24Gミクサー狂想曲

発端・・・ どうも固定用24Gの耳が悪い。こちらからは59で行っているのに、相手の信号がビートも入らないことがたびたびである。こりゃあ、なんでだ・・・・と考えていた。で、アンプを交換したり、いろいろやってきたのだが、どうもすっきりしない。
 で、「やっぱりミクサーのロスが大きすぎるのだろう」ということに思い当たった。このミクサーはFETをパッシブで使ったタイプで、0.2mmのテフロン基板で作ってある。が、この基板は「失敗品」らしく、カップリングを削ってホルマル線での結合にしないとゲインがアンプとしてはでないことがわかった。そうなると、勢い、「やっぱりミクサーも交換しよう」となってしまった。

が、まず後悔する・・

5月17日 今日は悲惨な一日だった。朝。なんだかだるいな と思いつつでかけた。「さて、そろそろ教室に行くか でも、その前に一杯コーヒーを」と持った瞬間、スルリ・・・あちちちちち。コーヒーを一杯足にぶちまけてしまった。あちいあちい 火傷はちょっとで済んだけど。で、授業中。小テストを配ると、「あれ、番号違うよ」 えっ???なんと違うものがまざっていたので、大慌て。とほほほほ。

帰りも駅に急ぐと、なんと急行接続の電車が目の前で発車・・・。ああ、これでもう二本あとの急行で帰るしかない。サトーさんで7660を買うつもりがパーになった。

帰って19時半近く。もう暗いのに、タワーにあがって、24G固定用のTRVをおろしてきまた。さすがにここでは落ちなかったですが。ミクサー部の改善をしよう・・・と作業開始。

この基板は、0.2tのタイプなので、カップリングの改善でそこそこよくなると思った。が、これがそうでもない。LOアンプとした一段目は、22G台だが、スペアナであてて見た範囲ではちゃんと増幅しているような感じだ。ひょっとして、このカップリングが、基板の質がちと違っていて周波数が低い側にずれていたなんて事はないかなぁ。で、もう少しよくなるはずだ、と出力部のカップリングを削ってみてホルマル線を取り出した。が、どうもうまくなるどころか、逆だ、はまってしまった・・・・。

いじっていたら、あらららら、基板パターンの一部が剥離。これは必要な部分なんだ
けどなぁ。仕方がない、別の物を試そうか・・・とシングルダイオードミクサーをテストしてみた。が、とてつもなく駄目なものしかできずに、失意のうちに日付変更。しゃあない寝るか・・・。翌朝の寝覚めは・・・寝苦しかったなぁ。つらー・・・。とほほほほ。

お払いしてから、次は作業しよう。お神酒がたらなかったかな・・・。いや、やっぱり今日はアラーの神に祈りをささげて、断酒してから作業することにするかなぁ。でも、今日も暑いからついついビールに手がいってしまうんだよねぇ。まいった・・・。

再びFETパッシブミクサーを製作
5月18日 昨日は「24Gのミクサーをいじりだしたが、逆に壊れておじゃんとなった」所で寝た。そこで、本日はFETミクサーのリベンジを画策。使った基板はまたまた同じ0.2tのテフロンでできている24Gアンプ基板。どうもLOの周波数の場合は、これでアンプとして動いているようなので、石をつけなおして交換した。

で、調整に四苦八苦したが、どうもこの基板は出力部のカップリングに問題があるようだ。一段目と二段目の間で計るとちゃんとLOがアンプされている。が、出力部がどうもうまくつながっていない感じ。LO-AMPがだいたい調整できたと思ったので、1200Mを入れて24Gの出力で調整した。

1200Mの注入場所は、ドレインの基板パターンでのパスコンあたりに、1Pで入れる方法にした。すると、最初は-13dBm程度の出力。・・・うーん、なかなか出ないなぁと思っていろいろやってみたが、突如、よく出るようになり、ドレイン側に割と大きなスタブをつけてやったら、-3dBm 24020Mが出た。

なんだか『できすぎ』だな、と疑って、テスターで調べると出力部のカップリングが、どうも半田でつながっているようだ。なんだ、ここのロスか・・・。で、どうしようかな、と思ったのだが、考えたらこの部分はドレイン電圧がかかってはいなくて、直流的にはアースに落ちている。この後にBPF入れるので、送信時の1200Mはそこで切れそうだから、無理にカップリング入れる必要はないじゃないかなぁ、と思うことにした。(!?)

ちなみに1200Mは100mWでやっていたが、これだと既に飽和しかかっているようだ。試しに8dB程のATTを加減してみたが、出力の減少は2dB以内。これだと10mWでも使えそうだ。逆に1Wと6dB-ATTでやってみても、あまり出力は伸びない。今までよりは10dBは改善されているので、送信部のレベル配分が狂うことも考える必要がある。MMICが10mwまでが耐入力なので、その前のアンプの動作を見直すか、ATTを入れる必要があるかも知れない。

ここで、さて、そろそろ23時かな、と思って時計を見たら日付がかわっており、あららなんで??と考えたら、そう、帰宅したのが9時半。始めたのが10時過ぎだったから当たり前だぁ。受信の変換損失もはかりたかったのだが、ちとオーバーワークなので寝た。翌日が辛いねぇ。

