2001.2.21.更新 やっぱり映画館だべさ2000


 2000年に観た映画 



は、たらによる作品の評価です。最高は、5つです。



   
2000/No.19 『美術館の隣の動物園』

 単純明快で好きです。映画の中でしか起りえないようなラブストーリーですが、それが映画の特権でもあるんですよね。映画みたいな恋したいって言いたくなるようなね・・・。シム・ウナ・・いいですね。こんな役もやれちゃうんだなぁというより、こういう役合ってるじゃないという感じでした。ラブコメの三女王を、メグ・ライアン、アニタ・ユン、シム・ウナにしよう!(あれ、日本人がいないぞ?)彼女の声って、『カル』の時に思ったんですが、鶴田真由に似てませんか?そして、彼女の名前を漢字にすると、[沈銀河]ですよ〜。とっても素敵!この主人公の女性って、すっごくだらしない人なんだけど、彼女が演じるとそれもまた可愛く思えてしまう。別に部屋が汚かろうが、顔を洗わなかろうが、明るい笑顔が大事なんだね〜(でも、やっぱり顔は洗ったほうがいいよね、掃除だって・・・・)。ストーリーは、強引です。いくら、自分の前に住んでいた人が、彼女だからって、そこに居座る男はいないだろうし、居座らせる女もいないと思うから・・・。だけど、いい!観終ると、このタイトルは、いいなって思いました。あのラストのシーン好きだなぁ。チュニが恥ずかしがって顔を横に向ける所がいいなぁ。ところで、どうしても、違わないか〜って思うのは、私だけでしょうか、あのチュニが憧れる男性・・インゴン、ちょっと年齢が上過ぎませんか(アン・ソンギさん、ごめんなさい)?とても有名な俳優さんですけど、彼女がとても憧れる対象としては、ん〜・・・・。私としては、ちょっと違和感がありました。



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2000/No.18 『オーロラの彼方へ』

 もし、死んだ人ともう一度、話すことが出来たなら・・・愛する人を失った人なら、そう願わずには、いられない。そして、もし生き返ってくれたなら、もう二度と失わないように、最善を尽くすでしょう。そんな人達の思いを叶えてくれる作品で、かなり感動するかなぁって思っていたんですけど、たらは、意外にも普通でした。良かったんですけど、なんだか手放しでハッピーエンドだと喜べない。息子のジョンの気持ちは、とてもよく解るんです。でも、過去を変えてしまったら、未来が変わってしまう。自分たちが幸せになっていく陰で 誰かが不幸になっているかもしれない。連続殺人が解決したとしても、それで全てが解決したわけじゃない。そう思うと感動には、結びつかなかったんです。やはり、過去は変わらない、死んだ人は二度と生き返らない・・・それが法則なんです。全ての人がみんな幸せになるといいのに・・・。でも、ラストである人が銃を持って現れた時は、「うおぅっっっ!!」って涙が出ました。良かったねと言いたくなりましたよ。
 そして、この作品が面白いと思った所は、30年前に無線が繋がって、過去が変わると即座に現在が変わるところです。『バック・トゥー・ザ・フューチャー』もそうでしたけど、この作品では、その影響がかなり顕著に現れるんです。時間の間を行ったり来たりする人間は、居ないけれど時間の両岸に父と息子がいて、その二人の間でやりとりされた無線以外の方法がなかなか面白かったです。



