初めての千葉採集(ルッキング)

クワ道の幼虫


98年10月28日水曜日

 かねてから行ってみたい採集地「千葉県」にやっと行くことが出来た。これで私は、クワガタにはまってから採集地五目を達成することとなった。五目とは「山梨県」「福島県」「埼玉県」「山形県」、そして「千葉県」である。
今回は、会社勤めでありながら平日真っ只中というのに、千葉県在住A〜さんを勝手に案内人に決定し、拉致して運転までさせてしまった。A〜さんが泣く泣く運転している姿が見えるような見えないような。

 待ち合わせ場所のA〜さん家で、いきなりA〜さん所持のこれが千葉オオクワという固体を見せ付けられた。これが無茶苦茶かっこいい。見とれてしまった。と、いうことで手始めに、千葉オオクワが採れるかもしれないという採集地を案内してもらうことにした。

 「この当たりはオオクワの匂いが漂っている」などと、訳も分からん話で盛り上がっているうちに現地到着。これがまたすばらしい大クヌギ。夏になればそこら中から樹液を出しているのが目に浮かぶ。是非夏にも来てみたいと思った。

 次にヒラタが採れるという場所に行くことにした。移動中はまたもや「昼食は菌糸ビンにするか」などとどうしようもない。が、程なく到着。しかし現地に着いて驚いた。「こんな所にいるの?」「でしょ!」
少しは話に聞いていたが、クヌギどころかヤナギなどではない、全く今まで気にしたことも無い広葉樹。全くもってヒラタは私の概念では絶対見つけられないはずである。でもそこは考えるより行動である。ヒラタ幼虫は土中の朽ち木にいるという。探し回ったのであるが、結構整備されていて朽ち木が見つからない。しかし、遠くの方からA〜さんが「やっちゃったかな」と近づいてきた。頭の丸っこい2令と思われる幼虫を持っていた。

 やっとのことで私も朽ち木を探し当てた。手で崩れそうな朽ち木である。崩していくと、先ほどのに似た幼虫がコロリンと転がった。ゲットできて一安心であるとともに、やっぱりこの様な所にもいるんだという、不思議な気持ちが広がった。もっと探せば見つかったかもしれないが、この場所は異常にやぶ蚊が多いので移動することにした。

 先ほどの場所からそれほど遠くない所をルッキング。しかし、見事に整備されていて朽ち木が見つからない。道が行き止まりになったので、引き返そうとした所、倒木が1本見つかった。A〜さんの一振り目。ゴロゴロゴロ〜。幼虫が転がった。もう俄然やる気が出た。
「マタデタ、マタデタ、ミッツデタ!」と、心の中で歌いながら、ものの数分で20頭近く採れた。どんな成虫になるか分からないが大満足である。
その場所を後にしてまたまた移動。里山である。雰囲気が凄く良い。千葉もさすがに広いと感じた。ここでも数頭幼虫を採集した。

 最後に、A〜さんにとっておきの場所に連れていってもらった。何と台場クヌギのある所だ。韮崎で見慣れていてもやっぱり良い。しかも、全く荒らされていないし、朽ち木もいっぱいある。日も暮れかけていたこともあり、次回のお楽しみにすることにしてその場を去った。

 今回もとても楽しい採集であった。A〜さん、感謝です。平日の拉致、運転は数百km。しかも、幼虫は全て強奪。しかし、「来年の夏も拉致されて運転してお宝強奪されてね」などと思っていることを・・・気付いてた^^;


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