GWは雪山がよく似合う

 GW と言ったら、やっぱり雪山しかない、というのがこの十なん年かの生活となっている。と言っても、そんなに難しいところに行くのではない。特に去年からは、ワンゲルのOB諸君とでかけるようになった。それで2000年には、東北に山スキーででかけた。乳頭山あたりで遊び、快適な無人小屋でくつろぎ、最高な日々を送ってきた。今年はどうしようか、八甲田かなと言っていたが、関西勢が「今年はかんべんしてくれ」というので、北アルプス・立山とあいなった。そして、「立山ならアルペンルートで楽々だ・・・」と考えると、やっぱり「移動運用しちゃおう」となってしまった。hi

5月2日 夜 アルプス81号に八王子から乗りこむ。テントに加えて、配分する食料などを持っているので異様に重たい。無線機は、1.2G−ATV/5.6G/10G/連絡用430M、三脚二つ、バッテリーが三本…と持っているので、それも当然重たいのだが。まあ、なんとかなるべぇ。

5月3日 信濃大町から扇沢へつくと急に人が増えた。アルペンルートの混雑と行列に耐え、黒部ダム歩きをなんとか通過して、室堂に8時半頃に到着した。関西勢と合流して雷鳥平に向かうが、U嬢がバテ、さらに全体として遅い。だいたい天気が悪くて、何も見えないのだ。スキーなので雷鳥平までは豪快な滑りのはずだが、とんでもない。恐る恐る斜滑降とキックターンでおりたった。
 でも、テント設営をして、いざ大日岳!! と言うかと思ったら、U嬢がビールを出し、結局、「天気悪いから、今日は停滞」となってしまった。
 そこで、11時半すぎに連絡用の431.68でコールするとJH9CFT 長谷さんが聞いていた。雷鳥平からダメモトで5Gを試す。なんと、立山に向けたら、58程度で入ってきた。交信成立!!
 交信した後になって、雨がパラパラ振り出した。まあ、こりゃあ、宴会だな…。関西勢の持ってきた豪華好み焼きを食べてのみ、晩飯はもつ鍋。酒はかなり進んだ。

5月4日 朝5時起床。スキーにシールをつけて7時半に出る。天気はピーカン!!今日は、一の越から立山をへて大汝山で運用する予定だ。一の越の直前まではシールで登ったが、最後はザックにつけるはめになった。あとのメンバーが来ないので一の越で連れを待つが、20分ほど遅れて関西勢がやってきたのみ。あとはいつ来るともつかない。不摂生だなぁ。40代に負けるなよ> 20代!! 待つ間にビールを一杯やったりしたが、スケジュールがあるので、「ここでスキーをデポして往復したら」と言い残して、先に大汝山に出発した。スキーをかついだ荷物が結構重たい。9時45分出発。
 雄山で少し休憩して、大汝山に11時20分到着。なかなかよろしい。小屋があると聞いていたが、雪で埋まっていて使えない。さっそく山頂で機材をセットした。5G/10Gをセットして、呼ぶと、JA0BNK/9、JH9CFT、JA9BEの各局が次々と呼んでくださった。10Gのスタンバイがおかしくなるトラブルがあったものの、途中でなんとかなり、F3の交信は快適に進んだ。テレビは最初は10Gでは「ラスターは出るが絵にならない」と言われて、いったんあきらめた。でも、長谷さんが「5Gで再度やってみては」と言ってくださり、やってみたら、「M5Cです」とのこと。念願の雪山からの中継をしばし送ることができた。ただ、「極性が逆だよ」との事で、考えてみたら、アンプを一段飛ばしにしたからそうなるはずなんですな。さらに、逆に送っていただいたの画像は、液晶では周囲があかる過ぎて見えなかった。何か考えないとダメだなぁ。また、最後にJA9TYK桃野さんが430で呼んでくださったのだが、残念、こちらは5Gは通らなかった。何かが間にあってじゃましているんだろうなぁ。
 こうして二時間も実験をしてから、首都圏にも向けて叫んでみたが、これはさすがに届かないようだった。ちょうど雲が出て、日が陰ったので、撤収を始めた。

 しかし、考えてみると、連れはどうしたんだ??二時間も山頂で無線をやっていて追いつかないということは、引き返したかぁ。うーむ、こりゃあ、昨日の続きでお好み焼き宴会を続けているかもしらん。あっ、俺のビールを残しておいてくれるかなぁ… こりゃ、急いで帰らなくては!!・・・という事で、荷物をくくって、歩き出した。「どこから滑れるかなぁ」とのぞきながら行ったが、結局、真砂岳の鞍部からスキーを履いた。で、大滑降!!と言いたいのだが、残念、五月の午後のくさり雪に下手なスキー。コケコケにコケながら、下りてきた。でも、歩くよりは当然早いけどね。
 が、テントに帰ると誰もいない。ゲゲッ!!??なんだこりゃ?? でもとりあえず、ビールをやってから一息して考える。待つしかないよね。・・・結果、この日、最後のご帰還グループとなってしまった。月明かりがきれいだったなぁ。

5月5日 今日もピーカン。でも、昨日で懲りたので、一の越からの大滑降はしない、という。じゃあ、しょうがないので、アルペンルートに向かうことにした。室堂まではすぐ・・・と思ったらそんなことはないんだな。朝、雷鳥坂を2/3ほど登って滑ってから、荷物をくくったのだが、なかなか登り返しはつらい。室堂までさんざんに汗をかいた。ここで関西勢とわかれて、アルペンルートを一路下る。途中、大町温泉に入ってから「ケンヤクしよう」と鈍行で帰った
 でも、下界に下りたら、なんだかすれ違うと人が振り向く。「俺って、そんな美男子??」と思って鏡を見たら、気絶しそうになった。真っ黒、なんてものではない。5月の雪山で、二時間も山頂にいると、二目と見れないほど焦げてしまうんだなぁ。