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2000/No.17 『グリーン・デスティニー』

 「グリーン・デスティニー」というのは、名剣の名前です。發仔(ふぁっちゃい)をスクリーンで観たのは、これが初めてでした。私がユンちゃんのファンになってから公開された作品『リプレイスメントキラー』は、ビデオだったし『アンナと王様』『NYPD15分署』は、劇場に行けませんでしたので、やっと、この『グリーン・デスティニー』で大画面のユンちゃんに会うことが出来ました。友友馬(これでヨーヨー・マって いうんですね)の奏でる音楽は、叙情的な雰囲気を映画にもたせていて、素敵でした。さて、その名剣ですが、すごい剣と聞いたのに、いざサヤから外すとペ〜ラペラだったのが、イメージと違ったけど、ペ〜ラペラだからこそ、使いこなすのが至難の技なんでしょうね、きっと。一番、びっくりしたのは、チャン・ツィーイという彼女。まだ映画出演は、2本目だそうですが、立ち回りもやっちゃうし、ちゃんと濡れ場も演じて、良かったと思います。とにかく、すごく可愛い人ですね。剣の道に生きるが故に愛だの恋だのは、断ち切って生きてきた男が命よりも大事にしてきた剣を手放し、一人の女性を愛そうとする。言葉で語られなくても、シューリンの仕草から お互いにどれだけ、愛していたのかが分ります。ムーバイの最期の言葉、辛く切ない一言でした。でもそれがあったから、シューリンは救われたと思います。




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2000/No.16 『カル』

 「カル」が韓国語で「刃物」という意味だけあって、とにかく、生々しいシーンの連続でした。血、血、血・・・話の中心が切断された死体なので、無理もない事ですけどね。とてもリアルな切り口が何度も私をぞっとさせてくれました。でも このテの作品が今迄、苦手だった(だから『セブン』もあまり好きじゃなかった)私が、不思議な事に、一度も目をそむけることなく、この肉の塊を凝視する事が出来ました。まっ、死体も一体二体じゃないので、いちいち目を背けていたら映画の半分は、観られないかもしれません(笑)。だっけど、なんかラストになればなるほど、わけ分らなくなりました。どんでん返しがあったり、あちこちリンクが貼られていたりで面白かったんですけど、だからって、最後にすっきりまとまるわけでもなく・・・。映画を観ただけで、多くの謎について完全に理解出来る人いるのかなぁ。この謎について、自分なりにあれこれ考えるのが また楽しいんですけど・・。観終った後、何が正解なの?って、作った人に聞きたくなる作品でした。彼女が完成させたかったものって、何なんでしょう・・・・。タイトルは、『謎』でも良かったかも(爆)。



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2000/No.15 『Xメン』

 アメリカの人気コミックの映画化だそうですが、私は全然知らなくてイマイチ乗り切れなかったです。まるっきりコミックの世界、架空の世界、これって大人向けなのかなぁと感じました。迫害されているようなミュータント達は、気の毒なんだけど、実感がない。ミュータントのように半分も人間の血が流れていない『ブレードランナー』のレプリカント達の方が、心から同情しちゃったなぁ。Xメンの彼らって、いつも最初は、弱い。でも、後でちゃんと敵を倒す。自分の得意のパワーを使って、やっつける。なら、始めから使えばいいじゃん・・・そう思ってしまいました。私って、ひねくれ者でしょうか・・・。
 でも、子供には、見せたい。きっと喜んでくれると思います。映像も凝っているし、SF作品として観ていて、楽しめるものだし、ヒーローだっているし。一番、面白いのは、一人一人に武器だけじゃなく性格だとかスタイルだとか個性がある所。コミックの方では、登場人物がかなり多いそうですから、映画にどのミュータントを出すか決める事、映画にする事自体も大変だったんじゃないでしょうか



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2000/No.14 『インビジブル』

 もはや、透明人間は、古い。この作品では、透明人間をもとの‘見える’身体に戻す研究をしています。映画の『透明人間』と言えば、コメディの要素たっぷりだったけれど、この作品は、見えない事の恐怖を味あわせてくれます。これを観ちゃうと 自分一人しかいない部屋で何かが落ちただけでも、もしや!?なんて思うかも(笑)。ただ、あたしは、見えない怖さより、エレベーターが迫ってくるシーンやけケイン(ケビン・ベーコン)の姿が現れた時の方が怖かったです(笑)。ケインのマスクをした時の感じが、どうしても『犬神家の一族』のスケキヨ(でしたっけ?)とダブっちゃって笑えました。けど、この私達の目には、見えないシーンもケビンは、きちんと演じているんですから、素晴らしいです。これこそ、見えない陰の努力ってもんです。彼曰く、本当にその撮影は、大変だったそうですよ。



