スーパーボウル2020その3

第54回SUPERBOWLへの道

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12/17/火
第15週が終わって、プレーオフ出場チームがほぼ見えてきた。残り2試合、もう1つも負けられないというチームもあるが、多くのチームはシード権を有利にするための努力はするものの、最終戦は戦力を温存することを考えたり、プレーオフ用の戦略を秘密にするために、これからの2試合、あまり手の内を見せないようにといった配慮もすることになるだろう。ここで改めて、プレーオフのトーナメントと、SUPERBOWLへの道筋について考えてみたい。現在の状況でシード順を考えてみると、Aカンファは1位レイブンズ、2位、ペイトリオッツ、3位チーフス、4位テキサンズ、5位ビルズ、6位スティーラーズ(またはタイタンズ)ということになる。すると初戦のワイルドカードはチーフス対スティーラーズ、テキサンズ対ビルズということになる。今シーズンのテキサンズは好不調の波があり、実力が安定しない。これに対し、ビルズは同地区のペイトリオッツには負けているものの、テキサンズより成績は上だ。従ってビルズが勝って、シード1位のレイブンズと当たることになるだろう。チーフスの相手はペイトリオッツだ。今シーズンのペイトリオッツはブレイディーの衰えが目立つ。チーフスが有利だとは思うが、ヘッドコーチのベリチックが秘密の作戦を温存しているのかもしれないし、最終戦にブレイディーを温存することも考えられるので、初戦も不戦勝となるペイトリオッツの戦力のレベルがいまより上がるということも考えられる。激戦となるだろうが、それでもチーフスの勝ちと考えたい。ビルズはレイブンズには歯が立たないだろう。よってカンファの決勝戦はレイブンズ対チーフスとなる。どちらが勝つかは予断を許さないが、いまの勢いならレイブンズがやや有利か。チーフスのディフェンスがどのように相手のラン攻撃を止めるか。ややディフェンスに弱点のあるチーフスが、臨時に選手を補強できるか。こちらとしてはチーフスを応援したい。Nカンファの順位は、1位49ナーズ、2位セインツ、3位パッカーズ、4位カウボーイズ、5位シーホークス、6位バイキングスとなるか。西地区の優勝争いは最終章の直接対決で決まる。49ナーズは今週まさかの敗戦だったが、これは相手がファルコンズなので油断したのだろう。いまの勢いならシーホークスに勝てると思う。セインツはレギュラーシーズンで49ナーズに負けているのが幸いしてシード2位になる。1位だとワイルドカードのチームと対戦することになるので、49ナーズかシーホークスかに当たってしまう。シーホークスが優勝すると、セインツが1位になる可能性もある。最終戦はブリーズを温存して負けてもいいというくらいの戦いをしたい。今年の49ナーズは本当に強い。次週の調子の出てきたラムズ戦だが、今週ラムズはカウボーイズに負けてしまって、プレーオフ進出がほぼ絶望となった。だから49ナーズが問題なく勝つだろう。トーナメントの展開は、ワイルドカードがカウボーイズ対シーホークス、パッカーズ対バイキングズとなり、シーホークスとパッカーズが勝つ。するとシーホークスは第1シードと当たる。49ナーズとの戦い。これは49ナーズが勝つだろう。パッカーズはセインツと当たることになるが、セインツの勝ち。そこで決勝は49ナーズ対セインツだ。49ナーズがやや有利かと思われるが、こちらとしてはセインツを応援したい。やや有利、と思われる方が勝つと、SUPERBOWLはレイブンズ対49ナーズ、こちらが応援する方だとチーフス対セインツだが、そうなるとどちらを応援したらいいかわからず苦しむことになる。できればチーフスとセインツのどちらかが勝ってほしい。レイブンズ対49ナーズになったら、どちらも応援しない。ただ49ナーズのディフェンスに頑張ってほしいと思う。ということは49ナーズを応援することになるか。しかし今シーズンのレイブンズは本当に強い。これがピークだろうと思う。来シーズンは各チームに研究されて今シーズンほどは勝てなくなるのでは。ということで、レイブンスのSUPERBOWL制覇を見たい気もする。間違ってもペイトリオッツが勝ち進むなんてことがないように祈りたい。

12/22/日
カレッジの試合が終わって土曜日が使えるようになった。ということで日本時間の日曜日に3試合。ペイトリオッツとテキサンズが勝って地区優勝が決まった。49ナーズがラムズに勝って、これでラムズの脱落が決定して明日の試合を待たずにバイキングスがワイルドカードとなった。これでプレーオフ出場が決まっていないのはNカンファ東地区の優勝争いのカウボーイズとイーグルス、おわびAカンファのワイルドカード残り1枠のスティーラーズとタイタンズだけになった。カウボーイズ対イーグルスは直接対決がある。スティーラーズとタイタンズは直接対決がない。スティーラーズが勝ちタイタンズが負けると決定。その逆はまだ決まらない。だからスティーラーズが優位かというと、双方が2連敗するとタイタンズが逆転するらしい。カンファ内の対戦成績や、これまでの対戦チームの成績が微妙に絡むことになる。すべてが同じだとコイントス、というところまでは行かない。毎年、この時期になると、プレーオフ出場を巡って熾烈で微妙な争いが生じるのだが、今シーズンはQBの負傷や交替があって、早々に脱落するチームがあって、わりとすんなりプレーオフ出場チームが決まった感じがする。カウボーイズはすでに直接対決で1勝しているので、明日勝てば地区優勝決定。イーグルスが勝った場合は最終戦に持ち越しだが、対戦相手がジャイアンツなので負けることはないだろう。明日の勝敗でほぼ決定と考えていい。スティーラーズの対戦相手はジェッツとレイブンズ。ジェッツ戦には勝たないといけない。レイブンズにはふつうなら勝てないが、最終戦はラマ―・ジャクソンを温存することも考えられるので2連勝できれば文句なくプレーオフ出場が決まる。タイタンズはセインツとテキサンズ。これも最終戦は地区優勝を決めているテキサンズなのでワトソンが温存されれば勝つチャンスはある。明日のセインツ戦は、相手はシード権争いをしているので本気を出してくるだろう。負けてしまうとチャンスは喪失する。スティーラーズがいまのところかなり有利だ。本日の試合、ラムズが頑張ったので49ナーズは薄氷の勝利だった。最終戦にラムズとの直接対決がある。すでに直接対決で1敗している49ナーズだが、本日の勝利で星が並ぶ可能性はなくなった。要するにシーホークスに勝てば地区優勝。セインツにも勝っているのでシード1位が決定する。ただシード1位となると、不戦勝のあとの試合はワイルドカードの相手との対戦となる。バイキングスが勝てばバイキングスと対戦することになるが、たぶんパッカーズが勝つので、そうなるとまたシーホークスとの対戦となる。と計算していたのだが、パッカーズがまだ3敗のままだ。3チームが3敗となるとどういうことにるのか。パッカーズがシード1位ということも考えられる。そうなるとセインツは第3シードということになり、初戦でバイキングスと対戦ということになる。するとカンファ準決勝で49ナーズと当たることになるのか。パッカーズは去年の成績がよくないので弱い相手との対戦が多く恵まれていた。そういうチームがシード1位になるのは釈然としない。とにかく明日の試合結果を見てからだ。

