固定に24Gを・・・
なんて大それた事を考えたのには、理由(?)がある。話はアンテナをタワーに上げた時にさかのぼる。5Gが75cmのオフセット・パラボラ(いただき物)、10Gが45cmオフセット・パラボラ …うーん、これでは重さがあまりにアンバランスだよ!! 手持ちにもう一つ45cmがあるんだけど…。じゃあ、24G用としてとりあえず、アンテナだけダミーとして上げておこう!! ・・・という事にしたのである。
で、去年の6月頃には調子よく、「年内に二台をしあげます」なんて豪語していたのだが、作ってみるととんでもない…。というわけで、年内は一台目が一応箱に入っただけで終ってしまったのだ。以下、のろのろと製作が恐る恐る進むことになった。
目次
まず、局発の製作がポイント その1
12月某日 製作開始。だいたいトランスバーターというのは、局発がいつでも大切だし、トラブルの原因も大半は局発にある。(えーと、いままでの私の「失敗記録」を見ていただくとわかるはず・・・)で、まず、局発を作ろう となった。
今回は、実はマキ電機にてTCXOを購入してある。24Gを最初から二台目も作る予定だったので、以前、マキ電機でまとめて作った奴を買っておいたのだ。・・・と言っても、これ自体はいいお値段(6K円程度?)ではあるのだが、頼むことを考えたら特価である。56.875Mhzのものなので、基板上で×2 ×2 ×5してやって、1130Mhz台を取り出すことにした。
構成としては、
TCXO−2SC2026 ×2 − 2SC2026 ×2 −FJ ×5 −BPF −FJ ×1
というステージである。
が、問題はこれを例によって高周波基板(片面ベタアースの穴明き基板)で組もう…というEASY−GOINGな本心である。最初の段から順順に組んではテスト
…とやっていくので、この方法がやりやすいのだ。ただ、大分、今までの工作で懲りているので、 1)最短距離でアースするため、裏面のアースはスルーホール状にしてとる。 2)Trの入力・出力の間には、アースでの緩衝帯みたいなのをつける。 程度のことはしている。また、100M台でスプリアスを抑えない限り、最後までついてまわるので、100M台はマキ電機のモノコイルを三段副同調、200M台は2段とした。その後が1130MのBPFなので、まあまあ綺麗になるはずである。
それでも、アホみたいなことの繰り返しである。
1)最初、TCXOから10PFでベースに受けたら、さすがに容量が不足だったので、1000PにIした。
2)二段目のTrのベースへの入力をコイルの二次側にしたら、どうも信号がロスするので、コンデンサでホットエンドから結合した。
…てな具合で、組んでいった。
この結果が右側のスペクトラムである。 出力が1.5mW−2mWなのが問題だが、まあまあという所だろうか。 →回路図はこちらにあります。(jpg)
次は1137Mから2G台への逓倍である。今回は、2Gから11G台への逓倍には、西新潟クラブのYQP−WEBで紹介された五逓倍基板を使うことにしたので、2G台で10mW程度がほしい。さーて、基板もないしどうするかなぁ・・・と考えて、ジャンク箱をあさったら3セクションのキャビティが出てきたので、結局、これで逓倍と増幅を組むことにした。構成は・・・
1130Mhz台 − 2SK406 ×2 − 2SK406 ×1 −2G台
という具合である。さて、キャビティ細工には、やはり100Wのコテが良い。冬のキャビティ細工はなかなか暖かくてよいものである。(夏は・・・やっぱり辛い)最初に仕切りをつけて、隙間に半田を流す。それからベタコンを仕切りにはんだ付けするまでは100Wの出番である。あとはFETをつけ、配線してできあがりである。
で、作って動かしてみたら最初、どうも0dBm(1mW)程度しか出てこなくて焦った。が、中をあけてみたら、あらら、逓倍FETのゲートの線が共振棒からはずれていたのだった。これをつけてチューンをとったら、めでたく10mWの2G台が出てきた。これをスペアナで見ながら、前段をチョロチョロといじってスプリアス最小にしていく。
・・・てな事で、右のようにできあがった。
ここまでのスペクトラムは・・・右のような感じである。(スペアナには外に10dBのATTがつけてある。)