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2000/No.13 『パトリオット』

 アメリカの独立戦争のお話しです。なかなか良かったです。流血のない戦争なんて、有り得ないのでしょうが、敵にしろ味方にしろ必ず、尊い命が失われる事がとても悲しい。横一列に並んで、敵同士が向い合い、真っ向から打ち合いますが、あれが昔の戦法なんですね。『グローリー』もそうでしたもんね。大砲の玉が爆発する前に、人の顔や足をもぎ取っていく様もびっくりしました。こんな事を言っては、当時の戦争で亡くなった方に申し訳ないのですが、あんな戦い方しかなかったんですね。
 憶病者と呼ばれようが何だろうが、大義名分よりも家族を守ることを優先するマーチンのその姿に、理想の父親像を見ました。が、男には、やはり立たねばならない時がある。その決意に理想の男性像を見ました。息子を殺され、我を忘れて復讐するマーチン、「神よ、助けて」と哀願するマーチン、メルちゃんの演じる人物が浮き彫りにされ、私も惹き付けられました。時代背景やテーマの違いこそありますが『パトリオット』と『ブレイブハート』って、いい意味で似てると思いませんか?どちらもイギリスが悪者でメルちゃんが主役って事だけじゃないと思うんですけどね。
 口のきけなかったスーザンとマーチンの あのシーンは、たまりませんでした。もし、私がもう一度、この作品を観るとしたら あのシーンが見たい為でしょう、きっと。



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2000/No.12 『キッド』

 大人になった自分の前に、子供だった頃の自分が現れるという、ちょっとファンタジックな物語です。もし、これが『タイムコップ』なら、本人同士が触れ合うと消滅してしまうんだけど、『キッド』では、大丈夫。
 子供の頃に描いた夢って忘れてしまうのかなぁ・・・。私は、牛飼いになりたかった(誰も聞いてないって)。あぁ、でも忘れてる事ありますよね。小学校の時の文集を読むと、思いも寄らない事が書いてあったりしますからね。ただ、主人公ラスは、自ら子供時代の記憶を頭から消し去ってしまった。それ程、彼にとって辛い思い出だったからです。でも、消してしまったのは、辛い思い出だけじゃなかった、自分の夢や希望も混ざっていたんですね。
 大人になった彼の職業は、嫌味だけど敏腕のイメージコンサルタント。ブルース・ウィリスって、悪役(この作品では、悪役じゃないけど)をやらせると、すごく嫌な奴になりますよね。これは、演技がうまいのか、それとも地が出てるのか(それは昔の話しか)どっちなんでしょう。
 私は、まだ子供なのか、まだ子供の頃の夢を忘れていないのか、それ程‘感動の嵐’にはなりませんでしたが、ほのぼのしたストーリーは良かったです。全編に使われていたあの音楽は、まるで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でしたね。人間の本当の幸せって、お金や豪邸に住む事じゃないんだ!って、教えてくれる作品でした。



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2000/No.11 『M:I 2』

 うん、うん、ジョン・ウーだ!という映像が観られましたね。あのスローモーションのカットとかね・・・。トム・クルーズもかっこ良かったです。でも あの素手でぶつかりあう所は、ちょっと動作のすんなりいかない部分もあったので、あそこは、うまく削って欲しかったかな・・・。全く、スパイってのは、裏切りの多い世界ですね。前作『ミッション:インポッシブル』でも身近に裏切り者がいて、今回も過去に自分の替え玉をやった男が、こんな事をしでかして。しかし、スパイがこんなに人を愛していいのかぁ。君はスパイなんだぞぉ。イーサン、君は優しすぎる〜。
 娯楽作品としては、楽しめました。私が一番、どきどきしたのは、あの絶壁のロッククライミングのシーンでした。あれって特撮無しなんでしょうか? 前作の時は、次回に続くであろうサインがありましたけど、今回無いって事は、これで終りなんでしょうか?



