くわがた徒然草

by あいあん&タカ


第一段 檜枝岐 (あいあん)

檜枝岐へ何度となく通ううちに感じたこと。

「温泉より広沢」 昼間採集の疲れを癒すために温泉に入ろうとしても、クワ馬鹿にとっては 広沢林道の方が魅力的にうつる。

「24時間檜枝岐」 コンビニなんて1軒もなく、夕方にはほとんどの店も閉まってしまうのに、 クワガタだけは24時間営業だ。明るいうちはヤナギ三昧、暗くなったら灯火三昧。

「腐っても広沢」 新ポイントを開拓しようとしても、なかなかゲットできない。個体数が激減 したといってもやはり広沢林道はクワガタの宝庫だ。

「熊場の馬鹿ダッシュ」 百聞は一見に如かず。聞くと見るでは大違いだ。普段から短距離走 の訓練をしておくべし。

「熊場に入らずんばクワを得ず」 私が知っているいくつかの丸秘ポイントはすべて熊場だ。 誰もが簡単に入れる場所に丸秘ポイントなし。

「ヤナギの下に2匹目のくわはいない」 タコ採れした木では翌日はほとんど採れない。 2日連続同じ木からゲットするのは困難だ。この点はくぬぎの樹液採集と異なる。 前日に他の根こそぎ隊が入っていないことを願おう。

「飲んだら乗るな、乗るなら見るな」 車の運転をしながらのルッキングは酒気帯び運転 同様危険だ。脱輪ぐらいならかわいいものだが、谷底へ転落となるとシャレにならない。

「ひとも歩けばクワに当たる」 ルッキングするなら車内より徒歩だ。車内からより数倍は 視野が広がるだろう。

「まちクワ来たらず」 狙っているクワはなかなか採れないのに、狙っていないクワはよく 採れる。狙いクワが違う場合、採集者間のトレードを推進しよう。

「檜枝岐病」 一度感染し発症すると一生治らないらしい。医者ですら患者をほっぽって まで駆けつけてしまうぐらい強い感染力を持つ。 (Mさんゴメンナサイ(^^;)

「昨日の敵は今日の友」 同じポイントで他の採集者とバッティングすると取り合いの敵と なってしまうが、一旦うち解けるといろいろな情報交換の良き友となる。私はこの方法で 山梨ワイルドオオクワゲットポイントなどいくつもの貴重な情報を手にした。

「夢はリリース」 こんなに楽しい思いをさせてくれるクワガタだが、ヒメオオはその繁殖 方法が未だに謎だ。ぜひとも解明して、広沢に自家繁殖したヒメオオをリリースするのが 私の夢だ。



第二段 韮崎 (タカ)

んでは、まねして韮崎へ何度となく通ううちに感じたこと。

「韮崎より温泉」 夏になると昼間は採れない(カナブンなら採れるが)。 昼間は温泉に入って一眠りし、夕方から再開した方が効率的である。

「午前2時まで韮崎」 真夜中に「もう採集者もいないだろう」と思ってポイントに行くが、 午前2時頃までは採集者が絶えない。あ〜、またバッティングだぁ!

「腐っても韮崎」 オオクワなんて、よほどのことがない限り採れないのに、本当に採集者 が多い。どうしてもオオクワと言えば韮崎と思ってしまう採集者心理。

「ポイントに入ってもクワを得ず」 韮崎ではもうオオクワゲットは夢物語である。 いないわけではないが、まず採れることはないであろう。

「煙幕の洞に2匹目のくわはいない」 たとえ煙幕を入れてオオクワを採集できたとしても、 もうその洞からオオクワをゲットすることはかなわない。煙幕さえ入れなければ、また ゲットすることも出来たろうに...

「採るなら割るな、割るなら朽ち木」 朽ち木割をしてしまうとオオクワの発生木が無くなって しまう。どうしても朽ち木割をしたい場合でも、せめて生木や部分枯れの木を割るのはやめよう。

「クワも歩けば人に当たる」 産卵したいよぉと出てくると、必ず採集者に見つかってしまう。

「まちクワ来たらず」 韮崎ではもうオオクワゲットは期待できない。 採れるつもりで韮崎に行くのはあきらめよう。

「韮崎病」 ろくすっぽ情報もないのに、韮崎に行けばオオクワが採れると思っている。 また、採れないとわかっていてももしかしてと思って行ってしまう。 お馬鹿な採集者に蔓延する、インフルエンザより恐ろしい病気。

「昨日の敵は今日も敵」 昨日ポイントでバッティングしてしまった採集者と、 今日もまたポイントでバッティングしてしまう、恐ろしい状態。

「夢はリリース」 いつかオオクワを韮崎にリリースしたいと思うが、10匹リリース したとすると、その年のウチに11匹オオクワが採集されてしまうのではないかと本気で不安。 だが、いつか放虫したい。出来ることなら、皆で寄り集まって数千の単位で放虫出来ればと思っている。

ん〜、熊の件だけは経験者でないと書けないにゃ(^^;


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