困ったのは、ヒロセ以外のコネクタだ。刻印のある奴はよいような気もするのだが、WEBで検索しても、カタログは出ていなかった。さーて、どうだろう。大丈夫かなぁ・・??まあ、使ってみるしかないかな。で、4穴の奴をケースに取りつけてから、はみ出した部分をカナノコで切ってみた、意外と簡単に切れたので、これからはこの手でやってみよう・・・。
 石は今回はNE3210S01-FHX35LGとして、パワー部に使うことにしようと思う。さて、どこまで出るかなぁ。

3月15日 ずいぶんご無沙汰してしまった。なにしろ、どうもこのところ。、『副業』(?)の仕事の方が割と忙しかった上に、その他の事でも二月の末から消耗することが多く、さらに『花粉症』なのか、春は不快で疲れるもので、夕飯に一杯やるとそのままドロンと寝てしまう日が続いたのである。『本業』の無線屋さんがこんなにできなかったのは久しぶりだ。まあ、「一杯加減で工作」というのは少なくとも24Gについては無理なので、しょうがない。

 でも、明日は川崎に行くので、その前には自分で調整しなくちゃ・・・ という事で、調整にとりかかることにした。
  帰ってから久しぶりに明日に向けてコテを持ち、24Gのアンプ調整を始めた。信号源としては、24G TRVを使って、ATT 30dBをかました。ところが、突如、信号が出なくなり、あれれ??とTRVの出力を見ると、これが出ていない。・・・げげっ とチェックしていったらば、なんとLOの増幅部のFET NE3210S01が一本飛んでいた。あららら。多分、負荷のかけすぎか。11Gなので、01でなくて、MGF1302に交換したら復活した。ドレインに4Vだったので、流しすぎたのだろうか。一瞬目の前が真っ暗になった。でも、しばらくいじりながら考えていると少しはわかるようになっただけ進歩だろうか。今日の場合は、一つもできてないので「釘宮の法則」以前のトラブルだ。

 その後、調整を再開。微妙なスタブの調整をやって、3mW入力で30mW程度が出るようになった。蓋をすると40mW弱になるので、もう一息だなぁ・・・。

3月16日 今日はSHF技術アドバイス講習会だ。でも、疲れていて、寝坊してしまったので、到着したのは10時ころになってしまった。で、関西から見えた方が5Gアンプを作っているのを横からあれこれと言ったりしていたが、そのうち、順番がまわってきた。
 
 まず局発を見ていただくが、川崎まで持ってきたらやっぱり(?)異常発振の癖がはじまった。 まあ、でも、軽症なので、使えそうではあるのだが。また、方法は考えなくてはいけないようだ。
 で、問題のアンプだが、3mW入力でテストすると、やっぱり30mW程度までは出ているようだ。

 でも、槇岡さんいわく「まだまだいけるでしょう」
と言う。スタブとしてつけたゴミみたいなかけらの調整は基本としてズレてはいなかったようだが、ウルトラC技が連発することになった。
 まず、「これでしょう」と取り出したのはエナメル線だ。この先を出力部にひげとして出して、調整する。うーん、これで一割以上UPかな。
 でもこれでも「まだまだ」という。「電源が低いなぁ」と5Vの三端子をはずして8vに交換。その上でダイオードでもって2vほど降下させて、つないでしまった。さすがに8vでは飛ぶのだが、FHX35LGは裏技としては6v程度は使えるのだという。(良い子のみなさんは決して真似をしないで下さい。おとなしく、定格を守っても、資金があればもっと出る石がうまくすれば入手できますからねぇ・・)要するに『ハイリスク・ハイリターン』 という奴なのである。もっとも、当然ながら電圧がかわるとスタブは微妙にかわってくる。そこで再度やりなおし・・・となるのだが、これが一歩間違うと「昇天」となってしまう。が、さすがに仙人級である。さらに3dBほどUPした雰囲気になった。うーむ・・・。 60-70mW程度になったのだ。蓋をしてやや増えるというところで「さらに追い込むのは自分でやってね」となった。・・・そう、一歩間違うと飛ぶのだなぁ。