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2000/No.10 『オータム・イン・ニューヨーク』

 今の私にとっては、あまりにもタイムリーでしたが、ついつい観に行ってしまいました。それは、無謀な試みだったみたいです・・・。おかげで、ハンカチはぐしょぐしょ、鼻水はずるずる(笑)。
 こんな単純なラブストーリーがとても好きです。とにかくニューヨークの描写が素敵。しかも秋のニューヨークは、最高!そこに持ってきて、ギアだ、ノニーだ、出来過ぎだ。リチャード・ギアは、いつもの様にシックな装い(またアルマーニか〜)、ウィノーナもとても綺麗。年が離れていても ほとんど違和感を感じませんでした。私も歳の離れた結婚だったので、かなり自分達をこの映画にダブらせて観ていました。リチャード・ギアの泣いた顔は、『愛と青春の旅立ち』以来、久しぶりに観たような気もするなぁ。この作品を観て私が、すごく感じたことは、私が先に死ななくて良かったって事でした・・・。私が今、身を持って体験しているこの悲しみと ウィルのあの涙を彼に流させないで済んで良かった・・そんな気持ちです。



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2000/No.9 『U−571』

 『クリムゾン・タイド』や『レッド・オクトーバーを追え』を観てから 潜水艦モノが結構好きになり、今回も観てみようという気持ちになりました。それに 私が前に好きだったハーベイ・カイテルが出てる事も私の足を劇場に向かわせました。潜水艦モノって あの逃げ場の無さが すごく恐いですよね。この作品は、潜水艦同士の闘いがほとんどなく、駆逐艦と潜水艦の闘いが描かれていて 良かったのですが今ひとつ熱が入り切らないうちに終わってしまいました。終わってみると確かにタイラーはすごく成長したと思えるのですが、観ている時は、彼の苦悩があまり読み取れなかった。彼の背景に、もっと守りたいものがあると良かったんじゃないかと思うんですが・・・。



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2000/No.8 『映画版 未来日記』

 ご存知「ウンナンのホントコ」という番組から生まれた未来日記の映画版です。私は、シリーズの中でも「スケッチブック」が大好きなのですが これは、それを越えられるかなという期待を胸に観に行きました。未来日記らしく日記の行動の合間に、主役の三人の生の声が入り、通常の映画とは違う種類の共感(世代は、違いますけどね・・笑)を覚えました。主役達が一切演技をしていない映画・・・これは、ある意味では、ドキュメンタリーとも言えるのかもしれません。恋愛というよりは、男の友情にじーんと来ました。結果は、想像通りでしたけど、私は島の彼がすごくいい味出していたなと思います。味というより、彼自身の個性が感動を与えてくれたんでしょうね。それにしても、いつも思うけど、日記の内容は、あまりにも過酷ですね。私は、やっぱり「スケッチブック」が一番いいなぁ・・・。



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2000/No.7 『あの子を探して』

 あの穏やかな陽射しが好きだなぁ。素朴だけれど どことなく魅力がある作品でした。それをカッコイイ言葉で表現したいんですけど、みつかりません(笑)。多分、村自体が貧しそうであるようなのに子供達が皆たくましく、とても生き生きしている姿を見せられたからかなと思います。そして、あんな子供の頃に自分も戻りたいと思っていたからかもしれません。ウェイ先生がホークエを探しに行くお金を用意する為に 皆で計算するシーンや 結局は ただ乗りしてしまうところなんかは、笑ってしまいました。ウェイがホークエを探しに行く最初の目的は、自分の稼ぎの為だったはずなのに いつの間にか本当に心から心配していたと分かるシーン、あのテレビのシーンは、良かったですね。そして、あの子が見つかった時にいつも仏頂面していたのが とびっきりの笑顔に変わったのを見て、こちらまでうれしくなりました。あの笑顔はお金じゃ買えないねぇ。



