2.4G の直下アンプをあげる

発端…

某日 今日は水曜日なので、SHFオンエアミーティングに参加しようと思って帰宅した。で、霞ヶ関リピーターを聞くと、そこそこの感度で入感している。でも、なんだか通りが悪い。やっと応答があったと思ったら、無線LANの抑圧で半分も聞き取れない、というのだ。こりゃあ、やっぱり直下にアンプをかますかなぁ、と思い立った。

で、製作・・・

5月10日 平日だけど、夕方、川崎に行ってマキ電機で、2.4Gプリアンプ基板を入手してきた。さーて、01で作って、うまく動くといいなぁ。
5月11日 ともあれ、はんだ付けをやってみた。7660のマイナス電源から始めて、抵抗もだいたいつけた。電圧をテストしてからFETをつけたが、さて??

5月13日 SHF技術アドバイス講習会。プリアンプを持ちこんで、調整具合をみていただく。ゲイン24dB。NF2.2dBとなった。NFマッチのはずだったが、トリマーだけの方がよかったかなぁ。
 帰ってから、ケースにアンプと組みこんでみた。ケースと送信アンプは、トランスバーター二号機として考えていたものをそのまま使うことにした。FLL351−FLL120という構成なので、フルに調整されると10Wも出てしまうらしい。だが、私のイーカゲ゜ン工作にかかると、どんなにやっても5−6W。で、BPFとJUNKリレーをつけると法定出力程度になってしまうのだ。HP−432がこういう測定には大活躍する。メデタシメデタシ(?)
 さーて、電源をどうしようかなぁ・・・。ACで持ち上げるか、電源コードを引くか、同軸に載せるか???

電源はどうする??

5月17日 とりあえず2.4G直下アンプ用に同軸で電源を一緒にのせる部分を作ってみた。前に見せていただいたJA1BWW梶原さんの作品を参考に、結合部にはベタコンを使って、銅線をまいたコイルで電源をいれる。最初、テストしたら、信号が-10dBもロスして焦ったが、コンデンサでの接続部分を銅板でかこってやったら、ほとんど気にならない程度のロスとなった。電気は正直だ。

 さて、問題の電圧降下はどうだろうか…と、15mの同軸を通じて、2A位を流した時にどの程度のロスがあるかテストしてみた。同軸は5D2V/15m。細いのは、これでもって2Wを200mW程度に落としてから、再度、アンプして2W程度にして出すのだ。ATTがわりという奴だ。
 すると・・  電源13.8V→受信時13.2V→送信時11.8Vと、やっぱりけっこう電圧降下をおこす。逆流防止ダイオードをへると11.2Vになり、ドレイン電圧は9.6V。まあ動くことは動くのですが、調整したPAの電圧(ドレイン)が11Vなので、気になるなぁ。一から二割は出力ダウンな感じがする。

解決策としては・・・
1)ACを上にあげてしまい、DC電源内蔵とする
2)ドロップする分だけ電圧を高くして供給する。
3)ドレイン電源に入っている三端子をとりはらうと11V程度でちょうどいいかもしれない。

1)が本格派、 2)は泥縄派(要別電源) 3)はケチケチ派 その4)は「ま、いいかぁ」と無視するイイカゲン派 ・・・さてどうするべぇか。

5月18日 電圧ドロップについて、YAMA−MLに書いたら、いろいろな方法を教えていただいた。やっぱり、「ACであげる」というのが正統派らしい。でも、長野のJA0RUZ関崎さんの方法は、教えていただいて唸った。電源を下から供給するのだが、上での電圧を下に引いてもどしてやり、スイッチング電源などのセンスラインに戻すのだ、とのこと。こうすると、電圧降下を起こすと、その分だけ電圧を下で上げるので、問題はない!! 電源にセンスラインってあるんだ、と思って、SAGAMI−NETの集まりでOVNさんに聞いたら、「ありゃあそういう負荷での電圧変動を吸収するためにあるんだよ」と教えてもらった。ふーん。そんな方法があるんだなぁ。次の10Gの時はこれを使おう。今回も線をあとからひけば、同じ事ができそうだ。
 まあ、そこまでしなくても今回はなんとかなりそうだが。 

