Serrognathus titanus |
ハイブリッド( 本土♀+先島♂からの作出 ) |
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国 産 S e r r o g n a t h u s 属 |
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Serrognathus titanus pilifer 和歌山産 ♂68mm |
Serrognathus
titanus sp. 東京産 ♂68mm |
Serrognathus
titanus sakishimanus 先島産 ♂68mm |
説 明
今回の比較は、国産ヒラタのハイブリッド(本土+先島)です。サイズは全て68mmに統一しています。ハイブリットの兄弟個体は、全て同じ形をしています。つまり、どちらかの血に偏った個体は出ませんでした。と言う事は、前回の Dorcus formosanus は一体どんな遺伝子を受け継いでいたのでしょうか?余計に謎が増えました。
さて、画像を見てもらうとお判りの通り、本土ヒラタと先島ヒラタの違いは、大腮第一内歯の形状に現れます。本土ヒラタは、大腮基底部に近い位置より取って付けた様に生えています。先島ヒラタは、大腮の丁度中間付近に綺麗な曲線を引きながら伸びた様に生えています。この両種のハイブリッドは、これらの中間位置に綺麗な曲線を引きながら伸びた様に生えています。
やはりハイブリッドは、丁度中間の形状を有する事が多い様です。皆さんも御承知の有名な、Dorcus curvidens binodulus + Macrodorcus rectus のハイブリッドもDCB♂+MR♀,DCB♀+MR♂ どちらの組み合わせでも、ハイブリット同士を比べると若干違う形をしているもののやはり両方共、父虫母虫の中間的形状をしており、しいて言うならば、頭部前縁眼上突起のみ優性遺伝していると言う事です。
ヒラタの場合は、どの部分が優性遺伝するのでしょう?さらなる研究が必要かと思われます。
では!
注意 : ハイブリット個体はこのまま標本と成る運命です。決して放虫などする事はありません。 |