5月15日(土) 15時05分 エコパ  観衆 29,842人
_
ジュビロ磐田__
1−1
0−1
 
__横浜F・マリノス
 
得点_(横) 前半14分_0−1_奥 大介

(磐) 前半16分1−1藤田 俊哉
(横) 後半19分1−2那須 大亮


第9節を終わり勝ち点24と、清水に負けた以外は全て勝っている磐田。
対するは勝ち点18ながら2位につけている横浜。
勝ち点で6開いてはいるものの、首位×2位の対決は、
快晴の土曜日、静岡スタジアムでキックオフされた。
・・・にしては、またしても稼動席は出されず、観衆も3万人。
1階席は埋まったものの、2階席、特にアウェー側はちょっとさびしい状況であった。
東海道線からアクセスできるとは言え、やはりアクセスに難があるエコパ。
あの大きな駐車場に、少しは一般車両を入れたらいーものを。空いてるみたいだし(^^;

てなわけで、臨時の駐車場が駅前にできるらしーという情報をききつけて、
初めてクルマにてエコパへ行って来ました。
愛野駅前にある広大なスペースが、どできあ臨時駐車場となっており(^^;
苦もなく停められました。
ちなみに、試合終了後は選手挨拶まで見て、普通に歩いて行き、
駅前のサークルKで買い物して、トイレに寄って・・・ってな時間後に車にのりましたが、
かなり大渋滞で(^^;
出口の近くだったにもかかわらず、出るのに20分くらいかかりました(^^;
駐車場は広くても、周りの道が狭いんだよね、あの辺は(^^;

さて、試合の方は・・・先発は以下。
磐田は3-5-2で、
GK=佐藤洋平、DFは菊地直哉-田中誠-鈴木秀人、服部年宏と河村崇大のボランチに、
左=藤田俊哉、右=西紀寛、中=成岡翔、2トップがグラウと前田遼一。
対する横浜も3-5-2で、
GK=榎本達也、DFは那須大亮-松田直樹-中澤佑二、柳想鐵と上野良治のボランチに、
左=ドゥトラ、右=遠藤彰弘、中=奥大介、2トップが坂田大輔と安貞桓。

相変わらずスロースタートな磐田。立ち上がりは横浜がボールを保持。
しかし「横浜に持たせている」というイメージが強く、まぁ、いつものとおりか。
対する横浜もお疲れで、ボールは持つが、無理には攻めない。
ゆっくりゆっくりボールを回し、まずは相手の出方を伺う両チーム。
「横綱相撲」とでも言うべきか、落ち着いている両チーム。さすがは、1位と2位の対決だけのことはある。
14分横浜がセットプレーから先制。
ドゥトラのドリブル突破に対して鈴木がファールを犯し、ゴール左約30mの位置からのFK。
奥が蹴ったコントロールされたボールは、ニア側の上ギリギリに決まった。
すばらしい直接FKであった。

先制されるも、直後の16分に磐田が追いつく。
左サイドに出たカウンターのボール、走りこんだ藤田が出てきたGK榎本よりも先に触り、これを交わす。
しかしDFの戻りも早く、ゴール前を固められ、簡単なシュートを打てない。ちゅうちょしている間に、
ゴール前にはDFが4人戻り、自身にはDF2人と、背後からは1度抜かれた榎本が迫る。
前を見れば、GKはいないものの、ゴール前にはDF4人が帰っており、シュートコースはない。
対して、味方FWが2人ほどゴール前に詰めてきているのも見える。
ゴールまでは約25m。・・・ゴール前は固められた。ここはセンタリングか?
この時間のない状況で、藤田の選択したプレーは「ループシュート」であった。
榎本が背後から飛び込んでくるその刹那、右足から放たれたボールは、美しい弧を描き、
ゴールライン上でジャンプした那須と松田の頭上を超え、ファーポストギリギリに吸い込まれた。
観客席からは歓声とため息があがる。それほど美しいゴールであった。

