日本の首都・東京は都市としての巨大な生命体である。

 その成長過程は統一性を持たないDNAのもと、政治・経済の中央集権化をエネルギーに3世紀に渡る歴史の中で爆発的ともいえる増殖を今もしつづけている。

 日々のCrush & Buildの生命体としての新陳代謝の繰り返しの隙間に昔ながらの古い角質を残しながら、その細胞を増殖しつづけている。

 ある部分は必要以上に突起化し、接ぎ木的ともいえる重層構造を形成しつづけ、どこかいびつな姿を憂いながら…。


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