11月10日(日) 13時05分 日本平  観衆 4,800人
_
藤 枝 東__
 
0−0
1−1
0−0
0−0
3PK1
 
__清水市立商業
P (藤) ○○×○‖ 3
K (清) ×○××‖ 1

得点_(清) 後半 1分_0−1_井上 平

(藤) 後半12分1−1森下智文



ゴール裏スタンドは閉鎖されてましたが、メイン・バックともにかなりの入り。
観衆は4800人とのことでしたが、7〜8千人入っているような感覚。
Jリーガーを多く輩出した伝統校同士、現役のユース代表を抱える静岡の両雄。
清水遠征2日間のトリを飾るこの試合は、それにふさわしい非常に面白いゲームとなりました。

先発は以下。

先に決勝進出を決めた静岡学園の目の前で、大一番が開始されました。
昨日の疲れが心配された清商でしたが、前半ははつらつとした動き。
キープ率で上回り、FWの大道や井上までもがパス回しに加わり、
エリア内でもつないでつないで藤枝DFを完璧に崩す。
が、GK清野の攻守にあい、ゴールを割ることはできない。
スリーバックに岡田のワンボランチという攻撃的な布陣をひく藤枝東であったが、
守勢に回ってしまっている。
赤星、成岡を中心に、左ウィングのドリブラー・田中を使って打開を図るが、
ゴール前まで運べはするのだが、最後のシュートを打たせてもらえない。

前半を終わってスコアレス。しかし、ゴール前のシーンも多く、
観客が沸くようなシーンが多い、面白いゲームとなっている。
キープ率で上回る清商であるが、
藤枝東も左サイドの田中を突破口に、後半はチャンスを広げたいところだ。

選手交代ナシで後半スタート。開始早々試合が動く。
キックオフ直後の清商、ボールを右に振っていきなりCKを得る。
キッカーは水野。
このチャンスにゴール正面で競り勝った井上が頭であわせ、先制ゴールをあげる。

このゴールで目覚めたか、藤枝東に勢いがでる。
10分後、赤星の右FK、40mの距離からのクロス。
ゴール前でヘッドでつなぎ、中央で待っていた森下のヘディングシュートが決まり、
藤枝東が同点においつく。



直後、清商は李に替えて栗田宗義、12分には右SBを池田から田嶋達也へ交代。
守備の安定をはかるが、なおも藤枝東の攻勢が続く。
気合いの乗った中盤のプレスから、左ウイングの田中のドリブルを使ってサイドをえぐる。
大井、長原の攻撃参加も加わり、空から陸から猛然と襲いかかる。清商はこの時間防戦一方。

終盤は赤星が最前線に上がって3トップ気味になり、1点を取りにいった藤枝でしたが、
清商のDFがこの猛攻をしのぎ、延長戦へ突入。
これで二日連続の延長戦となる清商、体力的に大丈夫か。

延長戦。
負けたら終わりな高校選手権独特の緊張感と、
藤枝東の学ランの応援団、清商ブラスバンドの『清商サンバ』効果もあって、
悲壮な雰囲気が日本平に漂う。
昨日と同じく、縦にはやい展開となりましたが、気合で?がんばった両チームの選手たち。
結局得点シーンはありませんでしたが、ゴール前での息を呑むようなシーンが続出。
白熱した好ゲームでした。

そして突入したPK戦。先行は藤枝東。
まずは森下がキッチリ決めるものの、
清商1番手・井上が、昨日と同じく右に蹴って、GKに止められる。
岡田、菊地が決めたあとの3人目、藤枝は大井が左に蹴ってとめられ、これで1本ずつ失敗。
しかし、清商も筑城が左に蹴ってGKに止められ、またも藤枝リード。
4人目、佐塚が決めたのに対し、清商は鈴木が左に外し、4−2。
死闘に決着がつきました。




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