三学期のまとめ

材料

サミュエル・ベケット『フィルム』

ジル・ドゥルーズ「最も偉大なアイルランド映画」。行動イメージ、知覚イメージ、情動イメージ(ドライヤー「裁かるるジャンヌ」)

ジャック・ラカン「鏡像段階」と「死のまなざし」、アナモロフォーズ、想像界

ベラスケス<侍女たち>

フーコー『言葉と物』「表象関係の表象」としてのベラスケス。人物の視点、画家の視点、鑑賞者の視点。

オランダ絵画(ホルバイン、ファン・アイク)、遠近法、一点透視画法、カメラ・オプスクラ、鏡の機能

エドゥアール・マネ<フォリ・ベルジェールのバー><温室にて>ほか

マグリット<不許複製>

ジョナサン・クレーリー『知覚の宙づり』、注意の規範化(散逸と集中、拘束と解体)、技術と芸術のかかわり、身体性の導入、たえまない不安定のなかに突入していく注意

凝視すればするほど解体していく視線

ジャン・ジュネにおける「自我の変容」「ナルシシズム」から「溶け出す自己」へ。cf. 宮沢賢治

ジャック・デリダの「パレルゴン」概念


 

 

古典的芸術(一七世紀一九世紀半ば)

一九世紀後半以降(マネ、モネ、セザンヌ、スーラ、マグリット、フランシス・ベーコン、ジュネ、宮沢賢治)

認識のありかた

表象関係の表象

拡散と注意の緊張、運動の分割

場の特徴

見るものと見られるもののシステム

見る者それ自体の視線が変容していくような場

関連技術

鏡、透視画法、カメラ・オブスクラ、空間の幾何学化

写真術、映画の発明、電話などの通信技術、生理学、精神分析

視点のあり方

動かない視点(空間の幾何学化)

 

運動し、生理的・無意識的な要素を含んだ視点

組織原理

王の視点

注意のたえざる管理、規格化

逸脱の仕方

遠近法という手法への問いかけ(空間への問いかけ)

自画の変容、溶け出す自己、ナルシシズムの回避、自己でも他者でもない「ひと」のかけがえなさ、情動性の開拓、

ウチとソト

内部と外部の区別

内部と外部の境界に亡霊を徘徊させること