マット裏情報

桑山虫太郎


 

 はじめに2ヶ月ぶりの関東支部の馬鹿情報をお伝えしよう。まずは、すっかり恒例となった『檜枝岐採集病』に身も心も完全に犯されてしまった某iあん氏からだ 。

 一時の入院騒動からすっかり立ち直った?(完治したのは肺炎だけらしい!)iあん氏は、聞くところによると既に今シーズンだけで2ケタ以上も檜枝岐に通っているとの事(^^;;うーーーん!常人に は決してマネの出来ない芸当だ!一体この地で何頭のクワガタを採集したのだろう?また、持ち帰った個体の管理はどの様にしているのだろう?疑問はつのるばかりだ。

 更に今回は新たな謎が発覚! なんとそれは、iあん氏の助手席の人である。正体は一体何者?クワハウス隊に同行した者からの情報 によれば、かなりの採集眼を持っている女性だと言う事が分かった。当日一緒に行動した、松む○氏、T氏によれば、広沢林道を走る車中から『いた!』と言って見つけては網で採集しているらしい。これを目の当たりに見た両氏は、暫くの間声が出なかったというなんとも情けない話だ。

 助手席の人は、どうやらヒメオオの♀ではなく、非常に美人であることには間違いらしい。興味ある人は一度その実力を体感しては如何かな!但し、相当な体力・気力が必要である事を覚悟して!ちなみに、こ の2人から生まれるれる子供の名前は既に決まっているらしい。男『姫大(ヒメオ)』女『姫子』だそうだ。 しかも子供には菌糸マットを食べさせるらしい(@@)!本当か???

 ところで、当日は台風の通過した後でかなり林道が荒れていて、車での走行は困難を極めたとの事。某 T氏は、自称『走る応接間』と称するクラウンで行ったそうだが、(提灯とブルーのラインを入れれば タクシーと全く同じだ!とも言う)車の腹を相当ガリガリと擦ったらしい。ガッカリと音がする度に、 心配していると思いきや事もあろうに、『今のはオオクワの幼虫が囓ったのでは?』などと毎度、馬鹿 馬鹿しい事を発して居たらしい(^^;; この話は放っておいて、次の話題だ。

 夜の灯火採集では、クワハウス掲示板の方々といろいろと情報交換を夜な夜な行ったそうだ。ちなみにこの時既に某iあん氏は、 駐車場のアスファルトの上で爆睡状態に突入していたのを沢山の採集者が目撃している。熊と間違えた人も居たとか居ないとか?
クワハウス掲示板のメンバーもやはり大馬鹿者の集まりであった事は言うまでもない。

 数少ない食料品を買いに行った時の話だが、大幅に期限の切れたパンを平気で食べていた某 コ○ちゃん氏。暴走族並の運転を披露してくれた?某あ○さん。(きっと前を走っていた車の人は、絡 まれたと思ったに違いない!)また、クワ道の幼○氏の実家は、某J氏の家に比較的近い場所にの洞であったとは、世の中広いようで狭いものだ!他にもまだまだ沢山の人が居たハズだが次回に でも紹介しよう。

 最後は『関東支部オフミ開催場所』としてすっかり定着してしまった、某Cら邸での『えり○さん迎撃 オフミ』報告である。既に今月号で紹介されていると思うが、伊勢崎マットの情報を某亀有カ○ト氏か ら、いち早く聞いた関東支部の面々であるが、この時は既に大分酔っぱらっている者も居たらしい。肝心な部分は、某外産通のH○ro声で聞こえなかった人が居たとか(^^;;

 流石に今回は、インセクト フェアへ行っていた為か、強烈なウォッカとトマトジュースは持参していなかったとの事。残念?!し かし、相変わらずの飲みっぷりには、一同度肝を抜かれていたらしい。くわばら!くわばら! この新しいマット飼育方法は、非常に興味深い。なんせマットからあの様な個体がバンバン出るのだか ら(@@)!!!現在、菌糸ビン飼育が主流となりつつあるが、今後この勢力図が塗り替えられるかも?

 ところで、この貴重なマット飼育方法を報告してくれた某亀有カ○ト氏だが、聞けば、外人相手にアームレスリングを行い、軽くいなしてしまったらしい (@@)!!!全く持ってカブトムシの様な某亀有カ○ト氏の力は恐ろしい!ちょっとこの辺で考えて みた。関東支部では比較的大型個体が揃っている。彼らをクワガタに例えて見よう!!!

