宮城ヒメオオ採集記 |
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ヒメオオを採ってみたい・・・それも自分で探したポイントで・・・
そう簡単に見つかると思ってはいませんでしたが、結局最初のポイントではボーズに終わってしまいました。 ちなみに昆虫といえば枝にアブが1匹止まっているのが見られただけでした・・・。 まあアブが見えたということは、もしクワがいてちゃんと見つけられるだろうと都合の良い方に思うこと(^^; 次の林道に移動し、標高5、600m位の山地の尾根沿いをひたすらにルッキングしていきますがやはり見つかりません。・・・結局午後半日かけて見てまわりましたが完全に空振りでした(;_;) pikapika君は泣きそうなくらいがっかりしてました・・・(ごめんね次は頑張ろうね) 夜になってクワ友のいとうさんの灯火採集に合流しました。 道路の温度計表示が18時半くらいで16℃を指すなどかなり気温が低い中、ミヤマ2♂1♀、コクワ1♀、アカアシ1♀、ダイコクコガネ1♂が飛んできてくれました。この条件を考えればまずまずの成果だったのではないでしょうか。 またミヤマ♂は2匹ともエゾ型でした。やはり標高的&気候と関係あるのかな? なかなかのサイズでカッコ良かったです♪
落ち込み気味のpikapikaくんもすっかり(^^)になって良かった良かった(ホッとするおじさん達でした) いとうさん毎度どうもでした♪ 帰りがけに途中の街灯ポイントをチェックしましたがカブト1♀のみでした(^^; 日中はともかく日が落ちると急激に気温が下がる気がします。 そろそろ宮城での灯火採集も終わりのようですね・・・。 8月29日 午前中時間ができたので少し迷った末、先週空振りしたポイントを再チェックすることにします。 朝から天気が微妙な感じだけれど、それよりも気温の低さが気になるところです。実際道路端の温度計で9時現在15℃を下回っている。 これはきびしいな・・・ 今回は噛み跡の一つも見逃さないようにと少し念入りにルッキングしますが、やはり全然見あたりません。 分岐する登山道にもチャレンジするつもりでしたが、降り出した雨に加え濃霧となり相変わらず低い気温にあえなくギブアップ(>_<) ここまで正直なところ、ある程度の標高と樹木などの条件が揃えば、あとは一生懸命探せばなんとか見つけられるのではと考えていたのですが、それが甘すぎる考えだったことを思い知ったのでした・・・ 1.クワガタが居ないから見つからない 2.クワガタは居いるけど見つけられない この差はとてつもなく大きい(うーん) 自分の採集眼にまだ自信が持てないこともあって、ポイントに見切りをつけるか粘ってみるか非常に悩みどころです・・・。 9月18日 さあいよいよ3度目の正直。 さすがにポイントを見直し別地域を狙う予定です。 今回もご一緒いただくHIKAKAさん宅にお迎えに立ち寄りまずは作戦タイム。 どうやらHIKAKAさん&pikapikaくんもすっかりヒメオオ熱に憑かれてしまったようです(^^) あらかじめ見当を付けて置いた地域をいくつか検討しますが、環境、移動距離、普通車での走破性、戻り時間などなど含め考えつつ、HIKAKAさんが以前フィールドワークで経験のあるという林道に決めました。 スーパーくわ馬鹿キッズのpikapikaくんも当然一緒にチャレンジです。 (今後は採れるといいね♪ っていうか採りたいよぉー!) それぞれの思いと微妙なプレッシャーを乗せつつも楽しい採集車はいざポイントへ。 林道入り口に到着。問題なく入って行けそうです。 そこからひたすら走りながら標高を上げ、ヤナギを中心にルッキングを続けます。 渓流釣りの人達が入っているようですが、さすがに虫採りはいないようです(^^; 路面がそれなりにラフなので遅めのペースで時間をかけてそれなりに距離を走りました。 1時間ほど走りヤナギが群生しているのが目に入りました。 早速チェックを始めてまもなく、最初のヤナギ上方先端の枝分かれする部分で少し違和感を感じました。大きくはないけどなにかコブか何かついているような感じです。 遠目なのと影でよく見えないので、とりあえずタモ網でもとってきてみようかと視線を移すと自分の右手やや上方の枝にクワ♀がついているのが目に飛びこんで来ました。 