恵比寿駅の名前の由来は明治39年、大日本麦酒のエビスビールの生産荷扱駅としてスタートしたことによる。

 その後、大日本麦酒はサッポロビールと社名を変え、生産を続けてきたが、1988年、ビール工場は3000億円の巨費を投じられ、サッポロ本社ビル・三越デパート・複合インテリジェントビル・ウェステンホテル・東京都写真美術館・居住用マンションなどからなる恵比寿ガーデンプレイスに生まれ変わった。

 恵比寿ガーデンプレイスの広場の正面にはルイ15世王朝様式の貴族の城館を再現したタイユバン・ロブションというフランスの有名レストランがまるで伽藍の本殿のように存在している。

 天気の良い昼時になると、複合インテリジェントビルで働く人たちが首からセキュリティカードをさげたまま、広場の花壇によりかかり城館をバックに、ビル内で買ったフランスWカップ・オフィシャルレストランのマクドナルドのハンバーグを食べている。
 フランス有名レストランとオフィシャルレストランか…と考えていると、同じようにその光景を見ていたハトと目が合った。お互い気まずい表情になった。


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