4月18日(日) 15時04分 国立  観衆 19,694人
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ジェフ市原__
2−0
0−1
 
__アルビレックス新潟
 
得点_(市) 前半27分_1−0_茶野 隆行

(市) 前半30分2−0巻 誠一郎
(新) 後半22分2−1森田 浩史


サポーターがアウェーに大挙して押し寄せることで有名な、新潟との初対戦。
本日は日曜日、場所が国立ということもあって、
JR東日本が企画した新潟東京間往復のサポ専用新幹線もお目見えし、
なんと完売したとか(^^;
うらやましい限りですが、同時に、したたかなJR東日本(ジェフの親会社)もやりますね(^^;

国立で、自由席も多いし、新潟と言えどもアウェー側自由席が完全に埋まることはないだろうと考え、
前半はアウェー側ゴール裏で観戦し、後半はホーム側ゴール裏に移動する計画を立てる。
無論、市原のゴールを間近で見るためである(笑)

スタメンは以下。
市原の方は3-5-2で、
GK櫛野亮、DFが茶野隆行-ミリノビッチ-斉藤大輔、ボランチが佐藤勇人&中島浩司、
右に坂本將貴、左に村井慎二、中に羽生直剛、2トップがサンドロと巻誠一郎。
サンドロは復帰したものの、阿部勇樹とマルキーニョスは引き続き怪我でお休み。
新潟の方は4-4-2(4-1-3-1-1?(笑))
GK野澤洋輔、DFは宮沢克行-丸山良明-安英学-喜多靖、ボランチに桑原裕義と山口素弘、
左に鈴木慎吾、右に寺川能人、2トップが栗原圭介と上野優作。
4-4-2ながらも、山口が上がり目で、栗原が下がり目なポジションをとることにより、
運動量豊富な桑原が1人で守備的MF、山口がいわゆる「セントラルMF」の位置から中盤の舵をとり、
栗原トップ下の上野1トップ、ってな形。中央を厚くした感じではあるが、
左翼には2002年に京都の天皇杯優勝に貢献した快速ウィングを備えており、注意が必要である。

立ち上がりから、予想通りに市原の攻勢。
両翼をふんだんに走らせてのサイドアタックあり、また中央からのミドルシュートあり。
左の村井がキレキレで、外をえぐったり、中に切れ込んだりと、多彩な攻めを見せている。
対して右に構える坂本は、鈴木のカウンターを警戒してか自重気味ながらも、
チャンスと見れば積極的に上がり、チャンスメイクに勤めている。
守っては、圧倒的な運動量による中盤のプレスで、新潟にチャンスらしいチャンスを与えない。
一方的に攻め続け、こちらの新潟サイドでのみ試合が展開される文字通りの「ワンサイドゲーム」。
新潟ゴール裏の、バックスタンド側に座っていたので、
村井を多用する市原の左からの攻撃が間近で見られてとても楽しかった(笑)
  #それなりに周りに人もいたので大きな声で応援はできなかったが(^^;

一方的に攻め続けた市原が、ゴールをこじ開けたのが27分。
攻め続けるものの、そろそろ攻め疲れかという時だったが、
ゴールまで30mのエリアでボールを回していたが、新潟のチェックが遅く、茶野がフリーになった。
このスキを突いて茶野がロングシュートを放ち、これがゴール左スミに見事に決まり、市原先制。
直後の30分、左に出た村井がチェックに会い、一度ストップ。しばらくキープしていたが、
フォローに着た茶野に戻す。
茶野は自分へのチェックが甘いと見るや、ワンドリブル後に中へセンタリング。
このクロスをDFと競りながらも巻がダイビングヘッド気味に押し込んで、2点目。
中央で張っていて、相手DFにも競り勝てるようになった巻。だいぶ成長してきましたね。

この後も一方的に市原の攻勢が続くものの、前半は2−0で終了。
市原は、新潟の右サイドを徹底して破り、何度もチャンスを創出した。
新潟の右サイドは、喜多と寺川が勤めていたが、二人とも元・市原の選手。
まさか手を抜いてくれたんじゃぁ??ってなくらい最悪のパフォーマンスでしたね(笑)
村井が左サイドを突破した回数はかなりの数に上りました。
OPTAポイントはきっとスゴイことになってるんだろうなぁ(笑)

前半のデキの良さに安心し、後半に向け、市原ゴール裏席への移動を行った。
市原のゴールラッシュを期待して、後半の市原が攻めるホーム側ゴール裏、
前半の「村井ポジション」から「坂本ポジション」へと席を移動したのだが・・・(苦笑)

後半、新潟が前がかりになってきた。
喜多に変えて三田光を投入。2点目直後に寺川に変えて投入した深澤仁博とあわせ、
市原の攻撃の基点となっていた新潟右サイドを整理。これが奏功したか。
2−0となってペースを緩めてしまった市原、
中盤でのプレスがかからず、ボールを奪っても周囲のサポートがなく孤立することが増え、
結果、攻撃に威力がなくなる。
それでも創出したビックチャンスもあったが、ミスと新潟の守備意識の向上によりノーゴール。
早い段階で3点目を取っていれば新潟のあきらめを誘えたかもしれないが、
決め切れなかったツケが回ってくることになる。

後半19分、栗原に代わって長身の森田浩史を投入。上野とあわせ、クロスを入れてくる作戦か。
しかしこれが見事にハマる。
22分新潟、左からのクロスに森田が頭で競る。
DFもついてたし距離もあったし、シュートと言うよりは頭に当てたという感じだったのだが、
中途半端なポジショニングをしていた櫛野の頭上を越え、ゴールに吸い込まれてしまう。
2−1。

これで流れは完全に新潟へと移った。
新潟の猛攻を受け、跳ね返すだけで精一杯となり、全く攻撃の形を作ることができない市原。
両ウィングはDFラインに縛り付けられ、前線には巻が孤立。
前半と全く逆の展開となる、完全なワンサイドゲーム(爆)
20分に中島を変えて山岸智を投入。坂本がボランチで山岸が右翼へ配置転換した市原だったが、
38分にはサンドロに変えて林丈統を、41分には巻に変えて結城耕造を投入。
守備力と運動量を補強し、なんとかこのまま終わらせたいところ。

1度守りに入ってしまったため、最後まで新潟のリズムでの試合となったが、
相手のミスにも助けられ、なんとか持ちこたえてこのまま終了。
2−1でなんとか逃げ切ったゲームであった。

立ち上がりから圧倒的な実力差を見せつけて、2点を奪ってリードする。
が、そこから3点目が取れないのが、「勝者のメンタリティ不足」ってやつなんでしょうか。
精神的に守りに入ってしまうと、そこからなかなか抜け出せない。
残留争いをしていた時代もそーでしたねぇ。
「精神的支柱」と言えるような中西永輔を放出したのは、やはり痛かったか。
苦しい時のよりどころみたいな「キャプテン」がほしいですねぇ・・・
これで4勝1敗1分。勝ち点13で2位。
好調なようで、なにげに苦難の戦いが続くジェフ市原であった。



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