クワ馬鹿にはまりつつある虫キチコージ

by 虫キチコージ


カブトや、クワガタはもともと小さい頃から好きだったのでよく採ってました。中学生の頃は、船橋市に住んでいたのにもかかわらず、1本の木からカブト23匹!をつかまえたり(しかも1回で)、友達とクワガタを一緒に集めて200匹近くを段ボール製の衣装ケースで買っていたりしました。また、近くの栗林でカブトの幼虫175匹を掘り起こしたこともありました(全滅させてしまいましたが・・・(^ ^;)。

残念ながら中学2年生で、親父の仕事の関係でアメリカに行った私は、しばらくカブトやクワガタとは無縁な生活をしてきました(蝶にははまりまくっていましたけど・・)。

日本に帰って就職してからは、しばらく蝶の採集に専念していましたが、昨年かみさんが入院したのをきっかけに、まだ採ったことのないミヤマクワガタやオオクワガタを採ってやろうと、2ヶ月間毎週末、山梨の山の中にいました(なんてひどいやつなんだ(T^T))・・が!

結局採れたのはカブト♂♀少数、スジクワ♂1、ノコギリ(小)♂1、アカアシ♂2、オニクワ(死骸、損傷していたので放置)♂1、オオクワ(死骸、損傷していたので放置・・でも大きかった)♀1という、お粗末な結果となりました。でも、スジクワ、アカアシ、オニクワ、オオクワは全て初めて見たのでこれはこれで満足(^_^)。

あまりにも悲しい結果に、昔自分が採っていた船橋市のポイントを昼間覗いてみましたら・・・いきなりノコギリの♂(大)ゲット。次の日も覗いてみたらまたノコギリの♂(大)がいました。船橋市もまだ捨てたもんじゃない。コクワの♂1(中)が最後に加わって昨年の夏は終わりました。

はまり始めてしまったのは、次の3つの原因があります。

1.生まれて初めて、カブトを卵から成虫に育てきった(全部3センチ級のミニカブトではあったが・・)。子供の頃は、いつも全滅させていた。

2.生まれて初めてコクワの越冬に成功した。これも子供の頃は、いじくりすぎたのか、全滅させていた。

3.インターネットで「クワ馬鹿」を見つけてしまった。

残念ながら今年は、次男の体調がよろしくなく、入院を繰り返しており採集にいける余裕はありません。おまけにかみさんからは、これ以上プラケース(っていっても2ケースしかないのに)を増やしてはいけないと警告され、さらに室内から追い出されたプラケースは、庭へ・・・。

ウーム、今年の春に「クワ馬鹿」を発見してから、ウズウズしている私はどうしようと考えながら、会社帰り、駅から自宅に向かう途中ノコギリ♂(大)を拾うのでした。とりあえずプラケースにコクワと一緒に入れる事となりました。

・・・しばらくして、会社から帰った夜のこと。「あなた、虫かごからクワガタの雌が2匹逃げてたわよ」、「へっ?家にはコクワ♂とノコギリ♂の2匹しかいないはずだが・・・(さては、ゴミ虫をいれたか)」次の朝早速確認してみると、まぎれもなくコクワの♀2が、餌に食らいついていたのです。

次の週は、長男が庭の蛇口がある穴(写真右)からコクワ♂を発見。さらに私も同じ穴からもう1匹発見。(写真左:これがなかなか大きい45-46mm。自分がつかまえたコクワの中では今までで一番大きい。もっとも図鑑では最大53mmとあるのでこれがふつうなのかな?)こうやってみると、コクワもなかなかかっこいい。

これをきっかけに、プラケースを1つ購入する許可が。「世界はあなたのために回っているのね。」とはかみさんの言葉。

ここでちょっと気づいたのは、家の中にいたときは、蠅やらダニやら大発生していたのにも関わらず、庭に出してからは、いなくなってしまったのです。よくみると、プラケースの中には、ハネカクシやらハサミムシやら、ケシキスイムシたちが・・・。ハネカクシなんてあのキバのサイズからしても肉食なんだろうな。きっと、美味しそうなウジ虫の臭いにひかれてやってきたのでしょう。いまダニはほとんどゼロ、蠅も成虫が時々飛んでいるくらいです。小さな生態系が出来上がったのかな?

先週は、ノコギリの♀でつかまえて繁殖させたいなぁ、なんて考えていたら、さっそくプラケースの横にあるペットボトルの中に落ちてました(下左写真)。住宅地の真ん中のアパートなのに、我が家には餌の臭いを嗅ぎつけてか、こうやってプラケースの周りに飛んできます。なんか今年は、採りに行くよりも採れるぞ?! 次はオオクワ飛んでこい!(>o<)/

(写真右:小さな生態系が出来上がっている、プラケース。昼間はみんな木の下に。)

というわけで、最近はコクワとノコギリの産卵が待ちどうしい毎日です。これって、はまりはじめと言うより、もうはまっているというんだろうか。

最後に、今月は、外国産特集という事で、人工蛹室にいるアンタエウスの♀の動く蛹の標本(こんなものが手にはいるとは、インターネットで発見するまで夢にも思ってなかった)。左の羽が黒くなっているけど、これってやっぱり羽化不良になるのかなぁ。カブトは前蛹が2週間ぐらいだったのに、こいつは4週間もかかり、一時期死んでしまうのではないかと心配しました。大量のダニにたかられていたので、とりあえず人工蛹室へ。♂は、未だに菌糸を食べまくっていて、まだ蛹になりそうにありません。

早く出てこい!

というわけで、よろしく。 m(_ _)m

蝶に興味ある人は、私のホームページ見にきてね。未完成だけど・・・http://www.bekkoame.ne.jp/~whiterock/


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