タランチュラというとかまれると死んでしまう恐ろしい毒グモというイメージをもたれるかもしれませんが，実はそんな強い毒はもってはいないのです．手にのせたって何でもありません．タランチュラが恐ろしい毒グモではないという証拠が映画になっています．タイトルは忘れてしまったのですが，００７の映画でジェームスボンドの体にタランチュラがはいのぼってくるシーンがありました．もちろん映画の中では恐ろしい毒グモという設定で，ジェームスボンドは間一髪のところでスリッパでタランチュラを叩きつぶして命拾いをするのです．さて，もしも本当に猛毒のクモだったら，そんなに危険な撮影をするでしょうか．人気俳優をかんで殺してしまうなどという危険性がないから撮影されたのです．ほとんどのタランチュラはおとなしくて大変おっとりとしたクモなのです．ただし，なかには気が荒くて攻撃的な種もいますので無防備につかみかかるのは避けたほうが賢明です．タランチュラも危害を加えられれば防衛のために必死でかみついてきますし，牙はかなり大きいですからものすごく痛いでしょうし，傷口も大変深いでしょう．　目次に戻る　　次へ