続いて、2G台から11G台への逓倍である。今回は、西新潟クラブのYQP−MLにて知った、五逓倍基板をセブロンさんから入手してある。この基板、構成としてはゼロバイアスでのFETでの逓倍−BPF−アンプとなっている。ちょうどドレーク改造用5G基板と同じような勘時なのだが、アンプにバイアス回路も必要なので、一枚の基板となっている。逓倍段のFETには、何を使おうかと思案したが、NE3210S01を使うことにした。アンプも01でもよいのだろうが、手持ちの関係で2SK406を使うことにした。
が、一番の問題は、この基板を板だけ買って、基板を納める入れ物を買わなかったことである。こりゃあ、いかん・・・。タカチのU字アングルをゴリゴリと切って、。横にアルミ板をつけて…とやるのだが、いやはや、こうした工作が一番苦手である。特に厚さ3mm程度のアルミアングルの横に2mmビスのタップ穴を切るのはどうにもイーカゲン工作な私には向かない。でも、ヒーヒーといいつつ、なんとか現物あわせでやってみた。・・・まあ、止まったからよしとしよう。でも、なんでも低温用アルミ半田というのがあるらしいから、次はそれにしてみようか・・・。
さらにSMAコネクタを取り付ける穴をあけ、取りつけ穴にタップを切ったのだが、またまたポキン!!という恐怖の音がして、我が家の2mmタップは在庫がなくなってしまった。トホホホホ。この手の金物工作は、本当に辛い・・・。(って、やっぱりこんな事ではミリ波なんてできないよなぁ・・・)
さて、でも、箱ができてしまえば、後はさほどやっかいではない。基板を組みこみ、電圧テストをしてからFETを取りつけた。調整は、スペアナを見ながら、逓倍段の入力トリマで目的信号が強くなるようにする。次にアンプのバイアスをいじると11Gがガツンと強くなった。(最初はショボくて焦ったが、アンプが止まっていたのだ。)三番目にスタブをつけるのだが、私の場合、逓倍段からBPFへの入り口に一つ、BPFのセンターに一つ、アンプ部のゲート前に一つ の合計三つとなった。特にBPFの真中がとてもシビアだった。1mWから10mwへ、10dBくらいの違いがスタブの微調整で出る感じだった。
ともあれ、スペアナで見て右のような具合になったので、よしよし!! 都その時は思った。
が、「なんだか順調すぎるなぁ」と思う方も多い(?)だろう。トラブルがないなんて??? ・・・・でも、やっぱりトラブルはついてまわっていた。ここまでできたできたと喜んでいて、翌日、ふと気がついたのだ。スペアナのスパンを狭くしていったら・・・・
あらららら???なんだこりゃあ???
ふーん、こりゃあ、変だぞ・・・ という事で考えた原因は・・・「そう言えば、昨晩、三端子レギュレターを基板につけたんだよね。あれが発振しているかな??」という事でした。 が・・・→そこで、滅多に使わないオシロで電源ラインを見たが、発振してない模様。
変だな…と調べていくと、どうも最初の2sc2026のステージでの同調がずれるとスペクトラムが綺麗になる。あらららら??? という事で試行錯誤すること数時間。ついに原因判明。それは200M台への逓倍トランジスタが異常発振気味だったのだ。このベースへの結合を10PFでやっていたのだが、5PFにしたら異常発振気味なのは止まった模様。やっぱりブレッドボードはなかなか厳しいようで…。ボリボリ。
かくて、できた11Gは次のような具合となった。
さて、次はTRVの構成を考えてなくちゃなぁ・・・。(行き当たりばったり な奴!!) もう一枚マキ電機のワンボードを使って作るか、それとも手持ちのDBMとパソリンクのジャンクを使って作るか、迷うよなぁ・・・。
さて、しばしの正月休みをはさんで、(正月は実家まわりで忙しい…?)仕事始めの6日に、川崎へと詣でて、22G台への逓倍に使う24G用二石基板を入手してきた。箱をゴリゴリとUアングルを切って作り、なんとか入れ物を作ってから、配線して、夜にはみかけはできあがった。ガ、問題はここからである。
今回、2ステージのNE3210s01を使っているが、一段目を逓倍としてゲートへの結合コンデンサを基板のパターンから1PFへと変更してある。これで二段目をアンプとして、10mWはほしいなぁ、というのが目論見である。