35LG-AMP

 さて、これであとはミクサーとBPF と言いたいのだが、ちとゲインが足らないみたいだ。そこでもう一枚、「三度目の正直(?)」という奴で、24Gアンプ基板、現行ロットの最後の一枚というのをわけていただいた。よーし、次こそは・・・。
 で、帰ってからとりあえずパーツ類をつけたのだが、うっかり三端子の所に78L08をつけてしまい、電源ONと同時にs01を二本も昇天させてしまった。トホホホホ。手持ちがなくなってしまった。

3月19日  今日の帰りにNE3210S01を買ってきたので、晩飯の後に基板につけて調整してみた。

「おやっ、今日は酒を飲まないのかな」と思ったあなたは賢い。実はちょっとだけ・・・にしたのだ。というのも、一昨日からのどが痛い。週末にスノーキャンプの引率なので、こじらせるのは嫌なので昨日、医者に行った。「どうせたいしたことはないけどおまじないに・・・」と。ところがなんと「こりゃあ、気管支炎ですね」だって!!! なんとまあ、熱が出ないけど気管支炎なんだというのだ。とほほほ。 
・・・てな事で、あまり飲めないのだ。

 で、
さすがに三つ目となると、前のを見ながら、そこそこの調整ができるようになった。トランスバーターに30dBほどのATTをいれたものを入力に入れて、出力をススペアナで見てスタブを調整する。比較的スムースに16dB程のゲインがとれているようだ。
 #講習会に持ち込んだら、ゲインは12-14dB程度だったが、さらに見ていただいたら、なんと20dBまで到達した。方法は、出力部のスタブとひげのようなゴミスタブだった。やっぱり難しいねぇ。

S01 AMP

 さーて、これで次はいよいよミクサーとフィルターだかなぁ!!

でてこい24G〜ミクサーとBPF


4月5日 今日はパイプ型のミクサー・BPF一体型を作ってみた。
   1)内径8mmの真鍮パイプを適当に切る。
 2)片側に出力のSMA 逆側の端にLOを入れるSMA そのやや内側の反対サイドにIFを入れるSMAをつけるための穴をあける。
 3)で、IFのSMAと出力の間にいくつかネジ穴をあけてタップを切る。
 4)IFのSMAにはダイオードをつけて、逆側の端子はループにしてSMAに戻す。
・・・さて、これでOKなはずなんだが・・・これでIFに1.2Gをいれ、LOをつないでみたのだが・・AMPを入れないと24Gがよくわからない程度しか出てこない。うーん・・・なんでだ??ネジを加減すると、ネジが抜け切ったのが一番よいみたいだ。うーむ・・・・。わからん。

4月6日  今日はBPF だけを実験してみる。5mmの真鍮角パイプを切って、両端にSMAをつける。3mm程度は、センターのピンが出ているようにする。そして、その間に5mmおきにネジを入れられるようにした。これでカットオフの導波管に共振体を並べた計算になるのかな??
  が、これをDBMのあとに入れると、どうにもロスしてしまうし、ピークが出ない。こりゃあやっぱり安物のSMAがどう見てもだめだよなぁ

4月12日  今日は土曜日なのだが、仕事から帰ったら夕方だった。で、今日は基板のエッチングを始めた。ジャンクのサーキュレーターを分解したケースを活用して、それについている三つのSMAを使って、T型にパターンのついた基板を作ってシングルダイオードで使おうという計画なのだ。
 1)まず、ケースの大きさをはかり、基板を30mm角に切った。
 2)現物あわせで入出力の位置をあわせて、パターンをT型に貼り付ける。
 3)IF側のパターンに一箇所 チップコンを入れるカットをいれ、出力側のパターンにはBPFを入れるカットを二箇所いれる。
 4)裏側には大きなセロテープを張る。
 5)さて、エッチング・・・

 こうして作ってみたものの、最初はどうにも24Gが出なかった。これはどうもグランドがケースとつながっていなかったようだ。これを直したら、24Gが出るようになった。でも、蓋をするとやたら特性がかわるし、24GよりLO と21G台の方が強くなったりするので四苦八苦。 で、そろそろ寝よ寝よ・・・と思って、明日のためにしまいはじめてふと思った。
「あれっ、この基板、テフロンの割には色が茶色だなぁ・・・」
「ああああ こりゃあ、PPO基板の残っていたはぎれと間違ったな!!」・・・どうりでロスが多いはずだ。
  で、そういえばパターンが太い気がするな・・・と貼り付けたシートのあとをみて二度びっくり。
「なななな、3mmm幅をはりつけちゃったみたいだぞぅ」