12/24/火
ついに16週が終わった。あと1週を残すのみとなった。まずはAカンファ。レイブンズのシード1位は確定。それで最終章はラマ―・ジャクソンを休ませるか。控えのRG3もモバイルQBだから同じ方式で戦える。イングラムも休ませるだろう。ペイトリオッツの最終戦はドルフィンズ。ブレイディーを休ませたいところだが、負けるとチーフスに並ばれ直接対決で負けているので3位に落ちてしまう。しっかりと勝ってトーナメントの不戦勝をゲットしたい。チーフスが3位。テキサンズが4位。ワイルドカードの1位はビルズ。最後の1枠は、スティーラーズとタイタンズがともに負けて、どうやらタイタンズが上位になったようだ。ただ最終戦はテキサンズ。勝ってチーフスが負けると3位となり、準決勝でレイブンズに当たらなくてすむ。ということで本気を出すだろう。スティーラーズの相手はレイブンズはラマ―・ジャクソンを出さないと思うのだが、それでも負けそうな気がする。両チームが負けならタイタンズかと思いきや、レイダーズがブロンコスに勝ってさらにコルツが勝つとレイダーズが浮上するらしい。まったく関係のないコルツの勝ち負けが関わるのは、勝敗が並んで直接対決がなくさらにカンファ内の勝率も同じ場合は、すべての対戦相手の勝率の合計が上の方が上位となるというルール。レイダースのカーは調子の波があるようだがよくがんばって最終週まで可能性を残してきた。コルツの相手はジャガースだから勝つ可能性は充分にある。とにかく8勝8敗のチームがプレーオフに出場すればそれだけでも話題になる。今年のAカンファがいかに劣勢だったかということだ。トーナメント初戦はその第6シードがテキサンズ、チーフスはビルズということになる。順当勝ちとなればテキサンズ対レイブンズ、チーフス対ペイトリオッツとなる。レイブンズは勝つだろう。チーフスはシーズンではペイトリオッツに勝っているが、ベリチックが作戦を考えてくるだろうから熱戦になる。チーフスに勝ってほしい。それで決勝戦はレイブンズ対チーフスということになる。Nカンファは東地区の直接対決でイーグルスが勝った。ただ最終戦のジャイアンツに負けるとカウボーイズに逆転される可能性がある。シード権は3チームが3敗で並んでいる。49ナーズの最終戦がシーホークスで、負ければシーホークスが地区優勝。49ナーズはワイルドカードになる。負けられない一戦だ。シーホークスの調子が下降気味なので49ナーズが勝つだろう。3チームが並ぶとどうなるのか。直接対決では49ナーズがセインツに勝っている。パッカーズが加わるとこういう直接対決は意味をなさないだろう。カンファ内の勝率はセインツだけが負けている。49ナーズが脱落した場合はパッカーズが1位。3者並んだ場合もとりあえずパッカーズが1位と考えておこう。2位に来るのは49ナーズかセインツ。3位はセインツかシーホークス。4位はイーグルスかまさかのカウボーイズ。5位がシーホークスまたは49ナーズ。6位がバイキングス。これではまだトーナメントの細部がわからない。セインツが3位となると初戦はバイキングス。2年前のいやな想い出があるがまず勝つだろう。ワイルドカードの5位は49ナーズかシーホークスでどちらにしても東地区の優勝チームには勝てる。ワイルドカードから勝ち上がると第1シードとの対戦になるのでパッカーズと当たる。セインツは準決勝の相手が49ナーズだと苦戦するだろう。だが49ナーズが最終戦で負けると、セインツが第2シードとなる。で準決勝がシーホークスとなるのでやや優位か。いずれにしても決勝戦では49ナーズと当たることになる。セインツが49ナーズに勝てるかがポイントだが、セインツを応援したい。49ナーズが勝ち上がるような気がする。とりあえずのSUPERBOWLの予想は、レイブンズまたはチーフス対49ナーズまたはセインツということになる。チーフス、49ナーズ、セインツがどのようにレイブンズと闘うか。わくわくするようなゲームになりそうだ。

12/25/水
ネットに細かい条件が出ていた。もう1度整理しておく。Aカンファから。レイブンズのシード1位は決まっている。ペイトリオッツが勝てばシード2位が決まる。プレーオフ初戦は不戦勝。ペイトリオッツが負けてチーフスが勝った場合のみチーフスがシード2位となる。シード4位はテキサンズで決定。ワイルドカードの5位はビルズで決定。最後の1枠シード6位はタイタンズが勝てば決定。タイタンズが負けた場合、スティーラーズが勝てば決定。両チームが負けた場合、レイダーズが勝ってもまだ決まらない。コルツが負ければタイタンズが進出。レイダーズが勝ってコルツも勝った場合のみ、スティーラーズとのタイブレークとなる。その場合、ベアーズ、ライオンズ、チャージャーズ、ペイトリオッツのいずれかが勝てばレイダーズが進出。4チームが全敗した時のみスティーラーズが進出。もうわけがわからない。さて、Nカンファ。プレーオフ出場6チームのうち、東地区の地区優勝チームが決まっていない。直接対決でイーグルスが勝ったものの、最終戦に負けてカウボーイズが勝った場合はカウボーイズが地区優勝となる。この地区はレベルが低いので優勝を逃すとワイルドカードでも出られない。勝たねばならないイーグルスの対戦相手はジャイアンツ。この前の直接対決では延長戦になった。ジャイアンツのQBはマニングだった。今回は新人のジョーンズが出場する。ジョーンズは新人なのでむきになって頑張ると思う。イーグルスが勝てるかどうかは微妙だ。シード1位は49ナーズが勝てば決まり。この試合、シーホークスとの直接対決なので、負ければ地区優勝を逃してワイルドカードに回らないといけない。初戦不戦勝で残りの2試合もホームで戦えるシード1位に対して、ワイルドカードはすべてアウェーで3試合戦わないといけない。天と地ほどの差がある。シーホークスが調子を落としているので49ナーズが勝つだろう。49ナーズが勝った場合、パッカーズは勝てば2位。負けてセインツが勝てば3位に後退する。セインツは両チームが負けた場合にのみ勝てば1位。49ナーズが負けてパッカーズが勝った場合は、セインツは勝てば2位が確保される。49ナーズが勝ってパッカーズが負けた場合も勝てば2位。シーホークスは負ければワイルドカードでシードは5位。勝った場合、パッカーズとセインツがともに負ければシード1位。セインツが勝ってパッカーズが負ければ2位。パッカーズが勝ってセインツ負けの場合は3位、両チームが勝った場合も同様。シード3位のチームは初戦でシード6位が決まっているバイキングスと当たる。東地区優勝チームはシード4なので西地区で優勝を逃したチームと対戦するが、49ナーズとシーホークス、いずれが相手でも負けるだろう。バイキングスが勝てばシード1位チームに当たる。まず負けるだろう。そうなると49ナーズまたはシーホークスがシード1位と当たるので、シード1位のチームはホームゲームが続くとはいえ難敵を相手にすることになる。ということで、セインツを応援しているぼくとしては、セインツがシード2位になる状況を願っている。

