千葉県産オオクワ・ヒラタを求めて


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千葉/長柄町、市原市、大多喜町、睦沢町、東金市、横芝町、多古町、小見川町、佐原市、神崎町、印旛村、白井町、松戸市

ヒラタ・オオクワ狙いでコンちゃん氏とオフ。

コンちゃん氏にはるばる来ていただき、千葉のクヌギとヤナギを舐め回すことにした。まずはヒラタ実績のある長柄のクヌギへ。しかしカブトが3匹いただけだ。(日も昇っているから仕方ないが)

一昨日懐中電灯が見えた雑木林に向って行くことにする。途中でクヌギ林を発見し、さっそく下りてみた。オニヤンマも飛ぶいいところだ。クヌギに洞はなく、樹液も出してなかったが、コンちゃん氏はすかさずコクワ♀をゲットした。檜枝岐で鍛えただけあって、目ざとく見つけてしまう。

懐中電灯のポイントに到着すると、とてもいいクヌギ林であった。ボコボコの太い木が多く樹液もたくさん流れていてカナブンがいっぱいたかっている。コクワ1♂を発見しただけに終わったが、夜来ればいっぱい採れることだろう。

次はヤナギを求めて川沿いを歩くことにした。途中で駅の脇に数本のヤナギがあったので洞を見てみると、ちゃんとコクワが入っている。道路と線路に挟まれたヤナギでもクワガタが採れることがわかった。これに勇気づけられて、川沿いにチャレンジだ。大多喜にいい感じのところがあったので行ってみるが、採れたのはコクワ数匹。コンちゃん氏は根元からカブトを掘り出した。ヒラタはいない。

睦沢町に向って走る途中で数ヶ所のヤナギを発見、しかし足場が悪く入って行けない。ヤナギの悩ましいところである。ようやく入れそうなところを見つけて行ってみるが、いたのはコクワとカブト。コクワの日である。

もう一ヶ所いいところがあったので足を踏み入れたが、やっぱりコクワとカブトだ。ゴマダラカミキリもいた。ここにいたコクワはアカアシ状態でヤナギの枝についていた。こんな状態で発見できるものとは思わなかった。ヒラタを何度も見逃していたかも知れない。

茂原を通過し、東金市内を回った。民家の横のイチジクに魅かれて観察してみた。昔は何度もイチジクでヒラタを採ったことがあるからだ。イチジクは木の状態がヤナギそっくりに食い荒らされ、そっくりであった。洞もボコボコ空いていたが、残念ながらキボシカミキリしか発見できなかった。しかし私はイチジクで採れると確信してしまった。今度からイチジクを探してみよう。(大きな勘違いだったりして.....)

東金の山中のクヌギをルッキングしたが、洞からコンちゃん氏がカニを発見しただけで何もいない。それにしても暑い。灼熱の千葉である。とりあえず八日市場で食事をとることにした。食事中に会社の話になり、何とコンちゃん氏の会社の本社がうちの会社と同じビルにあることを聞いてびっくり。うちは7〜11Fだが、コンちゃん氏の会社は6Fと12F。見事に挟んでいる。たまに本社にも顔を出すとのことで、何回か同じエレベータに乗り合わせていたかも知れない。

午後からは川を決め打ちして行こうということになった。が、千葉の川は茨城と違って川沿いの土手の砂利道というのが少ない。なかなか川に沿ってというのが難しいのである。離れて戻ってを繰り返すが、ヤナギがない。(すっかりオオクワは諦めている)ようやく土手の砂利道を見つけて走っていると道がいきなりなくなって、延々とスーパーバックで引き返すというハプニングもあった。そして有効なヤナギも見つけないままこの川は断念して、利根川に行くことにした。

悪路を延々走ってやっとの思いでヤナギの群生を発見したが、やはり下草が多くなかなか近づけない。しかし行ってみるとハナムグリやコクワは採れるのである。せめてノコでもと思ったが、今回はコクワしかいない。上流に向って数ヶ所を見たが、どこも同じ状態である。諦めて印旛沼に行くことにした。

印旛沼のポイントに着いて愕然とした。荒れ地脇にヤナギの群生があったのだが、荒れ地に見事にセイタカアワダチソウが茂り、近づける状態ではない。仕方なく、周辺を見回った。クヌギは樹液を出してないし、ヤナギは大きすぎて虫の姿が見えなかった。

日も暮れてきたので虫の飛んできそうな燈火がある公園に行ってみた。二人で懐中電灯を手に散歩したが、花火をする若者以外は何も発見できなかった。近くの樹液いっぱいクヌギに期待を込めて行ってみたが、樹液は涸れていてカブトもいない。悲惨である。

一昨日発見したポイントに寄って帰途に着くことにした。白井町ではコクワいっぱい。松戸は想像以上にいい林であったが、ゴキブリ以外の虫の数は少ない。クワガタのいた木は2本で、1本目はコクワ3匹、2本目にはノコの♀がいた。考えてみれば、コクワ以外を採ったのはこれが初めてであった。何がヒラタ・オオクワじゃー!コンちゃん氏には悪いことをしたにゃあ。


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