1.はじめに かつて、クワ馬鹿でクワガタ通販の寸評がありました。おもしろかったので、 続きということで私の体験談を述べたいと思います。 前回の寸評は、基準を細分化したきっちりしたものでしだか、 私のはいいかげん。あくまでも私の感性のみが基準です。 とりあえず ☆☆☆・・・ 満足 ☆☆・・・・ 普通ないしやや不満 ☆・・・・・ 不満 といったあいまいな評価になります。 寸評は私の独断と偏見で述べますので適当に読み散らかしてくだされ。 それではいってみよう。 昆虫販売館・・・☆☆☆ <寸評> 有名な福島の安達さんのお店。ここの特徴は、生体なら珍品が出ること。 ここのあるじは、やたらと採集旅行に出るので、そのおみやげを売ってくれる というわけ。また、東北方面の虫に強い。飼育用品はとにかく安い。 また、ハエトリ紙のように普通の ペット屋では置いていないような物もある。 安達菌なる菌糸ビンも発売した。今年は、こいつで勝負してやろうか。 メールで申し込むと返事は早い。ただ、シーズン中はよく留守にするので注意が 必要である。ガイドも始めたようなので福島で採集を計画する人は検討してみたら どうだろう。身も心も虫に捧げてしまったあるじである。 くわがたや・・・☆☆☆ <寸評> 和歌山のお店。夫婦で経営しており旦那はクワ取り、奥さんはブリーディングと 販売と分業している。ここの特徴は、和歌山のヒラタの野外品に強いこと。 旦那が和歌山の奥に採集に行くのだからまちがいがない。それと、販売を奥さんが 担当しているのできめ細やかな応対である。成虫はミニプラケに入れて送ってきた。 後にも先にもここだけであった。 幼虫だと500ccのプラビンにくぬぎ100%のマットを入れて送ってきた。 メールで質問すると丁寧な返事がすぐ返ってきた。 それ以外の生体は、はっきりいって少し高い。ブリーディング品の相場より割高のような 気がする。 クワパーク九州・・・☆☆☆ <寸評> 福岡のお店。ここの特徴は、南西諸島の生体に強いこと。 オキナワビートルズ氏とも採集仲間である。データーは実にきっちりと書いてくる。 カラー印刷で送ってくるのにはまいった。価格も安いし、メスだけでも販売してくれる。 おまけもつけてくれる。基本的に野外品なのでうれしい。対応も早い。梱包もきっちりしており、 夏の場合、暑さ対策もしてくれる。おかげで、南西諸島のヒラタが増えてしまった。 ココナッツ・・・☆☆ <寸評> 沖縄のお店。クワパーク九州と同じく、南西諸島の生体に強い。 対応は、早く、データーもきちんとしている。質問にもすぐ返事してくれる。 価格は、クワパーク九州より若干高いと思う。このお店とクワパーク九州で南西諸島の 虫に強くなること確実。 ビートル・・・☆☆ <寸評> 関西では有名なお店。私がなにやら書くのは気が引ける。 私のこのごろの印象としては会員制にしたりとだんだんと普通の店になりつつある。 価格も安くないような気がするがどうだろうか。がんばってもらいたいものだ。 奈良オオクワセンター・・・☆☆ <寸評> 有名なお店。価格は、安い。メーカー品でここより安い店は私の知る範囲ではない。 2ヶ月に一回はリストを送ってくるし、まめである。 なにゆえかメーカー品は、フジコン、マルカン、ミタニ、虫研はあるが PCファーブルはない。 生体は、いつのまにやら外産ばかりになってきた。 昨年のリストだと日本国内の虫も結構売っていたが、今年はオオクワのみのような気がする。 秋に即売会をするということである。 なお、ここのお店の菌糸ビンについては、噂が飛び交っている。 噂というときは、良いわけがない。 私は、使った経歴がないのでなにも言わないことにする。 リストで他店の悪口を書くのは、気持ちの良いものではない。事務所や倉庫等を拡張したようだが、 初心忘れずがんばってもらいたい。 クワガタショップクレイジー・・・☆ <寸評> 大阪は東大阪のお店。思い出したくもない。 他の人に送るはずの生体を送ってきた。あわてて、私が注文した生体を送ってきたが、 これが蛹になる直前の生体であった。 本来、絶対に動かしてはならない時期のはずである。 おかげで、一匹は羽化不良をおこした。元気で成虫になったが、 しまりきらない背中をみるたびにこの店に対する怒りがわく。 本当に虫の生態がわかっているのだろうかと思う。猛省をうながしたい。 2.ホームセンターについて ホームセンターは隠れた昆虫販売店である。とくに飼育用品は、 ホームセンターの方が安い場合が多い。バーゲンセールの時など、 奈良オオクワよりも安い場合がある。 私は、飼育ケース、皿木、ゼリー、マット(ジャンボマットのような普及品)などは、 ホームセンターで買い求めることが多い。 通販に比べて、送料や送金手数料が不要なのでお得である。 メーカー品だと頼むと取り寄せてくれる店もある。私の家の近くでは、コーナンが一番安い。 3.最後に インターネットが普及すると流通機構が変わると言われるが、クワガタ虫の販売の 世界ではそのことを実感している。クワパーク九州のあるじなど自分の採集してきた生体を 販売するのだから安くなる。いままでだと、ブリーダーや採集家は専門店に買い 取ってもらっていた。だいたい、その専門店の売値の2割ぐらの価格で買い取ってもらっていた。 ところが、インターネットが普及すると自分で販売することもできるわけだ。 そうなると、専門店の売値の半分くらいで販売してもいままでより潤うわけである。 これからは、こういったインターネットガレージセールがどんどん普及するのではなかろうか。 こういう流れの中で専門店は生き残るにはどうするのか。老婆心ながら心配である。 安易な商売はできないということだろう。 <編集長:亀有カブトより> このようなクワガタ通販の寸評はベテランもこれからはじめる初心者の方も 大変参考になると思います。 それから、奈良オオクワさんの菌糸瓶を私は30本ほど使いましたが... ううう...しくしく。 |