特集:

KN企画
専属マシン

'03version




・KN企画
 http://www.kn926.com/
  


ページ企画・製作:浅野 永嗣


KN企画って?

・KN企画さんは、主にミニバイク・スクーター用の輸入パーツを扱うショップ。ネット販売を主体としています。そのKN企画さんの専属マシンとして、精力的にSSにエントリーしているマシンがあります。

・KN企画さんが専属マシンとしてDioをSSにエントリーしだしたのは、01シーズン頃からでした。その後、精力的な活動でグイグイと成績を伸ばし。現在、SBクラスの強豪として知られています。03シーズンのニューマシンは、またまたスンゴくなってますよー!

・そのマシンを、03年5月のファルコンカップで取材させていただきました!というわけで今回は、このマシンをレポートしちゃいますっ



シャーシ!

・さてこのニューマシン。シャーシを全くのブランニューとし、よりSSに適した軽量マシンとなっています。
外見はスーパーDioですが・・・中身は超スペシャル!旧型のスクーターの構造を利用して、無駄な部分を極力廃しています。

・昨年までのシャーシが左右からエンジンを囲むような構造であったことに比べて、ニューマシンでは大幅に簡略化。”縦Yの字”の形状のフレームは、合理的にエンジン、ステアリング、シートをむすんでいます。

・カウリングも、大きくガバッと開くようになっていて、エンジンのメンテナンス性が大幅に向上しています。
いかにもレーシングマシンぽいギミックで、カッコイイですね〜


フロント部。
フレーム延長部。
真横から。
カウリングは昨シーズンまでと同様の、特徴的な超肉抜き仕様! ベースになったホンダの旧車のエンジンマウント部分からは、自作フレーム部分が延長されています。
各部も溶接を増やして強化か!?
上に延びた部分でシートとエンジンの上側のマウントを支えています。また、フレーム延長部と上をつなぐ梁もわかりますねー
フレームが小さく、カウルの開口も大きいので、メンテナンス性がよさそうです!

エンジン!

・エンジンはスーパーDioのAF18系空冷。
これに台湾製のキットをベースにした、ボア50ミリのスペシャルシリンダー、同じく台湾製のロングストローククランクの組み合わせです。
ストロークの増加でピストン上死点がかわったぶん、ベースガスケット部に、アルミ製のスペーサーを併用しています。
これにより、排気量は89cc。SBクラス上限いっぱいになっています!

・これに組み合わせるシリンダーヘッドはライブDioのものを加工しています。燃焼室形状は現在研究中とか。

・インナーローターはキタコ製を加工して、点火時期を調整してあります。

キャブレターは大口径のPWKを採用。
インテークマニホールドは、KOSO製をベースに上側を自作。できるだけストレートに近づけています。
キャブレターまわり。
現在研究中というシリダーヘッド。
ライブDioのものをベースに、面研はもちろん、ボアにあわせた加工をしています。
燃焼室形状がキモか!?
シリンダーヘッド。


ステアリング
       

・フロントフォークまわりは、トレンドになりつつあるMTB用の軽量ブレーキシステムがわかります。キャリパーやマスターシリンダーは極小サイズ軽量ですが、ディスクローターはDioのノーマルよりも大きく、制動力はノーマル以上と言われています。
細かいところでは、リヤブレーキレバーにもMTB用を使っています。

・また、写真ではほとんどわからないものの、ハンドル自体もMTB用を使っていると思われます。カウリングがあえて残してあるので、見た目にはわかりませんけどねw
因みにハンドル位置がノーマルより低くなっているためか、カウリングの位置関係も低く変化。写真には写っていないモノの、ハンドルカウルは巧みに下側を切り抜いて使っています!(TOP写真で、ハンドルカウルの位置が異常に低いのがわかりますね〜)
フロントカウルも特製かな!?

・Fフォークも、削り出しのリジッドの専用品を使っています。肉抜きなど、かなりすごいですよ〜
キャリパーサポート部は分割構造で、ボルトどめされています。

まさに
”Dioの皮を被った怪物”
のこのマシン。

昨年までの課題であった
ウイリー対策もより進み、
今シーズンも
期待できますねっ!!!

がんばってください〜!!!



-----関連リンク-----

ページ企画・製作:浅野 永嗣
車両関係:KN企画