が、さすがに20G台ともなると、なかなかそうカンタンには動いてくれないようだ。11Gを入れているのに、なぜか18G台にスプリアスが出たり、(スプリアスを増幅したらしい)11Gのトラップがなかなか効かずに22Gが増えなかったりして、22G台はまだ1mW程度のようだ。最新スペアナも、このあたりは外部ミクサーをつけているので、レベルが相対的にならざるを得ない。うーん、まだまだ大変だなぁ…。
1月18日 久しぶりに局発逓倍段の調整にチャレンジする。 なんで「ひさしぶり」かと言うと、AO−40に寄り道していたから、というのが表向きの理由。ただ、実際は「一杯やったら20G台のスタブをいじってはいけない」という家訓の結果(?)である。さらに、明日は講習会なので、「困ったどうしようもない」となきつくか、それとも「こんなんでいいでしょうか」と持っていけるか・・・まあ、学生のテスト前日みたいなものなのである。
で、今日は土曜日で仕事をして帰ったら15時。それからいろいろやっていって、夕方になってから、11Gからの逓倍を再度やってみた。
まず、今日は一段目のドレインにスタブをつける。5mm程度だろうとあたりはつけてあるので、その程度に切った銅板を何度も作りなおして、半田ごてでドレインの出口につけ、11G台の出力がストンと落ちるように探すのだ。が、これがとてもクリティカルで大変。一時間ほどかかって、なんとかIN 10dbmがOutで-20dbm程度に落ちた。
さて、次は22G台の出力が最大になるようにすることだ。一段目のドレインで少し離れた所に小さなスタブがつき、二段目のゲートにもつけた。でも、これではせいぜい1mW程度しか出てこない。22Gは外部ミクサーで見ているので、絶対レベルがよくわからない。そこで、ある程度調整したら、HP432A/8478Aでつないでみることにしている。これだと、ある程度の誤差はあっても、ある程度の参考にはなる。て、これだとまだ1−2mWなのだ。
うーん…??? で、ふと、出力のSMAコネクタから出ているピンの上の部分にスタブをつけてみると、ガーンと出力が増えた。いろいろやってみたが、これが確かにそうみたいなので、固定して計ると8mW程度出ている。これならば、そこそこ使えるのではないだろうか。
さーて、次はTRVの本体をどうするか、考えなくちゃねぇ・・・
1月19日 今日はSHF技術アドバイス講習会。ここまで作った局発を持ちこんで、みていただいた。が、川崎の空気を吸ったら(?)、化けの皮がはがれたのか、異常発振が始まった。が、ダマシダマシ、最後の逓倍・アンプの具合を見ていただいた。
その結果、昨晩つけたピン上のスタブは取り去られ、ピンから伸びるヒゲが付けられた。これは槇岡さんによれば、「1/4λのカップリング部がミスマッチになっているので、これで補正する役割を果たすと思われる」との事だ。また、異常発振はどうも5逓倍段の問題らしい…という事までは確認した。帰っていじってみたら、やっぱり発振する。どうしてこう気まぐれなんかねぇ・・・ 昨晩までは発振しなかったのにねぇ。
1月27日 今週末もおでかけとAO40で終ってしまいそうだったが、夜になってからゴソゴソと固定用24Gの局発いじりを再開した。
先週は、1)「2G→11G段」あたりで異常発振する、 2)さらにどうも22G段で時々お化け(自己発振だろう)が出る…といういつもながらのパターンで止まっていた。
で、まず22G逓倍段のセルフは手を近づけて見ていると、逓倍の一段目のようだ。考えたらここはゲート側は11Gなのに、ゲートラインにあるパスコンは24G基板のままだったので、ちょっと少ないかなと思いつつ、この基板のパスコンの場所に47Pのパスコンを加えてみた。これでほぼ止まった感じだ。
次に難物の5逓倍基板の異常発振。そういえばネジが一本ついてないな…とネジを立てようとするとピコピコと発振。うーん、逓倍部の発振かぁ…。まあ、ゼロバイアスで入力でバイアスがかかる奴だから無理もないかな。で、ネジを増やしたら不思議と出力がガクッと減った感じもする。はて?で、スタブを再調整したのだが、どうも??? とりあえず、フルドライブされていると発振しないのでだ落ちると、ゼロバイアスになってかセルフが出る。まあいいかな・・と思いつつ、次に蓋をするとやっぱり発振。そこで蓋にゴムとスポンジを張りつけて三段ほどつけたら、発振はしないのだが、出力がガクッと4dBは減ってしまう。うーん、難しい…。
まあ、これでどうかな??と22G段をつなぐとまたまた発振…。なんでだろと考えたら、22G段の入力ミスマッチではないかしらん??
