考察



羽化してから約一ヶ月経過したので、取り出して写真撮影をしてみた。
羽化直後の体長は100mm程度だったが、先ほど測ってみたら106mmになっていた。
エレファスの角は羽化直後は平べったくなっていて、次第に前に伸びると共に丸く筒状になるようだ。
そんなことは全く知らなかったので、最初に平べったい♂の角を見たときは不思議に思った。

幼虫を購入してからほぼ2年という長い期間であったが、ようやく羽化してくれたのでとても嬉しい。
購入した時点で既に孵化して半年は経っていただろうから、孵化から2年半もかかったことになる。
アクティオン並の幼虫期間の長さだった。

幼虫期間がここまで延びてしまったのは、冬場の飼育温度が低かったというのがまず確実な原因だろう。
特に05年度は冬場の加温は殆どなってなかったと言ってもいい。
自分は夏場のクーラーはしょっちゅうつけるが、冬は殆ど暖房をつけない。しかも北側の寒い部屋だったので飼育温度はかなり低かったと思われる。そんな中でよく生きながらえてくれたものだ…。

さて、新成虫は106mmという一般的なエレファスよりも一回り小さいサイズとなってしまった。
しかし、腐葉土と牛糞のみの飼育でも110mmオーバーの個体は十分羽化させられるのではないかと思う。
飼育記には書いていないのだが、実は餌替えを怠けて、いざ公園に土を捨てに行ったらと糞だらけ、なんてことが多々あった。
冬場は滅多に餌替えなんてしなかったし、そういった要因が幼虫が大きくならなかった原因かなと。
飼育温度についても、しっかりと管理を行っていれば、2年もかからず羽化までもっていけると思う。

それにしても最後になって思うのは、幼虫時の体重を測っておくべきだったということだ。
うちにはキッチン用の秤しかないので、そんなものにカブトムシの幼虫を乗せたりしたら母親にこっぴどく叱られることうけあいだ。
改めて自分で見返してみると、たいして参考にならない気がする…。幼虫の体重の推移などのデータを載せておけばもう少しまともなものになっただろうに…。
今年も同じようにヘラクレスオキシデンタリスの飼育に挑戦してみようと思うので、秤の購入は考えておくことにする…。




以上、長くなってしまいましたがこれでエレファス飼育記を終わらせていただきます。
エレファスにしては少し小さめですが、大型カブトとしての迫力は十分にあり、またビロードの毛並みも見れて非常に満足です。
カブトムシはミリ単位で大きさを競うようなムシではないと思うので、餌代に困っている方は是非挑戦してみてはいかがでしょうか?
殆ど参考にならないであろう飼育記でしたが、こんな駄文をここまで読んでくれて有難う御座いました。

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