思い出しつつの後付け日記 1990~(11)

coelacanth


日記1990と始めてしまったが、引き続き「~」をつけて1991年の9ー9 2年年明けまでの部分だ。ほぼ1年にわたり「クワガタ狂の大馬鹿者達」においてずーっ と昔の日記を連載してきたが、とりあえず今回で終わりとなる。この先も実は続いたのだ が、ノートの場所が移ったり、時期も飛んでちょっと散漫な別物になっているのだ。1年 間ご愛読ありがとう。来月からどうしようかな。ううむ。



9/06/91

(coelacanth)

うちのオオクワは前評判通り臆病な奴で、家に帰って部屋の明かりをつけると同時にササ サっと隠れてしまう。しかし最近いくらか慣れてきたのか、隠れ家の入り口でそっと様子 をのぞいているようになった。ダニをとってやろうかと思うのだが、かなりでかい朽ち木 を入れたため、中身を全部ひっくり返さないとつかまえられない。そうするとおちついて 産卵してくれなさそうだし。他のクワガタは容器のフタを取っても威嚇してこちらをにら むのが多いが、オオクワだけは確実にもぐってしまう。

カブトの幼虫も大体その後元気なようだ。ほじくってみると、かなり大きくなったものに はダニが全くついていない。大きくなると皮膚が厚くなるとかなんとかでもはやダニの被 害を受けなくなるように思える。来年は卵からかえすときにこのことを頭に入れて、弱齢 時のみはうんと保護すれば確実にもっと増やせるのではないかと思う。

 coelacanth

9/07/91

(coelacanth)

と、かいたとたんにまた反証。大きな幼虫でもダニだらけってのもあった。エサとか湿度 の問題だろうか?とにかくなんだかほっとけない感じがして(あまりにひどいのは)、え らい時間をかけて水洗い、更には絵筆で1つ1つとりのぞくなんてことして取って移しま した。

最大のものはすでにこのまま蛹化しても最小の成虫くらいにはなれるって大きさだ。

 coelacanth

9/10/91

(coelacanth)

混ぜ物をした幼虫達であるが、既に歴然とした差が現れた。とにかくやたらでかくなった のは小麦と、米で、意外にも砂糖はほとんどかわりなく、グルタミン酸ソーダでは幼虫が 死んでしまったようだ。スタート時にはほとんど同じ大きさを選んだつもりだが、たった の10日程でもう体重が10倍は違うのではないかという差が「無添加」のものと比べて 生じている。やはり植物性で蛋白質と炭水化物を適当に含むものがいいのだろう。1匹だ けの比較ではなんとも言えない部分もあるが、今後小さい幼虫群に小麦粉を含むエサを与 えてみようと思う。

 coelacanth

10/15/91

(coelacanth)

久しぶりになってしまったが、なんせ秋なので変化が少ない。9月には福島の果てまでア カアシやヒメオオクワを採集にいこうと再三計画したのだが、なんせ毎週の週末台風で結 局行けなかった。下見だけでもと思ったのに大変悔しい。

カブトは8月で死滅したが、クワガタはやはり結構長生きで、9月末でもまだ大体生き残 っていた。が、さすがに10月ともなると冬越しする種類、つまりオオクワ・ヒラタ・コ クワは別としてばたばた死に始めた。もっともアカアシ、スジクワはなんだかしらないが まだ生きており、ミヤマは全滅したものの、ノコはなんとまだ1ペア生きている。

カブトの幼虫は結局現在100強が生き残っており、大体は3令でかなりでかいのも多い 。どうやら7月とか8月頭に生まれたのが暑いうちに一気にでかくなったようで、それ以 降の生まれのものは大きくなる前に気温が下がってしまったのでなかなか大きくなれず、 この差は解消されないように思われる。最初が肝心で出遅れは結局小さい成虫になること につながるように思われる。しかしペットショップの虫関連の商品が、すごい勢いで引き 上げてしまい、危うくカブト幼虫エサの確保に支障をきたすところだった。早いうちに沢 山かいだめとかないと危ないと去年も思ったのに、まさか9月始まりと同時にどこもかし こも一気になくなるとは思わなかった。

今朝は初めてうちで生まれたクワガタ幼虫を確認し、非常に嬉しかった。ヒラタのペアが いる水槽を何気なく見るとプラスチックの壁沿に坑道を掘っている小さな幼虫がいたのだ 。直径3mm全長3cmというところか?四国でもらったデカヒラタと仙川のペット屋で 1800で買った雌の子供だ。投資したかいがあった。他の幼虫も生まれているかもしれ ないが、クワガタ幼虫の初令、2令はかなりデリケートだというので、まだほじくりかえ して探したりしていないのでわからない。

 coelacanth

10/21/91

(coelacanth)