12/29/日
年末になった。明日がシーズン最終戦だ。Aカンファはすでにシード1位のレイブンズが決まっている。2位のペイトリオッツは負けると3位に落ちて初戦不戦勝の特権がなくなるので頑張るしかない。チーフスはいまのところ3位だが、ペイトリオッツが負ければ2位になれるので最終戦も落とせない。テキサンズは4位がほぼ確定。ビルズの5位も決まっている。ワイルドカードの残り1枠はとても複雑。とりあえずいまはタイタンズ、スティーラーズ、レイダーズの順で、上位チームが勝てば簡単に決まるのだが、上位2チームが負けてレイダーズが勝った場合は3チームが並び、とても複雑なことになる。しかも上位2チームの対戦相手が地区優勝のチームなので勝つ確率は低いのだが、スティーラーズの相手のレイブンズはシード1位が確定しているので戦力を温存することは間違いない。2軍相手なのでスティーラーズが有利かなという気がするのだが、タイタンズは途中から先発になったタネヒルが好調で、地区優勝が決まっているテキサンズにも勝てるかもしれない。Nカンファは東地区の優勝がまだ決まっていない。イーグルスが星1つリードしてはいるのだが、レシーバーがいなくなった状態。対戦相手のジャイアンツは新人QBのジョーンズが新人らしくむきになって頑張るだろうから、互角の試合になりそうだ。カウボーイズが勝てば優秀する可能性が40%くらいあるのではないか。シード1位もまだ決まっていない。49ナーズは勝てばシード1位だが、シーホークスに負ければ地区優勝も逃してシード5位になってしまう。それでも初戦の相手は東地区の優勝チームだから簡単に勝てるだろうが、するとシード1位のチームと対戦する。49ナーズが負けた場合はパッカーズがシード1位になりそうだ。ということでシード2位のチームが楽な立場になる。セインツを応援しているぼくとしては、セインツがシード2位になることを期待しているのだが、ここに来てシーホークスはランニングバックがいないなってしまった。49ナーズがすんなり勝ってシード1位になると、セインツは3位でワイルドカードの最後の1枠のバイキングスが相手で、これは楽勝で、次の相手もパッカーズなので決勝戦までは行くだろうが、そこで49ナーズと対戦して勝てるかどうか。SUPERBOWLは相手は順当にいけばレイダーズだろうが、レイダーズがチーフスに向ける可能性もある。いずれにしても、Aカンファのレイブンスとチーフス、Nカンファの49ナーズとセインツが4強だろう。ここに割り込むチームとしてはペイトリオッツがどんな戦略を立てるか、シーホークスが奇蹟の復活を遂げるか、ということだが、4強の一郭を崩すのは難しいのではないだろうか。

12/30/月
シーズンの最終戦。Aカンファの最後の1枠はタイタンズが勝って出場を決めた。ドルフィンズをクビになったタネヒルが、マリオタのいるタイタンズに引き取られて、控えQBに甘んじていたのだが、マリオタの不調で出番が来て、安定した活躍を見せた。初戦はペイトリオッツだ。ブレイディーが調子を落としているので勝つチャンスはある。しかし勝ってしまうと第6シードなので第1シードのレイブンズと当たることになる。そこまでだろう。ビルズ対テキサンズはどちらも調子が下降気味だったが、最終戦に主力を温存したテキサンズが有利か。次は順当ならレイブンズ戦。タイタンズが勝てばチーフスに当たる。いずれにしてもカンファの決勝はレイブンズ対チーフスだろう。チーフスとしてはペイトリオッツよりタイタンズと当たりたいところだが、まあ、そううまくはいかない。プレーオフになってベリチックがどんな作戦を立てるかを見てみたい。Nカンファの東地区は、途中までジャイアンツががんばっていたのでドキドキして見ていたのだが、何とかイーグルスが勝ちきった。西地区の直接対決はまれに見る接戦で何とか49ナーズが勝ってシード1位をゲット。セインツは3位となり初戦から出場することになるが、バイキングス、次がパッカーズで、楽勝ペース。シード1位となった49ナーズは準決勝でシーホークスと再戦することになる。シーホークスはランニングバックがいなくなったのだが、まさかのリンチの復帰でダイビングタッチダウンを決めるなど大活躍。初戦はイーグルス戦で、ここで調子をさらに上げれば、49ナーズとの再戦もおもしろくなる。セインツとしては49ナーズよりもシーホークスの方がやりやすいのではないか。SUPERBOWLはレイブンス対49ナーズの対戦になれば49ナーズを応援する。ぼくはセインツのファンなのでセインツに出てほしい。Aカンファはレイブンズが圧倒的に強そうだが、チーフスに頑張ってほしい。ただレイブンスはイングラムが負傷しているので、SUPERBOWLまでに回復するかどうか。レイブンスもおもしろい闘い方をするので注目して見てきた。どのチームが出ても熱戦になることは間違いない。

01/01/水
新年になった。いよいよ2020年だ。SUPERBOWLまであと1ヵ月。シーズンはすでに終わったが、最も注目をされるのはレイブンズのオフェンスだ。走るQBのラマ―・ジャクソンが、ランニングバックのイングラムをおとりにして走りまくる。しかもパスの精度も上がった。相手チームはラン攻撃に備えるしかないのでパスがおもしろいように決まる。レシーバーはほぼフリーの状態になる。Footballは一種の戦略ゲームだが、いまのところこのレイブンズの戦略に対応できたチームはない。レイブンスの成績は14勝2敗だが、その2敗は序盤のもの。ラマ―・ジャクソンがまだ手探りでパスを投げていた最初の4ゲームは2勝2敗だった。そこからの12連勝だ。無敵といっていい。トーナメントは初戦は不戦勝。カンファの準決勝であたるのはテキサンズ対ビルズの勝者。テキサンズはディフェンスのワットが復活してきそうだ。ビルズはシーズン終盤に調子を落としてしまった。どちらが勝つにしてもレイブンズの敵ではない。レイブンズを倒すとすれば、決勝で対戦するチーフスだろう。ただ準決勝の相手がおそらくはペイトリオッツ。いまのチーフスなら勝てるだろう。ただこのチームはQBのマホームズのパス攻撃が頼りでディフェンスは弱点がある。レイブンズのラン攻撃を防げるとは思えない。マホームズがパスが投げまくって50点前後をとりあう乱戦にもちこむしかない。そういう試合をはらはらしながら見守りたい。Nカンファは準決勝の49ナーズ対シーホークスが事実上の決勝戦だ。セインツは楽な山に入った。第3シードなので不戦勝ではないが、バイキングス、パッカーズ相手なら楽勝だろう。で、決勝戦はたぶん9ナーズ。ものすごい試合になると思う。49ナーズは明らかに去年のラムズより強い。ただセインツはここまで順調に勝ってきた。途中、ブリーズが負傷退場していた5ゲームを、ブリッジウォーターで5連勝で乗り切った。その5連勝は、ディフェンスで勝ったといってもいい。やればできる、という感じだ。フレーオフなのだから、ブリーズに頼らずに、ディフェンスで勝ちきるくらいの決意で臨んでほしい。ということで、SUPERBOWLはレイブンズ対チーフスの勝者と、49ナーズ対セインツの勝者。こちらの希望でいえずチーフス対セインツの試合を見たいが、レイブンズ対49ナーズでも充分に楽しめる試合になる。こちらの願望としては、レイブンズが負けるところを見たい。勝つチームはどこでもいい。で、いまのところの予想では、レイブンズに勝つチャンスがありそうなチームは、@49ナーズ、Aチーフス、Bセインツというところだ。ということで、SUPERBOWLはレイブンス対49ナーズとなるだろうが、49ナーズにも勝つチャンスは充分にあると思っている。

