マット裏情報
桑山虫太郎


 このところ湿度が高く蒸し暑い日が多い。我々クワ馬鹿達には絶好の採集日和であるが、連日甲子園で戦っている高校球児達と同様に、昼間外で仕事をしているクワ馬鹿にとっては大変苦痛な時期でもある。今回は、流血好き?のT氏の話題からだ!

 暑がりで汗かきのT氏は、いつもの通り滴る汗をハンカチで拭いていたそうだが、電車の中は結構クーラーが効いて、大分体も冷えてきたにもかかわらず、まだ汗が出ている不思議に気が付いたそうだ。おかしい???と思ったT氏は恐る恐るそのハンカチを見てみると、なんと!血で赤くなっていたそうだ(@@)!!!この人の痛点は一体どうなっているのだろう?しかもよくよく聞けば「あれ?オオクワに頭を挟ませた覚えはないゾ!」なんて真剣に思ったらしいが、電車の中の人達はきっと危ないオヤジと思っていたに違いない。そういえばT氏の廻りには何故か人が少なかったとの車掌の証言?も入手している。流血の原因は炎天下の中、放心状態で渋谷を歩いた時にどうやら看板に頭を思いっきりぶつけていたらしい!おいおい、気が付けよ!それはケガだよ、ケガ!と叫びたくなる様な、鈍感極まりない呆れ果てた話題である。

 ちなみに大阪ではトップセールスマンだったT氏の営業成績は、現在最下位を独走中との情報だ。東京へ呼び返された最大の目的が売り上げUPだったハズだが、どうやら客先では商談そっちのけで、クワガタの話に没頭しているらしい(^^;; 聞けば商談15分、クワ談義1時間はザラとの事。聞かされているお客さんも、たまったモンじゃあない!どうやら社内外(害)からすっかりクワガタを趣味としていることが明らかになっており歩くクワガタ営業マンなどと陰口を叩かれているそうだ。クックックッ!!! みんなも、こんな人間にだけにはならないよう、くれぐれも気を付けよう!!!

 つづいては、先月号にて紹介した《採集の鉄人》某iあん氏のその後の近況をお伝えしよう! 病み上がりの状態で、医者からは絶対安静の指示が出ているのにもかかわらず、退院するやいなや、とりつかれた様に、毎週のごとく檜枝岐に採集に行っているそうだ。私は早速この事を担当医に報告しようと思うが、報告したとこで「もうあの人の看護はまっぴらごめんだ!」と言われるのが関の山だ。氏にかかわらないことが最良の策かも?全く彼の常軌を逸した回復力には驚くばかりである。 (一度解剖してみる価値があるかもしれない。いや、良く考えても考えなくても知ったこっちゃない!)

 単独で行った時の話だが、なんと、熊と遭遇したそうだ(@@)!「ヤバイ!」と咄嗟に思ったiあん氏は急いでその場を離れたらしい。そのスピードはあの大型個体からは想像も付かないほど速かったらしい!!!がしかし、隠しカメラが撮らえた映像からは、逃げるiあん姿を見た熊?の方が慌てて逃げ去って行った事が再現フィルムで確認されている(^^;;(そのうちウィークエンダーで泉ピン子辺りから報告される事はない!)まあ、お互いに驚いて逃げていった大型個体達はどっちもどっちだ!と思うが、他の人は充分に気を付けよう!もし運悪く遭遇してしまった場合には、迷わず死んだふりをしてみる事をお薦めしない

 採集オフミも企画されたらしく、このオフミ参加メンバーの中には採集親友でもある、長老の某タ○氏もいつも通り参加していたとの事。今年厄年を迎えた某タ○氏は体力的にピークを越えており、流石に疲労が直ぐ襲ってくる事、回復力に時間が掛かっている事が今回の採集オフミにて再確認された。檜枝岐採集オフミでは、ミヤマ採取組とヒメオオ採取組に分かれて行動していたそうだ!広沢林道で集合となっていたらしいが、運転者である某タ○氏は広沢林道途中でついに力尽き爆睡してしまい徒歩採集中だった某iあん氏たちは集合時間に30分以上も遅刻したらしい。 うーん、40才過ぎたらユンケル黄帝液を持ち歩きながら体力の回復に望みたいものだ!ちなみに、私桑山虫太郎は風邪を引いた時と、買い物に付き合う時に愛用している(^^;;

