平成22年(2010年)ニューヨーク10周年記念大会
梅井眞一郎 『ニューヨーク支部10周年に寄せて』
竹村 正博 『2010年大東流ニューヨーク支部勇心館十周年記念大会に参加して』
あれは1998年の梅雨のころ。それまで、メールのやりとりのあった、ニューヨークで大東流合気柔術の道場を開いているイバラ氏から、生徒のひとりが日本で琢磨会の技を学びたがっているので、面倒をみてくれないかという問い合わせがあった。それから、およそ一ヶ月後、JR尼崎駅に現れたのが、ロドリゴ・コン氏であった。
尼崎支部の練習に参加したり、個人的に午前中練習したり、川辺先生の道場をまわったりしていたのを覚えている。
翌年夏、毎年行われていたフィンランド講習会、その年は、森総務長、小林幹事長、天津師範、川辺指導部長がおこなわれることになったので、ニューヨークに行く事になった。その間の詳しい事情は会報四六号にあるので、ここでは省略する。
第一回講習会が行われた時は、ロドリゴの道場はまだ数人しかおらず、しかも、ロドリゴを含め、全員白帯。外部からの参加を募ることになった。幸いイバラ氏が協力しくださり、他の流派から多数の参加があった。
あれから十年、ロドリゴは毎年のように日本にやってきて、午前中は私と練習し、午後からは川辺先生の道場をまわるということをしていた。まる一ヶ月間毎日のように毎朝稽古したり、年末の少しの休みを利用して、数日稽古して帰ったりということもあった。
このたび、ニューヨーク支部が十周年を迎えることができて、支部創設から見てきた私にとって、感慨はひとしおである。
2010年6月10日〜16日迄の一週間、上記大会の為、関空発のデルタ便で、シアトル経由、ニューヨーク着ということで、日本から二十名が参加させていただきました。私にとって、海外での演武大会、合同稽古は初めてのことで、一抹の不安もありましたが、いざニューヨークに着いて、ニューヨーク支部の人たちと顔を逢わすなり、旧知の友人のように挨拶ができ、すばらしい合同稽古をすることができました。翌日の演武大会も最高に盛り上がり、約二00名のアメリカの観衆の拍手に、参加者全員が感動したと思います。
その後、ニューヨーク支部長のロドリゴさんから、我々、日本のメンバーやフィンランドのメンバーの参加で、ニューヨーク演武大会と合同稽古は成功裡に終わり、最高の経験をさせてもらったと感謝のメールも届きました。
大東流合気柔術琢磨会をつうじての、交流があればこそ、より大きな絆と友情がふくらんだと思います。
また、ニューヨーク支部の皆様のおかげで、普通のツアーでは経験できない観光や、盛りだくさんのパーティも催していただき、素晴らしい思い出もできました。
ニューヨーク支部のみなさんにとって、川辺師範の参加は最高のプレゼントながら、小林師範、庵木師範、中山先生、福岡先生、三木先生の参加は、より一層、今回の大会を盛り上げたと思います。
私にとって、各先生方に、教えていただけたことも、すぐには身につかずとも、身体のどこかに財産として残ったと思います。
ありがとうございました。
来年度の琢磨会三0周年記念大会でニューヨーク支部の人たちと会うのが楽しみです。