操 体 改 造 法 案

姿勢、走法、キックフォームの改善

Sept.15, 2003

水泳界、陸上界で筋肉改造、操体改造が盛んである。その努力は世界の舞台で北島、末続といった

メダリストを輩出して驚嘆すべき成果をあげている。

高槻FCも新進気鋭の佐藤義一トレーナーに月1回来てもらってボディバランスの改善に取り組んでいる。

足脚の故障に悩む岸本武志コーチが知り合って治療に通い師事したことがきっかけである。

門外漢のわたしがこのテーマを扱うのは適切でないがミスを覚悟で解説にトライする。

サッカーの技術が完全であっても身体のバランスを崩したら良いパフォーマンスは期待できない。だから

サッカーの母国ではサッカーの3Bの一つとしてボディバランスをあげている。

高槻FCの低学年の練習はサッカーに必要な身のこなしとボールに慣れることを課題にしていてコーンドリ

ブルからのシュートと1対1,2対2,せいぜい3対3しかやらない。だから渡り鳥のように見聞の広い親は

見学に来ても失望して我子を入部させないことが多い。

今年度はその低学年の練習メニューにリレーを加えた。操体改善法の一つとして。

高学年と中学生にはコーンを使った佐藤トレーナー直伝のボディバランス改善のための練習を課している。

ルイスコーチの遺産ジンガーは残念ながら練習法がおぼろげになった。ジンガーはブラジルサッカー独特

の操体法だがわれわれにはひも解けない秘伝になってしまっている。再修得しなければ…

からだの内部の筋肉(背骨から骨盤を経て大腿骨につながる腸腰筋)と背後の筋肉(背筋、ハムストリン

グ)を強化して、前面の筋肉(腹筋、大腿四頭筋)と使い分けることを重視している。

ついでにいえばジンガもまた上体、体幹、体軸を左右にくねりゆらして敵を眩惑する、ボールにタッチしない

でやるフェイクである。

見た目の走り方の特徴をあげておく。あごを引いて背筋を伸ばし頭と肩と腰の横ブレをなくす。腰から押し

出しヒップダウンをさける。アシは滑るように運びからだの上下動を押さえる。息切れしない剣士の姿勢、

世界最速スプリンターの走り方が模範になる。名選手ではベッケンバウアー。

佐藤流操体法(勝手にこう呼んで失礼かもしれないが)ではボールのけり方にも特徴がある。始動から

終動まで五体が脈打つように協調して体の一部の力みが感じられない。蹴り脚の側の肩がくずれ落ち

ないから蹴った後の姿勢が美しい。

見本は世界のトップアスリートである。ペレのプレイは太極拳のようにしなやかで柔らかで無理がない。

ジーコがキックで振り切ったつま先は名筆のはねた筆先のように乱れがなく美しい。イチローの繰り出す

スイングはしなやかに全身のパワーがバットに伝わっていて軽やかで気持ちがいい。不調の時は腰が

居残っているのが素人目にもわかる。

最後に現役のスーパースターが走り方改造に取り組んでいる記事を無断転載して私の操体改造法案の

補強材料としたい。スペインで指導法を研修しているその著者には陳謝するとともに感謝したい。その

日記風エッセイをいつも興味深くチェックしていることも合わせて報告したい。

KAZU日記116  ラウルの走り方

ラウルは天才。確かに彼は天才だと思います。

しかし、新聞に載っていたのですが、彼は毎シーズン自分の走り方を研究し、改善しているそうです。

(新聞では走り方というより走るテクニックと表現してありました)

レアルマドリードのフィジカルコーチは「一番良い走り方とは、最大限のスピードを最小限のエネルギーで

行う事。そのやりかたを探さないといけないし、完成させないといけない。」

それから、走り方がよくなることで無駄にエネルギーが消耗される事が無くなり、怪我の防止にも役立つ

そうです。

ただ混同してはいけないのが正しい走り方は一つではない事。それは先天的なものも関わっており、人

それぞれその人に合った正しい走り方があるそうです。以下省略     http://www.fre-spo.net/main.php 

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