 お次は、先月【私はこれで会社を辞めました!】をポストして一同の度肝を抜き、現在みんなの心配を余所に、就職活動をやっとポツポツとし始めた某Cら氏の話題だ。その重い腰を遂に上げ、1社程面接に行ったときの話だ。もともと緊張・縁起を担ぐとかにまるで縁遠いと考えられていた男だが、流石にこの時ばかりはちょっと緊張したらしいゾ!?(緊張度合は65ミリだそうだ???)なんせ、面接の前に手のひらに『人』の文字を3回書いて飲み込むと言う昔ながらの言い伝えを実行したのだが、効き目が全然なかったらしい。当たり前田のクラッカーだ!『人』と言う文字ではなく『ノコ』と書いていた事が隠しカメラによって判明した。何処までも世の中を舐めた人物である事は間違いない!!!

 そう言えば、会社から持って来たパソコンにケーブル がなくモニターと接続が出来ずに、ついにはファイルが覗けない為、現在Cら氏の連続掲載中の『思い出し日記』作成にも大きな支障が出ているそうだ(^^;;いざとなれば語学力を生かし?ズボラ教でも発足し教祖様にでもなるつもりか?今後の彼の動向に注目したい!

 尚、iあん氏の採集にCらJrも参加していたのでここに紹介する。男3人兄弟の真中のお子さんだ! CらJrはまだ小学生のくせしてなかなかの採集センスを既に会得しているらしい。第2回灯火採集では、iあん氏がちょっと離れたスキにCらJrが43mmオオクワ♀を拾うという展開で、iあん氏は大ショックとか。尚、オオクワを見慣れているCらJrはそれほどこの♀に執着が無く、「大型ミヤマ3匹と交換してもいいよ」とのことだ。iあん氏が大型ミヤマを集め始めたことは言うまでもない。またCら親子は採集中にシマヘビの脱皮殻を見つけ持ち帰ったと聞いている。なんでも家族全員の財布の中に抜け殻を入れて、「どうかお金が増えます様に!」と短冊に書いて祈っているらしい。一生働かなくても暮らせる様に祈っていたとしても、ずぼらなCら氏なら不思議はないが。

 このところ、iあん氏を筆頭に採集活動が各地で活発に行われているが、残念な報告も聞いている。彼らからの情報では採集ポイントの荒れ具合はかなりひどいと聞いている。毎回論議を繰り広げられているが、最低限のマナーだけは守って行動したいものだ。採集と言うのはやはりクワ道の原点であり、楽しくワクワクして行くものであって欲しい!と思う。チェーンソーで生木を倒したりする事は絶対に許されるべき事ではない!!!私達クワ狂の連中だけでも最低限のモラルだけは守って採集活動を続けて行きたいと願って止まない!!!

 どうみてもクワガタ学者にしか見えない北陸在住の怪しい科学者カルロスえ○ー氏が、ホントに医学方面の研究者なのかどうかについてはかねてより疑問視されていたそうだ。ところが米国のちゃんとした学会で発表してきたらしく、疑問は氷解したかに見えた。が、しかし、やはりクワガタ学者の方が向いてるのではないかとの声が一部で挙がっているそうだ。

 学会での発表を終え、関西空港に帰ってきたその足で、なんとえ○ー氏は能勢に採集にいったらしい。当日、氏は関西の在住の某ks氏の勤務先に空港から直行し、同行者の某Fちゃんと3人で某ks氏の山荘へ行ったそうだ。山荘には、出産間近の身重の妻を抱え、当分採集はお休みの筈の某K○Z氏が待っており、そのまま4人で能勢に行ったとのことである。折角だからと某SB(どこが某か判らないが)氏とその友人で極めつけの採集達人F氏と真っ暗な山で落ち合い、お互いに懐中電灯で顔を照らし会いながら自己紹介したと言うのは薄気味悪い話である。

