ミヤマクワガタの奇形個体
2006.10.16
KAY



 ミヤマクワガタLucanus maculifemorathus maculifemorathus ♂成虫の奇形個体が得られたので報告する(画像参照)。画像の♂♀は,2006年6月11日午前3時30分頃,神奈川県横浜市内にて,クヌギQuercus acutissimaの地上3mほどの樹液で得られたものである。筆者は,この付近で過去5年間に亘り,極少数の同種の成虫個体を得ているが,このような個体が得られたのは今回が初めてである。また,当地では♂は特に年々小型化している感がある。

因みに,高桑正敏氏によれば,横浜市のミヤマクワガタの棲息地は,丘陵地と重なるそうである。参考までに,筆者の観察では,同種の成虫は,当地ではクヌギQuercus acutissimaの他に,コナラQuercus serrata,アカガシQuercus acutaおよびタブノキMachilus thunbergiiの樹液を食する。

最後に,この発表に際し,貴重な助言を頂いた神奈川県立 生命の星・地球博物館の高桑正敏氏,日頃からお世話になっている『神奈川産クワガタムシ調査委員会』の会員諸氏に厚くお礼申し上げる。

 なお,今回本サイト上では初の寄稿となるが,今後とも宜しくお願い申し上げる。






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