01/04/土
この正月はスペインにいる長男一家が来ていたので、4人の孫のスペイン語に対応しなければならず、頭の中から一時、Footballに関することが排除されていた。その孫たちがスペインに帰っていったので、ようやくFootballに集中でき。まだプレーオフ一回戦の予測を書いておく。日本時間の日曜朝はビルズ対テキサンズ。ともに10勝6敗。直接対決はなかった。だからどちらが強いかまったくわからない。ビルズのQBアレンはロングパスが魅力だ。テキサンズのワトソンは時に走る。どちらもディフェンスが強い。ワットも復帰するようだ。まったくの互角といっていい。それだけに注目の一戦だ。現在のトーナメント表では次の試合はレイブンズだが、もう1つの山でタイタンズが勝つとシード1位のレイブンズと当たるので、もしかしたらチーフスと対戦するかもしれない。決勝までは行くチャンスがある。アレンのロングパスが連続ヒットするような展開を見たい気がする。次はタイタンズ対ペイトリオッツ。終盤のブレイディーは利き腕の怪我の影響か調子を落としていた。タイタンズはシーズン前半はマリオタの不調で成績が上がらなかったが、控えのタネヒルに代わってから調子が上がってきた。タネヒルは昨シーズンは東地区のドルフィンズの先発QBで、ペイトリオッツに勝ったことがある。いまのペイトリオッツなら勝てるのではないか。まあ、勝敗の予想は五分五分で、だから楽しみな一戦だ。Aカンファの初戦はどちらも目が離せない。ただしシード1位、2位のレイブンズ、チーフスとは、少しチーム力に差があるようなので、とにかくプレーオフで1勝することを目指した戦いになるだろう。Nカンファの初戦はまずバイキングス対セインツ。これは日本時間で深夜の3時くらいからの開始だ。リアルタイムで見るためには時間調整が必要だが、ぜひ見たい試合だ。セインツが圧倒的に有利だろうが、2年前のカンファ準決勝で、ラストプレーで逆転された苦い思い出がある。あの時のQBはいまはレッドスキンズに移ったキーナムだった。カズンズに追い出されたわけだが、どうもカズンズの調子が上がらない。11勝5敗の成績で、東地区優勝のスーグルスよりは上で、Aカンファのテキサンズよりも上だが、いまのセインツなら楽勝できるだろう。もう1つの試合はシーホークス対イーグルス。シーホークスはランニングバックが全滅という状態だったが、何と往年のヒーローのリンチが引退から復帰して、シーズン最終戦では豪快なダイビングタッチダウンを決めた。シード1位の49ナーズに対して、タイムアップ直前、あと1インチで逆転というところまで競り合った。9勝7敗のイーグルには楽勝するはずだ。ただワイルドカードからの勝ち上がりなので、次は第1シードの49ナーズに当たるだろう。バイキングスが勝つとパッカーズに当たることになるが、そんな奇蹟は起こらない。49ナーズはレギュラーシーズンで1勝1敗。しかも最終戦は残り数秒で逆転のチャンスもあった。実力はほぼ互角だろう。次の試合が楽しみだ。ということで、Aカンファは接戦で目が離せないし、Nカンファは差が開くだろうが、セインツ、シーホークスが鮮やかに勝つところが期待できるので、これも目が離せない。とくに深夜3時からのセインツ戦はどうしても見たい。日曜の夜は早めに酒を飲んで寝て、3時に起きることにしたい。

01/06/月
プレーオフ4試合のうち、2試合が延長、1試合が僅差という、スリリングな展開だった。すべてをリアルタイムで見られた。去年の3月に定年退職したので、このようにしっかりと中継を見ることができる。本日は午前3時からの試合だった。応援していたセインツは負けたが、熱戦が見られたのでよかった。ペイトリオッツのブレイディー、セインツのブリーズに衰えが見えた。ともに第6シードに負ける波乱。その結果、シード1位のレイブンスはタイタンズ、同じく1位の49ナーズはバイキングスと対戦する。 シード2位のチーフスは3位のテキサンズ、Nカンファ2位のパッカーズは5位のシーホークスと対戦する。バイキングスのまさかの勝利がなければ、49ナーズとシーホークスが、カンファの準決勝で当たってしまうところだった。セインツが負けたのは残念だが、バイキングスの勝利で、49ナーズ対シーホークスが決勝戦で見られるのはよかったといえるのではないか。パッカーズのロジャースにも衰えが感じられる。今年はロスリスバーガーも負傷し、フラッコはまったダメ、ニュートンも怪我、ニック・フォールズはリタイアと、エース級のQBが不振だった。ラックはシーズンが始まる前に引退してしまった。その意味では今シーズンはQBの新旧交代のエポックといっていいだろう。レイブンスのラマ―・ジャクソン、チーフスのマホームズが新たな時代をこれから進めていくことになるだろう。Nカンファの49ナーズのガロボロと、シーホークスのラッセル・ウィルソンは新人ではないが、ベテランというほどでもない。今年のスーパーボールは若手QBの対決になるだろう。たぶんカンファの決勝戦も若手対決になる。決勝戦は、レイブンス対チーフス、49ナーズ対シーホークスになる。第1シードのレイブンスと49ナーズは、攻守のバランスがいい。レイブンスはランニングバックのイングラムが回復するかどうかが気がかりだが、ラマ―・ジャクソン一人でもチームをひっぱっていけるだろう。SUPERBOWLはレイブンス対49ナーズになる。こちらの気持としてはチーフスの進出を期待しているのだが。チーフスがSUPERBOWLに出るのだったら、相手はシーホークスであってほしい。49ナーズだと、どちらを応援していいかわからない。レイブンスが出てくるのなら、49ナーズに頑張ってほしい。とにかく延長戦というのは、ディフェンスが疲れた状態になっているので、コイントスで勝負が決まってしまうところがある。ビルズとセインツは運がなかった。タイタンズは控えQBのタネヒルに代わってから調子がよくなって、すべりこみにプレーオフに進出しただけでなく、昨年の覇者はペイトリオッツにも勝ってしまった。その勢いは注目すべきだがレイブンスには太刀打ちできないだろう。チーフスはディフェンスに難があるのでテキサンズ相手に点の取り合いに持ち込むしかない。マホームズのパスが炸裂すればテキサンズには楽勝できるし、レイブンズ相手でも接戦に持ち込めるのではと期待している。49ナーズはバランスがとれている。シーズン最終戦でシーホークスにあと一歩のところまで攻め込まれながら、ディフェンスが守り切った。決勝戦でももちこたえると思うのだが、現役復帰したリンチが試合を重ねるごとに調子が出てくるのでは懸念される。それでも49ナーズがSUPERBOWLに進出すれば、レイブンズといい勝負ができるのではと期待している。