 当日は全くと言って良いほど虫がいなかったそうだが、翌日の未明になるまで妻な人に帰国の連絡をするのを忘れていたそうだから、きっと天罰が下ったのであろう。天罰が下ると言えば、え○ー氏は米国でホールドアップにあったそうだ。10$札を投げ捨てて、それにストリートギャングが気を取られている隙に逃げたそうだ。海外にでかけるときには注意しよう。ところでえ○ー氏の妻な人は「スイカ」には目が無く、丸ごとのスイカさえ差し出せばどんな時でも機嫌が直るそうである。この夏のえ○ー家のスイカの消費量がとてつもないものとなることは、今から予言できると思うがいかがだろうか?

 ところで、この採集には次元の違うほど膨大な数の虫を飼育していることで有名な某J氏も行く筈だったが、直前になって高熱を発して参加できなかったそうである。

 >午前0時から始まる試合はもちろん、早朝4時から始まる試合も見に行ったと言うから、
 >形容する言葉が次に出てこないのが、正直な感想である。
 >まったくこの人のやることは、常軌を逸しているとしか思えない。
 >早く終わってくれないと、飼育だけでも忙しいはずだから、きっと身が持たないだろう。

 このような前月号の私、桑山虫太郎の予想は大的中である!思わずサマージャンボを買いたくなった!
入院して点滴されたそうだが、J氏用の点滴にはブドウ糖のかわりに黒砂糖が入っていたのは言うまでもない!!めでたく退院となったそうだが、クワが心配で病院を脱走しようとさえしなければ、もっと早く退院できたのではなかろうか!!今回の事件を機に、某J氏も我ながら飼育しすぎであることに気づき(気づくのが遅かったという話もある)飼育数を思い切り減らすそうなので、きっとJ氏宅の近所の林は、今後「ヒラタの杜」と呼ばれるほどヒラタクワガタが豊作となることは間違いない。

 某ks氏といえば、関東の某He氏や某WatchWatch氏、仙台の某BS氏の影響を受けたのか異人好きで有名なようだが、産卵のため日に日に幼虫が増えていくので目の前真っ暗状態だそうである。産卵するのは目出度いことだが、目の前真っ暗なのは肝心の虫が全く産まないからだそうだ。某ks氏が某J氏状態になるのに時間はあまりかかりそうもない。また最近某H山にヒメオオクワガタを採集にいったそうだが、iあん氏と同様に熊に出会いそうになって2時間近く大声で唄いながら山を下りたそうである。想像するに間抜けな話ではある。それと採集結果がヌルであったのはいつもの通りだ。

 神戸の○ッド(実はマッドという噂もある)氏も沢山の異人に囲まれ幸せに暮らしている長いキャリアを持った人だという噂だったが本当だった様だ。なんでも、新築の立派な家の書斎の壁面一杯に、丁度、大プラケのサイズに合わせた棚が作ってあって、1列に6−7個セットできる棚が5−6個あるそうだ。その中を金髪ならぬ黒髪の異人さんがのそりのそりと歩いているようだ。結構几帳面な性格をしているのか、1985年頃のオオクワガタ価格表などもしっかり残してあり、当時から購入したクワや繁殖したクワの経歴もしっかり記録を取っている。購入したクワの金額を合計すると凄いことになりそうだが、感じのいい奥様には秘密にしているのは何処も同じ。近日飼育部屋の画像を報告したいものだ。

 最後は九州の情報である。このところ九州のクワ馬鹿達の活動が活発で、仕事中や仕事帰りにスーツのまま採集に出向くのが流行しているらしい。このようなことが出来るのも身近にクワガタの個体数が多いためだと思う。ヒラタなど南方系クワガタの数・サイズは本州以北、とりわけ関東より北に住むものにとっては夢のようなものである。九州隊の活躍の詳細については九州隊と仲が良い某J氏が復帰してから報告したいと思う。

では、今月はこのあたりで!


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