「いたっ!」 この角度からも腹部の赤いが分かります。アカアシクワガタの♀です。 「アカアシいましたよぉーっ」っと声をかけしてpikapikaくんと観察後、いざ採集に入ります。 手を伸ばせば届きそうな位置ではありましたが、タモ網を下からあてがうように近づけていくと、 いきなり! ぽとっ っと枝から落ちましたが(一瞬汗)、上手くネットインしてくれました(^^)v 「やった!やっと、やっとルッキングでクワガタを探し出したぞ!」 そうなると先程の違和感のあった影もクワガタに間違いないと確信します。 高くて見づらい位置でしたが、慎重にタモ網を寄せて無事ネットイン! 30mmもないような小さなアカアシ♂でした♪
「いたよ・・・いてくれたよ・・・」 本命のヒメオオではないものの、このアカアシ達には本当にうれしかった♪ アカアシを採集してこんなにうれしかったのはいつ以来の事だろう・・・ 外灯での採集だったらきっとリリースしていたと思うのですが、記念すべき個体なので大事にケースに入れます(^^) このポイントではもう1匹アカアシ♂を見つけましたが、残念!取り逃がしていました。 でも自分の採集方法に正直不安になっていたので、この探し方で大丈夫なんだと安心すると共に非常に心強くなりました(ほっ) さあこれで俄然盛り上がってきたのでこのまま勢いをつけて行きたいところですが、なかなかそうは簡単には見つかりません。 自分じゃなくてもいい、このメンバーで誰かが見つけられれば・・・ 車内のそんな思いを乗せさらに1時間ほど走り標高は700mを超えた所でした。 「いたっ!!」 HIKAKAさんが叫びます。 「えっ!?」 悪路に気を取られ運転に集中していたのでそこだけ見てませんでした(^^; 早速車を止め戻りつつヤナギに近寄ると確かにいます。 アカアシ♂♀が枝にとまっていました。
「おーなかなかいい感じのアカアシだ」と、ふとすぐ上を見るともう1匹・・・・ 「ヒメオオ・・・」 まさにヒメオオ♂がたたずんでいました。 HIKAKAさんも気づいたようです。 「やった!ヒメオオだ!!」 みんなでやや興奮しつつ(^^)しばし観察していよいよ採集します。 まずはアカアシペアを慎重にタモ網で難なくゲット! そしてヒメオオは手を伸ばして掴もうとした瞬間“ぴょんっ”と自分から手のひらに飛び込んで来てくれました♪ (ラッキーでも内心ちょっとビビリました・・・よかったキャッチできて(^^;)
うれしさ大爆発のpikapikaくん(良かったね♪)、自分もHKAKAさんと喜びを分かち合いながらしみじみヒメオオを眺めます。 (嬉しいというかむしろ安堵感の方が大きかったかも) いかにもヒメオオらしいきれいでカッコイイ個体でした♪ 折角なので♀も見つかればと思いさらに付近をチェックし何カ所か噛み跡の傷は確認できたもののクワの姿は見あたらず、結局その後は姿を見ることなく麓へ下りました。 でもあそこでHIKAKAさんが本当に良く見つけてくれました。ファインプレーものです!! まさにチームワークの勝利でした(^^)v ヒメオオはpikapikaくんが飼育することになりました。よろしくね(^^)/ 採集結果 ヒメオオ1♂、アカアシ2♂2♀ 結局自分にとってこれが今シーズン最後の採集となってしまいましたが、実に充実感のあるシーズン終了となりました。 でも今回を含め様々な採集経験は来シーズンに向けて良い勉強になったと思います。 ヒメオオのいる環境も少しずつわかってきたような気がします。(まだなんとなくですが) あとやっぱりラフロードを苦にせず走破できる車がいいですね。林道の奥に入って行く時の安心感が違います。 ちなみにわが採集車デミオGL-X(FF、最低地上高135mm)は、3度の林道でボディ両側面はブッシュで無数の擦り傷だらけ、下擦りまくりでマフラー留め具がずれたり、タイヤがはずれそうになったり(ネジが軽く回るほどゆるゆる)と、ラフロードの厳しさを実感した次第です・・・ でも、このルッキング採集の面白さ楽しさはもう止められませんね(^^) ishi:mail |
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