第三段 檜枝岐(其の二) (あいあん)
檜枝岐へ何度となく通ううちに感じたこと。(其の二)
「四面楚鍬(しめんそくわ)」 右を見ても左を見てもヒメオオだらけという夢のような状態。一生に一度あるかないかといわれる。
「一網楽尽(いちもうらくちん)」 檜枝岐のヒメオオ採集では網があればラクラクに採れるが、短い網だと役に立たないことが多い。
「桃栗3年あみ8年」 ヒメオオを見つけだすこととそれを捕まえることは別問題だ。網を使いこなせるようになるまでは長い年月がかかるということ。
「くわも木から落ちる」 その名の通りヒメオオはよく落ちる。
「露払いとなるも太刀持ちとなるなかれ」 檜枝岐の林道では誰かが通ったあとにヒメオオを見つけるのは困難を極める。
「待てば自販に飛来あり」 有名ポイントの自販機の前でずっと待っていればオオクワが飛んでくることだよ。
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