サッカーの「ノーベル賞」にチャレンジしよう!

Make it in FOOTBALL.

February18, 2009                                           


JリーグとJFAのおかげで日本の選手はどのカテゴリーを見てもうまくなった。少年サッカーにおいてもどのチームもうまくなった。

金時あめのようにどこを切っても同じようにうまい。

普及と技術レベルアップは、Jリーグの影響を受けて体験が増し目が肥え意識が向上した指導者のおかげだ。

ただどの若き指導者をとっても金時あめのように同じ指導をしている。

同タイプの製造機から金時あめが大量に製造されている。

この現状を打開しない限り日本サッカーに将来はない。

高槻FCを創って40年たった。1968年の夏、少年のクラブをつくるために当時急速にベッドタウン化しつつあった高槻市に居を移した。

日本サッカーもワールドサッカーも昇り竜の勢いであった。その秋メキシコオリンピックで日本は3位に入賞し釜本が得点王になった。

翌70年メキシコワールドカップでペレ中心のブラジルが優勝し、その芸術的なゲーム運びが後の世の語り草となった。

そして40年間日本ではKAMAMOTOにつづく世界的なストライカーは1人も出ていない。

このまま行けば2050年になっても出ないだろう。

ノーベル賞受賞者は50年間で10人を優に超えているのに。

若き指導者よ、サッカー指導の「ノーベル賞」をねらえ!

少年たちよ、サッカー選手として「ノーベル賞」になれ!

参考までに、わたしの言いたらないことを補足している日系ブラジル人ゴストゾンの見解をお借りする。同じ考えの同志にめぐりあえてうれしい。


出典 http://gostosoan1.blog97.fc2.com/blog-date-200801.html


===想像力のある選手になるには?===

ワールド・カップアジア予選で、日本代表は残念だがオーストラリア代表と引き分けてしまった。現実的に、サイド突破の場面があったが、

中央突破の出来る選手が“いない”ことが、得点0で終った原因のひとつだろう。

来日した頃は、まだ全然指導の理論が発展していない頃でもあったが、日本人選手の中で、小学校から大人まで必ず点の取れるストライカーが溢れていた。

Jリーグ発足後、日本人選手は現役引退から指導者への転向の話が当たり前になった。日本国内指導者ライセンスが見直された結果、

現在S級指導者(プロ)やA、B、C、D級になっている。

その指導者制度が整った中で、日本リーグ時代から生まれた中田ヒデと、ブラジルで育てられた三浦カズらの後に続くすごい選手が減っている。

まだ、最近の中村俊輔やその他にすごい選手もいるが一般的に、得点の出来る選手が少ない。

日本の指導理論で、パス練習とプロで行っている戦術練習を低学年からさせていることが、今の原因のひとつだと思う。

どう言うことかと言うと、ドリブルから得点に優れた選手と想像力のある選手が育ちにくくなる展開になっていると思う。

ブラジル人と比較すると、身体能力や環境の違い、やり方の違いなどいろんなギャップがあるが、そのような問題ではないと思う。

私の考えだが、1対1の強さから得点の強化には中学までが勝負になり、失敗の積み重ねが必要になると思う。

実際の試合や戦いになった時、ミスをしたくないばっかりにパスをしてしまうことがある。

ドリブル突破を仕掛ける時、メチャクチャ勇気が必要だし、日本の場合、味方、スタッフ、親などに言われるからパスに働いてしまう気持ちは良く分る。

身体的にもドリブルを多くすることで、メチャクチャ疲れる。

しかし、実際のプレッシャーの中では、ボールを止める、周りを見る、これだけでは次のレベルで通用しないと思う。

要するに、ドリブル突破で相手に仕掛け得点に貢献することを当たり前のようにすることだ。

これが、出来るか出来ないにより、世界と同等に戦えるか?戦えないか?の分かれ道になると思う。


指導者は、選手たちに想像力を持たせるように個人差の違いを分った上で、指導をする必要があると思う。

年齢が若い低学年のうちから、相手をごまかし「あっち向いて、ホイ」の環境作りが大事だと思う。

例えば、蹴る振りをし、ドリブルする。声やジェスチャーで右サイドにパスを出すと見せかけて左サイドに展開をしたり、とにかく相手をごまかすことだ。

相手ゴールを奪うために、「どうするか?」失点にならないためには「どう予測するか?」その感覚を早く身に付け、経験を重ねることが重要だ。

その『嗅覚』を磨くのは、若ければ若いほどいいと私は思っている。

指導者として1対1から得点を求めるような環境作りをし、積極的な姿勢を強く求めることだ。そして守備の時にも、相手のボールを奪うだけではなく得点に貢献する

ための積極的な守備も求めることだ。

現場では、指導者は相手を抜く楽しさを見せてあげる必要がある。それを問い掛けることで、どんなレベルにも通用すると思う。

いろんな過程と個人差もあるが、パスしか出来ない選手が一気にドリブルから得点に貢献出来るのだろうか?

サッカーと言うスポーツは、1対1の駆け引きの勝負だよ。いつ、日本サッカーはそれに気づくのだろうね(^。^)

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