2月23日(土) 14時48分 国立  観衆 34,576人
_
清水エスパルス__
0−0
1−1
5PK4
 
__鹿島アントラーズ
(鹿)○○×○○
×
(清)○○○×○
 
得点_(鹿) 後半22分_0−1_本山雅志

(清) 後半44分_1−1_横山貴之


アジアクラブ選手権 準々決勝リーグ敗退 の鹿島アントラーズと、
アジアカップウィナーズカップ 準々決勝敗退 の清水エスパルスが、
対戦した今年のスーパーカップのキャッチフレーズは、
「アジアへ、そして世界へ、
 2002年 Jリーグが飛躍する。」
でした。(爆笑)
直前に行われたアジアの両大会、
双方共に勝ち進んでいれば、もっと盛り上がったんでしょうにねぇ・・・


ってなわけで、『スーパー負け犬カップ』と揶揄された今年の大会、
スタメンは・・・
黒河、古賀-大榎-池田、戸田&吉田、左:三都主、右:市川、中:平松、沢登&バロン。
ベンチ=羽田、ペツェル、高木和、山崎、横山。

森岡、斉藤、伊東の日本代表経験者を3人欠き、三都主、市川も病み上がりという
いつにもまして緊急事態な清水エスパルス。
より一層 「采配したくてもできない」 状態であります(苦笑)
しかし今日は相性のよい鹿島が相手。しかもあちらさんはACC帰りで疲労困憊。
立ち上がり、『最初からガツンと行こう』という指示があったかどーかは知りませんが、
清水の大攻勢。
中盤を支配し、こぼれ玉を拾い、右の市川から何本ものクロスをゴール前へあげましたが、
この優位な時間帯で得点できず。
時間の経過とともに、徐々に鹿島にペースが傾いていきました。
しかしまぁ前半はなんとも退屈な内容。
数えてませんがたぶん、両軍共に枠内シュートゼロ でしょう。
ゴール前の攻防はほとんどみられず。

その一因は、清水の連携の悪さ。
パスがつながらねーつながらねー(怒)
特に右。
まずは右DFの池田昇平。
前線へのパスが、全く味方に届かない。
タイトなマークと的確な読みで相手のパスコースをつぶし、ミスを誘い、
すばらしいディフェンスでボールを奪ったまでは良かったのですが、
ボールを持つととたんに自信をなくし、判断が遅れ、プレーの選択を誤り、
結果パスミスのオンパレード・・・
池田さん、も少し落ち着きましょーよ。
そして右ウィングの市川大祐。
池田がそんな状態であったが市川のクロスはもっとひどい。
数はこなしたが、FWがシュートに持ち込めるような精度の高いクロスは全くナシ。
あんな精度ではとても代表は無理ですな。
さらには前線で待つバロン。
彼がここまでハイボールを競るのが下手くそだったとは思いませんでした。
先に飛んでボールに触りさえすればいーってもんじゃねーぞコラ。
頭に当てたボールをひとつでも味方に返すことができたか?
全然ねーじゃねーか。

中央の戸田、吉田、平松がすばらしい動きで効果的なプレスをかけ、
何度も何度も何度も何度もボールを奪ってはサイドに展開しましたが、
パフォーマンス最悪なこれらの皆様が全部つぶしてくださいました。
努力、報われず。

じゃぁ左はよかったかというと、そーでもないですなぁ・・・
左ウィングの三都主アレサンドロ。
先月のキャンプでケガをし、この日が復帰戦でしたが、パフォーマンスは低調。
全盛期のキレはまだ戻らず、もがきまくって最後はダイビングというさんざんな内容。
イエローカードをもらわなかっただけマシですかね。
  #しかしこの"ツケ"は後半払うことに・・・

前半はとにかくミスが目立つ最低なパフォーマンス。
鹿島がたいしたことないのか、疲労困憊でどーしようもないのか。
奇跡の前半0−0 って感じでした。

後半、メンバー交代なし。大勢に変化はなく、低調で退屈なゲームで、
あいかわらず『金かえせー!』なゲームが続いていきました。
そんな、ゴールの予感さえ感じられなかった試合に、突如激震が・・・
後半22分、突っ込んできた本山と大榎、黒河がエリア内で交錯、
ボールは黒河が保持して事なきをえましたが、
これをファゥルだと思いこんだ黒河が、突如ボールを離して地面にセット。
笛は吹かれていません。
近くにいた本山がコレをかっさらい、無人のゴールへ蹴りこみ、0−1。
おいおいおい(爆)
こんなアホなプレーは今までみたことないですが(当たり前)
それが清水×鹿島戦で出てしまうあたり、やっぱ因縁があるのでしょうか(^^;

