ミヤマクワガタの産地による差異について

k-sugano


今年、初めて北海道産のミヤマクワガタを手にした。
そこで筆者の住む兵庫県のミヤマクワガタを比較したところ若干異なる点が見られたので報告する。

左の個体は神戸市北区産(1998年7月藤本憲採集)
右側は林原さんの採集個体である。いずれも70mm級の「基本型」個体。

これらの個体のおおあごの拡大を次に示す。

先端の二又部分に着目すると、左の神戸市産は内歯の方が明らかに短く、
北海道産は内歯の方が長く、かつ、開く角度が大きい。



次に60mm級の中型個体を比較しよう。

左の2頭は林原さん採集の北海道産。
一番左は「エゾ型」の個体。左から2頭目は「基本型」個体。

右3頭は筆者採集の兵庫県産。
右から、神戸市北区産、兵庫県川辺郡産、兵庫県城崎郡三川山(標高800m)産である。



これらを拡大したものを以下に示す。

まず北海道産。

次に兵庫県産

ご覧のように、兵庫県産は内歯の方が先端部より短く、北海道産は長いという傾向がある。

読者の方も地元のミヤマクワガタがどっちなのか調べてみるのも面白いかもしれない。