01/11(土)
もう土曜日で、明日はカンファの準決勝だ。プレーオフの初戦は対戦チームの実力が均衡していたので予想どおりすべてがスリリングな好ゲームだった。僅差で敗戦したチームは残念だったが、それなりに弱点があった。勝ったチームは精神力とチームワークがわずかに上回っていたということだろう。それだけに初戦で勝ったという成功体験がチームに勢いをつけることは間違いない。とはいえ、シード1位と2位のチームは、それだけの実力があるわけで、アップセットは難しいのではないか。とりかく試合ごとに見当しておきたい。バイキングス対49ナーズ。昨シーズンの49ナーズはQBガルポロの負傷で4勝しかできなかった。しかしそれでドラフト上位となり、負傷したガルポロが戻るのでQBを採る必要がなく、ディフェンスを強化できた。その新人ボサが大活躍。攻守のバランスがとれて開幕8連勝という勢いがついた。後半やや失速したが負傷者が出たためで、その負傷者も大きなダメージはなく、万全の陣容で準決勝を迎える。とくにディフェンスは、最終戦でシーホークスの怒濤の攻撃を耐え凌いだ。対するバイキングスも、セインツのQBブリーズを防いだ実績は大きい。ランニングバックのクックにパワーがあり、レシーバーもディグスとシーレンの両翼が揃った。かなりの戦力だが、やはり49ナーズが総合力で上回っている。試合展開によってはスリリングな勝負になるだろうが、49ナーズが先制すればそのまま押し切れるのではないか。タイタンズ対レイブンズ。レイブンスは強い。何よりもとんでもなく走るラマ―・ジャクソンが、パスも投げられるようになった。さらにランニングバックにイングラムが入ったので、相手ディフェンスは守り方が難しい。イングラムは負傷をかかえているのでフル出場は難しいかもしれないが、控えのエドワーズもそこそこ走れるので問題はない。タイタンズは何といっても昨年覇者のペイトリオッツに勝った。この勢いは侮れない。とはいえ、ブレイディーは肘の故障の他に足も傷めていたようだ。何しろ最終戦、シード2位を守るために本気で戦ったのにドルフィンズに負けてしまうくらいだった。タイタンズは守備の強いチームだし、攻撃はランニングバックのヘンリーが中心だが、レイブンズの守備もけっこう強いので、ヘンリーは押さえられるだろう。こつこつ前進してタッチダウンをとられても、ラマ―・ジャクソンが短時間でタッチダウンを取り返す。レイブンスが圧勝する予感がする。準決勝4試合の中で、このゲームだけが一方的な展開になりそうだ。テキサンズ対チーフス。今シーズンのチーム実力を占う1つの指標として、ペイトリオッツの4敗がある。勝ったチームはレイブンズ、テキサンズ、チーフス、ドルフィンズだ。最終戦は別として、残りの3チームはプレーオフに残った。そのテキサンズとチーフスが対戦する。チーム力は互角。接戦になる。テキサンズは初戦でビルズに勝ったのだが、先の指標ではビルズはペイトリオッツに2敗しているから、ビルズに勝ったくらいで喜んではいられない。チーフスはシーズンを12勝4敗で乗り切ったのだが、その4敗はマホームズが負傷していた中盤のもので、終盤は6連勝でシーズンを終えた。ほぼ互角ではあるがチーフスがやや有利か。ぼくはチーフスのファンなのでドキドキしながら中継を見守ることになるだろう。月曜日は早朝5時に起きないといけない。最後のシーホークス対パッカーズも実力は均衡している。今シーズンのパッカーズはディフェンスのスミス2人の加入で守備が安定していた。QBロジャースはロングパスを封印してこつこつと前進する。ペイトン・マニングが引退をSUPERBOWL覇者として飾ったシーズンも、引退直前のマニングはロングパスを封印していた。この戦略は有効で、シード2位を勝ち取った。ただし、最終戦で地区優勝が決まった西地区のレベルは高く、シーホークスの実力は他地区の優勝チームを上回っている。ただ終盤になってランニングバック陣が全滅したため失速してしまったのだが、引退していたリンチを復帰させて、最終戦はあと数インチというところまで善戦した。プレーオフ初戦もQBが途中退場したイーグルスが相手とはいえ楽勝だった。シーホークスやや有利か。とはいえベテランのロジャースが封印していたロングパスを最後に見せるかもしれない。しの伝家の宝刀が錆び付いているか、いまも有効なのか。第4クォーターまで接戦だとスリリングな展開になるだろう。ぼくはセインツが負けたため、Nカンファの試合は冷静に見られる。最終戦では復帰したリンチを応援してしまったので、どちらかというとシーホークスを応援したいのだが、ロジャースの奮闘も見たいと思っている。でも全体として、レイブンスのラマ―・ジャクソンの一人舞台になるような気がする。マホームズにも期待したいが、レイブンズがSUPERBOWLに進出した場合、互角に近い戦いができるのは49ナーズかなと思うので、いちおう49ナーズを応援しながら試合を見守りたいと思う。

01/12/日
早朝6時に起きて中継を見る。セインツに勝った憎きバイキングスが相手なので49ナーズを応援する。簡単にタッチダウンがとれて一安心したがすぐにタッチダウンを返されて、あれれ、と思った。しかしその後はしっかりとディフェンスが機能して危なげがない。オフェンスはガロポロの不用意なインターセプトが1つあっただけで、ランプレーで着実に得点を重ねた。安心して見ていられる試合だった。2試合目はラマ―・ジャクソンの活躍でレイブンズの圧勝だと思ってみていたら、レシーバーが弾いたボールをインターセプトされて先に得点される。こうなるとタイタンズはヘンリーに持たせて着実に前進する。後半にはまさかのヘンリーのタッチダウンパスまで出現して、何とタイタンズが圧勝した。ラマ―・ジャクソンはインターセプト2回、ファンブルロスト1回という無惨な出来で、昨年と同様、フレーオフ初戦で姿を消すことになった。この結果には、アメリカ全土の人々が吃驚仰天したのではないか。あのレイブンズが負けるなんて。プレーオフ開始前の予想では、どう考えてもレイブンスがSUPERBOWL覇者になると考える声が多かったはず。どのチームがレイブンズに勝てるか、そんなチームがあるのかということで、49ナーズかチーフスくらいだろうと期待してはいたのだが、まさかタイタンズが勝つとは夢にも思わなかった。確かにペイトリオッツには勝ったのだが、今シーズンのペイトリオッツは下り坂だった。最終戦でドルフィンズにも負けるようなチームだった。しかし今シーズン、QBレイトの1位はタネヒルなのだし、ランニングバックの1位はヘンリーなのだ。しかもヘンリーは最終戦で200ヤード走っての逆転首位だった。昨シーズンの終盤を3連敗で終わってレイブンズをクビになったタネヒルは、マリオタの控えとしてタイタンズに拾われた。今シーズンの序盤、マリオタが2勝4敗となったところでタネヒルが先発したところから、今シーズンの快進撃が始まった。それにしてもこのチームがカンファの決勝に進出するとは、まさに奇蹟としか言いようがない。ラマ―・ジャクソンは試合の序盤につまずいたことから、若さが出てしまった。焦れば焦るほど歯車が噛み合わなくなった。逆にタイタンズはヘンリーのパスで得点した次の攻撃ではタネヒルがランでタッチダウンと、相手ディフェンスの裏をかき続けた。こちらは歯車がこれ以上ないというほど噛み合った感じだった。いや、すごい試合を見させてもらった。といって、来週、タイタンズを応援するわけではない。チーフスを相手に、力尽きてほしい。そのチーフスは明日の試合だ。まあ、勝つだろうと楽観している。パッカーズ対シーホークスは、リンチの活躍でシーホークスが勝つことを祈っている。