某亀有カ○ト氏・・・・本来ヘラクレスオオカブトだが、クワガタならスマトラオオヒラタか?
某iあん氏・・・・・・チャイロマルバネか?(失礼!助手席の人に怒られる(^^;;)
某T氏・・・・・・・・国産オオクワ?(^^;;
某Cら氏・・・・・・・言わずと知れた外国語を話す、奄美ノコギリ。
某H○ro氏・・・・・声の大きな本土ヒラタ?
 まだまだ書きたいが、続きは掲示板の方で企画して見ようかな? 最後に、今回の主賓えり○さんの話題だ。学会のため東京に仕事?で上京していた訳だが、相変わらずの怪しい科学者ぶりを発揮していた。その一部を紹介しよう!

 冬から春にかけて集中的に材割りをしていたときことだ。なんか指が腫れて、なかなか痛みが取れないなあと思い、医者に行って診察をしたところ、な んと、その右手の薬指を剥離骨折していたらしい。原因はもちろん鉈の振りすぎだそうだ(^^;; 学者というのは、集中するとこの様な事は日常茶飯事だそうである(@@)まったくもって恐ろしい。 まだまだ書き足らない話題が沢山あるが、時間が全く足りないので(とっくの昔に関西編は完成しているのだ!・・・汗) この辺で終わりにしたい。超繁忙期に当たってしまった事が悔やまれる(T_T)。もっと悔やまれるのがJ Fさんの事だ。

 関東支部より謹んでご冥福を申し上げます。ではまた。


 今年は台風の発生が異常に少ないと聞いていたにも関わらず、立て続けに発生し、上陸ないし接近するものが相次いだが、なかでも台風7号は強烈だった。
みなさんのところに被害はなかっただろうか。幸い、私のところはなにも被害はなかったのだが、被害に遭われた地方の方々には、こころからお見舞い申し上げる次第だ。
聞くところによると、この台風の直接の被害はなかったそうだが、それまでの秋雨前線による集中豪雨で、私の親友である静岡のGH氏は飼育倉庫が冠水し、貴重な生体はおろか飼育材料もほとんど流されてしまい、壊滅状態だったそうだ。お気の毒としか言いようがない。GH氏は知る人ぞ知る超々大量飼育の名人なので、被害額も桁外れだと思う。
もし、みなさんお手持ちのオオクワ幼虫に余裕があれば、GH氏に送ってあげていただきたい。どうかお願い申し上げる。

 個人的に被害はなかったにせよ、採集ポイントに被害があった方も大勢おられるのではなかろうか。西宮在住のBNさんは、和歌山のヒラタ採集ポイントを失ったそうである。特に近畿地方に被害が集中しているので、近畿支部の方は早急に確認されたほうがよいと思う。私も、マイフェイバリットポイントがどのようになったか心配なので、今月中には確認に行く予定だ。

 台風が来る度に大自然の圧倒的な力に驚かされるばかりだが、不遜な言い方を承知で敢えて言うならば、その力に言いようのない魅力を感じるのも確かだ。
子供の頃から台風が来ると、うれしくてたまらず、じっとしておれない性格だった。勢力が強ければ強いほど頼もしく感じられ、「必ず上陸してくれ」といつも願いながら、台風情報を首っ引きで見ていたものだが、そう言う観点からすると、今度の台風7号は非常に立派だったと言えよう。罰当たりな話だと、我ながら思うが!

 今月は皆さんもすでにご存じと思うが、さる9月某日、『奈良オオ』で即売会が行われた。きっと覗きに行かれた人も多々おられたと思うが、おなじみのJ氏もご多分にもれず行って来たそうだ。(詳細は『奈良オオクワセンター即売会潜入報告!』を参照)
ところが、信頼できる筋によると、J氏は最初行く気がなかったそうなのだが、東京のH氏が『ぜひ代理で購入して欲しい』との、半ば脅迫に近い依頼に屈し、渋々出かけたというのが真相らしい。そう言えば、潜入報告でも買うものがないと言っていた。
それを知ってか知らぬか、広島のH氏(同じH氏で紛らわしいが、仕方ない!)からも代理購入の依頼があり、J氏は絶対に行かざるを得ない状況になってしまったことを、正直言って後悔したとのこと。何しろ、本人は買うものがないのだから!

