Report:代々木杯第3試合~新大陸~

 マップデータ

初期魔力 砦ボーナス 最大ダイス 基本地価 護符価値
200 150*3 9 北80、南100 10

 周回ボーナスの計算方法と各スペルの収支

 周回ボーナスの平均値(期待値)の計算は次の方法で行いました。

 よって合計は360Gとなり、砦ボーナスの450Gと合わせて、1周することで810Gの魔力を獲得できると計算できます。1周は44歩なので、1歩あたりの価値は18.4G、1ダイスの価値は92.1Gです。これは、平均的なマップと同レベルの魔力を期待できます。

1歩の価値 1ダイスの価値 最終ラウンドまでの獲得魔力
18.4 92.1 3684
ホーリーワードX ヘイスト フライ マナ リコール
32.1 23.7 62.1 139 59

【パーミッション】の撃ち時

 新大陸では砦ボーナスが150Gと高く、北エリアに集中しているため、北エリアの2つの砦を通過してから【パーミッション】を使う方法が、効率が良いように感じます。しかし、収支計算をしてみると、砦を1つだけ通った場合の方が効率が良いのです。

 基本的には手札の清算効率を重視して、ある時にどんどん使ってしまって構わないでしょう。また、南エリアの1か所のみを通過して使うのは、収支的にはマイナスですが、配置等を優先するのであれば問題はありません。ただ、1周目は手持ち魔力がかなり厳しいので、素直に北砦を回ってから使うのがベターです。

 達成モデルと南北エリアの特徴

北エリア4連鎖の場合(必要魔力2370G)

 4連鎖レベル5を1つ持っている状態(5,1,1,1)で、護符57枚持ち。護符を32枚売り払ってレベル5をもう一つ作れば(5,5,1,1)、達成できます。

北エリア3連鎖の場合(必要魔力2300G)

 3連鎖レベル5を1つ持っている状態で(5,1,1)で、護符77枚持ち。護符を36枚売り払ってレベル5をもう一つ作れば(5,5,1)、達成できます。

南エリア3連鎖の場合(必要魔力2380G)

 3連鎖レベル5を1つ持っている状態で(5,1,1)で、護符55枚持ち。護符を39枚売り払ってレベル5をもう一つ作れば(5,5,1)、達成できます。

 北エリアは「カリン」のように移動侵略が発生しやすく、安定して土地を確保するのが難しいです。ただし、高額領地を作ってしまえば相手の周回の妨害や通行料を期待しやすく、優位に進められる特徴もあります。
 南エリアは、土地価値が100Gと高く移動侵略を受けにくいというメリットがありますが、土地を確保するのが困難です。また、聖堂と絡めた達成アクション(護符の売却からのレベルアップ)が難しく、差し合いに弱い特徴があります。

 エリア間の優劣という点で言えば、「パーミッションの機能率」「聖堂の利用機会の充実」「終盤での駆け込みアクション」という点から、北エリアが優れているのは明白です。しかしながら、場のSTが高くて土地が安定しない展開になると、南エリアで3連鎖作ってしまった人が俄然有利になります。各プレイヤーの思惑によって有利不利が分かれるため、相手の出方次第でゲーム展開は二転三転します。ここが、新大陸の難しい部分です。

 それでも欲しい【ランドトランス】

 【パーミッション】で容易に魔力は手に入り、周回ボーナスは城と聖堂の位置が近く、北エリアはクリーチャー配置・アイテム保持などの下準備が必要、という特徴から、新大陸は「レベルアップするよりも護符を買う」という流れになりやすいマップです。また、土地を確保しにくく連鎖を伸ばせないため、レベルアップからのランドトランス、護符買いには繋げにくいです。
 しかしながら(敢えて声を大にして言いたいのだが)、【ランドトランス】はあった方が良いでしょう。

 「北エリアで展開したけど、土地を守れそうにもない」「南エリアで3連鎖作れた」「目的以外の属性で連鎖を組めた」などなど、想定外の展開になることは良くあります。そんな時に【ランドトランス】があれば、自分の拠点を作りなおして仕切り直せるのです。簡単にいえば、エリア間のシフトがしやすい。もちろん聖堂がありますから聖堂ラントラでも良いでしょう。ですが、スペルと聖堂では使用機会が雲泥の差です。無いよりはあった方がプレイングの幅は絶対に広がります。

 基本的にはフィニッシャーとしての使い方であり、二心のように2回使うのまでは想定しなくて良いでしょう。また、2連鎖であってもトランスは普通に強いので、手持ち魔力を増やすだけなら2連鎖レベル4トランスも、十分に有効な選択肢です。

 ブック解説

ベスプッチ」 written by 16bits
Creature18Item3Spell29
アームドギア2エンジェルケープ1コラプション1
ティラノサウルス1カウンターアムル1スワップスペル1
パイロマンサー1カタパルト1チャリティ2
ウッドフォーク2ドレインマジック2
ガーゴイル1パーミッション4
ディー・ダム4ヘイスト3
ドラゴンゾンビ2ホーリーワードX4
バジリスク2マナ4
マントラップ1ランドトランス2
ワーボア2リンカネーション2
ワイルドグロース4

 試合展開と結果、反省点

ぬぬぬ 1位 7083G 水ブック。
16bits 2位 3954G 地ブック
DIO 3位 3536G 火ブック
ローランド 4位 2874G 火ブック

 序盤から早々に北エリアでウッドフォークレベル4を作りますが、その後に火ブックの二人からの猛烈な攻めに会い、1連鎖まで落とされてしまいます。そうこうするうちに色かぶりのしていない水ブックのぬぬぬさんが、5連鎖作って勝負あり。何も出来ませんでした。


 前回同様に、代々木杯の二心について、優れたレポートがあるので紹介しておきます。