01/13/月
本日は朝5時からの試合。寝ぼけ眼で見守るうちにチーフスにミスが出て立て続けにタッチダウンを3本決められた。さらに4つ目のタッチダウンを決められそうになったのだがここはフィールドゴールに留めた。そこで潮目が変わったようだ。24対0という大差ではあったが、しかしまだ第2クォーターが始まったばかりだ。そこから怒濤の攻撃が始まり、4連続タッチダウンで前半のうちに逆転した。後半になっても勢いは持続し、結局、51点もとって大勝した。結果を見れば楽勝だが、24対0の時はどうなることかと思った。昨日のレイブンスを思い起こした。Footballは戦略ゲームではあるが生身の人間が将棋の駒のように動いているので、わずかな気持の動揺がプレイに反映していしまう。ラマ―・ジャクソンは動揺があせりにつながり、気持を立て直すことができなかった。マホームズも若きQBではあるが、タイトエンドのケルシーというベテランがそばについていた。ランニングバックのウィリアムズへのパスで7点返したあとは、困った時はケルシーに投げるということで、ケルシーが3連続でタッチダウンを決めた。とくに逆転となった3つめが大きかった。投げる場所を見失ったマホームズが自分で左へ流れながらゴールを目指したのだが、ディフェンスが集まってきて、ゴール直前でサイドラインに押し出されそうな感じだった。ところがそのすぐそばのゴールゾーンの中にケルシーが待ち構えていた。体勢を崩しながらマホームズがトスを投げると、ケルシーが受け止めた位置がすでにゴールゾーンだった。困った時にケルシーがいるということの図式みたいな得点だった。もう1試合はラッセル・ウィルソンは奮闘し、リンチもタッチダウンを2本決めるなど、シーホークスも頑張ったのだが、パッカーズの方が戦力が上だった。ここぞという時のロジャースの判断力が光った。これで来週のカンファ決勝戦は、タイタンズ対チーフス、49ナーズ対パッカーズとなった。今日の試合ぶりを見れば、チーフスは逆境を打開するだけの実力がある。レイブンズが負けたことで、チーフスはホームで戦える。タイタンズはここまでよく頑張ってきたが、そろそろ疲れが出るころだ。ペイトリオッツとレイブンズを撃破した勢いも、マホームズとケルシーには通じないだろう。ケルシーだけでなく俊足のヒルを始め、チーフスのレシーバー陣は最強だ。懸念されたランニングバックも、今日はウィリアムズが3タッチダウンを挙げた。出だしにミスの出たディフェンスも、途中から立て直して、ワトソンを追い込んでいった。Aカンファはチーフスだろう。Nカンファの方は予断を許さない。パッカーズは攻守のバランスがとれている。49ナーズは若いディフェンス陣に勢いがあることは確かだが、バイキングスのカズンズよりも、ロジャースの方が格上だ。ほぼ互角の試合になる気がする。49ナーズを応援したいのだが、冷静に見ると勝敗の行方はパッカーズやや有利かとも思える。チーフス対パッカーズのSUPERBOWLとなれば、若手QBとベテランQBの対決という、わかりやすい図式となる。ただし、本日の試合の第1クォーターのように、チーフスにはもろいところがあるので、来週のタイタンズ戦も要注意だ。タネヒルは試合運びがうまい。ただ調子が出た時のマホームズは誰も止められないだろう。JJワットのいるテキサンズでも止められなかった。ともあれ、来週のカンファ決勝が楽しみだ。

01/19/日
いよいよ明日がカンファ決勝。先週の準決勝は、レイブンスの敗戦とチーフスの逆転勝ちが印象的だった。どちらもAカンファの試合だ。レイブンスはシーズンを14勝2敗の驚異的な勝率で圧勝したのだが、序盤の4試合は2勝2敗だった。ラマ―・ジャクソンのパスの調子が出ていなかった。だからブラウンズなんかに負けていたのだ。早々とシード1位が決まっていたので最終戦はラマ―・ジャクソンを出さなかった。それでもプレーオフ出場のチャンスのあったスティーラーズには勝ってしまったのだが、ここでラマ―・ジャクソンを休ませたことで、次のトーナメント初戦の不戦勝と合わせて、ラマ―・ジャクソンは2試合つまり3週間も試合から遠ざかっていた。明らかにパスの精度が狂っていた。しかもイングラムの負傷でランのディフェンスがラマ―・ジャクソンに集中したためランが伸びず、パスを投げても進まず、そこに若さが出て修復ができなかった。チーフスのマホームズは最終戦には出場したが、ペイトリオッツが負けて初戦が不戦勝となり、やはりゲーム開始の直後はパスの精度が狂っていた。24対0となった時はもうダメかと思ったが、テキサンズのミスに救われて盛り返した。マホームズの場合はパスしかないので、投げまくっているうちに調子が戻ってきた。それにタイトエンドのケルシーという頼りになるベテランがいて、苦しい時にはケルシーに投げるということで危機を脱した。ケルシーの3連続タッチダウンパスキャッチは、相手が警戒していても阻止できなかった。ということで、チーフスの決勝の相手はタイタンズとなった。タイタンズは強敵に勝つことによってチームがまとまってきた。ジャイアンツがイーライ・マニングを擁してペイトリオッツに勝ったSUPERBOWLを思いだした。あの時もワイルドカードからの進出だった。タイタンズのタネヒルはもはやドルフィンズにいたころとは別人だ。相手の意識がランニングバックのヘンリーに集中するので楽にパスを投げられる。SUPERBOWLで勝ったニック・フォールズに似てきた感じがする。しかしマホームズの調子が出てきたので、チーフスが楽勝しそうな気もするが、タイタンズにも頑張ってほしい。Nカンファの方は49ナーズで決まりだろう。49ナーズに勝てそうなチームはセインツと、ランニングバックが万全なシーホークスだけだった。この2チームが敗退したことで、49ナーズは楽勝でSUPERBOWLに進めるだろう。怪我人さえ出なければ、昨シーズン4勝12敗のチームがSUPERBOWLを制覇することになる。昨シーズンはガロポロの負傷でQBが不在だった。そのおかげでドラフトでボサを獲得できた。ボサとマホームズの対決が見られるのは楽しみだ。