  PPOだと50オームは1.8mm程度だから、2mmだったらまだいいのだが、24Gでしかも3mmだからねぇ・・・こりゃあ、信号が出てきたのが不思議だ。

  で、夜中の一時過ぎから、0.8mmテフロンで基板を作り直すことにした。・・・。とほほほほ。なんともバカな話。今日一日の作業はなんであったのか・・・・。お粗末さま。ちなみに就寝は二時半。ああ眠い・・・。

4月13日 再びSHF講習会。でも、今日は朝から眠い。が、それでも朝のうちに投票に行ってから川崎に向かった。

 夜更かしMIXERは、どうもさっぱりで、不可解な代物だったのか、どうやっても出力が-40dBとかになってしまう。アンプの方はさすがに三つ目ですので、GAIN12-3dB程度まではできていた。でも、槇岡仙人の手にかかったら、なんと20dBまで増えてびっくり。・・・例によってヒゲスタブなど裏の手の連続で、うーん、やっぱり24Gは、半端ではいかんなぁ と実感。

 で、帰ってから、BPFとMIXERをなんとかしようと考えてみたのだが、とりあえず、DBMに戻して、本日調整されたアンプとPAをつないで、出力試験をしてみた。(BPFなし)すると、40mWを確認したのだが、やっぱりBPFはないとなぁ・・・

導波管BPFもどきの製作

 そこで、ジャンク箱 いや、部屋をゴソゴソとやったら、(すでにジャンク箱の中で生きているようになっている)いただきもののジャンク(正確にはゴミかもしれない)の中から内寸10.5mmX4.5mmの銅角パイプが出てきた。これで導波管フィルターができそうだ・・・と思って、ちょろちょろゴリゴリとと作ってみた。

 作り方
・計算は、「マイクロお助けシート」におまかせ。導波管サイズを「そのた」にして入れてやり、24Gの管内波長分のブロックを四つとり、端の二つに管内波長の1/4波長の場所もだす。この場合、管内波長が15.99mm 1/4波長が4mmとなる。
・銅パイプに百円で買ってきたノギスをあてて、16mm×4のしるしをつける。また、1/4波長位置にも傷をつける。全体の長さをあわせてノコでゴリゴリ。仕切りの位置は導波管の幅の半分くらいまでゴリゴリと切れ目をいれた。
・最後に管内波長部の半分くらいの場所に3mmのネジ穴をあける。2.5mmであけて、3mmタップを切った。
・で、SMAをとめる穴をタップを切って作る。丈夫なほうがよいので、2.6mmにした。
・しきりに0.3mmりん青銅をはさみで切ったものをさしこみ、半田ごてでとめる。また、両端を同じものを半田付けして底にした。

*15.99mmで波長だということは、これよりもごくわずかに大きめにつくり、ネジを入れると容積が減って同調するようにしたほうがよいのだろう。違うかな?? また、1/2波長でも共振するので、その方がよかったかもしれない。でも、小さいと作りにくいから・・・というのが後で考え付いた言い訳である。

で、これをDBMの出力、アンプの前につけてみた。ねじをまわすと一本はほとんどブロードだが、二本目はやたらとシビアに利く。ギューン・・・という感じなので、これならいいだろう・・・と思うことにした。で、この状態での送信出力は35mW程度だ。もう少し出力がほしいのですが、さて、どこでサチッているのかな。アンプユニットをセカンドにもう一ついれるかな??


上のスペアナ画像は、500M/DEVにしてあり、右側のものはイメージ混信。これならいいかなぁ??

新型(?)ミクサー登場

4月23日  土日に固定用24Gを箱に組み込む用意として、アルミ板に取り付け、動作テストをしてみた。
構成は・・・
 DBM-BPF--COAX SW -AMP UNIX X2--COAX SW ---ANT
 という構成で、AMP-UNIT は S01-S01にS01-35LG 、COAX SW は入出力切り替え型にて、双方向回路。しかしどうしたことか、バラックでテストした時は40mWは出ていたのだが、どうにも、出てこない。
 こりゃあ、どこか飛んだかしら・・・ とバラして、バラックに戻して、いじってみた。すると・・・DBMからの出力がやたらと少なくなっている。局発は?と調べると正常。DBMのコネクタの接触の問題なのか、はたまた、DBMがいかれたのか・・・。

試しにアンプユニットを三つ(六段アンプ)にしたら、50mW近く出てきたが、やっぱり、DBMが問題である。。とんだのかしーら???そんな過大入力をした覚えはないんだけどねぇ、やっぱりコネクタの接触かな。・・・??????