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2000/No.6 『パーフェクト・ストーム』

 最初は、観にいくつもりがなかったのですが “実話”という言葉に行ってみる気になりました。これは、あれですね・・・う〜ん、・・・。当時(1991年)の事故を知っていた人なら 結果は明白なのでしょうが、私は、知らなかったんです。だから、船上で起った事実を伝えた人が誰になるのかと そういう目でみていたんです。それが誰なのかは、この映画を観ていただくと分かりますが、私の予想とは全然違いました。予想と違った事が分かった時、少しづつ込み上げてきていたものがちょっと冷めてしまいました。ラストのエリザベス・マストラントニオの弔辞は、良かったですね。多分、この作品は、ラストがどうなるのか 分かっている上で観た方が、良かったなと思います。そうすれば、「そうだね、そうなっていたかもしれないね」って私も考えられたかもしれない。自分の無知さのおかげで、平均以上に感動出来なかったのが残念です。その中で救出ヘリの人達の活躍は、素晴らしくて 主役よりもずっと出番が少なかったのに 目立って見えました。
 ただ、この原作と映画を、過去に1万人の漁師を失っているグロスターの町の人達が支持し、世界の人々に死と隣り合せに生きる漁師の仕事の厳しさを訴えたという点は、とても価値のある作品になったのでは、ないかと思います。お亡くなりになった方のご冥福をお祈り致します。



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2000/No.5 『ボーイズ・ドント・クライ』

 まず実話であることが悲しい。しかもこれは、今からたった3年前の話だという事に唖然としました。「性同一障害」・・ニュースでは、聞いたことのある言葉でした。けれど、当事者にとって これほど苦しい事だと思いも依らなかったし、考えようともしていませんでした。身体は女でも心は男性・・・私は彼は間違いなく男性だと感じました。なのに女として汚されてしまうなんて、そして、あのラスト・・・ショックでした。人が人として生きる為に選んだ事を他人がああだこうだと言うのはおかしい。人生はその人のものなのだから・・・。誰だって、自分の生きたいように生きる権利がある。自分と違うからと否定するのは、間違っている。私は、女として女の肉体を与えられているから彼の苦悩を全部、分かって上げられるはずがないけれど、彼が育った環境、彼が出会ってしまった友人(友人と呼べるのかどうか・・)達がもっと違っていたならと思う。でも、これしかなかったのかもしれない・・・けどそれじゃあ悲しすぎるよね。ためらいは、あったけれど彼の純粋な愛を受け入れようとした彼女がいてくれたことがせめてもの救いでした。
 ヒラリー・スワンク素晴らしかったです。オスカーもらうのも うなづけました。そうそう!一つ、実感した事がありました・・・あちらの方は、本当にあまり顔を剃らないんですねぇ(笑)。



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2000/No.4 『サイダー・ハウス・ルール』

 とってもいい作品でした。孤児院のルールは、孤児の未来を考えて作られているのに対して、サイダーハウスのルールは、それを守るべき人間が字を読むことが出来ない為に、何の意味も持たない張り紙になっていました。私達の回りにも こんな何の意味もないルールがいくつもあるのでは、ないでしょうか? この作品は、そのルールを守る人間にとって、意味がなければルールを破っていいのだと肯定している訳ではありませんが 守らない事に大切な意味があるなら そうすることも人の道なのでは、ないかと問い掛けてきます。主人公ホーマーと共に、観ているこちら側も一緒にルールを破ることの必要性を実感しました。感動しろ!と命令されない作品の作りだという感じがしましたが、私は、あちこちで泣きました。だって、ドクターラーチがいいんだもの。



