2.4Gの再構築・・・・


5月29日 最近、2.4Gはロールコールにでるのと、水曜日に霞ヶ関を聞くだけになっていた。が、24G用の親機に、TS790を入れたのだが、サブバンドがあいている。これの430Mを使わない手はない。そうすれば、SSBもFMもリピーターも一台でOKになるはずだ・・・と考え出した。

 でも、TS790が周波数改造をしても、422M迄しか下の周波数が広がらないので、ドレーク局発の水晶を入れ替える必要がある。で、、手持ちの水晶をあさったら、使えそうなのが出てきた。そこでさっそく入れ替え・・・。カウンターでは1975.9Mになったので、ちょっと半端だが、430Mが2405.9M となる。TS790改造は450M台までは使えるので、これでやることにした。さらにTS790が1Wまでしか下げられないのに、TRVは0.3W以下で設定してあるので、8dbほどのATTを入れる。

 で、ごそごそと蓋をあけて変更して、戻して動作チェック・・・あれれ、出力が出ないぞ??? ありゃあ、こりゃあどこかが外れたに違いない・・・・

ところがこの一号機。泥縄で作ったものなので、つぎはぎでして、キャピティアンプ TR 四段の跡に外付けでFETアンプ。さらにはPAと箱の中はごろごろとしている。従って、あそこを直せばこちらが外れる・・・という具合。
・・・まあ、だいたい今でも泥縄だけど、これを作った三年前には、もっと想像を絶する泥縄だったからねぇ・・

で、この際、構成上おかしな点をみなおすことにした。

LO--BUFF AMP(3603)--MIXER(1SS99)--2SK406--2SK406--2SC3603-3603X2

  としてやれば、キャピティ部で100mWは出るはず。さらにPAを入れていた怪しげな箱をやめて、5Gでただいまバンザイ(玉砕)中のFLL120アンプの箱を流用して、入出力部をちゃんと整合した状態で接続してやる・・・

#まあ、普通の構成に改変しよう・・・ということですね。hi

で、今晩は前二段の3603をはずして、FETを半田付け、部品もつけた所にて日付がかわっていたのに気がついて眠くなってやめた。明日は電源関係を配線して、キャピティ部をいじってみよう。うまくすれば、ごろころしている外付けFETアンプを省略できるのではないか。

5月30日 本当ならば、今日は大移動会の荷造りで忙しいはずなのだが、五月末だというのに台風まできているという天候。こりゃあ、富士山山頂なんて言ったら、電波より本人がテントごと飛ばされてしまうだろう。で、移動は中止。

さらに・・・「台風で明日は大雨になるかも。じゃ、電車が止まったら仕事は休み??」なんて不らちなことを考えてしまったもので、勢い製作に熱が入ってしまった。

で、さっそく、昨晩の続きでFETへの電源関係を配線。とりあえず、HPAの前までにSMAをつけて送信の調整をしてみた。最初、ぜんぜん出ないのであせった。がチューンをとると50mW程度出てきた。もっともチューンのために前面パネルに調整用の穴をあけてしまったので、不恰好にはなった。

ここまでの構成は・・・

MIXER(1SS99)--2SK406--2SK406--2SC3603--2SC3603

というシングルダイオードミクサーの単純なもの。もう一息でそうなので、最後の3603のコレクタ抵抗を100オームから18オームに変更。あわせてABorB級で使わないと飛ぶだろうということで、ベースの電圧可変をやめて1588を使ったダイオードでのバイアス回路に変更した。

これでやってみたら、なんと120mW程度出てくる。これでキャピティの後に入れてゴロゴロしていたFETアンプは省略できる。パラにしたらもっと出ると思うのだが、ドライブは100mWでよいのでこれまでとする。

次に0904-0905のアンプをつなぎなおしてケースに固定。電源をつないで…

あれれ??出てこないよ???・・・・なんだ、出力の同軸が外れていたのか。で、つなぎなおして再度テスト。どうも不安定だ。そこでいろいろやってみたのだが、結局、原因は出力部のBPFへの配線に使っている同軸だった。何度も
まげて作業していたので、外の網線がほとんど切れていた。トホホホ。お粗末。

これを直したら、発振気味もとまり、2W程度が出るようになった。この場合、同軸でロスさせて直下のアンプをドライブしているので、下では2W以上出ては困るのだ・・・・。

で、リピーター周波数との違いを微妙にいじって是正。まあ、多少はしょうがないだろう。さーて、完成だ・・・(?)

アンテナ(直下システム)をつないでみたのだが、なんだか静かだ。ありゃあ受信感度下がったかな?? 霞ヶ関ビーコンを探すとノーノイズにはなるのだが、Sメーターがほとんどふらない。ためしにリピーターもアクセスすると霞ヶ関にもアクセスできるのだが、これもS2程度だ。あらららら、水晶交換しただけなんだけどねぇ。???? 450Mあたりなので親機の感度低下かな??

でも、誰かいるかな、と叫んだが誰も出てこない。なんでかなと思ったら、とっくに日付がかわってずいぶんたっていた。こんな時にかぎって、外は静か。いまとなっては「電車をとめる期待の台風(??!!)」はどうも役立ちそうもないのであわてて、風呂に入って寝ることに。

ちなみにやっぱり翌朝は眠かった。電車は問題なく運行していて、仕事に出ることになるのはもちろんであった。ああ、どうせ移動ができないなら、大雨で電車がとまるか、警報か出て「自宅待機」がよかったなぁ、等とますます不らちなことを考えつつ仕事に向かう電車内でこれを書いている。

さて、受信感度はどんなものだろう、今晩のロールコールで試してみよう。まあ、S/Nに問題がなければ、別にSメーターだけの問題なんだけどねぇ。

5月31日 今日は大雨。これでは移動なんてできないよ、とふてくされて仕事に行く。そして帰ってから、昨晩の続きをやってみた。

まず、SSBにて使えるように配線したのだが、TRVが無信号にすると発振することを発見。これをとめるためにMIXERの後のFET初段のゲートに0.5Pを、オープンスタブのつもりで入れてみたらとまったものの、出力もダウン。そのため調整に四苦八苦する。

なんとか同調を取り直して1Wは出るようにして、まあ、霞ヶ関にもアクセスできるようなので、これはよしとした。意外にも出力部のBPFがあまり意味がなかった模様で、とりさった方がスプリアスが少ない?? マッチングの問題みたいだ。

さらに、夜のロールコールを聞いてみたら、小林さんの信号でもSがふらないので一念発起。TS790の蓋をあけて、せっかくSGを入手したのですからこれを使って受信の初段部分を調整しなおした。450MHZ付近は、430Mと比べると感度にして20dBも低くなっていたので、まあ、Sがふらなくても無理はない。聞こえただけ不思議だ。でも、信号の正確な比較ができると調整が楽だなぁ。

TS790のSメーターは重た目で、S1-8あたりまでは10dB程度でかわり、その後は触れが飽和していくような雰囲気だ。で、これで霞ヶ関のビーコンがS8-9程度。霞ヶ関リピーターが一番良いビームでFSになる感じになった。TS790の受信部の調整は、ネジをはずしていったら、割と簡単で、とても機能的かつ調整しやすく作ってあるので感心。うーん、この手のリグなら改造も調整もしやすくていいなぁ。

さて、これで2.4Gもまともに出やすくなった。あとは24Gを入れる防水箱を入手して、上にのせるばかりなのだが・・・。