藤田のスーパーゴールで追いついたジュビロは、多少ペースを上げて、ポゼションを高める。
いつものように、2列目の3人、藤田、成岡、西が頻繁にポジションチェンジを繰り返し、
相手の目先を変えようと工夫を重ねる。
しかし追いつかれた横浜の方は、慌てることなく冷静に対処。
上野と柳がバランスよくスペースを埋め、磐田2列目からの飛び出しを封じる。
また、相手にボールを「持たせ」、鉄壁の3バックが磐田の攻撃を跳ね返す。
序盤と逆の展開となったが、双方とも無理して追加点を奪いにいくこともなく、
このまま前半は終了。1−1のまま後半へ。

後半、成岡に変えて中山雅史を投入してきた磐田。
前田がトップ下に下がり、グラウ&中山の2トップ。
後半に入ってペースを上げた磐田。しかし横浜は前半以上に両サイドのケアに神経を注いだようで、
守備に偏重。中央からの突破に対しても、上野と柳が押し上げを控え、守備に専念することで対処。
磐田はボールは持つものの、攻撃が手詰まりとなり、なかなか決定的な場面を創れない。
こう着状態に近くなったところで、横浜が動く。
17分、安に変えて久保竜彦投入。会場が沸く。
直後の19分、またしてもセットプレーから失点を許す。
奥が蹴った右CKを、ゴール真正面で那須が頭で合わせ、ゴールに突き刺す。
ゴール真正面でどフリーってどーゆーこと???かーなーり反省ポイントですな。

再びリードを許したところで、反撃に転じる・・・はずだったのだが、
今日の磐田には勢いがなかった。
前線の運動量が足りないのと、西のサイド突破や藤田&前田の飛び出しをほぼ抑えられ、
決定機創出ならず。
34分にはグラウに変えてカレンロバートを、38には藤田に変えてガビオンを投入した磐田。
交代した2人はかなりお疲れで、前線の運動量回復を目指した交代であるとは思うが、
やはり「格」「名前」が違う2人。
中盤で変化をつけようと努力してはいるみたいだが、周りと微妙にズレて実らないガビオン。
前線で積極的にボールを追い回すものの、相手に遊ばれている感じのカレン(爆)
1点ビハインドでの残り10分。
ここで投入される選手に求められているものを持ち合わせていないようである。
双方ともまだ若いですからね。(ガビオン24歳、カレン18歳)
今後の宿題でしょうか。

最後まで攻めきれず、決定的場面さえつくれなかった磐田。
ってか、作らせなかった横浜。強くなりましたねぇ。
横浜が「強くなった」と思わせられた象徴的なプレーが、終盤にひとつありました。
後半41分、那須が自陣左サイドで倒れる。主審は「起き上がりなさい!」というジェスチャー。
ご存知のとおり、今年からは主審が止めない限りは攻撃を続けても良いというルール。
ボールを持っていたのは磐田。
しかしここで松田が一目散に那須の下へ駆け寄り、「ボールを出してくれ!」と必死のアピール。
しかし、主審は直前のそのジェスチャーで、磐田の攻撃を認めていたはずである。
だが、その場の雰囲気に乗せられた磐田は、ボールをタッチ外へ出してしまう。
その後、主審が呼んだ担架がでてくるも、那須はもちろん自力で立ち上がる。
主審に促されてか、外へ向かってゆっくりと歩き出したのだが、
タッチラインまで行くと水をひと口補給し、何事もなかったかのように走って持ち場に戻る。
めでたしめでたし。

別に松田を攻める気はない。サッカーにおいて、このくらいのマリーシアは必要であるし、
それにひっかかった磐田が悪いのである。
びっくりしたのは、このような鹿島アントラーズ並のマリーシアを横浜が体得していたことだ。
伊達にアジアの試合を経験してきたわけではないようである。
直接対決に敗れ、残り5試合で勝ち点差が3と縮まった。
しぶとさとズル賢さを身に着けた横浜。これはうかうかしていられない状況になったなぁ・・・



戻る