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2000/No.3 『マーシャル・ロー』

  平和な日本に住んでいる私にとっては、映画の世界でも テロリストが暗躍する国の人にとっては、とても現実味を帯びた作品になっているのでしょうね。もし、この日本がテロの標的にされたとしても、こんな戒厳令は、想像できない・・。軍が介入するという事は、軍が何をしてもいいという事なんでしょうか。テロリストと同じ人種であるというだけで、不当な扱いや強制収容されるなんて あまりにひどすぎる。国を守っているというより 公然と人種差別を行っている事に憤りを感じました。また、軍隊とは、上官の命令が絶対である為に 狂った上官が一人いると その指揮下に入っている兵士達が全て服従しなければならない点も脅威です。私には、ちょっと難しい作品でしたが くまぞうと二人で観た最後の作品という事で特別な思い入れがあります。バスのシーンは、ショックを受けました。テロ対策に、市民の非難が高まるのも当然の事と思いますが、 アメリカでは、ああなってしまう危険性があるのでしょうか?男性向きの映画って感じがしましたがいかがでしょう?





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2000/No.2 『シュリ』

 とにかく、すごく良かったです。きっと、今年のベストに入る作品・・そんな予感がします。多分、『八月のクリスマス』を観て、彼(ハン・ソッキュ)に出会わなければ、観に行こうと思わなかっただろうと思います。この映画を観ている間中、ずっと胸にあったのは、切ない思いでした。生まれる場所が違ったなら、この主人公達みんなが幸せに暮らせたのではないかという気がしてなりません。TVで北朝鮮の極貧生活を見ただけでも、第8部隊のパク隊長の言葉には、胸に迫るものがあります。冒頭の残虐な訓練シーンも イ・バンヒの数々の殺戮も彼等にそうさせるだけの 身を切られるよりもっと辛い苦しみが根底にあるわけです。だからと言って、人の命を奪っていいはずもありませんが・・・。
 ミョンヒョンの苦悩は、痛いほど、こちらに伝わって来ました。そして、声を殺して泣くジュンウォンの気持ちも・・。辛い別れ・・でも、あれが二人にとって一番の方法だったと思います。はぁ、やっぱり切ないよ。
 スタジアムのシーンで映画が終わってしまうのかと思ったら、その後が、私をすごく泣かせました(その前から ハンカチは、ぐしょぐしょだったけど)。ミョンヒョンの本当の望みは、人間として普通に生きること、そして、ただ愛すること・・そんなささやかなものだったのにと思うと やりきれない気持ちでした。でも、病院のベンチで話す二人のシーンで最後にとても救われた気持ちになりました。『プライベート・ライアン』以来、久しぶりに、また心を揺さぶられました。



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2000/No.1 『エンド・オブ・デイズ』

 シュワちゃんの作品というだけで、期待してしまったのが間違いだったのか・・・ちょっと、がっかり。宗教的な色合いが強くて、キリスト教信者ではない私にとっては、ストーリーが全然違う世界の話に思えて、映画との間に距離を感じました。全体的に迫力不足(爆発シーンは、迫力ありましたけど)という気がしたし、シュワちゃんもやられ放題だったしなぁ。ガブリエル・バーンは、ただのスケベ親父みたいだった。シュワちゃんがなぜ、そこまでして彼女を守らなくてはいけないのか、その必要性がこちらに伝わって来なかった。悪魔の味方の方が多くて、びっくり。シュワちゃんの味方は、教会・・と、言っても一部。全人類を守る為にあれだけ、シュワちゃんが痛め付けらても、喜んでくれるのは、彼女だけっていうのも 盛り上がりに欠ける・・・。ああ、悪口ばかりで ごめんなさい。シュワちゃんが心臓手術を乗り越えて、しばらく振りに出演してくれた作品なのにこんなにケチをつけてしまいました。でも、あと一つ言いたい。あのサタンは、いただけない!!あれが出た途端、すーっと覚めていく自分を感じました。



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