Report:代々木杯第2試合~二心~

 マップデータ

初期魔力 砦ボーナス 最大ダイス 基本地価 護符価値
250 120*2 7 80(無100) 10

 周回ボーナスの計算方法と各スペルの収支

 周回ボーナスの平均値(期待値)の計算は次の方法で行いました。

 よって合計は391Gとなり、砦ボーナスの240Gと合わせて、1周することで631Gの魔力を獲得できると計算できます。1周は28歩なので、1歩あたりの価値は22.6G、1ダイスの価値は90.2Gです。これは、平均的なマップと同レベルの魔力を期待できます。

1歩の価値 1ダイスの価値 最終ラウンドまでの獲得魔力
22.6 90.2 3608
ホーリーワードX ヘイスト フライ マナ リコール
75 85 60 168 88

 他のスペルについても検討します。
 【パーミッション】は、片方の砦のみを通過した場合、12歩の短縮となり71Gの収支です。1か所も砦を通過せず、城からショップを通過して城に戻った場合は、41Gの収支となります。
 【テレポート】は、城にいるときに使うことで砦に止まってショートカットが可能となります。この場合は、11歩の短縮で138Gの収支です。

転送円の収支は271.2G

 二心において最も重要なことは、「転送円を使ってショートカットする」ことです。転送円は特にスペル等のコストがかかりません。カードを消耗しなくて済むのです。12歩の短縮となり、その収支は271.2Gです。下手な収入スペルよりもはるかに強いです。

 達成モデルと準備

 二心は属性土地の価値が80Gと低く、目標魔力の7000Gを達成するためには、ひと手間かけなければなりません。5連鎖でレベル5を2つ作った場合を考えてみます。(5,5,1,1,1)

 80Gの土地を2つレベル5にしても目標魔力の7000Gには到達しません。100Gの土地が1つでもあれば、余剰資産と合わせて目標魔力を達成できます。そのため、最低でも1個は無属性の土地を確保しなければならないと言えます。増資対象、仕上げの土地であり、うっかりトランスして手放さないようにしましょう。

 レベル5を2つ作るのは容易ではありませんが、主に次の手法によって十分に狙えます。どの動きも出来るように、ブックのチューニングを行うのがベターでしょう。つまり、走れて、攻めれて、守れるバランスの取れた構成です。

  1. 4連鎖レベル5の【ランドトランス】を行い、レベル5を2つ作るだけの魔力を得る(走)
  2. 相手の高額領地を奪う(攻)
  3. 高額通行料を奪う(守)

 トランスも視野に入れて高額地を作る場合、城・ショップ付近のマップ内側に作るか、砦・転送円のある外側に作るか、悩ましい問題です。内側は領地指示を出しやすく、他のプレイヤーの踏みを期待できます。逆に外側はショートカットされやすく、侵略される危険性が低いと言えます。展開に応じて使い分けると良いでしょう。

 移動スペル比較と二心の歩き方

 二心では、様々な移動スペルが役に立ちます。簡単に比較します。

 「城から2マス離れた無属性土地」に止まれば、転送円を踏むチャンスがグッと増えます。相手もここを利用するので、この土地を確保してレベルを上げてしまえば、かなり転送円を利用されにくくなるでしょう。ただ、分岐等で回避しやすく、通行料を取るのには不向きです。
 逆に、通行料を期待するのであれば転送円から砦と、砦横の合計6か所の土地が狙い目です。通常周回コースでも、転送円コースでも間違いなく通過するため、通行料を奪いやすい土地です。

 ブック解説

Wタイフーン」 written by 16bits
Creature19Item5Spell26
アンシーン2エンジェルケープ1ウェザリング3
ドラゴノイド2オーディンランス1シャッター1
クンフーモンク3カウンターアムル1スワップスペル1
グリフォン2グレムリンアムル1チャリティ2
シムルグ2フュージョン1テレポート2
ジーニー2ドレインマジック2
スペクター2パーミッション2
デュラハン2ホーリーワード62
ナイト2ホーリーワードX4
ランドトランス2
リコール2
リンカネーション2
ローカスト1
トライ・コア」 written by 16bits
Creature19Item4Spell27
アームドギア2エンジェルケープ1スワップスペル1
クレリック2カウンターアムル1チャリティ2
ティラノサウルス1グレムリンアムル1テレポート2
パイロマンサー1フュージョン1ドレインマジック2
ウーズ2パーミッション2
ガーゴイル2ホーリーワード63
ディー・ダム4ホーリーワードX4
ドワーフ1ランドトランス3
バジリスク2リコール1
ワーボア2リンカネーション2
ローカスト1
ワイルドグロース4

 こちらはもう1冊用意した「走り合う展開になりそうな相手」のための本です。【ランドトランス】を3枚にしてあります。本番では使いませんでした。

 試合展開と結果、反省点

まさきち 1位 8291G 水ブック。ニュートラアムル入り。
16bits 2位 5544G 風ブック
はるびぃず 3位 3154G 水ブック
えすあーのれ 4位 1863G 地ブック

 まず、まさきちに粘着されたら勝てる気がしないので、殴り合いに強い風ブックにしました。えすあーのれが序盤から地変も使わず3連鎖も組み、このまま押し切られるかと思いましたが、まさきちにレベル4の【ディー・ダム】を【ジオファーグ】+【ニュートラアムル】で落とされ失速。16bitsも【デュラハン】の移動侵略でえすあーのれの【バロン】レベル5を落とし、事無きを得ます。やっぱり、粘着されると駄目ですよね、このマップ。
 「レベル5どうすっかな、とりあえずトランスするか」と思っていたら、はるびぃずが、まさきちのレベル5に止まりお支払い。まさきちはそのまま達成。これがまさきちマジックですか。


 前回同様に、代々木杯の二心について、優れたレポートがあるので紹介しておきます。