始 め に 言 葉 あ り き
October 3, 2000
聖書冒頭のこの「言葉」は神の意味である。言葉は神である。
サッカーでは「うしろの声は神の声」と云われる。
それほどチームプレイには声のかけあい、コーチングが大事だということだ。
ただ、声なら何でもいい、ということではない。言葉は選ばなければならない。
一時逃れの声は気休めにはなるが長期育成の観点からはマイナスになる事が多い。
たとえば「蹴れ、蹴れ」 「早く、大きく」 とコーチングしているチームは選手に
「ヘタになれ、下手になれ」 と叫んでいるようなものだ。
選手育成につながるコーチングはつぎのような言い方をすればよい。
「まわりを見よ」
「あせるな、つなげ」
「敵にあてるな、当てさせよ」
試合前、ハーフタイム、試合後に、個々の選手に指示する言葉としては、つぎのような文句を用意して
おくとよい。
「やたらに蹴るな」 (狙いをもって蹴れ)
「いたずらにこねまわすな」 (かんたんにプレイせよ)
「やみくもに走るな」 (ワンサイドカットとか考えて動け)
「むやみに打つな」 (ケースバイケースで適切な打ち方がある)
「みだりに声を出すな」 (正しい判断に立った声出しを)
みだりに声を出すな、これは指導者にもいえる。指導では「沈黙が金」のこともある。