ということで、夜の11時過ぎから、最近、槇岡さんが凝っているQRP型TRVで使われているFETアンプを利用したミクサーを作り出した。電源基板、本体と作っていって、部品の実装が終わったところで気がついたら日付がかわっていたので、風呂にはいって寝た。でも、電源の電圧テストまでは終わっので、あとは魂をいれる調整。あっ、ケースに穴もあけなくちゃ・・・。

このミクサーは、二段アンプで一段目の入力にLOを入れてやる。(ex 10G/5Gならば、 4480Mでよい。)そして、二段目のFETにはドレイン電圧をかけず、かわりに(?)その出力部かドレインにIFを注入してしまうのだ。1.2G-IFならば、1PFで100mWも入れてやるとよい。すると、あら不思議、0dbm程度のミクサーになってしまう というものである。また、二段目のゲートへのバイアス電圧はかなり出力に影響するから面白い。

実は、よく使っているドレークのコンバーターが同じような回路を使っている。この場合には、逆にドレインにLOが10dbmほど加えられ、ゲートにRF信号がはいって、IFはゲートから取り出されている。で、ソースには抵抗でのセルフバイアスらしき回路がはいっているようだ。

この方法の場合、24Gの場合、IFの注入場所が問題だが、ドレインからの50オームラインか、電源ラインのパスコンあたりでよいのだろうか。ドレインは直流的にはアースに落とすのかな。

4月30日 今日は休みだが、一日、ボーっとして過ぎてしまい、晩飯の後になってゴソゴソと24GのFET-MIXERをいじりだした。

本日は、いよいよ調整。二石アンプの入力にLO(22.74Ghz)を入れてやり、一段目のゲートからスタブの調整をはじめる。今回の基板は、二段目との段間につけるスタブが、二重にカップリング回路が入っているので、「ドレインとゲートがショートしてあの世行き」になりにくく、かつ、前よりも調整がやりやすくなった気がする。

FETには、一段目のアンプにS01 MIXERには35LGを使った。最初は蚊のなくような出力だったが、バイアスをかえて、スタブをつけて・・・とやっていったら、そこそこ出るようになった。

試しにBPFを通して、アンプを二段つけてみたら、40mWは出る模様だ。これならDBMでやっていたのと同じ程度。もっとも、受信の時のロスが大きいとどうなのかな・・・。

なんとかこのミクサーでTRVをまとめてみようと思うのだが・・・。

ああ、ポストアンプ

5月1日 昨晩に続いて、24G-TRVの各ユニットをアルミ板に取り付け、双方向同軸リレーと
結線してみた。これで、目下、1.2G 100mWを入れると24Gが30mWほどでてくる。リレーと結線による損失が1dBほどあり、アンプアウトでは40mWだが、仕方がない所だろう。ちっょと小ぶりだが、これで送信はできるものになりそうだ。

が、問題は受信と送受切り替え回路。受信感度をはかるのには、移動用TRVでは入力としてでかすぎるし、どうするかなぁ・・・。送受の切り替えも、100mWでちょうど送信がはいり、受信ではスルーで出るような回路とキャリコンを考えないといけない。親機が固定用なので、さーて、どうしようかな・・・。実際の運用環境を考えて、ATTを考えればいいのかな。それとも、サーキュレーターも手持ちがあるので、受信IFアンプと送信ATTをこれで切り替える
ような回路を作った方がいいのかな???

とりあえず、箱にはいる前の状態にはなったので、あとは受信が一番心配だ。C601にNJM3501の逓倍器をつけて送信したのだか、どうも聞こえ方が悪い気がする。計算してみると・・・IFに20dbmを入れて、出力が14dbmだから、全体としてのトータルゲインはマイナスになる(送信時)。あらららら・・・こりゃあ、IFアンプが必要かな??

