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takako(KAZの妻)


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娘と私

 「私、結婚するなら少年のような心を持っている人がいいわぁ」なんて話をよく耳にするが、幸か不幸か、私はそのような心を持つ亭主を持ってしまった。ちなみに私は、「少年のような心を持った人」なんて、ロマンチックなことを考えるタイプではない!だから、困っているのだ。

 もともと凝り性であることはわかっていた。結婚前は、当時は今よりもマイナーだったバスフィッシングなんぞに連れて行ってもらい、彼は点数を稼ごうとしていたようだが、結婚して、ただの釣り馬鹿だと気付いたときには、その点数もマイナスせざるを得なかった。

キムタクのようにかっこよくバスフィッシングをしてくれれば良かったのだが、カッパのような物を着て、尻当てをして、長靴をはいて、変なサングラスをかけて渡船に乗り、波にゆられていってしまった日にゃあもうオヤジそのものであり、「凝り性である」と一言で片付けるには無理がある。

そのうえ帰ってきたら「臭いっ!」

魚を持って帰ってくれれば少しは許すが、その魚をさばくのに時間はかかるわ魚自体臭いわ、その上釣り道具を風呂場で洗われてみなさい、後で入る身にもなれっちゅーねん!

 このように散々臭い趣味を満喫しておきながら、今度は食べることのできないより一層臭い趣味をもつなんて……

虫臭い、土臭い、うさんくさい!の3臭いに最近酸っぱさが加わった。

近所迷惑になっていないか心配である。そうでなくても燃えないごみの日にはビン拾いだといって、ちゃりんこの前かごをカランコロンいわせて「夏場はやっぱりみんなコーヒー飲まへんねんなあ、ビンの底で固まっとるわ!」と、インスタントコーヒー博士みたいなことを言いながら底が黒いままのビンを抱えて帰ってくる。

絶対見られている。そうでなくても噂好きの社宅である。

恥ずかしいったりゃありゃしない!

かっこいい言い訳ができるのならいいけど「うちは、虫飼ってるから」なんて素人には虫とビンの関係がわかりづらい上に、やはりかっこよくない。

うちぐらいなもんである。部屋にハエとり紙がぶら下がっているのは…・

家が広く、虫専用部屋なんてものがあればそこでちまちまやってもらってかまわない気もするが、そうすると「その家は誰が建ててくれるの?」ってことになり不満や要望がどんどん大きくなるばかりである。

と文句タラタラ言っているが、こんな私も買い物に行けば「あっそうそう、最近フスマ食品って注目されてるのよねえ、おはよう朝日で宮根さんが言ってたわ」とブツブツ言いながらウロウロしてみたり、ビン商品を買う時、これ使えないかなあ?と一瞬でも考えてみたり、だいたいこの夏大きなおなかを抱えて山へも行ったのだ。私も影響されやすい性格である。これを似たもの夫婦というのかどうか。

まあ相手が生き物で良かった。少しは愛着が沸くし、成長が楽しみでもある。

でも、これだけはお願いしたい。虫の世話よりも、この夏生まれた娘のほうに重点をおいてほしい。こう書くと、虫の世話しかしてないみたいだが、今のところ大丈夫。鼻の下を伸ばして娘に夢中である。

しかし、この先はどうか…!?

 

 まだまだ書き足らないが、初めての投稿、おまけに嫁はんの分際である。

今回は、これくらいにしておこう。

機会があれば、また夫の馬鹿ぶりを披露しよう。

書き忘れたが、せめてキムタクがクワガタ飼育を始めてくれたら夫のことを馬鹿呼ばわりせずにすむかもしれないと思う今日この頃、ああ今夜もカリカリバリバリ音がするのであろうか……・。


 

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