このマシンが、どうかした?
 
このJOG改、一見ただの改造スクーターのように見えるけれど、実は驚くべきマシンなのです!
こちらから見る限り、特別なことと言えばチャンバーが2本出しになっているくらい・・・
反対側にまわってみましょう。

ん・・・キャブが2つ!?
エンジンの幅もなんか、おかしくない・・・?
げげげっ!?!?
これ、なんだかわかります?
まさかコレをやっちゃうヒトがいるとは・・・
というか、こんなモノが拝めるとはっ!
|
 |
シリンダーヘッドをよ〜〜〜く見て!
2つあるの、わかりますよね!?
そーなんです!これ、以前台湾の情報で見たのと同じような、改造パラレルツインエンジンなんですよ!!!!!
|
 |
ううーーーむ、こんなん実物を拝めるとは。
すげーーっすよ!
これをやるには、左右の腰下の間に、自作した真ん中の腰下をいれないといけないんです。
もちろんこういうのは、きちっと図面を引いて、削り出してつくらないといけないわけで。
お話を伺って、構造についてもいろいろ聞いてきました。
腰下ブロックを自作するのはもちろんのことですが、問題になるのは他に、左右のクランクを連結して、どうやって中間にベアリングを入れているのか!?
この点は台湾のほうのエンジンについても謎なんですが、このエンジンでは、もっと単純明快な方法でそれを解決していたのです。
名付けて”分割クランク方式”!
これは、左右のクランクは最初から接合ということはしないでおいて、精密に左右バンク間の寸法を割り出し、左右のクランク軸の連結部分をかみ合いによってつないでいるという方式です。
”分割クランク方式”概念図
 |
腰下アダプタ位置図

腰下はこのようなアダプターを自作して、真ん中に挟み込んで組まれています。
カウンターウエイト、左右クランクとの寸法精度はもちろん、インテイク部分などの複雑な工作も必要になります!
 |
クランクを最初から分割・はめあいの構造とすることにより、単気筒のエンジンと同様の工法で組み上げています。
ただ、組み上げた時点での左右の寸法精度など、難しい点もあるということでした。 |

点火はどうなってるのかな?
2気筒ということは、点火システムもそれにあわせてあつらえないといけません。
このJOGでは、社外品のローターを利用して、ピックアップコイル部分を通常と180度ずらした位置、合計2つ設けることで成り立たせています。
ピックアップコイルは内側に位置するタイプのため、写真ではわかりませんが、ピックアップからの配線が2種類出ているの、わかります? |
|
いやー、これはほんと、すごいです。
性能面よりも、ここまでやってしまうという
パワーに、とっても感心しました!
SS会場でも、2気筒独特の
高い排気音を響かせていました。
因みに排気量は68ccX2=136ccだそうです。
3WFエンジンを同じ方式で行けば、
SCの上限に近いエンジンも製作可能!
このマシン、今後どんな成績を残すのか。
面白そうです〜 |
 |
5/23追記
このマシンを製作された方より連絡をいただきました!
ありがとうございます〜!!!!!
関連リンク:野郎レーシングプロジェクト |
|