ということで、24G固定用のテストにハンディ機では、どうもよくからないので、IC910とプリアンプをつけて、実験してみた。

ワンボード移動用 プリを入れると空Sが2から7-8に増える。
FET-MIXER固定用      プリを入れても空Sは2が3になる程度である。

で、2mはなれてもばっちりと受かる程度になった。本来はごまかしかもしれないがこうした場合はポストアンプが有効な場合になるのかな??つまりミクサーの損失が大きく、ノイズは少ない ということになるのだと思うだが。いずれにしても、固定用の場合、直下にあげるので、下までのロスがありますので、ポストアンプがこの場合はあってもよさそうだ。

とりあえず、ポストアンプを入れるような切り替え回路を作ってみよう。

5月13日 ポストアンプを入れても空Sはほとんどふれない感じであることから、とりあえず、20db程度のポストアンプをいれようと思い立った。

が、サーキュレーター二つとmmicで作ったアンプは、ぴーすか、ギャースカと発振。どうもサーキュレーターから回り込むようだ。リレーなしにしようかと思ったのだが・・・。それでリレー用の基板を作って・・・と思い、一つ目はパターンを書いてエッチングしている時に、仕事の電話。これが長くなって戻ったら、あららペンで書いたのが、みな溶けてしまった。うひゃーっ・・・。

でも、懲りずにもう一度、今度はパターンを張るのと、マジックでゴソゴソ書いた。エッチング・・・なかなか進まないな。そろそろエッチング溶液の寿命ですね。一年以上も時々でも使うとさすがにだめかねぇ。

でもなんとか終了して、マニキュア落としできれいにして作ってみた。で、部品を前の奴から移設したのですが、なんだか変。調べたらMMICがお亡くなりになっていた。ナンマイダ。

これでがっくりして、今日は終わったのだが、さて、秋葉まで逝って仕入れる時間をどうつくるかが問題だ。HPのMMIC 五つで1200円なりのために、2000円かけて秋葉に逝くアホなことになるのだが。でも、25dB近くゲインがあるのと消費電流が少ないのでなかなかよいと思っているので、やっぱり行くかなぁ

5月14日 夕方に用事があったのだが、その前に秋葉に走ってMMICを購入してきた。さーて、これで明日こそ実験、実験・・・。

 5月15日 テストしてみたら、ちょいとゲインがありすぎたというのか、アンプのノイズ特性が思ったよりもよくないのか、空Sがふる。とりあえず信号の検出はしやすくなった。MMICには、HPのINAなんたら という奴を使い、消費電流が10mA程度で2Gまでは25db程度のゲイン、3db程度のNF という触れ込みである。が、アースポイントを増やさないと発振しやすくなっている。これは、ERA2程度のゲイン(15dB)の方が使いやすかったかもしれない。まあ、実際には親機にはATTいれて使ってもよいのでだが・・・。

また、キャリコンでの送受切り替えと、24V同軸切り替え型のリレーを駆動する回路も組んでみた。DC-DCではなく、例によって電界コンデンサにたまった電気で電圧をあげて駆動し、接点保持電圧程度その後は動くリレーとダイオードの回路だ。JAMUのWEBに成沢さんが紹介されていますが、とても便利だ。

で、トータルテストをしてみたら、送信は30mW程度。まあ、リレーロスもあるので、許容範囲だろう。問題は受信がこの程度で使えるかどうかだ。もっとも、さらに問題はまだバラックなので、川崎までもって行くと壊れそうだ ということでもある。切り替え型のリレーが思っていたよりも背が高く、用意したケースにぶつかるので、さて、どうしよう・・・

5月16日 とりあえず、用意したいつものMB-6に穴をあけて押し込んでみた。さーて、これで動くかな・・・ とやってみたら、そこそこ動く感じだ。

5月17日 帰ってから、IC910につないでテスト。移動用ワンボードと聞き比べをやってみた。するとどうもやっぱり感度が悪いような気がする。うーん・・・。

さらに箱に入れたら局発の最初あたりの段が異常動作をするのか、近接スプリアスが増加
してしまった。あらららら・・・。こりゃあ、箱が小さすぎたかな・・・。

5月18日 SHF技術アドバイス講習会なので、朝は早くから起きて、仕事よりも早く家を出た。8時前には会場についたのだが、すでに先客が来ていた。脱帽!!