 当日、J氏はひたすら依頼品を購入するために必死だったみたいだが、大勢の人が来ていたにもかかわらず、以外と他のクワ仲間に会うことなく、近畿支部御用達のクワガタショップ『B』で顔見知りのN森氏を見かけたに過ぎなかったようだ。
後で教えてもらったことだが、クワガタ掲示板でひんしゅくを買っている御老公ことI駒山氏を始め、神戸のKッチ氏やHっち氏、それにKやん氏も来ていたらしい。
ぜひ、今度は示し合わせて行かれると、さらに面白いかも知れないと思う。

 ここのところ、近畿支部のメンバーは出産ラッシュで子育てに忙しく、クワガタ飼育もままならないようだが、ご存じ大阪のM本氏やF本氏は、既に幼虫と成虫合わせて100頭以上所持しているようだ。
普通なら、この辺りでブレーキがかかるはずなのだが、彼らはその気配もなく、まだまだ増やそうとしているらしい。特に、いま人気のある外国産を虎視眈々と狙っていると聞いた。いったいどうするつもりだろう。
F本氏は、神戸のSB氏に菌糸ビンを30本ほど依頼したと聞くし、M本氏も毎週のように菌糸ビンを購入しに出かけているようだ。飼育数が多くなるほど、飼育材料代がかさむと言うのに、菌糸ビンのようにコストのかかる飼育法に重点をおくようになると、ほんとにいくらお金があっても足りないようになってしまう。

 しかし、何と言ってもこの菌糸ビン飼育ブームの火付け役は、東京のT氏だろう。
彼の巨大オオクワを見て、菌糸ビン飼育の魅力に取りつかれた人は多く、神戸のKS氏やJ氏などもその一味である。KS氏など、菌糸ビンですでに100頭ほど飼育しているようだ。う〜ん、相変わらず財力にものを言わせているが、来年は新車購入やお子さんの教育費など、大きな出費がかさむようなので、今年限りと言う噂もある。
しかし、かれは勤め先の経理を握っているので、流用することなど朝飯前だろう。
いざとなれば、きっとやると思うので、誰か国税局に告発してほしい。でも、それで困るのは我々かもしれない!

 財力ではKS氏に足下にも及ばないJ氏ですら、それまでマット飼育一筋だったのが、T氏と付き合いだしてからは菌糸ビン派に転向してしまった。J氏によると、菌糸ビン飼育は理屈に合っているそうなので、今後も突き進むことは間違いないだろう。
ちなみにJ氏に確認すると、菌糸ビン飼育が適しているのはオオクワ系だけで、ヒラタ系は良くないとのことだ。

 このように、皆をクワガタ貧乏に引きずり込んだ張本人のT氏は東京転勤後、仕事が忙しくなり、接待等で出費もかさんでいるようだ。本人は、水割り2杯=H山ビン一本と思って飲む量を減らす努力をしているようなのだが、なかなか効果が現れないらしい。
H山ビンでの飼育数も、すでに70を超えているという。
当たり前のことなのだが、菌糸ビン飼育にも交換という作業が控えているので、単純計算でも、今の倍はいるわけだ。恐ろしい!
皆さんも、常習化しないよう努力することが必要である。前もって忠告しておく。

 今回は、なかなか調子が乗らない。それというのも、既にみなさんご存じだと思うが、我々の仲間であるJF氏が突然の事故で亡くなってしまわれた。
あまりにも急な訃報に、一時はどうしてよいか判らなかったが、ようやく落ち着いてきた気がする。しかし、奥様の気持ちを考えると、この私ですら心が痛む。悲しい!
同世代の人間がいなくなることの寂しさは、たとえようもないが、我々もやがて、この世からいなくなることも厳然たる事実だ。
ところが実生活において、そのような当たり前のことを、我々は忘れているようにも思うし、わざと考えないようにしているのかもしれない。
身近な人の死に接するたび、否応なしにそのことが思い出されてしまうのであるが、それはかえって良いことかもしれない。死があってこそ、生が存在する。
 


『メメント モリ(死を想え!)』


 


 JF氏が亡くなられたといって、私の生活が変わるわけでもないのだが、少なくとも『天国への階段』を聞く度に、JF氏のことを思い出すことは間違いないであろう。
『いつも覚えているわけではないが、ことある度に思い出すことはできる。』
私からJF氏へのお別れの言葉としたい。

今は亡きJF氏に合掌。

 

 


10月号目次へ