代々木駅を出るとここは予備校の街という印象を受ける。ここには他にも数多くの専門学校もあり、10代の若者の比率が多いのだが、それにも関わらず両隣の原宿・新宿に比べ、街全体から華やかさは感じられないからであろうか…。
 またここは、山の手線・中央線が乗り入れ、小田急線が隣接し、ともに高架化遅れたため踏切が目立ち街全体から不思議な印象を受ける。

 現在は都市のオアシス的存在となっている代々木公園は明治の時代の広大な陸軍の代々木練兵場がもとになっている。
 戦後アメリカ軍に宿舎用地として接収されワシントンハイツと呼ばれ、39年東京オリンピック開催際返還され、選手達の選手村・競技施設として利用され、その後公園として整備された。
 練兵所時代の名残として、公園に「日本初飛行のモニュメント」がある。その近くの芝生広場で親子づれが模型飛行機を飛ばしているの見て、そのコントラストが何とも言えぬ滑稽さをだしていた。

 駅前ロータリーにもどると、信号待ちの親子の子供と目があった。カメラを覗くと「何で写真を撮るの…」という表情になった。シャッターを押して、「ありがとう」というと…、笑顔で「バイバイ」と手を振ってくれた。もう少しこの代々木を歩いてみようと思った。


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