さて、しばし待ってから、TRVを見ていただく。受信・・・おやおや、どこかが発振しているぞ。こりゃあ、ポストアンプだな。とほほほほ。

で、ポストアンプをはずした状態で受信の変換損失などをチェックしていくと、面白い(妙なことがわかった。

・アンテナから-40dbmが入り、RFアンプユニット二つで、リレーを通ると-20dbmになっていた。うーん。ゲインの単純な合計だと30dbmあるはずなんだが・・・。接続部のミスマッチなどなのでしょう。
・次にBPFをつけた状態でのミクサーへの入力を見ると、-30db,mになっていた。あららら・・・。損失が大きいなぁ。それも最初はもっと少なかったのをチューンしなおしたらこの程度になった。
・これで変換出力が-40dbm程度だった。あらら、意外とミクサーの損失は少ないんだなぁ。

うーん、問題はポストアンプとBPFだったのか・・・。とほほほほ。

送信は今日はご機嫌がよかったのか、30mWは出ていることがわかった。

で、これでポストアンプを見直してやれば、一応は使える水準であるだろう との判定をいただいた。さてさて、あと一歩・・・(と思うとトラブルになるのだが)

親亀・小亀方式で「完成」(かな)

5月20日 帰宅すると秋月に頼んだERA−2などが届いていた。さっそく、24Gのポストアンプに取り付けてみる。

ゲインは15db程度のふれ込みだが、スイッチONでノイズがわずかに増える程度で、すっきりとしている。これならばいいなと思いつつ、送信テストなどをやっていたのだが、どうも出力が出てこない。なんでだろう・・・とゴソゴソやっていたら、またまた「うっかり」をやってしまい、電源OFFで送信したらERA-2が一つ昇天。ダイオードの突き合わせでの保護回路が1SS97で作ってあるだが、これではERAシリーズは保護できないようだ。(?)

こうなると、さほどゲインはいらないので、Trで組んだ方が丈夫なものになるかな、と思い出してきた。とほほほほ。保護回路はどうするうか。べきなのだろうか???

もう一度、HPの奴をつけて、パスコンの付け方を工夫してみたらば、発振はとまったのだが、ノイズが多く、これではどうも・・・。25dbゲインはどう考えても多すぎそうだしねぇ。

さらに送信の方も、どうもこのリレー二つ、アンプ付きの基板がつくとIFの入力部のSWRが悪化するようで、これで線の引き回しなどで、出力が出なかったり不安定になる原因らしいことがわかった。ミクサーに直接にIC910からの信号をいれてやれば、ちゃんと動いて送信も出てくる。うーん、もう一度、基板を作り直して、切り替え部をシールドボックスにでも入れて外付けにするかなぁ・・・。

5月21日 今晩も晩飯後に24Gをいじりだした。1.2Gの入力部の回路にミスマッチがあって定材波がたっているのが送信不安定の原因のようなので、最初はちゃんと基板からの線をコネクタをつかって結線してみた。

が、これではかわらず、蓋でもするとふらふらと出力が出なくなるので、やむなく、ポストアンプをすっとばして、SMA-Nの座付きコネクタでIFを取り出してみた。これだとATTがなくなるが、LOWにして実験したら、送信は安定した。直下まで同軸を引くと多分、これでちょうどよくなるはずだ。

受信用にはちょうど手元で遊んでいるAG1200(ICOM用のプリ)を入れたらいいかな、と最初は思案。でも、キャリコンの検出回路もなくしてしまったものですからこれは不便だ。強制スタンバイ配線するとしても、キャリコンはやはりないと安全弁として使えないし、調整の時にも不便。これは、やっぱり、外付けでポストアンプとキャリコン検出部を作って、箱の外にでもつけるかなぁ と思い出した。

また、上まで引く同軸も考えねばならない。15mほどあるので、5DFBかな と思っていたのだが。、5D2Vにコネクタをつけて実測してみると、10Wが2Wになる程度なのでこれでもいいかなぁ。これだと1Wで200mWだから、ドライブにちょうどよい感じだ。

なんとか来月までにはあげてすっきり としたいのだが、さーて、どうするかな。

5月23日 やっぱりポストアンプと>とキャリコン検出部を作って、箱の外にでもつけるかなぁ・・・ということで、小さめのケースに今までの送信受信切り替え・ポストアンプ部を入れてみた。で、受信アンプをスペアナにつないで見てみると、なんだか発振がおきやすい・・・で、今回は単体なので、いじりやすく、いろいろ試してみた。