01/20/月
朝5時からの中継を見る。ペイトリオッツとレイブンズを撃破したタイタンズをチーフスがホームに迎える一戦。タネヒルのパスが好調でフィールドゴールにタッチダウンが加わって10対0となった時は、またもや奇蹟が起こるのかという気がしたが、準決勝で24対0から逆転勝ちしたチーフスだから、安心して見ていられた。たちまちヒルへのタッチダウンパスが2本通って逆転。あとはつねにリードを保って楽勝だった。次の試合は49ナーズのラン攻撃が冴えて圧勝。SUPERBOWLはチーフス対49ナーズの対戦となった。こちらは両方とも応援しているので、どちらが勝っても安心なような感じではあるが、どちらかといえばマホームズのチーフスを応援したい気がしている。チーフスはラン守備が弱いといわれていたが、今日の試合ではタイタンズのヘンリーを1タッチダウンに抑えることができた。49ナーズはモズタートという若手ランニングバックが大活躍。3年前にファルコンズでSUPERBOWLに出場したコールマンもいる。今日のヘンリーはさすがに疲れた感じだったし、リードされる展開になって出番が少なかった。49ナーズはランニングバックのローテーションをするので疲れを知らない。チーフスのディフェンスが止められるかがポイントになる。49ナーズの守備は強力だ。QBロジャースを封殺し、ランも封じた。しかしチーフスのQBマホームズの能力は高齢のロジャースを遙かに凌いでいるし、レシーバー陣の能力も高い。チーフスのパス攻撃と49ナーズのラン攻撃の対決となるだろうが、ディフェンスが強いぶんだけ49ナーズやや有利かとも思う。しかし投げ合いの展開になればマホームズの方が有利なので、49ナーズのラン攻撃を阻止できるかどうかが勝敗の分かれ目になるだろう。

02/03/月
いよいよSUPERBOWLの当日となった。プレーオフの段階では朝3時からの試合とか、見る方にも苛酷な状況だったが、最後の試合は8時半スタートなので、余裕をもって起床し、8時からNHK衛星で中継を見る。スカパーの方は録画してあとでじっくりと見ることにしている。49ナーズがトスに勝って守備を選んだようだ。ということでチーフスの攻撃から始まる。あっさり3ダウンアウトで49ナーズの攻撃。こちらはどんどん前進していく。チーフスのディフェンスがよく守ってキックの3点に抑える。49ナーズのディフェンスは強力でQBマホームズに自由を与えない。それでもじわじわ前進して、最後はマホームズのランで逆転。さらにガルポロのパスをインターセプトして、拾いものの3点を得たが、ここでタッチダウンをとれなかった。マホームズはまだ本調子ではない。というか、49ナーズのディフェンスがプレッシャーをかけ続けている。49ナーズは伏兵ユーズチェックへのタッチダウンパスが通ってあっさり同点。前半は10対10のロースコアとなった。これは49ナーズのペースだ。同点ではあるが拾いものの3点があるので、マホームズが完全に抑えられているといっていい。チーフスのディフェンスはランを警戒してよく抑えている。ガルボロはプレーオフに入ってからパスをほとんど投げてこなかったが、相手がラン警戒と見てパスをどんどん投げてくる。3クォーターに入ってあっという間に10点をとり、マホームズは完全に抑えられている。クォーターに入り、マホームズが2本目のインターセプトを喫した時点で、これはダメかという気がした。しかし次の49ナーズの攻撃をチーフスのディフェンスがよく抑えて、またチーフスの攻撃になった。しかしマホームズが抑え込まれて、サードダウンでで20ヤード近い距離を残した。ここで止められたら挽回不能。残り時間は7分しかなかった。ここでマホームズは起死回生のロングパスをヒルに通した。ヒルに短いパスを投げてインターセプトされた反省から、思いきって敵陣深くに投げ込んだ。このロングパスで流れが変わった。ヒルが警戒されたためにケルシーへのタッチダウンパスが楽に通った。だがまだ3点ビハインド。ここでもディフェンスががんばり、次の攻撃ではワトキンスへのロングパスが通った。ここでは相手がシャーマンだったが、ケルシーがおとりになってワトキンスがフリーになった。最後もシャーマンのいる側にケルシーとヒルを並べ、シャーマンがケルシーのマークに入ったところにパスを受けたウィリアムスが走り込んでぎりぎりで逆転タッチダウン。これで4点差でリードで残り時間は3分を切った。キックでは追いつけない点差で、ここでチーフスの勝利が見えてきた。ここをディフェンスが守り切って、残り時間消費のためにラン攻撃をしかけたのが、ウィリアムスがするすると脱け出してダメ押しのタッチダウンラン。ここで勝負は決まった。見事なチーフスの逆転勝ちだったが、終了7分前までは49ナーズが試合を支配していた。49ナーズのディフェンスが完璧だった。49ナーズのディフェンスは個々のプレーヤーの能力が高くしかも組織としても完璧な網の目をもっていて、さすがのマホームズは打開策がなかなか見つからなかった。ヒルへのロングパス一本が流れを決めた。ヒルの驚異的な走力と、マホームズの遠投力。これが49ナーズの組織的な守りを突き抜けた。一度穴があくと、そこからどんどん水が洩れていく。そこからはマホームズの思いどおりの展開となった。終わってみれば、チーフスの11点差の勝利となったのだが、60分の試合時間のうち、57分は49ナーズが支配していた。シャナハン監督の作戦はそこまでは当たっていた。よくこれだけのチームを作り上げたものだ。最後にはマホームズの個人的能力の高さが炸裂したのだが、57分支配されながら10点差にとどめたチーフスのディフェンスの組織力も見事なものだった。いい試合だった。今シーズンはドラフトの時点からじっくりとFootballを眺めることができた。ドラフト2位の49ナーズがエッジのボサを採った時は、これほどの人材とは思っていなかった。過去数年、49ナーズはドラフト1巡でディフェンスラインを指名し続けて、完璧なラインを作り上げた。QBはペイトリオッツの控えのガロポロをトレードで引き抜いた。これがすべて当たっての今シーズンの開幕8連勝だった。これに対してチーフスは序盤でマホームズが脚を傷めて、今シーズンは終わったかとさえ思ったのだが、すぐに復帰した。それでもQBのランは封印していたのだが、プレーオフに入ってからランを解禁し、SUPERBOWLでもQBランでタッチダウンを挙げた。ここまでマホームズが能力を温存してきたところに、成長を感じる。リーグ戦の結果だけを見ると、SUPERBOWLはレイブンズ対49ナーズとなりそうだと思っていたのだが、タイタンズのまさかの頑張りで、チーフスは楽にプレーオフを勝ち上がることができたのだが、それでもプレーオフは2試合とも立ち上がりのディフェンスが乱れて序盤に劣勢に立たされた。そこを逆転して勝ち上がってきた自信が最後の7分間に活きてきたということもできるだろう。今シーズンはディフェンスが強化されたようで、去年のような殴り合いの試合はなくなった。SUPERBOWLでもディフェンスの頑張りが勝利を呼び込んだ。チーフス、おめでとう! いい試合を見せていただいた。

