富士山で「三度目の正直」の移動運用


 今年もマイクロ波全国移動実験があり、土曜日の仕事を休んで、富士山山頂に行って来た。
 富士宮口からあがった一度目は雨の中の運用、須走りからあがった去年は強風でテントが壊れて散々。だから、三度目の正直という事になる。

6月3日 御殿場からバスで須走り口五合目に入る。車のある方ならば、富士宮が有利だが、私は車の免許も無いので、この時期にバス運行のある須走り口になる。片道 1500円のバスがなぜか往復だと2000円と「お得」(?)。

 朝の天気予報では、「低い雲がたちこめるが、大きくは崩れない」とのこと、案の定、須走りを11時出発して、100mもあがると雲が下になった。雲海 だ。今回はできるだけゆっくりあがる・・・と心がけて行き、7合目太陽館前でで10分ほど昼寝をする。これをすると息が楽になるのだ。お茶も一本買いたし た。水分も大切だ。それで、ゆっくりしすぎたようで、山頂に19時過ぎに到着となった。今回は、去年の失敗をふまえて、山頂口のすぐのところにツェルトを はることにした。

ツェルトをはって、さっそく、外で1200Mロールコールに声を出す。続々と呼んでいただき、1時間で22局と交信した。その後、21時からは5G 15 局 /10G 5局/24G 7局と交信した。そして、22時過ぎからツェルトに戻って遅い晩飯を作って食べる。本日はカレーとスープ。それに酒・・・で も、一つ残念だったのは、もって言った缶ビール。なんと出したら中身がほとんどない。底をたみら小さな穴が・・・・。何かアンテナの先でもあたったのだろ うか。プリンテナが犯人かなぁ。ザックの中は臭わないのだが???・・・・

6/4 朝4時に外がうるさくなった。眠い ので寝ていたが、あまりにうるさいので、顔を出すと日の出が済んだところだった。残念・・。hi

 天気はピーカンのようなので、朝飯を食べて、ツェルトを撤収。白山岳山頂に向かった。白山岳山頂で機材をセッティングしたが、去年、見た看板の残骸と 思ったものは、鳥居だったようで、これは固定に使ったらバチがあたりそうだ。今回は、無風快晴のお天気なので、念のため石で三脚の足場を固めて終わり、と した。

 さて、さっそく1200Mで声を出して、7時前から交信が始まった。連絡用の1200Mから5.6G/10G/24Gとあるが、もっぱら5GでCQを出 して、つながると24Gも・・・というパターンが多くなった。気がついたらうっかり10Gよりも24Gの方が合計交信局数が多くなってしまった。鍋蓋でも ビームがあわないと本当は何も聞こえないのだが、24Gで交信していたら、いきなり
呼ばれる場合もあった。こんなのは普通ではまずない。また、見通しであってもS9-S1程度のQSBが多いのも不思議だ。目の前の雲海が原因ではないかと 思うのだが、はて、どうだろうか。

 西方面では、5Gで三重・朝熊山近辺(約 200Km)、10/24Gで尾張(約150Km弱)など と交信できた。なんと言っても24Gで100Km以上と交信したのは初めてだ。とてもうれしい 一日となった。こんな具合で11時までのつもりが、結局、11時半すぎまで交信してしまった。あわてて、12時に山頂を出発した。

6月4日の交信 1200M 17局 5G 15局 10G 8局 24G 7局

二日間の合計 1200M 39局 5G 30局 10G 13局 24G 14局 (のべ数)

たくさん呼ばれるのは慣れていないので、なんだかとても忙しい感じだった。hi

 下りはまた須走りに・・。でも、この道は好きにならない。ザラザラと滑るのは足が疲れる。二時間ほどでヘロヘロになって須走り口に戻った。着替えて、 ラーメンを食べたが、今年はちゃんとご飯を食べていたので、去年ほど「うまい」とは思わずにすんだ。もっとも、怨念の生ビールはもう最高だったのだが、帰 りの乗り換えがつらくて大変だった。hi
 あとは翌、ナマクラな生活のおかげで筋肉痛がきたことをのぞけば、それはもうなかなか良い、「三度目の正直」富士山だったと思う。
 
交信いただいたみなさん、ありがとうございました。