とうとうノコギリの最後の雄が死んだ。雌はまだ2匹いる。

最近雨ばっかりだったせいか、ケースによってはやたらにダニが湧いて閉口する。ダニに はどうも2種類いるようで、片方はカブトの幼虫にくっついていていかにも有害な雰囲気 だ。これは図鑑でも卵から水分を吸う奴として載っていたので間違いなく悪者だろう。容 器からビンに移すときなど、絵筆で丹念に取ってやっている。それでもでかい3令にもな るとあまり影響は受けてないようで、元気なものである。このダニはちょうどゴマツブの ような形状でなんとなくぱつぱつな印象があり、背中から頭にかけて茶色の紋がひとつあ る。

もう一方はもっと小さく、幼虫にはつかない。やたらに土の中を動いているのだが、成虫 のケースによく湧く。これがなにしろものすごい数だったりすると土がわやわやーっと動 いているようでその手のもんに弱い人には卒倒もんだろう。何度か全て捨てて入れ換えた り、熱湯消毒したのだが、何度も湧くのでもう諦めている。果物のカスとかそういうのが いけないのだろうが、なかなか数が多いと完ぺきにはフォローできない。ほとんど乾燥し た容器ではもちろんわかないのだが、虫の方もある程度の湿度が必要だというのでなかな か加減が難しい。

カブトの幼虫の中で、小さな茶色の斑点ができたものがいて心配だ。例のウイルスでない といいのだが。その他にも体内になんか白いつぶのようなものが沢山見える奴もいて、こ れもなんだかわからない。正常なのだろうか?元気ではあるが。

 coelacanth

10/28/91

(coelacanth)

ビンの個室に移したカブト幼虫の中でどういうわけか全然元気がなくなってこのままでは 死んでしまいそうに見えるのがいくつかいる。餌を変えると食わなくなることがあるのか ?病気か?寒いのか?乾燥しているのか?同じ環境で全く元気なのもいるし、よくわから ん。

吉祥寺の例の店では未だに6.5cmヒラタが14000円とかいうのが売れ残っている 。オオクワはいなくなっている。死んだだけか?売れたのか?他でどこにもなくなってい るクワガタゼリーがここにはあるがなんと1000円だ。うちはまだちょっと必要だった のでしょうがないから1つ買った。ついでにここでは昆虫ライフという優良な土も沢山売 っている。更に今回はカブトの幼虫を3匹500円で売っていた。売っているとこには売 っているものだ。

 coelacanth

10/31/91

(coelacanth)

ビンのカブトやっぱり死亡。全く同じ環境の別のは生きているので原因はさっぱりわから ず。残念。

一方、ヒラタの水槽を底からのぞき込んだらもう1匹幼虫発見。計2。大切にしたい。

 coelacanth

11/07/91

(coelacanth)

ちょっと油断していたら、Stopper Boxというタッパー状の容器の幼虫が大量に死亡。こ れは去年も中身が腐って死んだやつで、どうもよくない。重ねられて便利だが今後は一切 使わないようにしよう。密封はしてないようなのにどういうわけか中身が腐敗しやすい。 餌との組み合わせもあるようで、この容器でも平気なのもいくらかいる(気のせいか高い 餌のものは助かっているようだ)。普通の成虫を飼うようなプラスチックケースのものは 大体無事だが油断していると乾燥しやすい。

 coelacanth

1/14/92

(coelacanth)

う−ん、もう誰も見てないかもしれないのじゃないかと思う今日この頃。でもかまわずい こう。

引っ越しとかでどたばたしてどうも今年は幼虫の面倒をあまりちゃんと見てやれなかった 。カブトはそこそこ生きているが、卵から育てて増やすのは簡単ではないと痛感。クワガ タは難かしいがカブトは簡単なんてなめていたのはおおきな間違い。ある程度でかい幼虫 を取っ手きて育てるのはまぁ簡単だが。

で、久々にヒラタの水槽を底から覗くと、なんと幼虫が8匹程いる!大体はウドンくらい の太さで長さ2cmってとこなのだが、なぜか1匹だけとびぬけてでかいのがいた。ほぼ 小指大のものだ。どうもクワガタの幼虫というのは1つの木に沢山いると1つだけ特に大 きいのが出てくるようで大変面白い。早めに1つづつ隔離すれば結果も違うのかもしれな いが、なかなか産卵時に中身をばらばらにするふんぎりがつかず、また今は冬なので環境 を変化させたくないので結局手がだしにくい。春になったらばらしてやろうと思う。

 coelacanth

4/18/92

(Tomo)

 あ、こんなところで書いていたのね>coelacanth

Tomo

7/14/92

(のーさん)

私も クワガタに詳しい「くわくわ師匠」に指導して頂いてクワガタ道を歩んでいます。 又遊びにきます!

のぉ3


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