すると、電源ラインにRFCを加えたら、発振しなくなった。どうもここから回り込みをおこしてしていた模様だ。。これで、あとは本体につないだ時に動作不安定が出なければOK。ただ、空Sが4つほどふる。まあ、同時5D2V 15mを通して、S2程度ですから、さほど、気にならないともいえるのだが・・・。

また、実際に使う予定のTS790で送信もテストしてみた。790を1Wにして、5D2V 15mとNコネ二つを入れて、330mWになる。これだとちっょと多いけど、送信・受信の切り替え部のロスもあるので、だいたいそのままでよいようだ。

5月25日 今日は、朝一番で所沢まで行ってきた。が、午前中の議事のすすめかたを見ていたらなんともだるくなって、昨晩、帰りに池田さんでG5Yリレーを買う用事があるのをいいことに、昼で帰ってきてしまった。

で、帰ってから、コテがあたったら溶けて、動作不良になっていたG5Yリレーを交換。これでなんとか24G-TRVが箱にはいって「完成」した。まだ、しばらくは動作テストをする必要があるが、なんだかつぎたしの不恰好。ポストアンプは本体ケースの外側に小箱にてつくようになった。ちょうど昔々のFT400なんかでアンテナリレーかBPFが外側に出て
いるのと同じ雰囲気かな??

まだ、防水ボックスを買ってくるのと、同軸、電源ケーブルなどが必要ですので、早くて来週末にならないとあげられそうもない。でも、こうなると一刻も早くあげたくなるから不思議 HI

でも、今週は、週末の大移動会に向けた機材の点検などで終わりそうだ。週末の天候が悪そうなのだが、ああ、晴れてくれないかなぁ。

上にあげるにも大騒ぎ・・・

6月3日  24G-TRVをタワーにあげるべく、防水ボックスを買いにDYTに行った。入手したのは例によって 未来工業のWB-2JB 。だが、今回はちょっとこれで悩む。実は泥縄でケースに組み込んだら、SMAコネクタの曲げの関係でセミリジッドが箱に一箇所おさまらない。これに力がかかるとお決まりの接触不良が出るので、ケースを切ってこれを外に出した。

次の問題は、防水ボックスがギリギリで、蓋をしめると圧迫する。そうすると接触不良になる・・・ということがおきるのだ。最初、「あまりぎりぎりはよくないな」とタカチの箱を見てみたのだが、価格が倍以上はする。 まあ、未来工業のが安いだけか。でも、大きさからなんとか入るだろう・・・と入れてみたのだが、セミリジッドが押される部分ができると接触不良になってしまい駄目。・・・何度も工夫しては入れなおして、なんとか寝るまでには「これでいいかな」という感じになった。

今回は、メンテが必要になったら、防水ボックスに入れた本体をはずすのではなく、ボックスごとおろすことになりそうだ。hi

6月4日  本日のキーワードは「あれまあ」・・・

まず、「蓋を閉めると接触不良になるのを工夫してなんとかした」はずの24Gのトランスバーターをテスト。・・・・あれれ、またまた出力でないよ。調べるとセミリジッドが一本、やはり接触不良の模様。他と交換。しかし、問題は交換したのも怪しい物だ。さらにやっぱり蓋をすると問題がある感じ。オンエアミーティングにて槇岡さんに「箱は大きいのにした方がいいんでしょうけどねぇ」と言われて、やっぱりそうだね、と決定。箱と防水ボックスをワンサイズ大き目のものと交換することにした。

ああ、またやってしもうた。

6月6日 一昨日は、二つの「あれまあ」で終わったので、昨日の帰りにサトーさんに寄って、ワンサイズ 大きな箱、その足でDYTに行き、ワンサイズ大きな防水用の箱(WB3J)を買ってきた。でも、プロジェクトX のIGY観測年に行われた「昭和基地越冬」の記録を見ていたら、いつの魔にか寝こけていた。さて、固定への24G設置という私のプロジェクトはいつになったら完了するのやら。

6月10日 今日は入梅だそうだが、雨が降らない一日となり、しかも17時には帰宅できた。

そこで、「今日しか24Gをあげる日はない!!」とテスト。あれれれ出ないぞ・・・再び蓋をあけてセミリジットを直したら出るようになった。うーん、もう一日様子を見るかな と思いつつ、でも、箱をあげなくては・・とやっぱりタワーに設置しようと決意。防水ボックスに入れて、ザックに入れ、ベルトを出して、タワーを登りった。