とにかく、黒河の大ポカで1点献上。
このゴールでショックを受けた清水に対し、勢いづく鹿島が猛攻をしかけます。
さらに、前半の三都主と平松のダイビングで機嫌をそこねた上川主審、
鹿島の後ろからのファールにも、明らかに遅れていって足を引っかけたタックルでも、
まったく取ってもらえず。

やる気をそがれ、イライラだけが募り、半分パニックになった清水。
外から中から簡単に崩され、柳沢&鈴木に良質なボールが何本も供給され、
危ない場面を多々作られましたが、先の黒河ショックの影響でただ一人、
猛烈に闘志を燃やす黒河本人(あたりまえ)
が、柳沢の決定的なシュートを神懸かり的なセーブで数本シャットアウト!
ミラクルセーブの連発で追加点を許さず、最後尾から味方を鼓舞し続けました。

これに応えてくれたのが、途中から入った横山と、
勝手に引いてくれた鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督(笑)
あのまま攻撃的にこられていたら、あの状態の清水DFなら簡単に突破され、
いくら黒河に気合いが乗っていると言っても、いつかは追加点をとられていたでしょう。
しかし、リードしている鹿島の常套手段である「5バック3ボランチ」へと移行してくれたおかげで、
攻撃陣の脅威が薄れ、中盤で清水が数的優位を形成でき、ボールを保持できるようになりました。
これが効きましたね。

時間の経過とともに後退を始めた鹿島に対し、
パニックのおさまった清水が終了間際の猛攻をしかけます。
中田浩二が市川を倒したファール(2枚目の黄紙で退場)で得た右FK、
三都主が蹴ったボールにニアで横山が頭であわせ、
ラストプレーで奇跡の同点!
再開のキックオフはなされず、ここで試合終了となったことからも、
正真正銘ラストプレーでした。

いやぁ〜〜 ゴール直後に試合終了 なんて、
漫画の中だけ かと思ってましたが、
実在するんですねぇ(笑)

むこうは10人だし、5バックにしてシステムは崩れてるし、
延長に入れば勢いのある清水が絶対勝てると思いましたが、
大会規定により即PK戦らしい。
ってなわけで、当然ホーム(扱い)側(鹿島側)でのPKでしたが、
ここで、汚名返上に燃える黒河 が魅せてくれました。
1人目:ファビアーノ、2人目:本山、
決められはしましたが、コースは読んでました。
そして3人目:秋田を右に飛んでセーブ!
清水4人目の平松が止められて同点にされましたが、
4人連続でコースを完璧に読んだ黒河のプレッシャーに、
鹿島6人目:池内が屈し、ポスト左に外させる。
最後は池田昇平が左にキッチリ決め、決着。

黒河に始まり黒河に終わった本日のゲーム、
土壇場で追いついてPK戦を制した清水が2年連続でスーパーカップを制覇、
優勝賞金3000万円を手にしました。
それにしても、サッカーはつくづく気持ちの持ち方が大きく影響するスポーツだという事を
あらためて感じましたね(^^;

今日の試合で良かった点は、中盤の守備がよくできていた事。
相手のパスコースを読み、ボールの受け手を複数人数で瞬時に取り囲み、
プレッシャーをかけ、ミスを誘ってボールを奪う。
これが組織的にできていて、かなり好感がもてました。
しかしながら、その後の展開でこんなにもパスミスが多いのは、かなり問題ですね。
あまり人間の入れ替わりが激しくないクラブなので、
連携力だけは自信があると思ってたのですが、まったくできていませんね。
天皇杯優勝、スーパーカップ連覇と、調子は上向いてきたと思ってたんですが、
このまま開幕を迎えるのはかなり不安です。
残り1週間、とにかく連携不足を補う練習(話し合い?)が必要でしょう。



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