Q10:菌糸瓶(ボトル)飼育について


7年ほど前に、バイオテックというキノコ業者から「CVポスト」というカワラ茸の菌床が
発売されたのが菌糸瓶飼育の走りだが、当時は死亡率が異常に高かった。
それがヒラタケ系の菌床に替わり、製造業者のノウハウも充実してきて安全性が高まり、
また消費の拡大とともに価格も下がってきた。
今回のアンケートでも「材飼育」「マット飼育」の経験なしに、菌糸瓶飼育だけを
やってる方もいたりするほどである。
いまや、菌糸瓶飼育はまったくもって一般的になった。

蛇足だが、菌床によるオオクワガタの飼育が15年前から始まったといってる大家が
いるそうだが、あれは間違いではないか。なんでも大昔からのことにするのは良くないと
思うが。



菌糸瓶飼育の問題点

やはり温度管理(特に夏場)とコスト高が問題点として挙がった。
同銘柄でも製造ロットによる品質の違いで困惑している人も多い。

「その他」の中にはいわゆる「水呼び」や使用済み容器の処理なども含まれている。
ガラス瓶であれば、後々マット飼育などに使えるがPPボトルは本当に処分に困る。
燃やせば有害なガスを出すであろうことを考えれば尚更である。



菌糸瓶飼育での飼育個体数

菌糸瓶は価格が下がったとはいえ大量に使用するにはまだまだ高価である。
しかしながら100〜1000以上も使ってる人がいるとは、まさに世の中は広いものである。



すでに羽化した個体数

しかしながら安心してくれたまえ。次のグラフのように10頭程度の飼育でも、
ちゃんとあこがれの75mmのオオクワガタを育てている人もいるのだ。
適切な菌糸瓶を適切に使用すれば75mmは夢ではない。


飼育個体の最大サイズ

ご覧のように過半数の人が菌糸瓶で70mmオーバーを育てているが、
勿論、すべてが70mmを超えるわけではない。

適切な菌糸瓶の選択と交換が菌糸瓶飼育のポイントのようである。



  →  菌糸瓶飼育の達人のノウハウ


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