02/04/火
SUPERBOWLから1日が経過。まだ気持の高まりが持続している。いい試合だったし、チーフス逆転勝利という結果にも満足している。試合終了7分前まで、マホームズにタッチダウンパスを許さなかった(前半の唯一のタッチダウンはマホームズのランによるもの)49ナーズのディフェンスを称賛しなければならない。ものすごいディフェンスだった。さらに49ナーズのオフェンスは、モスタートとコールマン、さらにサミュエルへの手渡しパスと、ラン攻撃を多用して時間を使いながら前進し、ボールを保持すると確実にキックかタッチダウンに結びつけた。残り時間7分で10点差。それまでの展開を見ていればほぼ安全圏といってよかった。しかもマホームズはまだ自陣側にいて、3ダウンロングの状況だった。短いパスでぎりぎりのファーストダウンを狙う。その直前のヒルへのパスが抗議で失敗とされたのと同じようなパスしかないと誰もが考えたその段階で、ヒルはゴールめがけて疾走を始めた。そしてマホームズの大遠投。これで局面ががらっと変わった。敵陣に迫るとマホームズは軽々とケルシーへのタッチダウンパスを決めた。49ナーズのディフェンス陣に混乱が生じていた。さらに、49ナーズのオフェンス陣にも混乱とあせりが生じた。それまでランでこつこつ前進していたのに、パスに頼ろうとした。チーフスのディフェンスはランへの警戒を解かなかったが、ガロポロのパスは不正確で前進できなかった。次のチーフスの攻撃もワトキンスへのロングパスで前進した。マホームズに何が起こったのか。終了7分前まで、すなわち53分間、49ナーズのボサを中心としたパスラッシュにさらされ続け、インターセット2回、ファンブル1回(ロストはしなかった)という最悪の経過の中で、マホームズはボサたちのスピードに慣れてきた。ここまでは大丈夫というリミットを体が覚えて、自信をもってレシーバーを探せるようになった。その瞬間、奥に走り込んだヒルが見えたということだろう。しかしフリーになっているヒルに正確に大遠投できるマホームズの能力と、落ち着いて投げる精神力に驚嘆する。まるでブレイディーのようだが、レシーバーがすべてカバーされていれば、自分で走って前進できるところがマホームズだ。マホームズが49ナーズディフェンスの動きを見極めるようになって、たちまち3連続タッチダウンとなった。その間は49ナーズのオフェンスは完全に封じられた。ウィリアムズの最後のタッチダウンは、もはや必要なかった。ゴールラインの直前で膝をつけば、残り時間をそのまま消費できた。タッチダウンしてしまうと11点差なので、相手の攻撃で時間を残してタッチダウンされると、オンサイドキックという手が残ってしまう。タッチダウンでなるキックの3点だけでも8点差なので、オンサイドキックに成功しさえすれば、ヘイルメアリーと2ポイントコンバージョンで同点に追いつける。まあ、タッチダウンとした方が選手は気持がいいだろうが。ともあれ、長いシーズンが終わった。リーグ戦の最下位はベンガルズだ。バローというQBがドラフト1位になるだろう。ダルトンの時代はついに終わる。ドラフトの2位はレッドスキンズ、3位はライオンズか。レッドスキンズは昨年ハスキンズをとったばかりだが、そのQBは背が低くて頼りにならない。ライオンズもQBを採るか。よいQBは3人くらいしかいない。とはいえマホームズは全体10位だった。スカウト陣が優秀なら、そのあたりまではQBが残っている可能性がある。QBが必要と思われるのは、要するに大負けしたチームだ。ドルフィンズは最終戦にペイトリオッツに勝たなければ3位になれた。残念。スティーラーズはロスリスバーガーが戻ってくる。ジャガーズは大金をはたいてニック・フォールズが戻るので、オフェンスラインの強化を図るべきだろう。ペイトリオッツはどうするのか。成績はよかったのでドラフトの順位は後ろの方だから、トレードでQBをつれてくるのか。あと1年はブレイディーで行くのか。トレードされそうなQBは、タネヒルの活躍で出番のなくなったマリオタが筆頭だろう。パンサーズのニュートンは復帰できるのか。ブリーズが負傷している間、代役で5連勝したブリッジウォーターに活躍の機会は与えられるのか。チャージャーズもリバースのままで行くのか。5勝しかしていないので、まだよい新人QBが残っているかもしれない。コルツとブロンコスはそこそこ勝てたのでこのままで行けるのか。ジャイアンツも心配だ。4勝しかしていないので、もっといい新人QBが採れるのではないか。ドラフトの1巡では、QBが必要ないチームはディフェンスのエッジを狙うだろう。大学の人材についてはこれからネットなどで紹介があるだろうが、こちらはただ結果を見守るしかない。今シーズンは当初はブラウンズに期待をもち、マホームズが怪我から復帰してからはチーフスを応援していた。Nカンファの方は、49ナーズの快進撃に驚いたが、どちらかというとセインツを応援していた。その意味で、セインツがSUPERBOWLに進出していたらどちらを応援するか苦しんだかもしれない。セインツはスター選手が揃っている。来シーズンも同じ陣容で行けるのか。もっと若返りが進むのか。頑張ったディフェンスはそのままの陣容で行きたい気がする。

02/06/木
毎日ビデオを見ている。第4クォーターの残り時間7分のところでマホームズがヒルへ投じたロングパスが試合の流れを変えたことは確かだが、よく見るとその直前にもう1つのポイントがあったようだ。第3クォーターの終わりに49ナーズがタッチダウンを決めて10点差になったあとのチーフスの攻撃で、マホームズのパスをヒルが弾いてインターセプトとなった。フィールドゴール圏内には入っていたので3点取り損なって相手の攻撃になったということで、チーフスとしてはやや絶望感が広がるところだが、そこでチーフスのディフェンスががんばって49ナーズの攻撃をパントに終わらせた。それがこの試合での49ナーズの初めてのパントだった。ようやくチーフスのディフェンスが49ナーズのラン攻撃を止めることに成功したのだ。それまでモスタートとコールマンに加えて、ワイドレシーバーのサミュエルまでがラン攻撃を仕掛けて、チーフスのディフェンスはずるずると後退を繰り返していたのだが、初めてパントに抑えたことで、まだやれるという手応えが得られた。逆に49ナーズの攻撃陣は、あれれ、という感じをもったのではないか。マホームズのロングパスが出たのはその直後だった。それ以後、チーフスのディフェンスは49ナーズの攻撃をパーフェクトに抑えきった。ランが止められたので、ガロポロはパスを投げるしかなくなったのだが、ジョーンズが2度にわたって手を伸ばしてパスを叩き落とした。そのせいかガルポロのパスの軌道が不安定になった。無理にロングパスを狙って悪循環に陥った。この試合を決めたのは、チーフスのディフェンスだったのだと思われる。もちろんマホームズやヒル、ケルシー、ウィリアムの大活躍はあったわけだが、ディフェンスの地味な努力が試合を支えたことも事実だと思われる。





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