 それにしても、いつになったら上に上げられるかなぁ。

設置、でも一難さってまた…

5月26日 土曜日なので2.4Gのロールコールだ。でも時刻が遅くなったので、SSBの方で声をだした。するとJA1CYC下村さんが、「途中で極端に弱くなるよ」とのこと。あらら、どこかバイアスがおかしいのかなぁ、とPAをいじったがこちらは問題ないようだ。ふーむ、トランスバーターの問題かな。

5月27日 午前中は雨だったが、幸いにも昼にやんだので、夕方になってから今月の課題としてきた2.4Gの直下アンプを上にあげた。

 本体はいつものようにアルミケースに入れ、この状態で二週間ほどキャリコンと強制スタンバイをつけて一週間ほど下でロードテストをやっていた。電源は5D2Vにのせて上まで引いている。これを百円ショップで買った銀マットで多少の断熱効果を期待してくるんでから、未来工業の防水ボックスにいれた。(WB2J)これをマストへの取りつける金具もあるらしいのだが、DYTの類では在庫がなかった。そこで、ハンズで買ってきた金具でルーフタワーへと直接つけてしまった。ボックスから10DFBを1.5m使って、29ELのアンテナまで行っている。
 作業が終わったらちょうど日が暮れて真っ暗。配線をしてからリピーターにアクセスして動作を確認した。でも、まだQSOは相手が出なくてできていない。さーて、これで状況がよくなるといいのですがね。

5月29日 2.4GをワッチしていたらJA1CYC下村さんが、沼津のJF2BVT 加藤さんとQSOしている。が、うちでは加藤さんは聞こえない。ヤレヤレ…と思って他のことをやっていたら、メインが静かになった。しばらくして、手があいてからCQを出すと、下村さんから応答。SSBをテストすると、やっぱり途中で弱くしか出なくなる。でも、実験中に沼津の加藤さんがブレイクしてくださり、なんと沼津の信号が58で聞こえた。こちらからはSSBで52−53/FMで51程度だが、QSOできた。いやーっ、やっぱり直下にしてよかったなぁ。

5月30日 今日は水曜日、オンエアミーティングに帰ってから出てみた。今日は「今までではいちばんいい」との事で、めでたく、アクセスできた。やれやれ。でも、早く本体を直さないといかんなぁ。

6月3日 やはりトランスバーター本体の調子が悪いので、再びケースをあけた。

 今までの構成はつぎはぎなので、ドライブまでが・・・
1SS99(MIX)−2SC3603-3603-2367-2367-3358-MGF1302X2  という六段構成で100mWという妙なもの。
 いくらなんでもこれは多すぎるので、3358を撤去。それで調整するとやっぱり今までと同じでFMではちゃんと出るが、SSBは途中でダメ。???なんでだ??とスペアナでレベルをはかるとなんとドライブは出ている感じ。で、PAの電圧をはかったら、なんとかかっていない。あらら・・・。三端子レギュレターの保護回路で電圧が落ちているんだなぁこりゃあ。0904-0905のPAなので、フルドライブすると5Wも出ねるが、うちでは100mWで2Wにして出している。が、電流は結構流れるので調整の時にも、そんな事があった。ででも、調整時にバランスをとったので、大丈夫だと思っていたが…。

 そこで、思い至ったのは「熱」が原因じゃないかという事。三端子をくりぬきケースに固定したので、夏になると熱がたださえ高いのが、もっと高くなり保護回路が働くことになってしまい、こうなったのではないか…。???FMだとキャリアが入ったままなので、バイアスの関係から電流はかえって減っていたのかな。とりあえず三端子レギュレターをもう一本をパラにして問題解決とした。しかし、持ち主と同様に暑いのは苦手なようで…。 ボリボリ。

さて、次は5G/10Gの直下を作って、アンテナと一緒にあげたいなぁ…。