オフセットのアームに固定用の穴はあけてあるのにあわせたので、固定は簡単・・・と思ったのだが、なんとあがったら、穴が違う!! 仕方なく、いったん退散してあけなおしをした。それでもう18時になるのでどうしようかと思ったのだが、「えーい、まだ明るいぞ」と再度チャレンジ。今度は無事に固定ができたのですが、次の問題は放射器をつける位置に金具がじゃましている。うーん・・・これはあとで再度やるしかないな。と少しずれた固定した。

次に電源ケーブルと同軸がぐちゃぐちゃにザックの中でからみあってしまったたが、これもなんとかほぐした。さてこれで大丈夫・・・とケーブルを何箇所かタワーに固定して降りた。

しかし、まだまだ問題が続く。まず同軸(5D2V)が引き込み穴に入らない・・・。もう一杯なのかなぁ・・・。それでも窓から仮に引き込んでみたのだが、電源をつなぐと電流が流れない・・。あらら、これはケーブルをほぐした時にコネクタがぬけてしまったに違いない。

もう一度登るかな・・・と時計を見たら既に18時40分。暗くなってきた・・・。さらに飯を作らないといかん時刻をすぎているので、本日はここで断念となった。

なんだか、ガックリして、飯を作ってから、晩飯に缶ビールを1本飲んだらどっと疲れが出てしまった。トホホホホ。明日は雨らしい。明後日も雨らしい。金曜日が降らないで、早く帰れたらコネクタをさしなおすのと、引き込みをしなおそう。ケーブル類は仮にビニール袋にいれて、防水しておいたが・・・ああ、アホな話ばかりの一日だったなぁ。

6月11日 昨日のリベンジを願って、「晴れろ、晴れろ」と念じて寝たら、神様があわれんでくれたのか、晴れた。

それで定時になった途端に仕事は放置して、帰ってきて、タワーにあがり、電源をつなぎなおし、さらにホーン固定のじゃまになっていた金具をカナノコで切断して、固定しなおした。さて、これで一応、あがったので、電源をONしてみたのだが、下で移動用セットで送信した時の信号がFSにはなるものの弱い気がする。

うーん、セミリジッドの不良かしら?? でも、目下、どうにもならないので、とりあえず動いたことを確認しただけで、金曜日を待つことにしよう。でも、とりあえずは動くようになったようだ。

#しかし、残念ながら、二週間を経過したが、いまだ1stQSOはできていない。近くに相手がいないとだめかなぁ??

ようやく1stQSO

6月29日 今日は梅雨の晴れ間 という事で、各地に移動局が出没している。11時過ぎからJH1UGF 槇岡さんが、ランドマークタワーに移動されるとのMLを読み、てぐすね引いて待っていた。その間、部屋の掃除などをしていたのだが、合間に2.4Gで二局と交信するなど、今日はバンドがにぎやかだ。

 12時前に1294.92Mで槇岡さんが聞こえたが、JN1AYV岡本さんを呼んでいる。その間に、世界貿易センタービル移動のJA8GY/1 川村さんと24Gを試みたが、残念ながら1.2Gでも55程度の状況で見つからなかった。そしてしばし待ち、槇岡さんがあいたところで、声をかけて窓を町田方面に移動していただいた。
 それでも、最初は槇岡さんの電波が見つからなかったのだが、こちらから送ったのを見つけていただいた。聞こえたよ という事で、声を戻して送っていただき、ビームを修正したら強くなる。仰角も修正して、こちらでFSとなった。親機がTS790なので、めったにFSならないりのだが、はりついている。さらに、槇岡さんがスリットを抜いて、オチョコだけ(円形ホーンだけ)にしてみたが、それでも53で来ていた。
 距離は18Km程度だが、これならいけそうだ。バンザイ!! さらに午後には、伊勢原移動のJS1UVH 大矢さんともFSて交信できた。残念ながら、ロールコールでのJA1CUY菱木さんの信号はわからなかったし、JH1GYE高崎・荒井さんとの実験も成功していないが、これからが楽しみだ。

さて、半年かけたこの機械、果たしてどこと交信できるのかな。・・