受信の変換損失測定

19日 今日は、本当は(?)仕事があるのだが、なんとか-3dBmまで出るようになったパッシブミクサーで受信時の変換損失だけをはかるつもりで、いじりはじめた。

まず、単体でマーカー信号を入れて、IFを測定すると、−10〜12dB程度の変換損失。もっとも、スペアナのレベルがあっているかという事はあるのだが。

これはいけそうだ・・・と思ったら、ついつい、組み込んでみたくなり、ゴソゴソと入れてみた。・・・すると???な結果。なんの事は無い、ミクサーをつなぐとプリアンプが発振。ためしに最近調整したアンプをつけると問題ないから、マッチングに問題があったのだろう。

また、いじっているうちにどうも出力がフラフラかわる。セミリジッドがどうも問題があるのか、あるいはやはりマッチングに問題があるのかな。単体ではよくても、組み合わせると・・・ということがよくあるのだが、これもまた、やっかいな事だ。

てな事で、はっと気が付くとずいぶん時間がたってしまった。疲れたので、仕事が残っていたのに寝てしまった。さて、どう帳尻をあわすか・・

組み込みロス、発振との闘い

21日 昨日が日付が変わっての帰宅だったもので、疲れて今日は久しぶりにまともな時刻に帰宅した。で、晩飯を子どもと作って食べてから、ミクサーを本体に組み込んでのテストをはじめた。

まず、受信。どうもミクサー単体だとロスが少ないのに、送受切り替え用のリレーなどを入れると数dBのロスが増える。で、セミリジッドを交換してみたが、やはり、どこかで数dB 消えてしまう。お化けみたい。24Gの花子さんがついているのかなぁ・・・・hi

で、ゲイン過多だなと思いつつも、RF二段のユニットを二つつけてみた。これだと中間のロスがなければ、次のような過剰ゲインとなるはず。

RF UNIT 1 15dB + RF UNIT 2 18dB - MIXER UNIT 12dB + IF AMP 20dB  → 合計 41dB

ところが、実際には 25dB程度になってしまう。うーむ、不思議だ・・・。

同軸リレー二つで5dB セミリジッドの接続部分 で数dBが五本か?? ミスマッチ発生 でさらに数dB という感じなのか。とりあえず、先端解放でも発振してはいないのだが・・・。うーん・・・。もっとも、すでにポストアンプが飽和しているみたいなので、入力を落として点検しないとわからないか。

さらに、不思議なのは送信のテスト。-3dbmまでミクサーで出たので、アンプをいれると過剰にモジュールをドライブになるといかん と心配になって、測定するとBPF-AMPを出たところで、1mW?? そんなはずはない・・・。やっぱり、どこかミスマッチらしいです。さらに蓋をしたら、どこかで送信の発振が始まった。前はなかったのだが、こりゃあ、もう少し検討が必要だ。

なんにしても、土曜日は仕事。夜も珍しく職場のおつきあいがあるもので、いじれないかなぁ。明日は子どもの運動会だとな、ああ、疲れそうだ・・・。トホホホ。いっそ運動会の会場にATVでも持ち込んで遊んでようかなぁ。親が遊んでいたら怒られてしまうかぁ。

22日 今日は土曜日だけれども、仕事。さらに午後はPTA総会。その後、夜に一つ職場でお祝いごとがあったが、給料日前につき一次会だけで帰宅して、再び作業を開始した。送信で発振する・・・という事で、BPFを再調整してみた。割とずれていたようで、このあたりが回りこみの原因だったように思う。本当はシールドされて関係ないはずだが、違うんだよねぇ。hi

で、線の引き方などを変えて、BPFはネジを半田付けして固定してしまった。これで安定したので受信を再度確認すると、25dB程のトータルゲイン。まあ、上に一度あげてみようかな という所まできた。

その後、ゴミジャンク24GTRVの受信段をいじって、ようやくトータルゲインが10dBと少々になった。どうも基板が一部ういているようで、ネジ穴を足さないといけないようだ。・・・テナ事で、久しぶりに1時過ぎに寝た。

わーい、できたぞぅ

23日 今朝は、ゆっくり寝ようと思ったら、子どもが運動会だとかで、騒いでいて、7時前にはたたきおこされてしまった。朝を食べてから、どうやら行かされるような雰囲気なので、8時前にTRVをタワーの上に設置しなおしてきた。今度はゲイン過多な構成なので、TS790の激重なSメーターで空Sがふってしまう。下で移動用TRVを送信すると信号が景気よく振り切れるようになった。さて、今度はどうでしょう。この天候ではどのみち夜は24G テストはだめかなぁ??

・・・でも、夜の5G ロールーコールの時刻となったので、鵜の目鷹の目、横浜(JA1CYC局))の順番がくるのを待っていた。CYC局の信号は、確実に習志野に向けて出しても、24Gで聞こえるのだ。そこで、この信号をマーカーのように使って、周波数をあわせている。hi

さて、聞いていると・・・おっ、下村さんが送信したぞ・・・さがせさがせ・・・ あっ、FSになった。小泉さんの信号も聞こえるぞ、いやいや、本日はめでたく菱木さんの信号も横浜ビーム・川崎ビームの時にもビートではいるぞ。

さらに、川崎のJA1DWO局の信号がはじめて53程度ながら、メリット5となり、終わった所でブレイクしてHIS53/MY59で交信できた。ロールコールでも菱木さんの信号が53で聞こえ、53/44で交信成立。

その後も聞いていたら、JA1KVN武藤さんの信号と思われるビートが途中まではうっすらと聞こえた。さすがにぴたりと習志野とあったら消えてしまったが。

気温が低かったので、雨っぽい天気だったけれども、よかったのかな。でも、これでなんとかの大声を大分返上できたようだ。バンザイ・・・。