そこで、11Gの出力と22G段の間に豪華にも12Gまでのアイソレーターを入れてみた。すると・・・ピンポーン。発振はピタリと止まった。こりゃあ、やっぱりここの整合の問題だな。 試しに6dBATTでも止まるのだが、22Gの出力がガッポリと落ちてしまう。うーん、そうか。この状態で22G段のゲート側のスタブを再調整したらば、よいのかな??なんて思ったのだが、もう日付がかわる時刻だったので寝ることにした。残念。
あとは蓋をして出力の落ちる11G段をなんとかして、10dbmにすることと、22G段の入力ゲート側の調整かな?? まあ、アイソレーターを入れておいてもいいんだけど…。できたら回収したいものねぇ…。(ケチ…)あっ、そうだ。22G段にも蓋をしてちゃんと動くかどうか…という関門があった。まだまだ道通し…。
1月27日 槇岡さんが24G用アンプを2逓倍に改造したもののJPGを送ってくれた。それを見ると・・・うーん、やっぱり入力部のスタプが怪しげだ。あれはいらないかな…と思う。が、今日は深夜帰宅でいじれず、地団太を踏む。
1月29日 今日は22G逓倍段入力部のスタブを取り去ってみた。出力はかわらず、しかし、前よりは発振しにくくなったようだ。ただ、やはり不安定なので、アイソレーターを入れたままにしておいた。これでHP432Aでコネクタをいじると8mW程度になるので、とりあえず手持ちのDBMをば22Gの先につないでみた。
RHGのDBMで24Gでも使えるという事で購入したもの。これに20dBのATTを介して1.2Gを入れてみた。で、LにLO Rに1.2G Xを出力として見てみたらば…一応、24Gは出てきます。が、ATT20dBとして見て-40dbm程度(推定)。
うーん、ちょっと少な過ぎるぞもう10db程度出てもいい気がするのですが???これでBPFをつけて、アンプ2段を二つ入れて、実用範囲の出力になると思っていたのだが、甘かったかな??
さて、LOにやや不安を残しつつも、固定用24GをMIXERにとりかかることにした。で、DBMが思っていたよりもロスが多いみたいなので、どうするかと考える。昨晩は、オンエアミーティングを聞きながら、アンプ用の箱をゴリゴリと切ったり削ったりして、作った。しかしどうも綺麗にいかないなぁ…。幸いにも巣鴨のフリーマートでバイテラルというのか、一組のアンプを方向を変えて送受信にて使える同軸リレーを入手したので、・・・
MIXER-BPF-COAX SW−AMP−COAX SW−ANT
という感じになるのかな、と思うのだが、問題はMIXERとBPF。
そこで考え付いたのは…
1)5mm角の真鍮パイプにダイオードを外部ミクサー風にさしこんでやりシングルミクサーにする。5mm角では遮断導波管になるので、そのままBPFとしても使い、ネジを5mmおき位で入れてやって、BPFを兼用して信号も取り出す。
2) 1)のパターンでもう少し太い角パイプや24Gで使える導波管にて作ってやり、空洞共振器を一段作ってやる。
3)基板をなんとか調達してダイオードでシングルかアンチパラレル風のミクサーにする。
4)今のDBMであとはBPFなどを別に作ることで考える。
さーて、どれからやってみたらいいかなぁ??
1月30日 晩になって「ひょっとしてDBMの使い方が違うんじゃないか」と思い出した。RHGのDBMの資料があったぞ…と探してみたらば、横文字でよくわからないもののでてきた。それを見ながら蓋を開けてみたら・・・
あらら、今まで24GをとっていたXと表示してある端子には、なんと大きなチップコンで結合してあるじゃん・・・。こりゃあ、この方向がIFだったのか…と発見(?)
で、Lからローカル XからIFを入れたらRから推定-17dbm(IF0dbm)が出てきた。試しにIFを10dbmにしたら、24Gは-10dbmとなりこのあたりで飽和した感じだ。これならば、アンプを4段(2X2)すれば、50mW弱程度までにはできそうだ。なるほど端子が違ったらダメなはず。ただ、それでも変換損失にして17-20db近くある計算になるが規格を見る限りは、18Gまでが本当のようなので、24Gだとそんなものだろう。やっぱりDBMにするとロスは大きいようだ。
#でもメリットってあるかねぇ。LOの抑制もそんなにはない感じがするのだが??DBMのメリット はてなんだろう??
