by HIDE
採集記 昨年の7月上旬、タイのチェンマイ地方でクワガタ採集する機会があったので報告します。 7月のタイは雨季の真ん中ですが、雨も一休みといった感じで晴れの日が続きます。 ときおりスコールの様に激しい雨が降りますが、1時間ほどでからっと晴れます。 そんな中チェンマイ近郊の某所で採集に行きました。 想像ではタイの林はジャングルとなっていて、草木をかき分けながらの採集となることを覚悟していたのですが、 実際には日本の林と同じように獣道がいくつも続いていました。 林の中は結構乾燥していて、木が密集しているのではなくがらんとしています。 さて、林に入ってまず思ったのが、日本のように樹液がたらたらと滴れてる木が全然無いことでした。 どの木も乾いており、クワガタなんて全然いないような林です。 しかもどのような木にいるかもわからず、とにかく樹液を探すことから始めました。
しばらくすると拳位の大きさの洞がある木を見つけました。ライトで照らすと中に甲虫がいることがわかりました。
飛行機の中で寝ていると、腕を73mmのアンタエウスが這って来ました。あわてて数を数えると1頭足りません。 周辺を探したのですが見つからず、他の客、特に女の人が発見して大騒ぎにならないかとひやひやしました。 幸い誰にも発見されずに日本に到着しましたが、持ち込む時はくれぐれも気を付けないといけませんね。 帰国して某空港の税関を通る時あっさりと「これはなんですか?」と聞かれました。 一瞬「ドキッ!!」としましたが、税関が良いと言っていたんだから・・・と開き直り中を見せると、 「クワガタですか・・・。いいですねえ。」と、あっさり通してくれました。 これで「クワガタは持ち込み出来るんだ・・・!!」と確信したのです。 それから2,3ヶ月経った頃、現地にいる従兄弟に、クワガタを採って貰い送ってもらったところ、 いきなり植物検疫所から電話があり、「クワガタは輸入禁止品です!!」と言われました。 これにはびっくりすると同時に怒りも込み上げてきて、「税関にどういう教育してるんだ!」などと怒りをぶつけましたが、 単なるうさばらしでした。 その箱には沢山のアンタエウスのメスが入っていました。現地の人の話では、メスは採りにくいのと発生が遅いのでは?とのことでしたが、 今年行ったところメスが多く採れました。
外国でのクワガタ採集ガイド |