さて、これでまたまたMIXERを別に作るか、これを使ってBPFだけ作るかを迷うことになった。まあ、いろいろゴミを作っては組み合わせてみるのが目的みたいなものだから、やってみればいいわけだが。*その後、テストしていると、どうもこの信号レベルはうそ臭い気がしてきた。どうももっと少ないかも知れない。
2月4日 しばらく開いたのは、入試という奴で忙しかったからなのだが、今日は代休なので、久しぶりにいじることができる。
で、ミクサーとBPF というあたりをいじろうかと思っていたのだが、先にアンプを作ってみる事にした。なせかと言うと、アンプはどうせ必要だし、基板がある。それにBPFなどを確認するのにもアンプがついていた方が良い。さらに、アンプの周波数特性がどの程度かという事によって、BPFに求められる切れ方が大きく違うのだ。
てな事で、今日はまずアンプを入れる箱を作る。これがまた、「イーカゲン工作」な私には苦手の極みである。タカチのアングルを切って、蓋の部分を厚めのアルミ板を切って作る。そして、とめる穴をあけて、タップを切って・・・と書くのは簡単だが、なかなかあわない。ひーこら言って、数時間かかってやっと箱ができた。次はSMAの穴をあけて、コネクタをつける。これもまたタップを折ってしまったりして、大変な思いだった。とほほほほ。
さて、いよいよアンプ基板を調整だ。その前に、基板にFET以外をとりつけて電圧をかけてバイアスをチェックする。OKだったら石をつけて、箱に取りつけた。いざいざ調整・・・。
しかし、なんとATTになってしまう。バイアスを可変してもなかなか増えない。入力部からスタブを調整していくのだが、まあ細かいので神経が疲れる。で、なんとか3dBほどのゲインになったのだが、どうにも少ない。うーん、なんでかなぁ?? とこの日はくれていった。
2月5日 昨晩は苦労したが、結局劇的にはよくならなかった。そこで、「SMAのコネクタが臭いのではないか」と決めつけて、交換してみることにした。SMAコネクタが最近、池田さんに少なく、仕方がなく秋葉で買ってきた「無印新品」にしてあったのだ。でも、どうも気に入らないので、刻印のある中古JUNKはずし品をつけてみた。コネクタ一つ と言ってはいけない。24Gはコネクタ一つで3dBも5dBもロスしたり、消えたりするようなのだ。するとその甲斐あったのか、調整すると前日よりはゲインがでるような感じだ。でも、「あとちょっと」といじると、悪くなり、一進一退で終ってしまった。うーん、アンプしないアンプに発振しない発信器はつきもの とは言ったものの・・・マイッタマイッタ。
#上の写真をYAMA−MLで流したら、槇岡さんより「スタブが大き過ぎるねぇ。もう一度、全部とってからやりなおした方がよいよ」等、数点のアドバイスをいだきました。確かにこれじゃあ大きいんだよねぇ・・・。ボリボリ。
2月7日 今日は河岸をかえて(?)、局発部をアルミ板に取りつけてみることにした。これならトラブルになることもないだろう…と高をくくっていた。ところが、やっぱりまたまた発振が始まってしまった。2Gから11Gへの5逓倍部がやはり発振しているようなのだ。いろいろやってみるのだが、どうも安定しない。トホホホホ。でも、今日はこれから部活でワカサギ釣りに行くので、でかけなくちゃいかん・・・。後ろ髪をひかれながら、自宅をあとに夜行列車に向かった。
2月8日 夕方、ワカサギ釣りから帰ってきた。で、夜行列車の中で一つひらめいた事があった。
「そう言えば、蓋をした時に、安定していても、2Gからの逓倍部 入力部の蓋を押すと発振するぞ」「逓倍部の横のネジにドライバーを立てると、発振するぞ」
「あっ、ひょっとしてアレかもしらん??!!」
「あれ」じゃわからないですね。2G入力部に調整用に入っているトリマーなのである。あれの足が短く切り詰めてなかった気がする。ひっょとしてあれがループを作っている原因じゃないかな??
そう思うと、本当は夜行から飛び降りて帰りたいのだが、まさかそんなことはできるはずはない。えっ?遊びじゃないかって??こりゃあ、お仕事なんです。私しゃ、野外活動部の顧問なんでして、部員諸君が行こう と集まった限りは、嫌でもお付き合いしなくてはならんのですな。てな事で、松原湖で氷の上でのワカサギ釣り。釣果は・・・厳しいものでしたが、まあ、ボウズは逃れて顧問の面目はたった模様だ。
で、帰宅して、さっそく、トリマーの足を最短にしてみた。どうかなぁ?? と動かすと・・・どうもアタリのようだ。ずいぶん安定してきた。まだ何かの拍子に発振することがあるのだが、しばらく様子を見ることにした。いやはや、単純な問題だったんですねぇ。
2月15日 週末である。が、仕事で帰ったら夕方だった。でも、明日までになんとか24Gアンプを再調整しよう・・・とスタプをはずしてとりかかった。「スタブが大き過ぎるんだ」との指摘があったので、せっせとハサミでスタブ用のリン青銅を切るのだが、小さくなったと思うと、ポロッ・・・ああああ、どこに落ちたの?? とていう世界である。とほほほほ。
とりあえず、なんとかやってみたのだが、ゲイン2dB程度に落ちてしまった。とほほほほ。
2月16日 今日は、技術アドバイス講習会である。 CalAMPのNF測定の後、アンプを見ていただくと、「まだスタプが大きいね」との指摘。うーん・・・絶句。
で、真中の二段目ゲートの奴は生き残ったが、他はあっさりはずされた。どうしても、小さいスタプになれていないので、大きいのをつけて出そうとしてしまうのである。大きくても確かに1/4λのものは3/4λでも高周波電位としてはあうのだろうが、結局、ロスが多くなったり発振の原因となってしまうのだろう。で、結局、一段目ゲート、二段目ゲート、二段目ドレインの3つだけで10dB以上のゲインになった。
また、電源が5Vから発光ダイオードで3Vにしていたのだが、ドレインの抵抗があるので、結果的には1.5V程度になっていた。これを発光ダイオードをショートしても3V程度になるようで、そうすると15-16dB程度のゲインになるようだ。「これでいいでしょう」という事になった。
うーん、しかし、24Gはやっぱり難しいなぁ・・・。で、もう一つ、ニ段のアンプ基板を入手して、組みたててみることにした。今度はケースは作るのが大変なので買うことにした。こっちの方が高いんだよねぇ。
2月18日 さて、今日はSMAのコネクタを分別してみた。HRM とあるヒロセの奴については、WEBでカタログが出ている。それを見て、18Gまで使えるものを探すと、ゃっぱり意外と少ない。ポチッとへこみのあるノープランド物はダメ 秋葉で買ってきたピカピカ新品ノーブランド物も忌避した方がよい・・・ジャンクでもやっぱり18G非対応なものもあるようだ。
ただ困ったのは、ヒロセ以外のコネクタだ。刻印のある奴はよいような気もするのだが、WEBで検索しても、カタログは出ていなかった。さーて、どうだろう。大丈夫かなぁ・・??まあ、使ってみるしかないかな。で、4穴の奴をケースに取りつけてから、はみ出した部分をカナノコで切ってみた、意外と簡単に切れたので、これからはこの手でやってみよう・・・。
石は今回はNE3210S01-FHX35LGとして、パワー部に使うことにしようと思う。さて、どこまで出るかなぁ。
3月15日 ずいぶんご無沙汰してしまった。なにしろ、どうもこのところ。、『副業』(?)の仕事の方が割と忙しかった上に、その他の事でも二月の末から消耗することが多く、さらに『花粉症』なのか、春は不快で疲れるもので、夕飯に一杯やるとそのままドロンと寝てしまう日が続いたのである。『本業』の無線屋さんがこんなにできなかったのは久しぶりだ。まあ、「一杯加減で工作」というのは少なくとも24Gについては無理なので、しょうがない。
でも、明日は川崎に行くので、その前には自分で調整しなくちゃ・・・ という事で、調整にとりかかることにした。
帰ってから久しぶりに明日に向けてコテを持ち、24Gのアンプ調整を始めた。信号源としては、24G TRVを使って、ATT
30dBをかました。ところが、突如、信号が出なくなり、あれれ??とTRVの出力を見ると、これが出ていない。・・・げげっ とチェックしていったらば、なんとLOの増幅部のFET
NE3210S01が一本飛んでいた。あららら。多分、負荷のかけすぎか。11Gなので、01でなくて、MGF1302に交換したら復活した。ドレインに4Vだったので、流しすぎたのだろうか。一瞬目の前が真っ暗になった。でも、しばらくいじりながら考えていると少しはわかるようになっただけ進歩だろうか。今日の場合は、一つもできてないので「釘宮の法則」以前のトラブルだ。